【児童扶養手当の受給者・10年推移】ひとり親をめぐる数字が10年で26.5%減

【児童扶養手当の受給者・10年推移】ひとり親をめぐる数字が10年で26.5%減

児童扶養手当を受け取る人が10年でどう動いたかは、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
2013年と2023年の受給者数を比べた変化率です。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。

全国は107万3,790人から78万9,521人へ、28万4,269人減りました。
47都道府県すべてがマイナスなので、上位ほど減り方が小さいという読み方になります。

47都道府県の単純平均

-27.0%

児童扶養手当受給者数の10年変化率(2013年と2023年の比較)

最も多い 沖縄県

-8.0%

最も少ない 青森県

-35.5%

地図で見る10年の変化

児童扶養手当受給者数の10年変化率(2013年と2023年の比較)
児童扶養手当受給者数の10年変化率(2013年と2023年の比較) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 -32.5%青森 -35.5%岩手 -33.7%宮城 -25.4%秋田 -35.2%山形 -32.6%福島 -30.4%茨城 -29.2%栃木 -27.5%群馬 -27.2%埼玉 -26.4%千葉 -24.6%東京 -28.3%神奈川 -25.9%新潟 -29.5%富山 -33.2%石川 -31.0%福井 -27.4%山梨 -27.4%長野 -28.3%岐阜 -27.9%静岡 -23.4%愛知 -23.6%三重 -26.5%滋賀 -22.4%京都 -27.2%大阪 -27.8%兵庫 -27.2%奈良 -25.4%和歌山 -26.3%鳥取 -23.9%島根 -26.2%岡山 -22.8%広島 -26.2%山口 -28.8%徳島 -28.2%香川 -27.0%愛媛 -28.9%高知 -34.2%福岡 -18.6%佐賀 -24.9%長崎 -28.6%熊本 -22.7%大分 -24.8%宮崎 -24.4%鹿児島 -21.3%沖縄 -8.0%
児童扶養手当受給者数の10年変化率(%)
児童扶養手当受給者数の10年変化率(2013年と2023年の比較)
項目児童扶養手当受給者数の10年変化率
北海道-32.5%
青森県-35.5%
岩手県-33.7%
宮城県-25.4%
秋田県-35.2%
山形県-32.6%
福島県-30.4%
茨城県-29.2%
栃木県-27.5%
群馬県-27.2%
埼玉県-26.4%
千葉県-24.6%
東京都-28.3%
神奈川県-25.9%
新潟県-29.5%
富山県-33.2%
石川県-31.0%
福井県-27.4%
山梨県-27.4%
長野県-28.3%
岐阜県-27.9%
静岡県-23.4%
愛知県-23.6%
三重県-26.5%
滋賀県-22.4%
京都府-27.2%
大阪府-27.8%
兵庫県-27.2%
奈良県-25.4%
和歌山県-26.3%
鳥取県-23.9%
島根県-26.2%
岡山県-22.8%
広島県-26.2%
山口県-28.8%
徳島県-28.2%
香川県-27.0%
愛媛県-28.9%
高知県-34.2%
福岡県-18.6%
佐賀県-24.9%
長崎県-28.6%
熊本県-22.7%
大分県-24.8%
宮崎県-24.4%
鹿児島県-21.3%
沖縄県-8.0%
全国の児童扶養手当受給者数の推移
全国の児童扶養手当受給者数の推移 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局) 800,000850,000900,000950,0001,000,0001,050,0002013年: 1,073,790%2014年: 1,058,231%2015年: 1,037,645%2016年: 1,006,332%2017年: 973,188%2018年: 939,262%2019年: 900,673%2020年: 877,702%2021年: 854,540%2022年: 817,967%2023年: 789,521%2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年
全国の児童扶養手当受給者数の推移
項目全国の児童扶養手当受給者数
2013年1,073,790%
2014年1,058,231%
2015年1,037,645%
2016年1,006,332%
2017年973,188%
2018年939,262%
2019年900,673%
2020年877,702%
2021年854,540%
2022年817,967%
2023年789,521%

