中学生のうち、むし歯がある生徒はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。
沖縄県が53.8%で1位。
47都道府県の平均は36.49%、中央値は36%です。
最も高い53.8%と最も低い22.4%の差は31.4ポイント、倍率にすると2.4倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
36.5%
中学生のむし歯の被患率(2019年度)
最も多い 沖縄県
53.8%
最も少ない 新潟県
22.4%
中学生のむし歯が多い上位5県
中学生のむし歯が多い上位5県です。
沖縄県は53.8%、大分県は50.1%、鹿児島県は45.8%でした。
1位と2位の差は3.7ポイントです。
4位は青森県で45.7%、5位は福島県で45%。
上位5はいずれも47都道府県の平均36.49%を上回りました。
1位の沖縄県は平均を17.31ポイント上回りました。
中央値の36%と比べると17.8ポイント高く、平均に対する比では1.47倍にあたります。
6位以下は宮城県で43.9%、福井県で43.5%、和歌山県で43.3%と続きました。
2位と3位の差は4.3ポイント、3位と4位の差は0.1ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は1.7ポイントでした。
1位から5位までの幅は8.8ポイント、1位から8位までの幅は10.5ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
沖縄県は中学生の未処置のむし歯の被患率でも1位に入っています。
全国の値は36.49%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は南の島の県でした。
小学生でも1位だった県です。
未処置のむし歯の割合と並べて見ます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
中学生のむし歯の割合の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
中学生の未処置のむし歯の被患率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は沖縄県の27.8、2位は大分県の25.6、3位は三重県の21.4。
4位以下は鹿児島県、北海道と続きます。
逆に下位は愛知県が8.6、新潟県が7.3。
沖縄県と新潟県では3.81倍の開きです。
未処置のむし歯の割合と並べても1位は同じ県でした。
上位と下位の顔ぶれは学年をまたいでほとんど変わりません。
中学生の36.5パーセントは、小学生の47.6パーセントより低くなっています。
乳歯が抜けそろうためだと考えられます。
高等学校では45.8パーセントに戻ります。
永久歯のむし歯が年齢とともに積み重なるためです。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が43.1%で最も高く、中部9県が31.22%で最も低くなります。
九州・沖縄8県42.76%と東北6県39.45%がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
中学生のむし歯が少ない下位5県
中学生のむし歯が少ない下位5県です。
47位の新潟県は22.4%、46位の愛知県は23.4%、45位の静岡県は25%でした。
1位の沖縄県とは31.4ポイントの差があります。
44位は岐阜県で27.6%、43位は埼玉県で28%、42位は山形県で28.5%と続きます。
47位は北陸の県でした。
小学生でも47位だった県です。
47都道府県の中央値は36%、平均は36.49%です。
47位の新潟県は平均を14.09ポイント下回りました。
47位の新潟県は1位の沖縄県の41.6パーセントにあたる水準で、倍率にすると2.4倍の開きです。
46位との差は1ポイント、45位との差は2.6ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも6.1ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均36.49%を下回りました。
47位から43位までの幅は5.6ポイントです。
新潟県は中学生の未処置のむし歯の被患率では47位です。
全国の値は36.49%なので、47位はこれを14.09ポイント下回っています。
地図で見る
| 項目 | 中学生のむし歯の被患率 |
|---|---|
| 北海道 | 43.1% |
| 青森県 | 45.7% |
| 岩手県 | 39.2% |
| 宮城県 | 43.9% |
| 秋田県 | 34.4% |
| 山形県 | 28.5% |
| 福島県 | 45% |
| 茨城県 | 38.6% |
| 栃木県 | 37.4% |
| 群馬県 | 31.7% |
| 埼玉県 | 28% |
| 千葉県 | 31.8% |
| 東京都 | 29.9% |
| 神奈川県 | 30.8% |
