【小学生の歯肉の状態】全国2.22パーセント、7.86倍もの幅

【小学生の歯肉の状態】全国2.22パーセント、7.86倍もの幅

小学生のうち、歯ぐきの状態に指摘を受けた子どもはどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。

和歌山県が5.5%で1位。
47都道府県の平均は2.22%、中央値は2%です。
最も高い5.5%と最も低い0.7%の差は4.8ポイント、倍率にすると7.86倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

2.2%

小学生の歯肉の状態の被患率(2019年度)

最も多い 和歌山県

5.5%

最も少ない 埼玉県

0.7%

小学生の歯ぐきの指摘が多い上位5県

上位5都道府県の小学生の歯肉の状態の被患率
上位5都道府県の小学生の歯肉の状態の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 012345和歌山県: 5.5%5.5%高知県: 4.8%4.8%宮城県: 4%4%宮崎県: 3.7%3.7%岩手県: 3.5%3.5%和歌山県高知県宮城県宮崎県岩手県
上位5都道府県の小学生の歯肉の状態の被患率
項目小学生の歯肉の状態の被患率
和歌山県5.5%
高知県4.8%
宮城県4%
宮崎県3.7%
岩手県3.5%
下位5都道府県の小学生の歯肉の状態の被患率
下位5都道府県の小学生の歯肉の状態の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0.00.20.40.60.81.01.2埼玉県: 0.7%0.7%茨城県: 1%1%北海道: 1.1%1.1%栃木県: 1.2%1.2%東京都: 1.2%1.2%京都府: 1.2%1.2%埼玉県茨城県北海道栃木県東京都京都府
下位5都道府県の小学生の歯肉の状態の被患率
項目小学生の歯肉の状態の被患率
埼玉県0.7%
茨城県1%
北海道1.1%
栃木県1.2%
東京都1.2%
京都府1.2%

小学生の歯ぐきの指摘が多い上位5県です。

和歌山県は5.5%、高知県は4.8%、宮城県は4%でした。
1位と2位の差は0.7ポイントです。

4位は宮崎県で3.7%、5位は岩手県で3.5%。
上位5はいずれも47都道府県の平均2.22%を上回りました。

1位の和歌山県は平均を3.28ポイント上回りました。
中央値の2%と比べると3.5ポイント高く、平均に対する比では2.48倍にあたります。

6位以下は愛知県で3.2%、徳島県で3.1%、岡山県で2.9%と続きました。

2位と3位の差は0.8ポイント、3位と4位の差は0.3ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.6ポイントでした。

1位から5位までの幅は2ポイント、1位から8位までの幅は2.6ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

和歌山県は小学生の歯列・咬合の被患率でも1位に入っています。
全国の値は2.22%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は近畿の県でした。
全国の平均の2倍を超えます。

歯ならびの指摘と並べて見ます

ここから先は、小学生で歯ぐきに指摘がある割合がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。

小学生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると、順位が変わります。

1位は和歌山県の11.1、2位は高知県の8.3、3位は兵庫県の7.8。

4位以下は宮城県、群馬県と続きます。
逆に下位は富山県が2.1、沖縄県が1.9。
和歌山県と沖縄県では5.84倍の開きです。

歯ならびの指摘と並べても1位は同じ県でした。
歯の状態を細かく見る地域では、どの項目も指摘が増えます。

7.86倍という開きは、この記事で扱う学校保健の指標のなかで最も大きなものです。
判定の基準の受け取り方の差も含まれます。

小学生の2.2パーセントは、中学生4.4パーセント、高校生4.7パーセントより低くなっています。

地方ごとに県の平均を出すと、四国4県が2.8%で最も高く、北海道が1.1%で最も低くなります。
東北6県2.55%と近畿7府県2.53%がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

小学生の歯列・咬合の被患率の上位5都道府県
小学生の歯列・咬合の被患率の上位5都道府県 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0246810和歌山県: 11.111.1高知県: 8.38.3兵庫県: 7.87.8宮城県: 7.17.1群馬県: 77和歌山県高知県兵庫県宮城県群馬県
小学生の歯列・咬合の被患率の上位5都道府県
項目小学生の歯列・咬合の被患率
和歌山県11.1
高知県8.3
兵庫県7.8
宮城県7.1
群馬県7

