【アイスに使う金額】は寒い地域ほど多いのか、全国のデータで検証します

【アイスに使う金額】は寒い地域ほど多いのか、全国のデータで検証します

1世帯が1年間にアイスクリームへいくら使っているかを、47都道府県で並べて比べます。

使うのは総務省統計局の家計調査(二人以上の世帯)で、2023年から2025年の3年平均です。
アイスクリーム・シャーベットへの支出が対象になります。

全国の平均は年12,306円。
1か月あたりにすると1,026円です。
暑い地域ほどよく買っていそうに思えますが、結果はそうなりませんでした。

47都道府県の単純平均

12,412円

アイスクリームへの年間支出(2023年〜2025年平均)

最も多い 福島県

14,409円

最も少ない 沖縄県

9,755円

アイスによくお金を使う5県

上位5都道府県のアイスクリームへの年間支出
上位5都道府県のアイスクリームへの年間支出 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均) 02,0004,0006,0008,00010,00012,00014,000福島県: 14,409円14,409円山形県: 14,068円14,068円石川県: 13,889円13,889円埼玉県: 13,886円13,886円栃木県: 13,596円13,596円福島県山形県石川県埼玉県栃木県
上位5都道府県のアイスクリームへの年間支出
項目アイスクリームへの年間支出
福島県14,409円
山形県14,068円
石川県13,889円
埼玉県13,886円
栃木県13,596円
下位5都道府県のアイスクリームへの年間支出
下位5都道府県のアイスクリームへの年間支出 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均) 02,0004,0006,0008,00010,000沖縄県: 9,755円9,755円兵庫県: 10,820円10,820円秋田県: 11,188円11,188円岐阜県: 11,252円11,252円愛媛県: 11,377円11,377円沖縄県兵庫県秋田県岐阜県愛媛県
下位5都道府県のアイスクリームへの年間支出
項目アイスクリームへの年間支出
沖縄県9,755円
兵庫県10,820円
秋田県11,188円
岐阜県11,252円
愛媛県11,377円

アイスクリームへの支出が多い上位5県です。

福島県は14,409円、山形県は14,068円、石川県は13,889円、埼玉県は13,886円、栃木県は13,596円でした。
全国平均の12,306円を上回ったのは26都府県です。

上位5県のうち福島県と山形県は東北、石川県は北陸です。
地方別の平均でも東北6県が13,047円で8地方のトップでした。
冬の寒さが厳しい地域が上位に並んでいます。
暑いからアイスを買う、という関係にはなっていません。

6位以下も13,587円、13,321円、13,193円と続きます。
13,000円を超えたのは11県でした。

1位の福島県と5位の栃木県の差は813円で、上位は接近しています。
突出した県はなく、13,000円台に多くの県が並ぶ形です。

暑い地域ほど買うだろうと思って並べたら、上位は東北と北陸でした。予想が外れたときのほうが、調べていて面白くなります。

暑い地域ほどアイスを買うのか

暑い地域ほどアイスを買う、という予想は外れました。
では何が効いているのか。
ここから先は推測です。

暑い地域ほどアイスを買うなら、南の県が上位に来るはずです。
ところが47位は沖縄県の9,755円で、上位には東北と北陸が並びました。
地方別で見ても東北が13,047円で最も高く、九州は12,044円です。
気温とは逆の並びになっています。

考えられるのは、家の中の環境です。
寒い地域では暖房を強く効かせるため、室内でアイスを食べる習慣が根づいているという説明はよく聞かれます。
ただしこれは統計で確かめた話ではありません。

もう1つ、菓子類全体との関係を見てみます。
菓子類への支出で沖縄県は88,223円で47位、福島県は115,772円で4位でした。
アイスだけが特別に少ない、あるいは多いわけではなく、お菓子全体への支出と同じ方向に動いています。

菓子類に占めるアイスの割合を計算すると、全国は11.7パーセント、福島県は12.4パーセント、沖縄県は11.1パーセントでした。
差はわずか1.3ポイントです。
つまりアイスの順位は「アイス好きかどうか」より「お菓子にどれだけ使うか」で決まっている面が強いことになります。

支出額のランキングは買う量と単価の掛け算です。
順位だけを見て「アイス好きの県」と決めつけないほうがよさそうです。

菓子類に占めるアイスの割合は、福島県12.4パーセント・沖縄県11.1パーセントでほとんど同じ。アイス好きの差ではなく、お菓子全体にいくら使うかの差だったようです。

アイスへの支出が少ない5県

アイスクリームへの支出が少ない下位5県です。

沖縄県は9,755円、兵庫県は10,820円、秋田県は11,188円、岐阜県は11,252円、愛媛県は11,377円でした。
福島県の14,409円と沖縄県の9,755円では1.48倍の差があります。
金額にすると年4,654円、月にして約388円の差です。

沖縄県だけが1万円を下回っており、46位の兵庫県とも1,065円離れています。
下位のなかでも1県だけ低い形です。

下位に並んだのは九州、近畿、東北、中部、四国の県で、地方としてのまとまりはありません。
地方別の平均でも近畿7府県が11,876円で最も低く、九州8県が12,044円と続きました。