| 新潟県 | 22.4% |
| 富山県 | 29.3% |
| 石川県 | 36% |
| 福井県 | 43.5% |
| 山梨県 | 42.9% |
| 長野県 | 30.9% |
| 岐阜県 | 27.6% |
| 静岡県 | 25% |
| 愛知県 | 23.4% |
| 三重県 | 41.5% |
| 滋賀県 | 31.2% |
| 京都府 | 34.7% |
| 大阪府 | 35.7% |
| 兵庫県 | 32.8% |
| 奈良県 | 32.4% |
| 和歌山県 | 43.3% |
| 鳥取県 | 36% |
| 島根県 | 41.9% |
| 岡山県 | 33.9% |
| 広島県 | 29.8% |
| 山口県 | 38.9% |
| 徳島県 | 42.2% |
| 香川県 | 36.6% |
| 愛媛県 | 31.3% |
| 高知県 | 41.8% |
| 福岡県 | 40.2% |
| 佐賀県 | 30.9% |
| 長崎県 | 40.4% |
| 熊本県 | 38% |
| 大分県 | 50.1% |
| 宮崎県 | 42.9% |
| 鹿児島県 | 45.8% |
| 沖縄県 | 53.8% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは沖縄県です。
次いで大分県、鹿児島県、青森県、福島県が続きます。
淡いのは新潟県、愛知県、静岡県でした。
47都道府県の平均は36.49%、中央値は36%です。
沖縄県の53.8%は平均を17.31ポイント上回ります。
1位と47位の差は31.4ポイント、倍率にすると2.4倍でした。
中学生の未処置のむし歯の被患率で並べ替えると沖縄県が27.8で最も高く、開きは3.81倍になります。
主指標で1位の沖縄県は中学生の未処置のむし歯の被患率では1位、中学生の未処置のむし歯の被患率で1位の沖縄県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 中学生のむし歯の被患率(%) | 地方 | 中学生の未処置のむし歯の被患率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄県 | 53.8 | 九州 | 27.8 |
| 2 | 大分県 | 50.1 | 九州 | 25.6 |
| 3 | 鹿児島県 | 45.8 | 九州 | 21.4 |
| 4 | 青森県 | 45.7 | 東北 | 19.8 |
| 5 | 福島県 | 45 | 東北 | 19.1 |
| 6 | 宮城県 | 43.9 | 東北 | 19.2 |
| 7 | 福井県 | 43.5 | 中部 | 18.6 |
| 8 | 和歌山県 | 43.3 | 近畿 | 17.6 |
| 9 | 北海道 | 43.1 | 北海道 | 21.3 |
| 10 | 宮崎県 | 42.9 | 九州 | 20.3 |
| 10 | 山梨県 | 42.9 | 中部 | 18.5 |
| 12 | 徳島県 | 42.2 | 四国 | 18.1 |
| 13 | 島根県 | 41.9 | 中国 | 17.8 |
| 14 | 高知県 | 41.8 | 四国 | 18.4 |
| 15 | 三重県 | 41.5 | 近畿 | 21.4 |
| 16 | 長崎県 | 40.4 | 九州 | 16 |
| 17 | 福岡県 | 40.2 | 九州 | 18 |
| 18 | 岩手県 | 39.2 | 東北 | 16.5 |
| 19 | 山口県 | 38.9 | 中国 | 16.5 |
| 20 | 茨城県 | 38.6 | 関東 | 16.4 |
| 21 | 熊本県 | 38 | 九州 | 16.9 |
| 22 | 栃木県 | 37.4 | 関東 | 18.5 |
| 23 | 香川県 | 36.6 | 四国 | 12.8 |
| 24 | 石川県 | 36 | 中部 | 14.3 |
| 24 | 鳥取県 | 36 | 中国 | 13.5 |
| 26 | 大阪府 | 35.7 | 近畿 | 15.3 |
| 27 | 京都府 | 34.7 | 近畿 | 11.3 |
| 28 | 秋田県 | 34.4 | 東北 | 13.5 |
| 29 | 岡山県 | 33.9 | 中国 | 15.6 |
| 30 | 兵庫県 | 32.8 | 近畿 | 13.4 |
| 31 | 奈良県 | 32.4 | 近畿 | 16.8 |
| 32 | 千葉県 | 31.8 | 関東 | 11.9 |
| 33 | 群馬県 | 31.7 | 関東 | 11.6 |
| 34 | 愛媛県 | 31.3 | 四国 | 13 |
| 35 | 滋賀県 | 31.2 | 近畿 | 13 |
| 36 | 佐賀県 | 30.9 | 九州 | 14.9 |
| 36 | 長野県 | 30.9 | 中部 | 11.4 |
| 38 | 神奈川県 | 30.8 | 関東 | 12.2 |
| 39 | 東京都 | 29.9 | 関東 | 10.4 |
| 40 | 広島県 | 29.8 | 中国 | 12.8 |
| 41 | 富山県 | 29.3 | 中部 | 12.2 |
