銭湯に代表される公衆浴場の数は、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
全国2,847施設のうち、東京都が443施設で1位。
一方で、統計上0施設の県も1つあります。
47都道府県の単純平均
61施設
公衆浴場数(2023年)
最も多い 東京都
443施設
最も少ない 山形県
0施設
地図で見る
| 項目 | 公衆浴場数 |
|---|---|
| 北海道 | 200施設 |
| 青森県 | 266施設 |
| 岩手県 | 12施設 |
| 宮城県 | 6施設 |
| 秋田県 | 13施設 |
| 山形県 | 0施設 |
| 福島県 | 9施設 |
| 茨城県 | 1施設 |
| 栃木県 | 8施設 |
| 群馬県 | 14施設 |
| 埼玉県 | 31施設 |
| 千葉県 | 34施設 |
| 東京都 | 443施設 |
| 神奈川県 | 112施設 |
| 新潟県 | 25施設 |
| 富山県 | 70施設 |
| 石川県 | 65施設 |
| 福井県 | 14施設 |
| 山梨県 | 22施設 |
| 長野県 | 31施設 |
| 岐阜県 | 17施設 |
| 静岡県 | 9施設 |
| 愛知県 | 64施設 |
| 三重県 | 19施設 |
| 滋賀県 | 15施設 |
| 京都府 | 132施設 |
| 大阪府 | 381施設 |
| 兵庫県 | 143施設 |
| 奈良県 | 19施設 |
| 和歌山県 | 26施設 |
| 鳥取県 | 16施設 |
| 島根県 | 1施設 |
| 岡山県 | 11施設 |
| 広島県 | 42施設 |
| 山口県 | 16施設 |
| 徳島県 | 23施設 |
| 香川県 | 16施設 |
| 愛媛県 | 26施設 |
| 高知県 | 7施設 |
| 福岡県 | 28施設 |
| 佐賀県 | 1施設 |
| 長崎県 | 13施設 |
| 熊本県 | 59施設 |
| 大分県 | 126施設 |
| 宮崎県 | 9施設 |
| 鹿児島県 | 251施設 |
| 沖縄県 | 1施設 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、大阪府、青森県、鹿児島県、北海道です。
大都市と、銭湯文化・温泉文化の土地が同時に濃くなります。
淡いのは山形県、茨城県、佐賀県、島根県、沖縄県でした。
47都道府県の平均は60.6施設、中央値は19施設です。
東京都の443施設は平均の7.3倍にあたります。
上位3都府県で38.3パーセント。
0施設から443施設まで、幅の大きい統計です。
| 順位 | 都道府県 | 公衆浴場数(施設) | 地方 | 人口10万人あたりの公衆浴場数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 443 | 関東 | 3.14 |
| 2 | 大阪府 | 381 | 近畿 | 4.35 |
| 3 | 青森県 | 266 | 東北 | 22.47 |
| 4 | 鹿児島県 | 251 | 九州 | 16.20 |
| 5 | 北海道 | 200 | 北海道 | 3.93 |
| 6 | 兵庫県 | 143 | 近畿 | 2.66 |
| 7 | 京都府 | 132 | 近畿 | 5.21 |
| 8 | 大分県 | 126 | 九州 | 11.50 |
| 9 | 神奈川県 | 112 | 関東 | 1.21 |
| 10 | 富山県 | 70 | 中部 | 6.95 |
| 11 | 石川県 | 65 | 中部 | 5.86 |
| 12 | 愛知県 | 64 | 中部 | 0.86 |
| 13 | 熊本県 | 59 | 九州 | 3.45 |
| 14 | 広島県 | 42 | 中国 | 1.53 |
| 15 | 千葉県 | 34 | 関東 | 0.54 |
| 16 | 埼玉県 | 31 | 関東 | 0.42 |
| 16 | 長野県 | 31 | 中部 | 1.55 |
| 18 | 福岡県 | 28 | 九州 | 0.55 |
| 19 | 愛媛県 | 26 | 四国 | 2.01 |
| 19 | 和歌山県 | 26 | 近畿 | 2.91 |
| 21 | 新潟県 | 25 | 中部 | 1.18 |
| 22 | 徳島県 | 23 | 四国 | 3.31 |
| 23 | 山梨県 | 22 | 中部 | 2.76 |
| 24 | 三重県 | 19 | 近畿 | 1.10 |
| 24 | 奈良県 | 19 | 近畿 | 1.47 |
| 26 | 岐阜県 | 17 | 中部 | 0.88 |
| 27 | 香川県 | 16 | 四国 | 1.73 |
| 27 | 山口県 | 16 | 中国 | 1.23 |
| 27 | 鳥取県 | 16 | 中国 | 2.98 |
| 30 | 滋賀県 | 15 | 近畿 | 1.07 |
| 31 | 群馬県 | 14 | 関東 | 0.74 |
| 31 | 福井県 | 14 | 中部 | 1.88 |
| 33 | 秋田県 | 13 | 東北 | 1.42 |
| 33 | 長崎県 | 13 | 九州 | 1.03 |
| 35 | 岩手県 | 12 | 東北 | 1.03 |
| 36 | 岡山県 | 11 | 中国 | 0.60 |
| 37 | 宮崎県 | 9 | 九州 | 0.86 |
| 37 | 静岡県 | 9 | 中部 | 0.25 |
| 37 | 福島県 | 9 | 東北 | 0.51 |
| 40 | 栃木県 | 8 | 関東 | 0.42 |
| 41 | 高知県 | 7 | 四国 | 1.05 |
| 42 | 宮城県 | 6 | 東北 | 0.27 |
| 43 | 茨城県 | 1 | 関東 | 0.04 |
| 43 | 沖縄県 | 1 | 九州 | 0.07 |
| 43 | 佐賀県 | 1 | 九州 | 0.13 |
| 43 | 島根県 | 1 | 中国 | 0.15 |
| 47 | 山形県 | 0 | 東北 | 0.00 |
公衆浴場が多い5都道府県