日本地図で見ると、色が濃く出る(減り方が小さい)のは沖縄県と福岡県、鹿児島県、熊本県、滋賀県です。
淡い(減り方が大きい)のは東北全域と北海道、高知県、富山県でした。
九州と東北で色がはっきり分かれます。

47都道府県の単純平均はマイナス26.99パーセント、中央値はマイナス27.17パーセントです。
全国値のマイナス26.47パーセントに近い水準になりました。

減り方が22パーセント未満にとどまったのは3県、32パーセント以上減ったのは7県。
1位と47位で27.49ポイントの幅がありました。

順位都道府県児童扶養手当受給者数の10年変化率(%)地方2023年の児童扶養手当受給者数2013年の児童扶養手当受給者数10年間の増減数
1沖縄県-8.02九州2183423739-1905
2福岡県-18.59九州4636556951-10586
3鹿児島県-21.32九州1528619429-4143
4滋賀県-22.36近畿801110318-2307
5熊本県-22.66九州1532219812-4490
6岡山県-22.77中国1279016561-3771
7静岡県-23.35中部1958825554-5966
8愛知県-23.56中部3922951320-12091
9鳥取県-23.88中国43745746-1372
10宮崎県-24.4九州1140315084-3681
11千葉県-24.64関東2976339493-9730
12大分県-24.81九州897511936-2961
13佐賀県-24.91九州68379105-2268
14奈良県-25.36近畿894811989-3041
15宮城県-25.42東北1518520360-5175
16神奈川県-25.91関東4147655978-14502
17広島県-26.24中国1768923983-6294
17島根県-26.24中国42095706-1497
19和歌山県-26.3近畿813511038-2903
20埼玉県-26.43関東3633349386-13053
21三重県-26.53近畿1088114811-3930
22香川県-26.95四国69449506-2562
23兵庫県-27.15近畿3346445936-12472
24群馬県-27.17関東1161715950-4333
25京都府-27.22近畿1704123415-6374
26山梨県-27.39中部50296926-1897
27福井県-27.44中部40945642-1548
28栃木県-27.53関東1148015840-4360
29大阪府-27.83近畿6806494310-26246
30岐阜県-27.93中部1060714718-4111
31徳島県-28.24四国50547043-1989
32長野県-28.25中部1175116378-4627
33東京都-28.28関東5997283615-23643
34長崎県-28.58九州1081715146-4329
35山口県-28.81中国939813201-3803
36愛媛県-28.92四国1065414989-4335
37茨城県-29.15関東1778025097-7317
38新潟県-29.48中部1165016521-4871
39福島県-30.4東北1282418424-5600
40石川県-30.95中部55628055-2493
41北海道-32.52北海道4148761482-19995
42山形県-32.64東北60879037-2950
43富山県-33.2中部43466506-2160
44岩手県-33.67東北814712282-4135
45高知県-34.23四国58428883-3041
46秋田県-35.2東北61469485-3339
47青森県-35.51東北1103117104-6073
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較、総務省統計局)をもとに作成

減り方が小さかった5県

減り方が小さかった5県の内訳
減り方が小さかった5県の内訳 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較) 010,00020,00030,00040,00050,000沖縄県(2023年の人数): 21,834人沖縄県(10年で減った数): 1,905人福岡県(2023年の人数): 46,365人福岡県(10年で減った数): 10,586人鹿児島県(2023年の人数): 15,286人鹿児島県(10年で減った数): 4,143人滋賀県(2023年の人数): 8,011人滋賀県(10年で減った数): 2,307人熊本県(2023年の人数): 15,322人熊本県(10年で減った数): 4,490人沖縄県福岡県鹿児島県滋賀県熊本県
  • 2023年の人数
  • 10年で減った数
減り方が小さかった5県の内訳
項目2023年の人数10年で減った数
沖縄県21,834人1,905人
福岡県46,365人10,586人
鹿児島県15,286人4,143人
滋賀県8,011人2,307人
熊本県15,322人4,490人
減り方が大きかった5県の内訳
減り方が大きかった5県の内訳 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較) 05,00010,00015,000青森県(2023年の人数): 11,031人青森県(10年で減った数): 6,073人秋田県(2023年の人数): 6,146人秋田県(10年で減った数): 3,339人高知県(2023年の人数): 5,842人高知県(10年で減った数): 3,041人岩手県(2023年の人数): 8,147人岩手県(10年で減った数): 4,135人富山県(2023年の人数): 4,346人富山県(10年で減った数): 2,160人青森県秋田県高知県岩手県富山県
  • 2023年の人数
  • 10年で減った数
減り方が大きかった5県の内訳
項目2023年の人数10年で減った数
青森県11,031人6,073人
秋田県6,146人3,339人
高知県5,842人3,041人
岩手県8,147人4,135人
富山県4,346人2,160人

