65歳以上で病院や診療所に通っている人はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2022年の都道府県別の数字。
長崎県が75.63%で1位。
47都道府県の平均は71.04%、中央値は71.1%です。
最も高い75.63%と最も低い64.27%の差は11.36ポイント、倍率にすると1.18倍でした。
47都道府県の単純平均
71.0%
65歳以上の通院者の割合(2022年)
最も多い 長崎県
75.6%
最も少ない 沖縄県
64.3%
地図で見る
| 項目 | 65歳以上の通院者の割合 |
|---|---|
| 北海道 | 71.6% |
| 青森県 | 72.9% |
| 岩手県 | 75.2% |
| 宮城県 | 73.0% |
| 秋田県 | 72.4% |
| 山形県 | 71.6% |
| 福島県 | 73.9% |
| 茨城県 | 68.2% |
| 栃木県 | 70.1% |
| 群馬県 | 67.7% |
| 埼玉県 | 70.1% |
| 千葉県 | 69.2% |
| 東京都 | 71.4% |
| 神奈川県 | 71.1% |
| 新潟県 | 71.4% |
| 富山県 | 69.2% |
| 石川県 | 69.8% |
| 福井県 | 68.5% |
| 山梨県 | 68.4% |
| 長野県 | 70.3% |
| 岐阜県 | 72.4% |
| 静岡県 | 72.1% |
| 愛知県 | 73.0% |
| 三重県 | 72.2% |
| 滋賀県 | 70.9% |
| 京都府 | 69.6% |
| 大阪府 | 74.2% |
| 兵庫県 | 72.7% |
| 奈良県 | 71.4% |
| 和歌山県 | 69.8% |
| 鳥取県 | 68.9% |
| 島根県 | 70.5% |
| 岡山県 | 73.1% |
| 広島県 | 72.3% |
| 山口県 | 72.3% |
| 徳島県 | 68.0% |
| 香川県 | 70.5% |
| 愛媛県 | 70.8% |
| 高知県 | 74.4% |
| 福岡県 | 70.5% |
| 佐賀県 | 72.0% |
| 長崎県 | 75.6% |
| 熊本県 | 72.9% |
| 大分県 | 69.5% |
| 宮崎県 | 68.4% |
| 鹿児島県 | 70.7% |
| 沖縄県 | 64.3% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは長崎県です。
次いで岩手県、高知県、大阪府、福島県が続きます。
淡いのは沖縄県、群馬県、徳島県でした。
47都道府県の平均は71.04%、中央値は71.1%です。
長崎県の75.63%は平均を4.59ポイント上回ります。
1位と47位の差は11.36ポイント、倍率にすると1.18倍でした。
15〜64歳の通院している人の割合で並べ替えると山形県が37.94で最も高く、開きは1.29倍になります。
主指標で1位の長崎県は15〜64歳の通院している人の割合では5位、15〜64歳の通院している人の割合で1位の山形県は主指標では20位でした。
| 順位 | 都道府県 | 65歳以上の通院者の割合(%) | 地方 | 15〜64歳の通院している人の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 長崎県 | 75.63 | 九州 | 35.56 |
| 2 | 岩手県 | 75.24 | 東北 | 37.39 |
| 3 | 高知県 | 74.43 | 四国 | 34.8 |
| 4 | 大阪府 | 74.16 | 近畿 | 33.99 |
| 5 | 福島県 | 73.86 | 東北 | 33.94 |
| 6 | 岡山県 | 73.13 | 中国 | 32.77 |
| 7 | 愛知県 | 73.01 | 中部 | 34.77 |
| 8 | 宮城県 | 72.98 | 東北 | 35.43 |
| 9 | 青森県 | 72.9 | 東北 | 36.02 |
| 10 | 熊本県 | 72.88 | 九州 | 35.17 |
| 11 | 兵庫県 | 72.69 | 近畿 | 34.26 |
| 12 | 秋田県 | 72.39 | 東北 | 37.74 |
| 13 | 岐阜県 | 72.38 | 中部 | 32.96 |
| 14 | 山口県 | 72.3 | 中国 | 33.28 |
| 15 | 広島県 | 72.27 | 中国 | 32.41 |
| 16 | 三重県 | 72.17 | 近畿 | 33.78 |
| 17 | 静岡県 | 72.12 | 中部 | 33.6 |
| 18 | 佐賀県 | 72.01 | 九州 | 34.74 |
| 19 | 北海道 | 71.59 | 北海道 | 34.64 |
| 20 | 山形県 | 71.58 | 東北 | 37.94 |
| 21 | 新潟県 | 71.43 | 中部 | 33.69 |
| 22 | 奈良県 | 71.39 | 近畿 | 33.9 |
| 23 | 東京都 | 71.36 | 関東 | 34.95 |
| 24 | 神奈川県 | 71.1 | 関東 | 34.35 |
| 25 | 滋賀県 | 70.85 | 近畿 | 32.77 |
| 26 | 愛媛県 | 70.84 | 四国 | 32.85 |