公衆浴場が多い上位5都道府県です。
東京都は443施設、大阪府は381施設、青森県は266施設、鹿児島県は251施設、北海道は200施設でした。
東京都は2位の大阪府の1.16倍です。
6位以下は兵庫県143施設、京都府132施設、大分県126施設と続きます。
上位3都府県で全国の38.3パーセント、上位5都道府県で54.1パーセント、上位10都道府県で74.6パーセント。
人口の多い都府県だけでなく、青森県と鹿児島県が上位に食い込むのがこの統計の面白いところです。
人口あたり1位は青森県、東北と九州南部に残ります
ここからは統計を離れて、公衆浴場数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
人口10万人あたりで割り直すと、青森県が突出します。
1位は青森県の22.5施設、2位は鹿児島県16.2施設、3位は大分県11.5施設。
4位は富山県7.0施設、5位は石川県5.9施設、6位は京都府5.2施設と続きます。
実数1位の東京都は人口あたりでは11位。
青森県は人口では31番目ですが、公衆浴場では実数でも3位に入ります。
青森県は古くから銭湯文化が根づいた土地として知られます。
自宅に風呂が普及したあとも日常的に銭湯へ通う習慣が残ったためとされますが、この統計からその理由までは分かりません。
鹿児島県と大分県は温泉が豊富な土地で、温泉を使った公衆浴場が数字を押し上げている可能性があります。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が3.9施設で最も多く、中国5県が1.2施設で最も少なくなります。
東北6県3.7施設、九州・沖縄8県3.5施設と続きました。
実数で見ると順位は変わる
公衆浴場が少ない5県
公衆浴場が少ない下位5県です。
山形県は0施設、沖縄県・佐賀県・島根県・茨城県はそれぞれ1施設でした。
山形県の0施設は、あくまでこの統計の定義での数字です。
山形県に入浴施設が無いわけではなく、日帰り温泉などは別の区分で数えられているとみられます。
47都道府県の中央値は19施設。
平均は60.6施設なので、平均が中央値の3.2倍もあります。
上位に大きく偏った分布です。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、近畿が最も大きくなります。
近畿7府県が全国の25.8パーセント、関東7都県が22.6パーセント、九州・沖縄8県が17.1パーセント、中部9県が11.1パーセントと続きます。
少ないほうは東北6県が10.7パーセント、北海道が7.0パーセント、中国5県が3.0パーセント、四国4県が2.5パーセントでした。
大阪府381施設と京都府132施設を抱える近畿が、東京都を抱える関東を上回ります。
人口10万人あたりの平均で見ると、北海道3.9施設、東北6県3.7施設、九州・沖縄8県3.5施設が上位。
関東7都県と中部9県は1.5施設にとどまりました。
このグラフについての豆知識
統計上の「公衆浴場」
この指標の全国2,847施設という規模は、物価統制の対象になる昔ながらの銭湯(一般公衆浴場)にほぼ対応するとみられます。
スーパー銭湯やサウナ、日帰り温泉施設の多くは「その他の公衆浴場」として別に扱われるため、この数字には表れていないと考えられます。
山形県の0施設も、入浴施設が無いという意味ではなく、この区分に当てはまる施設が無いという統計上の数字です。
青森県の銭湯文化
人口10万人あたりでは青森県が22.5施設で、2位の鹿児島県16.2施設を大きく離します。
実数でも青森県は266施設で3位。
人口が31番目の県としては異例の多さです。
青森県は朝風呂の習慣でも知られる銭湯どころです。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国の公衆浴場数は、2013年の4,542施設から2023年の2,847施設へ、この10年でおよそ37%減りました。
2013年に1位だったのは大阪府で、東京都は2位でした。
順位が入れかわっています。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは山梨県で16%増です。
地方のなかで見た公衆浴場数
| 地方 | 最も多い(施設) | 最も少ない(施設) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 266 | 山形県 0 |
| 関東 | 東京都 443 | 茨城県 1 |
| 中部 | 富山県 70 | 静岡県 9 |
| 近畿 | 大阪府 381 | 滋賀県 15 |
| 中国 | 広島県 42 | 島根県 1 |
| 四国 | 愛媛県 26 | 高知県 7 |
| 九州 | 鹿児島県 251 | 沖縄県 1 |
まとめ
公衆浴場の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で443施設、山形県は統計上0施設でした。
平均は中央値の3.2倍で、上位に大きく偏った分布です。
公衆浴場数の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、スーパー銭湯や日帰り温泉の多くは含まれないとみられること。
2つ目は、0施設は入浴施設ゼロという意味ではないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは青森県22.5施設が1位。
鹿児島県、大分県と、銭湯文化と温泉文化の土地が続きます。
地方別の人口あたり平均は北海道3.9施設が最多、中国5県1.2施設が最少でした。
温泉の源泉数や理容室・美容室の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH6109(公衆浴場数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH6109(公衆浴場数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
