固定電話の通信料に、1世帯は1年でいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
福島県が18,041円で1位。
47都道府県の平均は13,842円、中央値は13,913円です。
最も高い18,041円と最も低い8,065円の差は9,976円、倍率にすると2.24倍でした。
47都道府県の単純平均
13,842円
1世帯当たりの固定電話通信料への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 福島県
18,041円
最も少ない 沖縄県
8,065円
固定電話への支出が多い上位5県
固定電話への支出が多い上位5県です。
福島県は18,041円、秋田県は17,936円、新潟県は17,089円でした。
1位と2位の差は105円です。
4位は山形県で17,019円、5位は岩手県で16,520円。
上位5はいずれも47都道府県の平均13,842円を上回りました。
1位の福島県は平均を4,199円上回りました。
中央値の13,913円と比べると4,128円高く、平均に対する比では1.3倍にあたります。
6位以下は茨城県で16,280円、福井県で16,151円、青森県で16,028円と続きました。
2位と3位の差は847円、3位と4位の差は70円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は492円でした。
1位から5位までの幅は1,521円、1位から8位までの幅は2,013円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
福島県は郵便料への支出でも35位に入っています。
全国の値は13,842円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は福島県の1万8,041円。
東北の県が上位に入ります。
郵便料への支出と並べて見ます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
1世帯が1年間に固定電話へ使う金額の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
郵便料への支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は奈良県の3,884、2位は東京都の3,785、3位は兵庫県の3,761。
4位以下は神奈川県、熊本県と続きます。
逆に下位は高知県が2,004、群馬県が1,976。
奈良県と群馬県では1.97倍の開きです。
固定電話は、携帯電話の普及で契約数が減り続けています。
それでも東北や北陸では高い水準が保たれており、高齢の世帯や3世代同居の多い地域で残っていることがうかがえます。
この数字は、通信手段が移り変わっていく途中の記録でもあります。
当サイトの郵便料への支出の記事と並べて読んでみてください。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が16,521円で最も高く、九州・沖縄8県が11,493円で最も低くなります。
北海道15,020円と中部9県14,994円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
固定電話への支出が少ない下位5県
固定電話への支出が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は8,065円、46位の高知県は10,473円、45位の愛媛県は10,948円でした。
1位の福島県とは9,976円の差があります。
44位は熊本県で11,089円、43位は徳島県で11,173円、42位は鹿児島県で11,442円と続きます。
最も少ない沖縄県は8,065円。
1位と47位の差は2.2倍です。
47都道府県の中央値は13,913円、平均は13,842円です。
47位の沖縄県は平均を5,777円下回りました。
47位の沖縄県は1位の福島県の44.7パーセントにあたる水準で、倍率にすると2.24倍の開きです。
46位との差は2,408円、45位との差は2,883円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも3,377円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均13,842円を下回りました。
47位から43位までの幅は3,108円です。
沖縄県は郵便料への支出では中位位です。
全国の値は13,842円なので、47位はこれを5,777円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの固定電話通信料への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 15,020円 |
| 青森県 | 16,028円 |
| 岩手県 | 16,520円 |
| 宮城県 | 13,579円 |
| 秋田県 | 17,936円 |
| 山形県 | 17,019円 |
| 福島県 | 18,041円 |
| 茨城県 | 16,280円 |
| 栃木県 | 14,131円 |
| 群馬県 | 13,797円 |
| 埼玉県 | 13,913円 |
| 千葉県 | 14,383円 |
| 東京都 | 13,824円 |
| 神奈川県 | 14,478円 |
| 新潟県 | 17,089円 |
| 富山県 | 15,873円 |
| 石川県 | 12,706円 |
| 福井県 | 16,151円 |
| 山梨県 | 12,720円 |
| 長野県 | 15,398円 |
| 岐阜県 | 15,769円 |
| 静岡県 | 14,891円 |
| 愛知県 | 14,346円 |
| 三重県 | 13,719円 |
| 滋賀県 | 14,754円 |
| 京都府 | 13,954円 |
| 大阪府 | 12,333円 |
| 兵庫県 | 12,469円 |
| 奈良県 | 13,933円 |
| 和歌山県 | 14,236円 |
| 鳥取県 | 12,251円 |
| 島根県 | 13,860円 |
| 岡山県 | 12,642円 |
| 広島県 | 14,385円 |
| 山口県 | 13,647円 |
| 徳島県 | 11,173円 |
| 香川県 | 13,962円 |
| 愛媛県 | 10,948円 |
| 高知県 | 10,473円 |
| 福岡県 | 11,522円 |
| 佐賀県 | 12,335円 |
| 長崎県 | 12,084円 |
| 熊本県 | 11,089円 |
| 大分県 | 13,161円 |
| 宮崎県 | 12,242円 |
| 鹿児島県 | 11,442円 |
| 沖縄県 | 8,065円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは福島県です。
次いで秋田県、新潟県、山形県、岩手県が続きます。
淡いのは沖縄県、高知県、愛媛県でした。
47都道府県の平均は13,842円、中央値は13,913円です。
福島県の18,041円は平均を4,199円上回ります。
1位と47位の差は9,976円、倍率にすると2.24倍でした。
郵便料への支出で並べ替えると奈良県が3,884で最も高く、開きは1.97倍になります。
主指標で1位の福島県は郵便料への支出では35位、郵便料への支出で1位の奈良県は主指標では23位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの固定電話通信料への支出(円) | 地方 | 郵便料への支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 福島県 | 18041 | 東北 | 2743 |
