耳・鼻・のどを診る耳鼻いんこう科の診療所は、全国にどれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が908施設で1位。
47都道府県の平均は120.9施設、中央値は63施設です。
1位と47位の間には43.2倍の開き、人口10万人あたりでは2.2倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
121施設
耳鼻いんこう科を掲げる一般診療所数(2023年)
最も多い 東京都
908施設
最も少ない 鳥取県
21施設
地図で見る
| 項目 | 耳鼻いんこう科を掲げる一般診療所数 |
|---|---|
| 北海道 | 183施設 |
| 青森県 | 40施設 |
| 岩手県 | 33施設 |
| 宮城県 | 79施設 |
| 秋田県 | 35施設 |
| 山形県 | 39施設 |
| 福島県 | 58施設 |
| 茨城県 | 96施設 |
| 栃木県 | 71施設 |
| 群馬県 | 61施設 |
| 埼玉県 | 265施設 |
| 千葉県 | 204施設 |
| 東京都 | 908施設 |
| 神奈川県 | 433施設 |
| 新潟県 | 81施設 |
| 富山県 | 38施設 |
| 石川県 | 39施設 |
| 福井県 | 32施設 |
| 山梨県 | 41施設 |
| 長野県 | 59施設 |
| 岐阜県 | 86施設 |
| 静岡県 | 138施設 |
| 愛知県 | 357施設 |
| 三重県 | 70施設 |
| 滋賀県 | 56施設 |
| 京都府 | 160施設 |
| 大阪府 | 523施設 |
| 兵庫県 | 282施設 |
| 奈良県 | 63施設 |
| 和歌山県 | 48施設 |
| 鳥取県 | 21施設 |
| 島根県 | 26施設 |
| 岡山県 | 92施設 |
| 広島県 | 124施設 |
| 山口県 | 62施設 |
| 徳島県 | 39施設 |
| 香川県 | 49施設 |
| 愛媛県 | 63施設 |
| 高知県 | 26施設 |
| 福岡県 | 225施設 |
| 佐賀県 | 35施設 |
| 長崎県 | 65施設 |
| 熊本県 | 71施設 |
| 大分県 | 41施設 |
| 宮崎県 | 38施設 |
| 鹿児島県 | 72施設 |
| 沖縄県 | 54施設 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、兵庫県が続きます。
淡いのは鳥取県、高知県、島根県でした。
47都道府県の平均は120.9施設、中央値は63施設です。
東京都の908施設は平均の7.5倍にあたります。
上位3で32.8パーセント、1位と47位で43.2倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと東京都が6.4施設で最も多く、開きは2.2倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは1位、人口あたり1位の東京都は実数では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 耳鼻いんこう科を掲げる一般診療所数(施設) | 地方 | 人口10万人あたりの耳鼻いんこう科を掲げる一般診療所数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 908 | 関東 | 6.4 |
| 2 | 大阪府 | 523 | 近畿 | 5.97 |
| 3 | 神奈川県 | 433 | 関東 | 4.69 |
| 4 | 愛知県 | 357 | 中部 | 4.79 |
| 5 | 兵庫県 | 282 | 近畿 | 5.28 |
| 6 | 埼玉県 | 265 | 関東 | 3.61 |
| 7 | 福岡県 | 225 | 九州 | 4.42 |
| 8 | 千葉県 | 204 | 関東 | 3.26 |
| 9 | 北海道 | 183 | 北海道 | 3.63 |
| 10 | 京都府 | 160 | 近畿 | 6.35 |
| 11 | 静岡県 | 138 | 中部 | 3.91 |
| 12 | 広島県 | 124 | 中国 | 4.57 |
| 13 | 茨城県 | 96 | 関東 | 3.42 |
| 14 | 岡山県 | 92 | 中国 | 5.02 |
| 15 | 岐阜県 | 86 | 中部 | 4.49 |
| 16 | 新潟県 | 81 | 中部 | 3.86 |
| 17 | 宮城県 | 79 | 東北 | 3.51 |
| 18 | 鹿児島県 | 72 | 九州 | 4.7 |
| 19 | 熊本県 | 71 | 九州 | 4.18 |
| 19 | 栃木県 | 71 | 関東 | 3.77 |
| 21 | 三重県 | 70 | 近畿 | 4.09 |
| 22 | 長崎県 | 65 | 九州 | 5.19 |
| 23 | 愛媛県 | 63 | 四国 | 4.94 |
| 23 | 奈良県 | 63 | 近畿 | 4.9 |
| 25 | 山口県 | 62 | 中国 | 4.84 |
| 26 | 群馬県 | 61 | 関東 | 3.23 |
| 27 | 長野県 | 59 | 中部 | 2.97 |
| 28 | 福島県 | 58 | 東北 | 3.33 |
| 29 | 滋賀県 | 56 | 近畿 | 3.99 |
| 30 | 沖縄県 | 54 | 九州 | 3.68 |
| 31 | 香川県 | 49 | 四国 | 5.34 |
| 32 | 和歌山県 | 48 | 近畿 | 5.45 |
| 33 | 山梨県 | 41 | 中部 | 5.18 |
| 33 | 大分県 | 41 | 九州 | 3.78 |
| 35 | 青森県 | 40 | 東北 | 3.43 |
| 36 | 山形県 | 39 | 東北 | 3.86 |
| 36 | 石川県 | 39 | 中部 | 3.55 |
| 36 | 徳島県 | 39 | 四国 | 5.69 |
| 39 | 宮崎県 | 38 | 九州 | 3.68 |
| 39 | 富山県 | 38 | 中部 | 3.81 |
| 41 | 佐賀県 | 35 | 九州 | 4.44 |
| 41 | 秋田県 | 35 | 東北 | 3.9 |
| 43 | 岩手県 | 33 | 東北 | 2.88 |
| 44 | 福井県 | 32 | 中部 | 4.33 |
| 45 | 高知県 | 26 | 四国 | 3.96 |
| 45 | 島根県 | 26 | 中国 | 4.05 |
| 47 | 鳥取県 | 21 | 中国 | 3.95 |
耳鼻科の診療所が多い上位5都府県
耳鼻科の診療所が多い上位5都府県です。
東京都は908施設、大阪府は523施設、神奈川県は433施設でした。
東京都は2位の大阪府の1.74倍です。
4位は愛知県で357施設、5位は兵庫県で282施設。
上位5で全国の44.1パーセント、上位3で32.8パーセント、上位10で62.3パーセントでした。
1位だけで16パーセントを占めます。
47都道府県の平均は120.9施設なので、1位は平均の7.5倍。
中央値の63施設と比べると14.4倍にあたります。
