【小学生の鼻の病気】全国12.54パーセント、8人に1人ほど

【小学生の鼻の病気】全国12.54パーセント、8人に1人ほど

小学生のうち、鼻や副鼻腔の病気を指摘された子どもはどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。

岩手県が27.4%で1位。
47都道府県の平均は12.54%、中央値は11.9%です。
最も高い27.4%と最も低い4.4%の差は23ポイント、倍率にすると6.23倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

12.5%

小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率(2019年度)

最も多い 岩手県

27.4%

最も少ない 滋賀県

4.4%

鼻の病気の指摘が多い上位5県

上位5都道府県の小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率
上位5都道府県の小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0510152025岩手県: 27.4%27.4%鳥取県: 20.3%20.3%秋田県: 18.2%18.2%山梨県: 17.3%17.3%徳島県: 17%17%岩手県鳥取県秋田県山梨県徳島県
上位5都道府県の小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率
項目小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率
岩手県27.4%
鳥取県20.3%
秋田県18.2%
山梨県17.3%
徳島県17%
下位5都道府県の小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率
下位5都道府県の小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 02468滋賀県: 4.4%4.4%福井県: 5.3%5.3%長崎県: 5.9%5.9%長野県: 8%8%群馬県: 8.3%8.3%石川県: 8.3%8.3%滋賀県福井県長崎県長野県群馬県石川県
下位5都道府県の小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率
項目小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率
滋賀県4.4%
福井県5.3%
長崎県5.9%
長野県8%
群馬県8.3%
石川県8.3%

鼻の病気の指摘が多い上位5県です。

岩手県は27.4%、鳥取県は20.3%、秋田県は18.2%でした。
1位と2位の差は7.1ポイントです。

4位は山梨県で17.3%、5位は徳島県で17%。
上位5はいずれも47都道府県の平均12.54%を上回りました。

1位の岩手県は平均を14.86ポイント上回りました。
中央値の11.9%と比べると15.5ポイント高く、平均に対する比では2.19倍にあたります。

6位以下は島根県で16.8%、兵庫県で16.3%、岡山県で16.3%と続きました。

2位と3位の差は2.1ポイント、3位と4位の差は0.9ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.7ポイントでした。

1位から5位までの幅は10.4ポイント、1位から8位までの幅は11.1ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

岩手県は小学生の耳疾患の被患率でも14位に入っています。
全国の値は12.54%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は東北の県でした。
全国の平均の2倍を超えます。

耳の病気の割合と並べて見ます

この分布の背景を、ここから考えてみます。
小学生の鼻・副鼻腔疾患の割合の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。

小学生の耳疾患の被患率で並べ替えると、順位が変わります。

1位は和歌山県の9.2、2位は島根県の9.1、3位は静岡県の8.4。

4位以下は東京都、兵庫県と続きます。
逆に下位は茨城県が2.4、福井県が2.4。
和歌山県と福井県では3.83倍の開きです。

耳の病気の割合と並べると、上位の顔ぶれが変わります。
鼻と耳は別の背景を持つということです。

鼻・副鼻腔疾患には、いわゆる蓄膿症のほかアレルギー性鼻炎も含まれます。
花粉の飛ぶ量が地域で違うことも関わると考えられます。

6.23倍という開きには、判定の基準の受け取り方の差も含まれていると見たほうがよさそうです。

地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が16.48%で最も高く、北海道が9%で最も低くなります。
中国5県15.64%と四国4県13.1%がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

小学生の耳疾患の被患率の上位5都道府県
小学生の耳疾患の被患率の上位5都道府県 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 02468和歌山県: 9.29.2島根県: 9.19.1静岡県: 8.48.4東京都: 8.38.3兵庫県: 8.38.3和歌山県島根県静岡県東京都兵庫県
小学生の耳疾患の被患率の上位5都道府県
項目小学生の耳疾患の被患率
和歌山県9.2
島根県9.1
静岡県8.4
東京都8.3
兵庫県8.3

鼻の病気の指摘が少ない下位5県

鼻の病気の指摘が少ない下位5県です。

47位の滋賀県は4.4%、46位の福井県は5.3%、45位の長崎県は5.9%でした。
1位の岩手県とは23ポイントの差があります。

44位は長野県で8%、43位は石川県で8.3%、42位は群馬県で8.3%と続きます。

47位は近畿の県でした。
全国の平均を8ポイントほど下回ります。

47都道府県の中央値は11.9%、平均は12.54%です。
47位の滋賀県は平均を8.14ポイント下回りました。

47位の滋賀県は1位の岩手県の16.1パーセントにあたる水準で、倍率にすると6.23倍の開きです。

46位との差は0.9ポイント、45位との差は1.5ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも3.9ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均12.54%を下回りました。
47位から43位までの幅は3.9ポイントです。