小学生の歯ぐきの指摘が少ない下位5県

小学生の歯ぐきの指摘が少ない下位5県です。

47位の埼玉県は0.7%、46位の茨城県は1%、45位の北海道は1.1%でした。
1位の和歌山県とは4.8ポイントの差があります。

44位は京都府で1.2%、43位は東京都で1.2%、42位は栃木県で1.2%と続きます。

47位は関東の県でした。
全国の平均を1.5ポイントほど下回ります。

47都道府県の中央値は2%、平均は2.22%です。
47位の埼玉県は平均を1.52ポイント下回りました。

47位の埼玉県は1位の和歌山県の12.7パーセントにあたる水準で、倍率にすると7.86倍の開きです。

46位との差は0.3ポイント、45位との差は0.4ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.5ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均2.22%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.5ポイントです。

埼玉県は小学生の歯列・咬合の被患率では中位位です。
全国の値は2.22%なので、47位はこれを1.52ポイント下回っています。

地方別に見る

地方別の平均(小学生の歯肉の状態の被患率)
地方別の平均(小学生の歯肉の状態の被患率) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0.00.51.01.52.02.5北海道: 1.1%1.1%東北: 2.5%2.5%関東: 1.6%1.6%中部: 2.2%2.2%近畿: 2.5%2.5%中国: 2.2%2.2%四国: 2.8%2.8%九州: 2.2%2.2%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(小学生の歯肉の状態の被患率)
項目小学生の歯肉の状態の被患率の平均
北海道1.1%
東北2.5%
関東1.6%
中部2.2%
近畿2.5%
中国2.2%
四国2.8%
九州2.2%

小学生の歯ぐきの指摘は、地域によって大きく分かれます。

地方ごとに県の平均を出すと、四国4県が2.8%で最も高くなります。
次いで東北6県が2.55%、近畿7府県が2.53%、中部9県が2.2%と続きました。

低いほうは中国5県が2.2%、九州・沖縄8県が2.16%、関東7都県が1.56%、北海道が1.1%でした。

最も高い四国4県と最も低い北海道の差は1.7ポイントです。
小学生の歯列・咬合の被患率で見ると近畿7府県が最も高く、九州・沖縄8県が最も低くなりました。

地図で見る

小学生の歯肉の状態の被患率(2019年度)
小学生の歯肉の状態の被患率(2019年度) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(文部科学省)をもとに作成。単位は%。 北海道 1.1%青森 1.6%岩手 3.5%宮城 4%秋田 1.9%山形 2.6%福島 1.7%茨城 1%栃木 1.2%群馬 2.3%埼玉 0.7%千葉 2%東京 1.2%神奈川 2.5%新潟 2.1%富山 1.9%石川 1.8%福井 2.2%山梨 1.9%長野 2.6%岐阜 1.8%静岡 2.3%愛知 3.2%三重 2.7%滋賀 2.2%京都 1.2%大阪 1.5%兵庫 2.3%奈良 2.3%和歌山 5.5%鳥取 1.9%島根 1.9%岡山 2.9%広島 1.7%山口 2.6%徳島 3.1%香川 2%愛媛 1.3%高知 4.8%福岡 1.6%佐賀 1.7%長崎 2.3%熊本 2.4%大分 1.8%宮崎 3.7%鹿児島 2.2%沖縄 1.6%
小学生の歯肉の状態の被患率(%)
小学生の歯肉の状態の被患率(2019年度)
項目小学生の歯肉の状態の被患率
北海道1.1%
青森県1.6%
岩手県3.5%
宮城県4%
秋田県1.9%
山形県2.6%
福島県1.7%
茨城県1%
栃木県1.2%
群馬県2.3%
埼玉県0.7%
千葉県2%
東京都1.2%
神奈川県2.5%
新潟県2.1%
富山県1.9%
石川県1.8%
福井県2.2%
山梨県1.9%
長野県2.6%
岐阜県1.8%
静岡県2.3%
愛知県3.2%
三重県2.7%
滋賀県2.2%
京都府1.2%
大阪府1.5%
兵庫県2.3%
奈良県2.3%
和歌山県5.5%
鳥取県1.9%
島根県1.9%
岡山県2.9%
広島県1.7%
山口県2.6%
徳島県3.1%
香川県2%
愛媛県1.3%
高知県4.8%
福岡県1.6%
佐賀県1.7%
長崎県2.3%
熊本県2.4%
大分県1.8%
宮崎県3.7%
鹿児島県2.2%
沖縄県1.6%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは和歌山県です。
次いで高知県、宮城県、宮崎県、岩手県が続きます。
淡いのは埼玉県、茨城県、北海道でした。