| 2 | 秋田県 | 17936 | 東北 | 2930 |
| 3 | 新潟県 | 17089 | 中部 | 2420 |
| 4 | 山形県 | 17019 | 東北 | 3188 |
| 5 | 岩手県 | 16520 | 東北 | 2931 |
| 6 | 茨城県 | 16280 | 関東 | 3235 |
| 7 | 福井県 | 16151 | 中部 | 3162 |
| 8 | 青森県 | 16028 | 東北 | 2668 |
| 9 | 富山県 | 15873 | 中部 | 2774 |
| 10 | 岐阜県 | 15769 | 中部 | 2432 |
| 11 | 長野県 | 15398 | 中部 | 3455 |
| 12 | 北海道 | 15020 | 北海道 | 3036 |
| 13 | 静岡県 | 14891 | 中部 | 2560 |
| 14 | 滋賀県 | 14754 | 近畿 | 3510 |
| 15 | 神奈川県 | 14478 | 関東 | 3610 |
| 16 | 広島県 | 14385 | 中国 | 2931 |
| 17 | 千葉県 | 14383 | 関東 | 3489 |
| 18 | 愛知県 | 14346 | 中部 | 2892 |
| 19 | 和歌山県 | 14236 | 近畿 | 2221 |
| 20 | 栃木県 | 14131 | 関東 | 2437 |
| 21 | 香川県 | 13962 | 四国 | 3249 |
| 22 | 京都府 | 13954 | 近畿 | 3257 |
| 23 | 奈良県 | 13933 | 近畿 | 3884 |
| 24 | 埼玉県 | 13913 | 関東 | 2969 |
| 25 | 島根県 | 13860 | 中国 | 2761 |
| 26 | 東京都 | 13824 | 関東 | 3785 |
| 27 | 群馬県 | 13797 | 関東 | 1976 |
| 28 | 三重県 | 13719 | 近畿 | 2868 |
| 29 | 山口県 | 13647 | 中国 | 3071 |
| 30 | 宮城県 | 13579 | 東北 | 3020 |
| 31 | 大分県 | 13161 | 九州 | 2376 |
| 32 | 山梨県 | 12720 | 中部 | 2831 |
| 33 | 石川県 | 12706 | 中部 | 3080 |
| 34 | 岡山県 | 12642 | 中国 | 2952 |
| 35 | 兵庫県 | 12469 | 近畿 | 3761 |
| 36 | 佐賀県 | 12335 | 九州 | 3062 |
| 37 | 大阪府 | 12333 | 近畿 | 3218 |
| 38 | 鳥取県 | 12251 | 中国 | 3080 |
| 39 | 宮崎県 | 12242 | 九州 | 2569 |
| 40 | 長崎県 | 12084 | 九州 | 3451 |
| 41 | 福岡県 | 11522 | 九州 | 2735 |
| 42 | 鹿児島県 | 11442 | 九州 | 2863 |
| 43 | 徳島県 | 11173 | 四国 | 3109 |
| 44 | 熊本県 | 11089 | 九州 | 3606 |
| 45 | 愛媛県 | 10948 | 四国 | 2478 |
| 46 | 高知県 | 10473 | 四国 | 2004 |
| 47 | 沖縄県 | 8065 | 九州 | 2793 |
このグラフについての豆知識
減り続ける固定電話
固定電話通信料への支出は全国平均で年1万3,842円です。
固定電話の加入数はピーク時の3分の1以下まで減ったといわれます。
それでも災害時に強いという利点は残っています。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の福島県は18,041円、47位の沖縄県は8,065円。
差は9,976円、倍率にすると2.24倍です。
中央値は13,913円、平均は13,842円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では71円の差でした。
郵便料への支出で並べ替えると開きは1.97倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
1世帯が1年間に固定電話へ使う金額の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
最も似ていたのは【りんご・収穫量】全国60万9,200t、調査されているのは14県だけ(順位相関0.77)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【医師の数を人口で割ると?】人口10万人あたり医師数、高齢化が進んだ県ほど多いわけではない(順位相関-0.65)です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た1世帯当たりの固定電話通信料への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 18041 | 宮城県 13579 |
| 関東 | 茨城県 16280 | 群馬県 13797 |
| 中部 | 新潟県 17089 | 石川県 12706 |
| 近畿 | 滋賀県 14754 | 大阪府 12333 |
| 中国 | 広島県 14385 | 鳥取県 12251 |
| 四国 | 香川県 13962 | 高知県 10473 |
| 九州 | 大分県 13161 | 沖縄県 8065 |
まとめ
1世帯が1年間に固定電話へ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い福島県で18,041円、最も低い沖縄県で8,065円でした。
その差は9,976円、倍率にすると2.24倍です。
47都道府県の中央値は13,913円、平均は13,842円でした。
全国の値は13,842円です。
郵便料への支出で並べ替えると開きは1.97倍になり、主指標で1位の福島県はその見方では35位に位置します。
1世帯が1年間に固定電話へ使う金額をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、携帯電話は別の項目であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
郵便料への支出では奈良県が3,884で最も高く、主指標で1位の福島県はこの見方では35位でした。
地方ごとの平均では東北6県が16,521円で最も高く、九州・沖縄8県が11,493円で最も低くなりました。
郵便料やケーブルテレビへの支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【郵便料】平均年2,967円、手紙を出す機会
- 【ケーブルテレビに使う金額】平均年1万1,611円、差は16倍
- 【放送受信料】平均年2万5,893円、決まった額なのに差が出る
- 【音楽・映像ソフトに使う金額】平均年1,766円
- 【高齢者の割合】を47都道府県で比較すると地域差は16.8ポイント
出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 固定電話の通信料への支出。携帯電話は別の項目になる。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 固定電話の通信料への支出。
携帯電話は別の項目になる。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