上下の差が1.48倍というのは、これまで扱ってきた指標のなかでは小さいほうです。
47都道府県すべてが9,000円台から14,000円台に収まっています。

なお支出が少ないことは、アイスを食べないことを意味しません。
家計調査が数えるのは家庭で買った分だけで、外で食べたぶんはここに入っていないためです。

地方別に見るアイスへの支出

地方別の平均(アイスクリームへの年間支出)
地方別の平均(アイスクリームへの年間支出) 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均) 04,0008,00012,000北海道: 12,827円12,827円東北: 13,047円13,047円関東: 12,744円12,744円中部: 12,499円12,499円近畿: 11,876円11,876円中国: 12,502円12,502円四国: 12,141円12,141円九州: 12,044円12,044円北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(アイスクリームへの年間支出)
項目アイスクリームへの年間支出の平均
北海道12,827円
東北13,047円
関東12,744円
中部12,499円
近畿11,876円
中国12,502円
四国12,141円
九州12,044円

8つの地方でならしてみると、北と南で逆の並びになります。

最も高いのは東北6県の13,047円です。
次いで北海道が12,827円、関東7都県が12,744円、中国5県が12,502円、中部9県が12,499円と続きます。

低いほうを見ると、四国4県が12,141円、九州8県が12,044円、近畿7府県が11,876円でした。
最も高い東北と最も低い近畿では1,171円の差があります。

北日本が上位、西日本が下位という並びです。
8地方の幅は1,171円と小さく、地方単位で見れば大きな差ではありません。

地図で見るアイスへの支出

アイスクリームへの年間支出(2023年〜2025年平均)
アイスクリームへの年間支出(2023年〜2025年平均) 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(総務省統計局)をもとに作成。単位は円。 北海道 12,827円青森 12,287円岩手 13,587円宮城 12,744円秋田 11,188円山形 14,068円福島 14,409円茨城 12,383円栃木 13,596円群馬 11,885円埼玉 13,886円千葉 12,206円東京 12,995円神奈川 12,260円新潟 12,999円富山 13,016円石川 13,889円福井 12,058円山梨 12,462円長野 12,617円岐阜 11,252円静岡 12,789円愛知 11,406円三重 11,574円滋賀 13,096円京都 11,867円大阪 12,499円兵庫 10,820円奈良 11,777円和歌山 11,498円鳥取 13,193円島根 11,791円岡山 12,687円広島 11,760円山口 13,079円徳島 12,170円香川 12,115円愛媛 11,377円高知 12,901円福岡 12,413円佐賀 12,395円長崎 12,463円熊本 12,205円大分 11,396円宮崎 12,405円鹿児島 13,321円沖縄 9,755円
アイスクリームへの年間支出(円)
アイスクリームへの年間支出(2023年〜2025年平均)
項目アイスクリームへの年間支出
北海道12,827円
青森県12,287円
岩手県13,587円
宮城県12,744円
秋田県11,188円
山形県14,068円
福島県14,409円
茨城県12,383円
栃木県13,596円
群馬県11,885円
埼玉県13,886円
千葉県12,206円
東京都12,995円
神奈川県12,260円
新潟県12,999円
富山県13,016円
石川県13,889円
福井県12,058円
山梨県12,462円
長野県12,617円
岐阜県11,252円
静岡県12,789円
愛知県11,406円
三重県11,574円
滋賀県13,096円
京都府11,867円
大阪府12,499円
兵庫県10,820円
奈良県11,777円
和歌山県11,498円
鳥取県13,193円
島根県11,791円
岡山県12,687円
広島県11,760円
山口県13,079円
徳島県12,170円
香川県12,115円
愛媛県11,377円
高知県12,901円
福岡県12,413円
佐賀県12,395円
長崎県12,463円
熊本県12,205円
大分県11,396円
宮崎県12,405円
鹿児島県13,321円
沖縄県9,755円

濃く塗られるのは東北と北陸、北関東です。
逆に白っぽく残るのは近畿の一部と九州、沖縄県でした。
暑さの地図とは重なりません。

47都道府県の単純平均は12,412円、中央値は12,405円で、その差はわずか7円です。
平均を超えるのも23県と、ちょうど半分でした。
上下の差が1.48倍と小さいため、上位が平均を引き上げるということが起きていません。
この形式の記事では、めずらしくきれいに左右対称な分布です。

