47都道府県で、1世帯が1年間に園芸用品へ使う金額を比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査で、二人以上の世帯の令和6年の数字です。
全国平均は年間4,744円。
上位と下位では4.55倍の差がありました。
ガーデニングをする人が多い県ほど支出も多いのかを確かめます。
47都道府県の単純平均
4,140円
園芸用品への年間支出(令和6年(2024年))
最も多い 茨城県
7,330円
最も少ない 北海道
1,610円
地図で見る園芸用品への支出
| 項目 | 園芸用品への年間支出 |
|---|---|
| 北海道 | 1,610円 |
| 青森県 | 3,764円 |
| 岩手県 | 4,270円 |
| 宮城県 | 3,032円 |
| 秋田県 | 4,102円 |
| 山形県 | 5,756円 |
| 福島県 | 5,760円 |
| 茨城県 | 7,330円 |
| 栃木県 | 4,425円 |
| 群馬県 | 5,435円 |
| 埼玉県 | 2,665円 |
| 千葉県 | 3,657円 |
| 東京都 | 2,127円 |
| 神奈川県 | 3,453円 |
| 新潟県 | 3,649円 |
| 富山県 | 5,886円 |
| 石川県 | 3,298円 |
| 福井県 | 6,802円 |
| 山梨県 | 5,434円 |
| 長野県 | 6,457円 |
| 岐阜県 | 3,312円 |
| 静岡県 | 3,641円 |
| 愛知県 | 3,093円 |
| 三重県 | 5,633円 |
| 滋賀県 | 3,379円 |
| 京都府 | 2,020円 |
| 大阪府 | 1,879円 |
| 兵庫県 | 3,030円 |
| 奈良県 | 4,961円 |
| 和歌山県 | 4,048円 |
| 鳥取県 | 6,719円 |
| 島根県 | 5,638円 |
| 岡山県 | 3,862円 |
| 広島県 | 3,045円 |
| 山口県 | 5,626円 |
| 徳島県 | 3,673円 |
| 香川県 | 4,860円 |
| 愛媛県 | 5,046円 |
| 高知県 | 2,404円 |
| 福岡県 | 3,241円 |
| 佐賀県 | 5,028円 |
| 長崎県 | 2,837円 |
| 熊本県 | 3,769円 |
| 大分県 | 2,884円 |
| 宮崎県 | 6,281円 |
| 鹿児島県 | 3,326円 |
| 沖縄県 | 2,432円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北関東と北陸、信越、山陰です。
淡いのは北海道と近畿の都市部、それに沖縄県でした。
47都道府県の単純平均は4,140円、中央値は3,764円です。
平均が中央値より376円高いのは、上位の県が全体を引き上げているためです。
平均を超えたのは19県。
上位は7,000円台、下位は2,000円を割る県もあり、金額としては小さいながら開きの大きい品目になっています。
| 順位 | 都道府県 | 園芸用品への年間支出(円) | 地方 | 園芸用植物への年間支出 | 切り花への年間支出 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 茨城県 | 7330 | 関東 | 4756 | 8029 |
| 2 | 福井県 | 6802 | 中部 | 4078 | 6912 |
| 3 | 鳥取県 | 6719 | 中国 | 5240 | 10718 |
| 4 | 長野県 | 6457 | 中部 | 4960 | 9260 |
| 5 | 宮崎県 | 6281 | 九州 | 4615 | 8961 |
| 6 | 富山県 | 5886 | 中部 | 3929 | 8620 |
| 7 | 福島県 | 5760 | 東北 | 4443 | 15786 |
| 8 | 山形県 | 5756 | 東北 | 4327 | 10870 |
| 9 | 島根県 | 5638 | 中国 | 3816 | 10853 |
| 10 | 三重県 | 5633 | 近畿 | 5635 | 6938 |
| 11 | 山口県 | 5626 | 中国 | 5223 | 6816 |
| 12 | 群馬県 | 5435 | 関東 | 4337 | 7964 |
| 13 | 山梨県 | 5434 | 中部 | 3706 | 5466 |
| 14 | 愛媛県 | 5046 | 四国 | 4140 | 5214 |
| 15 | 佐賀県 | 5028 | 九州 | 4348 | 7963 |
| 16 | 奈良県 | 4961 | 近畿 | 3766 | 8959 |
| 17 | 香川県 | 4860 | 四国 | 4825 | 9196 |
| 18 | 栃木県 | 4425 | 関東 | 3046 | 8962 |
| 19 | 岩手県 | 4270 | 東北 | 3777 | 9583 |
| 20 | 秋田県 | 4102 | 東北 | 3742 | 8371 |
| 21 | 和歌山県 | 4048 | 近畿 | 3905 | 11173 |
| 22 | 岡山県 | 3862 | 中国 | 3387 | 9093 |
