通院の理由の第1位である高血圧。
高血圧症で通院している人はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2022年の都道府県別の数字。
岩手県が10.24%で1位。
47都道府県の平均は8.03%、中央値は7.69%です。
最も高い10.24%と最も低い6.4%の差は3.84ポイント、倍率にすると1.6倍でした。
47都道府県の単純平均
8.0%
高血圧症で通院している人の割合(2022年)
最も多い 岩手県
10.2%
最も少ない 東京都
6.4%
高血圧の通院が多い上位5県
高血圧の通院が多い上位5県です。
岩手県は10.24%、秋田県は10%、山形県は9.92%でした。
1位と2位の差は0.24ポイントです。
4位は青森県で9.85%、5位は福島県で9.63%。
上位5はいずれも47都道府県の平均8.03%を上回りました。
1位の岩手県は平均を2.21ポイント上回りました。
中央値の7.69%と比べると2.55ポイント高く、平均に対する比では1.28倍にあたります。
6位以下は熊本県で9.62%、宮崎県で9.46%、長崎県で9.39%と続きました。
2位と3位の差は0.08ポイント、3位と4位の差は0.07ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.24ポイントでした。
1位から5位までの幅は0.61ポイント、1位から8位までの幅は0.85ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
岩手県は糖尿病で通院する人の割合でも7位に入っています。
全国の値は7.62%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は岩手県の10.24パーセント。
東北の県が上位に並びます。
通院理由の第1位の病気です
ここからは統計を離れて、高血圧で通院している人の割合の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
糖尿病で通院する人の割合で並べ替えると、順位が変わります。
1位は青森県の4.88、2位は大分県の4.38、3位は秋田県の4.37。
4位以下は高知県、北海道と続きます。
逆に下位は長野県が3.27、沖縄県が2.84。
青森県と沖縄県では1.72倍の開きです。
高血圧の通院は東北で多く、塩分の多い食文化との関係が古くから指摘されてきました。
通院の多さは受診できている証拠でもあります。
治療されない高血圧のほうが、脳卒中の危険はずっと大きくなります。
当サイトの脳血管疾患の死亡数の記事とあわせて見ると、予防と結果の地図が重なります。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が9.65%で最も高く、近畿7府県が7.29%で最も低くなります。
九州・沖縄8県8.73%と四国4県8.21%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
高血圧の通院が少ない下位5都県
高血圧の通院が少ない下位5都県です。
47位の東京都は6.4%、46位の千葉県は6.53%、45位の京都府は6.75%でした。
1位の岩手県とは3.84ポイントの差があります。
44位は奈良県で6.88%、43位は岡山県で7.06%、42位は静岡県で7.13%と続きます。
最も低い東京都は6.4パーセント。
1位と47位の差は1.6倍です。
47都道府県の中央値は7.69%、平均は8.03%です。
47位の東京都は平均を1.63ポイント下回りました。
47位の東京都は1位の岩手県の62.5パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.6倍の開きです。
46位との差は0.13ポイント、45位との差は0.35ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.73ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均8.03%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.66ポイントです。
東京都は糖尿病で通院する人の割合では中位位です。
全国の値は7.62%なので、47位はこれを1.22ポイント下回っています。
地図で見る
| 項目 | 高血圧症で通院している人の割合 |
|---|---|
| 北海道 | 8.2% |
| 青森県 | 9.9% |
| 岩手県 | 10.2% |
| 宮城県 | 8.3% |
| 秋田県 | 10% |
| 山形県 | 9.9% |
| 福島県 | 9.6% |
| 茨城県 | 8.0% |
| 栃木県 | 7.8% |
| 群馬県 | 7.5% |
| 埼玉県 | 7.6% |