47都道府県の平均は2.22%、中央値は2%です。
和歌山県の5.5%は平均を3.28ポイント上回ります。

1位と47位の差は4.8ポイント、倍率にすると7.86倍でした。

小学生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると和歌山県が11.1で最も高く、開きは5.84倍になります。

主指標で1位の和歌山県は小学生の歯列・咬合の被患率では1位、小学生の歯列・咬合の被患率で1位の和歌山県は主指標では1位でした。

順位都道府県小学生の歯肉の状態の被患率(%)地方小学生の歯列・咬合の被患率
1和歌山県5.5近畿11.1
2高知県4.8四国8.3
3宮城県4東北7.1
4宮崎県3.7九州5.5
5岩手県3.5東北5.6
6愛知県3.2中部6.6
7徳島県3.1四国6.4
8岡山県2.9中国5.3
9三重県2.7近畿6.2
10山形県2.6東北5.5
10山口県2.6中国3.9
10長野県2.6中部4.7
13神奈川県2.5関東4.9
14熊本県2.4九州3.1
15群馬県2.3関東7
15静岡県2.3中部5.3
15長崎県2.3九州2.6
15奈良県2.3近畿5.8
15兵庫県2.3近畿7.8
20滋賀県2.2近畿6.5
20鹿児島県2.2九州4.3
20福井県2.2中部3.8
23新潟県2.1中部2.5
24香川県2四国3.8
24千葉県2関東5.1
26山梨県1.9中部5.5
26秋田県1.9東北5
26鳥取県1.9中国4.7
26島根県1.9中国5.1
26富山県1.9中部2.1
31岐阜県1.8中部4.9
31石川県1.8中部4.2
31大分県1.8九州5.5
34広島県1.7中国4.7
34佐賀県1.7九州4.2
34福島県1.7東北5.8
37沖縄県1.6九州1.9
37青森県1.6東北3.6
37福岡県1.6九州3.8
40大阪府1.5近畿6.2
41愛媛県1.3四国4.2
42京都府1.2近畿6.1
42東京都1.2関東3.9
42栃木県1.2関東3.6
45北海道1.1北海道5.2
46茨城県1関東4.8
47埼玉県0.7関東3.6
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

年齢とともに増える

2019年度の歯肉の状態の被患率は、小学校2.2パーセント、中学校4.4パーセント、高等学校4.7パーセントでした。

歯ぐきの状態は年齢とともに悪くなりやすく、学年が上がるほど指摘が増えます。

健康診断の結果を集めた統計

学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。

この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査なので、小さな差を細かく読み取ることはできません。

数字の散らばり

1位の和歌山県は5.5%、47位の埼玉県は0.7%。
差は4.8ポイント、倍率にすると7.86倍です。

中央値は2%、平均は2.22%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.22ポイントの差でした。

小学生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると開きは5.84倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

地方のなかで見た小学生の歯肉の状態の被患率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 4青森県 1.6
関東神奈川県 2.5埼玉県 0.7
中部愛知県 3.2岐阜県 1.8
近畿和歌山県 5.5京都府 1.2
中国岡山県 2.9広島県 1.7
四国高知県 4.8愛媛県 1.3
九州宮崎県 3.7沖縄県 1.6
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

まとめ

小学生で歯ぐきに指摘がある割合を47都道府県で比べると、最も高い和歌山県で5.5%、最も低い埼玉県で0.7%でした。
その差は4.8ポイント、倍率にすると7.86倍です。

47都道府県の中央値は2%、平均は2.22%でした。
全国の値は2.22%です。
小学生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると開きは5.84倍になり、主指標で1位の和歌山県はその見方では1位に位置します。

小学生で歯ぐきに指摘がある割合を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、判定に幅が出やすい項目であること。
3つ目は2019年の数字であることです。

小学生の歯列・咬合の被患率では和歌山県が11.1で最も高く、主指標で1位の和歌山県はこの見方では1位でした。

地方ごとの平均では四国4県が2.8%で最も高く、北海道が1.1%で最も低くなりました。
中学生や高校生の歯ぐきの状態を比べた記事とあわせて読んでみてください。

1位の和歌山県と2位の高知県の差は0.7ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。

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出典

  • 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
  • 調査年: 2019年度
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
  • 備考: 小学校(6〜11歳)で歯肉の状態に異常を指摘された児童の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は小学生の歯列・咬合の被患率

注記: 小学校(6〜11歳)で歯肉の状態に異常を指摘された児童の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は小学生の歯列・咬合の被患率

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