| 23 | 熊本県 | 3769 | 九州 | 3299 | 5284 |
| 24 | 青森県 | 3764 | 東北 | 2447 | 7741 |
| 25 | 徳島県 | 3673 | 四国 | 3706 | 5551 |
| 26 | 千葉県 | 3657 | 関東 | 2351 | 7523 |
| 27 | 新潟県 | 3649 | 中部 | 3374 | 9056 |
| 28 | 静岡県 | 3641 | 中部 | 2081 | 6295 |
| 29 | 神奈川県 | 3453 | 関東 | 3834 | 7422 |
| 30 | 滋賀県 | 3379 | 近畿 | 3194 | 7153 |
| 31 | 鹿児島県 | 3326 | 九州 | 3055 | 7076 |
| 32 | 岐阜県 | 3312 | 中部 | 2971 | 9230 |
| 33 | 石川県 | 3298 | 中部 | 2883 | 6460 |
| 34 | 福岡県 | 3241 | 九州 | 2738 | 6142 |
| 35 | 愛知県 | 3093 | 中部 | 3336 | 8179 |
| 36 | 広島県 | 3045 | 中国 | 2414 | 7012 |
| 37 | 宮城県 | 3032 | 東北 | 2828 | 8768 |
| 38 | 兵庫県 | 3030 | 近畿 | 2290 | 7343 |
| 39 | 大分県 | 2884 | 九州 | 2338 | 4675 |
| 40 | 長崎県 | 2837 | 九州 | 2310 | 6646 |
| 41 | 埼玉県 | 2665 | 関東 | 2801 | 7274 |
| 42 | 沖縄県 | 2432 | 九州 | 1384 | 4274 |
| 43 | 高知県 | 2404 | 四国 | 2195 | 5214 |
| 44 | 東京都 | 2127 | 関東 | 2135 | 7811 |
| 45 | 京都府 | 2020 | 近畿 | 1989 | 8532 |
| 46 | 大阪府 | 1879 | 近畿 | 1435 | 5421 |
| 47 | 北海道 | 1610 | 北海道 | 1562 | 6156 |
地方別に見る園芸用品への支出
地方別に平均を出すと、中部と中国が上位に来ます。
最も多いのは中国5県の4,978円です。
次いで中部9県が4,619円、東北6県が4,447円、関東7都県が4,156円、四国4県が3,996円と続きます。
少ないほうは九州8県が3,725円、近畿7府県が3,564円、北海道が1,610円でした。
中国と北海道では3.09倍の差があります。
北海道が2位の近畿と比べても2,000円近く低いのが目を引きます。
1道だけの数字なので他とは単純に比べられませんが、県の集まりで見た近畿の3,564円より半分以下という水準でした。
園芸用品への支出が多い5県
園芸用品への支出が多い上位5県です。
茨城県は7,330円、福井県は6,802円、鳥取県は6,719円、長野県は6,457円、宮崎県は6,281円でした。
7,000円を超えたのは茨城県だけです。
6位以下は富山県5,886円、福島県5,760円、山形県5,756円と続きます。
上位に並んだのは北関東と北陸、山陰、それに信越でした。
1位の茨城県は、園芸・ガーデニングの行動者率でも32.2パーセントで全国3位に入っています。
行動者率1位は群馬県の32.8パーセント、2位は長野県の32.3パーセントでした。
効いているのは、趣味より車と庭
この分布の背景を、ここから考えてみます。
1世帯が1年間に園芸用品へ使う金額の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
園芸・ガーデニングの行動者率との相関係数はプラス0.56。
たしかに関係はありますが、これより強い数字がほかにありました。
1世帯当たり乗用車保有台数がプラス0.67、持ち家住宅率がプラス0.61、1世帯当たり人員がプラス0.57です。
人口密度とはマイナス0.38でした。
これはホームセンターの数を比べた記事とまったく同じ構造です。
あちらでも車がプラス0.73、持ち家率がプラス0.72、人口密度がマイナス0.66でした。
園芸用品は土や肥料、鉢のように重くてかさばるものが中心で、車がなければ買いに行きにくい商品です。
そして庭のある持ち家でなければ、そもそも使う量が限られます。
趣味としてガーデニングを楽しむ人がいても、集合住宅のベランダでできることには限りがあります。
行動者率より車と庭のほうが強く効くのは、そのためだと考えられます。
最下位の北海道1,610円は、この見方だけでは説明できません。
北海道の園芸・ガーデニングの行動者率は27.0パーセントで28位と、特に低くはありません。
持ち家住宅率も57.0パーセントで中位です。
考えられるのは季節の長さでしょう。
北海道の雪日数は134.5日で全国1位。
土が凍っている期間が長ければ、園芸に使える月数そのものが短くなります。
46位の大阪府1,879円とは269円しか違わないので、都市部と同じ水準まで下がっていることになります。