| 42 | 山形県 | 28.5 | 東北 | 9.7 |
| 43 | 埼玉県 | 28 | 関東 | 11.8 |
| 44 | 岐阜県 | 27.6 | 中部 | 11.5 |
| 45 | 静岡県 | 25 | 中部 | 10.5 |
| 46 | 愛知県 | 23.4 | 中部 | 8.6 |
| 47 | 新潟県 | 22.4 | 中部 | 7.3 |
このグラフについての豆知識
学年ごとの変化
2019年度のむし歯の被患率は、小学校47.6パーセント、中学校36.5パーセント、高等学校45.8パーセントでした。
中学校でいったん下がるのは、むし歯になった乳歯が抜けてしまうためです。
健康診断の結果を集めた統計
学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。
この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査なので、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の沖縄県は53.8%、47位の新潟県は22.4%。
差は31.4ポイント、倍率にすると2.4倍です。
中央値は36%、平均は36.49%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.49ポイントの差でした。
中学生の未処置のむし歯の被患率で並べ替えると開きは3.81倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
中学生のむし歯の割合の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
0.92という高い相関を示したのが【中学生の未処置のむし歯】全国15.6パーセント、差は3.81倍でした。
正反対だったのは【仕事の悩みを抱える人】全国16.51パーセント、原因の第1位で、相関は-0.62です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た中学生のむし歯の被患率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 45.7 | 山形県 28.5 |
| 関東 | 茨城県 38.6 | 埼玉県 28 |
| 中部 | 福井県 43.5 | 新潟県 22.4 |
| 近畿 | 和歌山県 43.3 | 滋賀県 31.2 |
| 中国 | 島根県 41.9 | 広島県 29.8 |
| 四国 | 徳島県 42.2 | 愛媛県 31.3 |
| 九州 | 沖縄県 53.8 | 佐賀県 30.9 |
まとめ
中学生のむし歯の割合を47都道府県で比べると、最も高い沖縄県で53.8%、最も低い新潟県で22.4%でした。
その差は31.4ポイント、倍率にすると2.4倍です。
47都道府県の中央値は36%、平均は36.49%でした。
全国の値は36.49%です。
中学生の未処置のむし歯の被患率で並べ替えると開きは3.81倍になり、主指標で1位の沖縄県はその見方では1位に位置します。
この中学生のむし歯の割合の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、処置が終わったむし歯も含むこと。
3つ目は2019年の数字であることです。
中学生の未処置のむし歯の被患率では沖縄県が27.8で最も高く、主指標で1位の沖縄県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では北海道が43.1%で最も高く、中部9県が31.22%で最も低くなりました。
小学生や高校生のむし歯の割合を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の沖縄県と2位の大分県の差は3.7ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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- 【中学生の歯肉の状態】全国4.41パーセント、小学生の2倍
- 【歯科診療所の数】全国66,818施設、実数1位の都が人口あたりでも1位
- 【歯医者に通う人】全国2.6%、西高東低の通院
出典
- 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
- 調査年: 2019年度
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
- 備考: 中学校(12〜14歳)でむし歯があった生徒の割合(処置完了者を含む)。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は中学生の未処置のむし歯の被患率
注記: 中学校(12〜14歳)でむし歯があった生徒の割合(処置完了者を含む)。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は中学生の未処置のむし歯の被患率