| 千葉県 | 6.5% |
| 東京都 | 6.4% |
| 神奈川県 | 7.3% |
| 新潟県 | 8.1% |
| 富山県 | 8.0% |
| 石川県 | 7.4% |
| 福井県 | 7.2% |
| 山梨県 | 7.5% |
| 長野県 | 7.3% |
| 岐阜県 | 7.7% |
| 静岡県 | 7.1% |
| 愛知県 | 7.4% |
| 三重県 | 7.5% |
| 滋賀県 | 7.5% |
| 京都府 | 6.8% |
| 大阪府 | 7.4% |
| 兵庫県 | 7.2% |
| 奈良県 | 6.9% |
| 和歌山県 | 7.8% |
| 鳥取県 | 7.4% |
| 島根県 | 8.1% |
| 岡山県 | 7.1% |
| 広島県 | 7.4% |
| 山口県 | 8.8% |
| 徳島県 | 8.0% |
| 香川県 | 7.5% |
| 愛媛県 | 7.9% |
| 高知県 | 9.4% |
| 福岡県 | 7.4% |
| 佐賀県 | 8.3% |
| 長崎県 | 9.4% |
| 熊本県 | 9.6% |
| 大分県 | 9.0% |
| 宮崎県 | 9.5% |
| 鹿児島県 | 9.2% |
| 沖縄県 | 7.5% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは岩手県です。
次いで秋田県、山形県、青森県、福島県が続きます。
淡いのは東京都、千葉県、京都府でした。
47都道府県の平均は8.03%、中央値は7.69%です。
岩手県の10.24%は平均を2.21ポイント上回ります。
1位と47位の差は3.84ポイント、倍率にすると1.6倍でした。
糖尿病で通院する人の割合で並べ替えると青森県が4.88で最も高く、開きは1.72倍になります。
主指標で1位の岩手県は糖尿病で通院する人の割合では7位、糖尿病で通院する人の割合で1位の青森県は主指標では4位でした。
| 順位 | 都道府県 | 高血圧症で通院している人の割合(%) | 地方 | 糖尿病で通院する人の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 岩手県 | 10.24 | 東北 | 4.3 |
| 2 | 秋田県 | 10 | 東北 | 4.37 |
| 3 | 山形県 | 9.92 | 東北 | 3.62 |
| 4 | 青森県 | 9.85 | 東北 | 4.88 |
| 5 | 福島県 | 9.63 | 東北 | 4.3 |
| 6 | 熊本県 | 9.62 | 九州 | 4.08 |
| 7 | 宮崎県 | 9.46 | 九州 | 4.26 |
| 8 | 長崎県 | 9.39 | 九州 | 4.18 |
| 9 | 高知県 | 9.35 | 四国 | 4.35 |
| 10 | 鹿児島県 | 9.15 | 九州 | 3.77 |
| 11 | 大分県 | 8.96 | 九州 | 4.38 |
| 12 | 山口県 | 8.76 | 中国 | 4.3 |
| 13 | 佐賀県 | 8.34 | 九州 | 3.69 |
| 14 | 宮城県 | 8.25 | 東北 | 4.15 |
| 15 | 北海道 | 8.19 | 北海道 | 4.33 |
| 16 | 島根県 | 8.14 | 中国 | 4.15 |
| 17 | 新潟県 | 8.11 | 中部 | 3.75 |
| 18 | 茨城県 | 8.03 | 関東 | 4.05 |
| 19 | 徳島県 | 8.01 | 四国 | 4.31 |
| 20 | 富山県 | 7.98 | 中部 | 3.88 |
| 21 | 愛媛県 | 7.94 | 四国 | 3.76 |
| 22 | 栃木県 | 7.83 | 関東 | 3.57 |
| 23 | 和歌山県 | 7.8 | 近畿 | 4.08 |
| 24 | 岐阜県 | 7.69 | 中部 | 3.99 |
| 25 | 埼玉県 | 7.6 | 関東 | 4.23 |
| 26 | 群馬県 | 7.54 | 関東 | 3.66 |
| 26 | 香川県 | 7.54 | 四国 | 3.77 |
| 28 | 沖縄県 | 7.53 | 九州 | 2.84 |
| 28 | 三重県 | 7.53 | 近畿 | 3.73 |
| 30 | 滋賀県 | 7.49 | 近畿 | 3.74 |
| 31 | 山梨県 | 7.45 | 中部 | 3.72 |
| 32 | 大阪府 | 7.41 | 近畿 | 3.62 |
| 32 | 鳥取県 | 7.41 | 中国 | 3.41 |
| 32 | 福岡県 | 7.41 | 九州 | 3.62 |
| 35 | 愛知県 | 7.4 | 中部 | 3.84 |
| 36 | 広島県 | 7.38 | 中国 | 3.97 |
| 37 | 石川県 | 7.37 | 中部 | 4.13 |
| 38 | 神奈川県 | 7.32 | 関東 | 3.45 |