同じ「花や植物にお金を使う」でも、切り花への支出とは相関がプラス0.31にとどまりました。
買って飾る花と、育てるための道具は、別の家計から出ているようです。
園芸用品への支出が少ない5都道府県
園芸用品への支出が少ない下位5都道府県です。
北海道は1,610円、大阪府は1,879円、京都府は2,020円、東京都は2,127円、高知県は2,404円でした。
茨城県の7,330円とは4.55倍の差があります。
最下位の北海道1,610円は、月あたりにすると134円ほどです。
上位の茨城県は月610円あまりになります。
下位に並んだのは大都市を抱える都府県と、北海道、それに高知県です。
人口密度が高く集合住宅の多い地域では、園芸用品を使う場面が限られます。
沖縄県も2,432円の42位でした。
地方別でも北海道が1,610円、近畿7府県が3,564円、九州8県が3,725円と下位に並びました。
近畿は大阪府1,879円と京都府2,020円が引き下げています。
このグラフについての豆知識
園芸用品と園芸用植物は別の品目
家計調査では、肥料や園芸用の土、鉢などが「園芸用品」、苗や鉢植えなどが「園芸用植物」として別に集計されます。
この記事が扱っているのは園芸用品です。
全国平均で見ると、園芸用品4,744円に対し園芸用植物は3,549円でした。
この記事の表には両方と、切り花への支出も載せています。
3つを足すと全国で15,977円。
花や植物にかける金額として見るなら、この合計のほうが実態に近くなります。
数字は県庁所在市のもので、県全体の平均ではない
家計調査の品目別の表は、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均です。
園芸用品ではこの制約が大きく効きます。
県庁所在市は県内で最も集合住宅の比率が高い地域なので、郡部を含めた県全体の平均より低めに出ている可能性があります。
またひとり暮らしの世帯は含まれません。
令和6年の1年分の数字です。
順位の並びがにている記事
1世帯が1年間に園芸用品へ使う金額の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
いちばん近かったのは【土や肥料への支出】平均年4,175円、庭があるかどうかで、順位相関は0.9でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【バス通勤・通学の割合】全国6.8%、県ごとの差は15.67倍と通勤手段のなかでも大きめ(順位相関-0.7)です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た園芸用品への年間支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 5760 | 宮城県 3032 |
| 関東 | 茨城県 7330 | 東京都 2127 |
| 中部 | 福井県 6802 | 愛知県 3093 |
| 近畿 | 三重県 5633 | 大阪府 1879 |
| 中国 | 鳥取県 6719 | 広島県 3045 |
| 四国 | 愛媛県 5046 | 高知県 2404 |
| 九州 | 宮崎県 6281 | 沖縄県 2432 |
まとめ
47都道府県の園芸用品への支出を比べると、最も多い茨城県は7,330円、最も少ない北海道は1,610円で、その差は4.55倍でした。
全国平均は4,744円です。
ここまでの1世帯が1年間に園芸用品へ使う金額の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、苗や鉢植えが園芸用植物として別に集計されること。
2つ目は、この数字が県庁所在市の二人以上の世帯を対象にしたものであること。
3つ目は令和6年(2024年)の1年分であることです。
園芸・ガーデニングの行動者率との相関係数はプラス0.56ですが、1世帯当たり乗用車保有台数はプラス0.67、持ち家住宅率はプラス0.61とさらに強い関係でした。
ホームセンターの数を比べた記事と、まったく同じ構造です。
重くてかさばる商品を買うには車が要り、使うには庭が要ります。
ガーデニングをする人の割合を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 家計調査(品目分類、都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり年間の品目別支出金額)
- 調査年: 令和6年(2024年)
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&lid=000001463049
- 備考: 数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の1年間の平均であり、県全体の平均ではない。園芸用品は肥料や園芸用の土、鉢など。苗や鉢植えは園芸用植物として別に集計される
注記: 数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の1年間の平均であり、県全体の平均ではない。
園芸用品は肥料や園芸用の土、鉢など。
苗や鉢植えは園芸用植物として別に集計される