| 27 | 鹿児島県 | 70.74 | 九州 | 34.74 |
| 28 | 島根県 | 70.54 | 中国 | 32.33 |
| 29 | 香川県 | 70.47 | 四国 | 33.33 |
| 29 | 福岡県 | 70.47 | 九州 | 33.24 |
| 31 | 長野県 | 70.25 | 中部 | 32.65 |
| 32 | 栃木県 | 70.07 | 関東 | 33.65 |
| 33 | 埼玉県 | 70.05 | 関東 | 31.91 |
| 34 | 石川県 | 69.8 | 中部 | 30.19 |
| 35 | 和歌山県 | 69.77 | 近畿 | 34.71 |
| 36 | 京都府 | 69.59 | 近畿 | 33.46 |
| 37 | 大分県 | 69.53 | 九州 | 32.77 |
| 38 | 千葉県 | 69.2 | 関東 | 32.86 |
| 39 | 富山県 | 69.18 | 中部 | 32.64 |
| 40 | 鳥取県 | 68.89 | 中国 | 31.88 |
| 41 | 福井県 | 68.53 | 中部 | 32.21 |
| 42 | 山梨県 | 68.42 | 中部 | 31.32 |
| 43 | 宮崎県 | 68.41 | 九州 | 33.66 |
| 44 | 茨城県 | 68.17 | 関東 | 32.95 |
| 45 | 徳島県 | 68.03 | 四国 | 32.87 |
| 46 | 群馬県 | 67.69 | 関東 | 31.42 |
| 47 | 沖縄県 | 64.27 | 九州 | 29.4 |
地方別に見る
高齢者の通院率は、九州で高く、沖縄で低くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が73.16%で最も高くなります。
次いで北海道が71.59%、近畿7府県が71.52%、中国5県が71.43%と続きました。
低いほうは四国4県が70.94%、中部9県が70.57%、九州・沖縄8県が70.49%、関東7都県が69.66%でした。
最も高い東北6県と最も低い関東7都県の差は3.5ポイントです。
15〜64歳の通院している人の割合で見ると東北6県が最も高く、中国5県が最も低くなりました。
65歳以上の通院が多い上位5県
65歳以上の通院が多い上位5県です。
長崎県は75.63%、岩手県は75.24%、高知県は74.43%でした。
1位と2位の差は0.39ポイントです。
4位は大阪府で74.16%、5位は福島県で73.86%。
上位5はいずれも47都道府県の平均71.04%を上回りました。
1位の長崎県は平均を4.59ポイント上回りました。
中央値の71.1%と比べると4.53ポイント高く、平均に対する比では1.06倍にあたります。
6位以下は岡山県で73.13%、愛知県で73.01%、宮城県で72.98%と続きました。
2位と3位の差は0.81ポイント、3位と4位の差は0.27ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.88ポイントでした。
1位から5位までの幅は1.77ポイント、1位から8位までの幅は2.65ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
長崎県は15〜64歳の通院している人の割合でも5位に入っています。
全国の値は71.38%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は長崎県の75.63パーセント。
4人に3人が通院しています。
働く世代の通院率と並べて見ます
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は65歳以上で通院している人の割合の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
15〜64歳の通院している人の割合で並べ替えると、順位が変わります。
1位は山形県の37.94、2位は秋田県の37.74、3位は岩手県の37.39。
4位以下は青森県、長崎県と続きます。
逆に下位は石川県が30.19、沖縄県が29.4。
山形県と沖縄県では1.29倍の開きです。
どの県でも6割を超えており、高齢期の通院は全国共通の日常です。
沖縄県が最下位なのは興味深いところです。
医療機関への距離や受診の文化も影響していると考えられます。
当サイトの内科の診療所の記事とあわせて見ると、受け皿の分布も見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が73.16%で最も高く、関東7都県が69.66%で最も低くなります。
北海道71.59%と近畿7府県71.52%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
65歳以上の通院が少ない下位5県
65歳以上の通院が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は64.27%、46位の群馬県は67.69%、45位の徳島県は68.03%でした。
1位の長崎県とは11.36ポイントの差があります。
44位は茨城県で68.17%、43位は宮崎県で68.41%、42位は山梨県で68.42%と続きます。