6位以下は埼玉県で265施設、福岡県で225施設、千葉県で204施設と続きました。
2位と3位の差は90施設、3位と4位の差は76施設でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の55.9パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると1,431施設。
これだけで全国の25.2パーセントにあたります。
1位だけで全国の16パーセントを占めました。
人口の集中よりはっきり高い水準です。
人口あたりでも東京都が1位です
以下は、耳鼻いんこう科を掲げる診療所の数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は東京都の6.4施設、2位は京都府6.35施設、3位は大阪府5.97施設。
4位以下は徳島県、和歌山県と続きます。
逆に人口あたりの下位は長野県2.97施設、岩手県2.88施設。
東京都と岩手県では2.2倍の開きです。
人口あたりでも東京都が1位で、眼科とそっくりの分布になっています。
花粉症やアレルギー性鼻炎の広がりもあって、耳鼻科は季節ごとに患者が集中する診療科になりました。
当サイトの子どもの耳や鼻の病気の記事とあわせて見てみてください。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、近畿7府県が5.5施設で最も多く、東北6県が3.5施設で最も少なくなります。
四国4県5施設と関東7都県4.7施設がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
耳鼻科の診療所が少ない下位5県
耳鼻科の診療所が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は21施設、46位の高知県は26施設、45位の島根県は26施設でした。
1位の東京都とは43.2倍の差があります。
44位は福井県で32施設、43位は岩手県で33施設、42位は佐賀県で35施設と続きます。
43.2倍という開きです。
眼科と同じく、専門の診療科は都市部に集まります。
47都道府県の中央値は63施設。
平均は120.9施設なので、平均が中央値の1.9倍です。
47位の鳥取県は平均の17.4パーセント、中央値の33.3パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.4パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで16パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の2.31パーセントにあたる水準です。
46位との差は5施設、45位との差は5施設でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には887施設の開きがあります。
このグラフについての豆知識
全国に5,700施設
耳鼻いんこう科を掲げる一般診療所は全国で5,681施設。
眼科の8,222施設より一回り小さい規模です。
子どもの中耳炎から高齢者の難聴まで、年齢を問わず受診する診療科です。
診療科目は重複計上
この記事の数字は、その診療科目を「掲げている」施設の数です。
内科と小児科を両方掲げる診療所は、それぞれの科目に1つずつ数えられます(重複計上)。
医療施設静態調査は3年ごとの調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
施設の所在地で数えるため、県境をこえて通院する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は908施設、47位の鳥取県は21施設。
両者の間には43.2倍の開きがあります。
上位3で全国の32.8パーセント、上位10で62.3パーセントを占めます。
中央値は63施設、平均は120.9施設です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと2.2倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
耳鼻いんこう科を掲げる診療所の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
0.96という高い相関を示したのが【眼科を掲げる診療所】全国8,222施設、都市部で厚いでした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きています(順位相関-0.78)です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た耳鼻いんこう科を掲げる一般診療所数
| 地方 | 最も多い(施設) | 最も少ない(施設) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 79 | 岩手県 33 |
| 関東 | 東京都 908 | 群馬県 61 |
| 中部 | 愛知県 357 | 福井県 32 |
| 近畿 | 大阪府 523 | 和歌山県 48 |
| 中国 | 広島県 124 | 鳥取県 21 |
| 四国 | 愛媛県 63 | 高知県 26 |
| 九州 | 福岡県 225 | 佐賀県 35 |
まとめ
耳鼻いんこう科を掲げる診療所の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で908施設、最も少ない鳥取県で21施設でした。
1位と47位の間には43.2倍の開きがあります。
上位3で全国の32.8パーセント、上位10で62.3パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は63施設、平均は120.9施設でした。
人口10万人あたりに直すと2.2倍の開きになります。
耳鼻いんこう科を掲げる診療所の数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、科目を掲げる施設の重複計上であること。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは東京都が6.4施設で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは1位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の35.9パーセントで最多、人口10万人あたりでは近畿7府県が5.5施設で最多でした。
眼科の診療所や子どもの耳の病気を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024888
- 備考: 診療科目に耳鼻いんこう科を掲げる一般診療所の数(重複計上)。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 診療科目に耳鼻いんこう科を掲げる一般診療所の数(重複計上)。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