減り方が小さかった上位5県です。

沖縄県はマイナス8.02パーセント、福岡県はマイナス18.59パーセント、鹿児島県はマイナス21.32パーセント、滋賀県はマイナス22.36パーセント、熊本県はマイナス22.66パーセントでした。
いちばん小さい沖縄県でも8.02パーセント減っています。

減り方が22パーセント未満にとどまったのは3県だけ。
人数そのものが最も多いのは大阪府の68,064人で、東京都59,972人、福岡県46,365人と続きます。

子どもの数との結びつきが、群を抜いて強く出ました

ここからは統計を離れて、10年間の児童扶養手当受給者数の変化の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。

この指標は、ほかの記事では見ないほど強く1つの数字と結びついていました。

15歳未満人口割合との相関係数はプラス0.88。
この一連の記事で見てきたなかで、いちばん強い関係です。
子どもが厚く残っている県ほど、受給者の減り方が小さくなっています。
65歳以上人口割合とはマイナス0.56、人口増減率とはプラス0.53、出生数の変化率とはプラス0.48。
どれも同じ方向を向いていました。

児童扶養手当は18歳になった年度末までの子どもを育てるひとり親家庭などに支給されます。
対象が子どものいる世帯に限られるため、子どもの数がそのまま受給者の数を左右する、という構図です。
相関0.88という強さは、この仕組みを素直に映していると読めます。

沖縄県が1位なのも同じ枠組みで説明がつきます。
15歳未満人口割合が15.76パーセントで全国1位。
子どもが最も厚く残っている県です。
逆に青森県と秋田県は15歳未満人口割合が全国最下位級で、受給者の減り方も最大級になりました。

生活保護の世帯数の変化率との相関はプラス0.31にとどまります。
同じ支援の制度でも、対象がちがえば動き方もちがうということでしょう。

実数で見ると景色が変わります。
10年で減った人数がいちばん多いのは大阪府のマイナス26,246人、次いで東京都マイナス23,643人、北海道マイナス19,995人。
率では中位の都府県が、人数では大きく減っています。

なお、この数字が減ったことを支援を必要とする家庭が減ったと読むことはできません。
手当には所得制限があるため、対象となる世帯の数とは一致しない点に注意が必要です。

減り方が大きかった5県

減り方が大きかった下位5県です。

青森県はマイナス35.51パーセント、秋田県はマイナス35.20パーセント、高知県はマイナス34.23パーセント、岩手県はマイナス33.67パーセント、富山県はマイナス33.20パーセントでした。
沖縄県のマイナス8.02パーセントとは27.49ポイントの差があります。

下位5県のうち3県が東北です。
東北6県の平均はマイナス32.14パーセントで、8地方のなかでも大きいほうでした。

32パーセント以上減ったのは7県。
人数そのものが最も少ないのは福井県の4,094人で、島根県4,209人、富山県4,346人と続きます。

地方別に見る10年の変化

地方別の平均(児童扶養手当受給者数の10年変化率)
地方別の平均(児童扶養手当受給者数の10年変化率) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較) -30-20-100北海道: -32.5%-32.5%東北: -32.1%-32.1%関東: -27.0%-27.0%中部: -28.0%-28.0%近畿: -26.1%-26.1%中国: -25.6%-25.6%四国: -29.6%-29.6%九州: -21.7%-21.7%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(児童扶養手当受給者数の10年変化率)
項目児童扶養手当受給者数の10年変化率の平均
北海道-32.5%
東北-32.1%
関東-27.0%
中部-28.0%
近畿-26.1%
中国-25.6%
四国-29.6%
九州-21.7%