最も低い沖縄県は64.27パーセント。
1位と47位の差は1.2倍です。
47都道府県の中央値は71.1%、平均は71.04%です。
47位の沖縄県は平均を6.77ポイント下回りました。
47位の沖縄県は1位の長崎県の85.0パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.18倍の開きです。
46位との差は3.42ポイント、45位との差は3.76ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも4.15ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均71.04%を下回りました。
47位から43位までの幅は4.14ポイントです。
沖縄県は15〜64歳の通院している人の割合では47位です。
全国の値は71.38%なので、47位はこれを7.11ポイント下回っています。
このグラフについての豆知識
高齢期の通院は当たり前
65歳以上の通院率は全国で71.38パーセント。
高血圧などの生活習慣病の定期通院が中心です。
15〜64歳の33.76パーセントと比べると、2倍以上の開きがあります。
3年に一度の大規模調査
国民生活基礎調査で都道府県別に集計されるのは、3年ごとの大規模調査の年だけです。
この記事は2022年(令和4年)の調査を使っています。
公表されているのは人数や世帯数なので、区分の数を総数で割って当サイトで割合にしました。
不詳を含む総数で割っているため、公表の「率」とは分母の取り方が違うことがあります。
標本調査にもとづく推計のため、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の長崎県は75.63%、47位の沖縄県は64.27%。
差は11.36ポイント、倍率にすると1.18倍です。
中央値は71.1%、平均は71.04%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.06ポイントの差でした。
15〜64歳の通院している人の割合で並べ替えると開きは1.29倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
65歳以上で通院している人の割合の順位で探してみます。
並びが最も重なったのは【働く世代の通院率】15〜64歳の33.8%、通院は高齢者だけではないで、相関は0.68です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【どこも悪くない人】全国43.1%、半数は何かを抱える(相関-0.71)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た65歳以上の通院者の割合
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 75.24 | 山形県 71.58 |
| 関東 | 東京都 71.36 | 群馬県 67.69 |
| 中部 | 愛知県 73.01 | 山梨県 68.42 |
| 近畿 | 大阪府 74.16 | 京都府 69.59 |
| 中国 | 岡山県 73.13 | 鳥取県 68.89 |
| 四国 | 高知県 74.43 | 徳島県 68.03 |
| 九州 | 長崎県 75.63 | 沖縄県 64.27 |
まとめ
高齢者の通院率を47都道府県で比べると、最も高い長崎県で75.63%、最も低い沖縄県で64.27%でした。
その差は11.36ポイント、倍率にすると1.18倍です。
47都道府県の中央値は71.1%、平均は71.04%でした。
全国の値は71.38%です。
15〜64歳の通院している人の割合で並べ替えると開きは1.29倍になり、主指標で1位の長崎県はその見方では5位に位置します。
65歳以上で通院している人の割合の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、入院中の人は含まれないこと。
3つ目は2022年の数字であることです。
15〜64歳の通院している人の割合では山形県が37.94で最も高く、主指標で1位の長崎県はこの見方では5位でした。
地方ごとの平均では東北6県が73.16%で最も高く、関東7都県が69.66%で最も低くなりました。
働く世代の通院率や高齢者の体の不調を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【通院者のいる世帯】全国62.6%、5世帯に3世帯
- 【病院の外来患者数】1日平均121万2,243人、入院より多い
- 【内科を掲げる診療所】全国6万4,747施設、診療所の3分の2
出典
- 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0002041061
- 備考: 65歳以上の世帯人員のうち、傷病で通院している人の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は15〜64歳の通院している人の割合
注記: 65歳以上の世帯人員のうち、傷病で通院している人の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は15〜64歳の通院している人の割合