下の表に47都道府県すべての支出額を、菓子類全体への支出と並べて掲載しました。
アイスだけの順位と、お菓子全体の順位を見比べてみてください。

順位都道府県アイスクリームへの年間支出(円)地方菓子類への年間支出
1福島県14409東北115772
2山形県14068東北117036
3石川県13889中部116178
4埼玉県13886関東119010
5栃木県13596関東109191
6岩手県13587東北109608
7鹿児島県13321九州104995
8鳥取県13193中国108160
9滋賀県13096近畿112926
10山口県13079中国107009
11富山県13016中部111391
12新潟県12999中部104363
13東京都12995関東114558
14高知県12901四国101270
15北海道12827北海道102344
16静岡県12789中部106282
17宮城県12744東北109057
18岡山県12687中国111947
19長野県12617中部102329
20大阪府12499近畿106542
21長崎県12463九州101607
22山梨県12462中部96529
23福岡県12413九州101956
24宮崎県12405九州94433
25佐賀県12395九州101548
26茨城県12383関東109981
27青森県12287東北98602
28神奈川県12260関東111625
29千葉県12206関東113010
30熊本県12205九州104502
31徳島県12170四国103151
32香川県12115四国104142
33福井県12058中部103472
34群馬県11885関東96160
35京都府11867近畿110166
36島根県11791中国98632
37奈良県11777近畿113615
38広島県11760中国103432
39三重県11574近畿103939
40和歌山県11498近畿89629
41愛知県11406中部109747
42大分県11396九州97508
43愛媛県11377四国97227
44岐阜県11252中部102586
45秋田県11188東北100988
46兵庫県10820近畿99968
47沖縄県9755九州88223
家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均、総務省統計局)をもとに作成

このグラフについての豆知識

1か月あたり1,026円

全国平均の12,306円を12で割ると、1か月あたり1,026円になります。
カップアイスを1個150円とすると、1世帯で月に7個ほど買っている計算です。

二人以上の世帯なので、世帯人員を全国平均の2.0人とすると1人あたり月3個から4個。
多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれですが、家庭で買う分だけの数字だという点は押さえておいてください。

コンビニで買ってその場で食べた分も家計調査には計上されますが、外食のデザートとして食べた分は外食に分類されます。

「使う金額」と「食べた量」は違う

この記事が比べているのは金額です。
何個食べたか、何リットル食べたかではありません。
支出額は買った量と単価の掛け算なので、単価の高い商品が選ばれる県では、量が同じでも金額は大きくなります。

アイスの消費量を都道府県別に知りたい場合、この数字はそのままでは使えません。
金額の順位を量の順位として読み替えないよう、気をつけてください。

菓子類の11.7パーセント

全国の菓子類への支出104,821円のうち、アイスクリーム・シャーベットは12,306円です。
割合にすると11.7パーセントで、菓子類のなかでは大きな品目のひとつになります。

菓子類にはようかん、ケーキ、せんべい、チョコレートなど10を超える品目が含まれます。
そのなかでアイスが1割を超えているというのは、年間を通じてよく買われていることを示しています。

暑い年は全国そろってふえる

気温は県ごとの並びには効いていませんでした。
では、年ごとの動きにはどうでしょうか。

日本アイスクリーム協会は、家計調査をもとにした「アイスクリーム白書」を毎年まとめています。
2025年版によると、2025年の全国平均は13,044円で前年の106.1パーセント。
調査対象の52市すべてが初めて1万円を超え、14,000円を上回った市も15ありました。
1位は川崎市の16,531円で、調査開始以来はじめて16,000円を超えたとされています。

この記事が使っているのは2023年から2025年の3年平均で、全国は12,306円です。
2025年単年の13,044円より700円ほど低くなります。
猛暑だった1年を含めてならすと、これだけ下がるということです。

気温は、年ごとの上下には効くけれど、県ごとの並びには効いていない。
暑い年は全国そろってふえ、それでも寒い地域が上位という関係は残ります。
単年ではなく3年平均を使っているのは、この年ごとの振れをならすためです。

なお協会の数字は県庁所在市に政令指定都市を加えた52市が対象で、1位の川崎市はこの記事の47都道府県のデータには含まれていません。
市の単位と県の単位では、比べている枠が違う点にご注意ください。

地方のなかで見たアイスクリームへの年間支出

地方最も多い(円)最も少ない(円)
東北福島県 14409秋田県 11188
関東埼玉県 13886群馬県 11885
中部石川県 13889岐阜県 11252
近畿滋賀県 13096兵庫県 10820
中国鳥取県 13193広島県 11760
四国高知県 12901愛媛県 11377
九州鹿児島県 13321沖縄県 9755
家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

47都道府県のアイスへの支出を比べると、福島県は年14,409円、沖縄県は9,755円で、その差は1.48倍でした。
全国平均は12,306円で、これを上回ったのは26都府県です。
地方別では東北が13,047円と最も高く、近畿が11,876円で最も低い結果になりました。

この数字は県庁所在市(東京都は都区部)で調べた二人以上の世帯の平均で、県全体の平均ではありません。
外食のデザートは含まれず、2023年から2025年の3年平均です。

上位は東北と北陸、最下位は沖縄県でした。
アイスの支出は気温とは逆の並びになっています。

アイスは季節の食べもののようでいて、年間を通じて買われています。
表で自分の県の位置を確かめてみてください。

1.48倍というのは、このサイトで扱ってきた指標のなかではかなり小さいほうです。全国どこでも同じくらい食べている、と読むこともできます。

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出典

  • 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
  • 調査年: 2023年〜2025年平均
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
  • 備考: アイスクリーム・シャーベットへの支出。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない

注記: アイスクリーム・シャーベットへの支出。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない

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