地方別に平均を出すと、九州・沖縄が最も小さくなります。

九州・沖縄8県がマイナス21.66パーセント、中国5県がマイナス25.59パーセント、近畿7府県がマイナス26.11パーセント、関東7都県がマイナス27.02パーセントと続きます。
減り方が大きいほうは中部9県がマイナス27.95パーセント、四国4県がマイナス29.59パーセント、東北6県がマイナス32.14パーセント、北海道がマイナス32.52パーセントでした。

九州・沖縄と北海道では10.86ポイントの差があります。

九州・沖縄8県のマイナス21.66パーセントは、沖縄県マイナス8.02パーセントと福岡県マイナス18.59パーセントが押し上げた結果です。

東北6県はマイナス32.14パーセント。
青森県、秋田県、岩手県が33パーセント以上減っており、地方としてまとまった落ち込み方をしています。

このグラフについての豆知識

10年下がり続けている

全国の児童扶養手当受給者数は2013年の107万3,790人から2023年の78万9,521人へ、28万4,269人減りました。
折れ線は一度も上を向いていません。

減り方は年を追うごとに大きくなっています。
2013年から2014年は1万5,559人減でしたが、2022年から2023年は2万8,446人減。
10年で減るペースがほぼ倍になりました。

2023年に受給者が最も多いのは大阪府の68,064人。
最も少ない福井県の4,094人とは16.6倍の開きがあります。

所得制限がある

児童扶養手当は、ひとり親家庭などで18歳になった年度末までの子どもを育てている人に支給されます。
所得に応じて支給額が変わり、一定を超えると支給されません。

そのため受給者数は、支援を必要とする世帯の数とは一致しません。
この数字が減ったことをそのまま状況の改善と読むことはできない点に注意が必要です。

数字は2013年と2023年の比較です。

順位の並びがにている記事

10年間の児童扶養手当受給者数の変化の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。

0.79という高い相関を示したのが【子どもの割合】を47都道府県で比較すると15%を超えるのは1県だけでした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【ドラッグストアの数】が少ない地方は意外なところ、人口あたりで47都道府県を比較(順位相関-0.61)です。

順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。

地方のなかで見た児童扶養手当受給者数の10年変化率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 -25.42青森県 -35.51
関東千葉県 -24.64茨城県 -29.15
中部静岡県 -23.35富山県 -33.2
近畿滋賀県 -22.36大阪府 -27.83
中国岡山県 -22.77山口県 -28.81
四国香川県 -26.95高知県 -34.23
九州沖縄県 -8.02長崎県 -28.58
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

児童扶養手当を受け取る人の10年変化を比べると、減り方が最も小さい沖縄県でマイナス8.02パーセント、最も大きい青森県でマイナス35.51パーセントでした。
全国は28万4,269人減、47都道府県すべてがマイナスです。

10年間の児童扶養手当受給者数の変化の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、所得制限があるため対象世帯の数とは一致しないこと。
2つ目は、減ったことをそのまま状況の改善と読めないこと。
3つ目は2013年と2023年の比較であることです。

15歳未満人口割合との相関係数はプラス0.88。
この一連の記事で見てきたなかで、いちばん強い関係でした。
対象が子どものいる世帯に限られる制度なので、子どもの数がそのまま受給者数を左右しています。

実数では大阪府が10年でマイナス26,246人と、いちばん多く減りました。
生活保護の世帯数や15歳未満の割合を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2013年と2023年の比較
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードJ1401(児童扶養手当受給者数)を2013年と2023年で比べた。ひとり親家庭などに支給される手当の受給者数。所得制限があるため、対象世帯の数とは一致しない。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

注記: 指標コードJ1401(児童扶養手当受給者数)を2013年と2023年で比べた。
ひとり親家庭などに支給される手当の受給者数。
所得制限があるため、対象世帯の数とは一致しない。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

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