| 39 | 長野県 | 7.29 | 中部 | 3.27 |
| 40 | 福井県 | 7.23 | 中部 | 3.69 |
| 41 | 兵庫県 | 7.17 | 近畿 | 3.74 |
| 42 | 静岡県 | 7.13 | 中部 | 3.57 |
| 43 | 岡山県 | 7.06 | 中国 | 3.97 |
| 44 | 奈良県 | 6.88 | 近畿 | 3.31 |
| 45 | 京都府 | 6.75 | 近畿 | 3.33 |
| 46 | 千葉県 | 6.53 | 関東 | 3.52 |
| 47 | 東京都 | 6.4 | 関東 | 3.44 |
このグラフについての豆知識
通院理由の第1位
高血圧症は日本人の通院理由の第1位です。
6歳以上の13人に1人が通院しています。
患者数は4,000万人ともいわれ、脳卒中や心疾患を防ぐ入り口として治療が重視されています。
3年に一度の大規模調査
国民生活基礎調査で都道府県別に集計されるのは、3年ごとの大規模調査の年だけです。
この記事は2022年(令和4年)の調査を使っています。
公表されているのは人数なので、6歳以上の世帯人員の総数で割って当サイトで割合にしました。
不詳を含む総数で割っているため、公表の率とは分母の取り方が違うことがあります。
標本調査にもとづく推計のため、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の岩手県は10.24%、47位の東京都は6.4%。
差は3.84ポイント、倍率にすると1.6倍です。
中央値は7.69%、平均は8.03%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.34ポイントの差でした。
糖尿病で通院する人の割合で並べ替えると開きは1.72倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
高血圧で通院している人の割合の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
0.74という高い相関を示したのが【第1次産業で働く人】農林漁業で働く人は全国3.3%、最も高い県と最も低い都で32倍でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【結婚した組数・10年推移】婚姻件数は全国で28.1%の落ち込み(順位相関-0.77)です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た高血圧症で通院している人の割合
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 10.24 | 宮城県 8.25 |
| 関東 | 茨城県 8.03 | 東京都 6.4 |
| 中部 | 新潟県 8.11 | 静岡県 7.13 |
| 近畿 | 和歌山県 7.8 | 京都府 6.75 |
| 中国 | 山口県 8.76 | 岡山県 7.06 |
| 四国 | 高知県 9.35 | 香川県 7.54 |
| 九州 | 熊本県 9.62 | 福岡県 7.41 |
まとめ
高血圧で通院している人の割合を47都道府県で比べると、最も高い岩手県で10.24%、最も低い東京都で6.4%でした。
その差は3.84ポイント、倍率にすると1.6倍です。
47都道府県の中央値は7.69%、平均は8.03%でした。
全国の値は7.62%です。
糖尿病で通院する人の割合で並べ替えると開きは1.72倍になり、主指標で1位の岩手県はその見方では7位に位置します。
高血圧で通院している人の割合の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、通院している人だけを数えたこと。
3つ目は2022年の数字であることです。
糖尿病で通院する人の割合では青森県が4.88で最も高く、主指標で1位の岩手県はこの見方では7位でした。
地方ごとの平均では東北6県が9.65%で最も高く、近畿7府県が7.29%で最も低くなりました。
糖尿病や脂質異常症の通院を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の岩手県と2位の秋田県の差は0.24ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0002041078
- 備考: 6歳以上のうち高血圧症で通院している人(複数回答)の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は糖尿病で通院する人の割合
注記: 6歳以上のうち高血圧症で通院している人(複数回答)の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は糖尿病で通院する人の割合