滋賀県は小学生の耳疾患の被患率では44位です。
全国の値は12.54%なので、47位はこれを8.14ポイント下回っています。

地図で見る

小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率(2019年度)
小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率(2019年度) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(文部科学省)をもとに作成。単位は%。 北海道 9%青森 15.5%岩手 27.4%宮城 12.1%秋田 18.2%山形 16%福島 9.7%茨城 15%栃木 12.4%群馬 8.3%埼玉 11.1%千葉 9.9%東京 13%神奈川 8.9%新潟 15.7%富山 13.8%石川 8.3%福井 5.3%山梨 17.3%長野 8%岐阜 10.6%静岡 13.4%愛知 10.6%三重 9.3%滋賀 4.4%京都 11.1%大阪 10.5%兵庫 16.3%奈良 11.2%和歌山 11.1%鳥取 20.3%島根 16.8%岡山 16.3%広島 11.9%山口 12.9%徳島 17%香川 14.6%愛媛 11.4%高知 9.4%福岡 11.1%佐賀 12.6%長崎 5.9%熊本 16%大分 12.5%宮崎 10.5%鹿児島 15.3%沖縄 11.3%
小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率(%)
小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率(2019年度)
項目小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率
北海道9%
青森県15.5%
岩手県27.4%
宮城県12.1%
秋田県18.2%
山形県16%
福島県9.7%
茨城県15%
栃木県12.4%
群馬県8.3%
埼玉県11.1%
千葉県9.9%
東京都13%
神奈川県8.9%
新潟県15.7%
富山県13.8%
石川県8.3%
福井県5.3%
山梨県17.3%
長野県8%
岐阜県10.6%
静岡県13.4%
愛知県10.6%
三重県9.3%
滋賀県4.4%
京都府11.1%
大阪府10.5%
兵庫県16.3%
奈良県11.2%
和歌山県11.1%
鳥取県20.3%
島根県16.8%
岡山県16.3%
広島県11.9%
山口県12.9%
徳島県17%
香川県14.6%
愛媛県11.4%
高知県9.4%
福岡県11.1%
佐賀県12.6%
長崎県5.9%
熊本県16%
大分県12.5%
宮崎県10.5%
鹿児島県15.3%
沖縄県11.3%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは岩手県です。
次いで鳥取県、秋田県、山梨県、徳島県が続きます。
淡いのは滋賀県、福井県、長崎県でした。

47都道府県の平均は12.54%、中央値は11.9%です。
岩手県の27.4%は平均を14.86ポイント上回ります。

1位と47位の差は23ポイント、倍率にすると6.23倍でした。

小学生の耳疾患の被患率で並べ替えると和歌山県が9.2で最も高く、開きは3.83倍になります。

主指標で1位の岩手県は小学生の耳疾患の被患率では14位、小学生の耳疾患の被患率で1位の和歌山県は主指標では30位でした。

順位都道府県小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率(%)地方小学生の耳疾患の被患率
1岩手県27.4東北7.2
2鳥取県20.3中国5.5
3秋田県18.2東北7.7
4山梨県17.3中部6.4
5徳島県17四国4.8
6島根県16.8中国9.1
7岡山県16.3中国6.9
7兵庫県16.3近畿8.3
9熊本県16九州4.5
9山形県16東北5.5
11新潟県15.7中部4.8
12青森県15.5東北5.5
13鹿児島県15.3九州8
14茨城県15関東2.4
15香川県14.6四国6.8
16富山県13.8中部4.6
17静岡県13.4中部8.4
18東京都13関東8.3
19山口県12.9中国8
20佐賀県12.6九州7
21大分県12.5九州4.2
22栃木県12.4関東6
23宮城県12.1東北7.3
24広島県11.9中国5.1
25愛媛県11.4四国3.7
26沖縄県11.3九州6
27奈良県11.2近畿5.1
28京都府11.1近畿8.1
28埼玉県11.1関東4.9
28福岡県11.1九州8
28和歌山県11.1近畿9.2
32愛知県10.6中部5
32岐阜県10.6中部4
34宮崎県10.5九州7.5
34大阪府10.5近畿7
36千葉県9.9関東6.3
37福島県9.7東北4.9
38高知県9.4四国5.7
39三重県9.3近畿4.9
40北海道9北海道4.9
41神奈川県8.9関東7.3
42群馬県8.3関東4.6
42石川県8.3中部4.8
44長野県8中部5.6
45長崎県5.9九州4.3
46福井県5.3中部2.4
47滋賀県4.4近畿3.8
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

鼻・副鼻腔疾患に入るもの

鼻・副鼻腔疾患には、副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎などが含まれます。

2019年度の小学校では12.5パーセント。
8人に1人が指摘を受けている計算です。

健康診断の結果を集めた統計

学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。

この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査であることに加え、診る人によって判定に幅が出る項目もあります。

数字の散らばり

1位の岩手県は27.4%、47位の滋賀県は4.4%。
差は23ポイント、倍率にすると6.23倍です。

中央値は11.9%、平均は12.54%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.64ポイントの差でした。

小学生の耳疾患の被患率で並べ替えると開きは3.83倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

地方のなかで見た小学生の鼻・副鼻腔疾患の被患率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北岩手県 27.4福島県 9.7
関東茨城県 15群馬県 8.3
中部山梨県 17.3福井県 5.3
近畿兵庫県 16.3滋賀県 4.4
中国鳥取県 20.3広島県 11.9
四国徳島県 17高知県 9.4
九州熊本県 16長崎県 5.9
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

まとめ

小学生の鼻・副鼻腔疾患の割合を47都道府県で比べると、最も高い岩手県で27.4%、最も低い滋賀県で4.4%でした。
その差は23ポイント、倍率にすると6.23倍です。

47都道府県の中央値は11.9%、平均は12.54%でした。
全国の値は12.54%です。
小学生の耳疾患の被患率で並べ替えると開きは3.83倍になり、主指標で1位の岩手県はその見方では14位に位置します。

小学生の鼻・副鼻腔疾患の割合の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、判定に幅が出やすい項目であること。
3つ目は2019年の数字であることです。

小学生の耳疾患の被患率では和歌山県が9.2で最も高く、主指標で1位の岩手県はこの見方では14位でした。

地方ごとの平均では東北6県が16.48%で最も高く、北海道が9%で最も低くなりました。
小学生の耳の病気やアトピー性皮膚炎を比べた記事とあわせて読んでみてください。

1位の岩手県と2位の鳥取県の差は7.1ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。

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出典

  • 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
  • 調査年: 2019年度
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
  • 備考: 小学校(6〜11歳)で鼻・副鼻腔疾患を指摘された児童の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は小学生の耳疾患の被患率

注記: 小学校(6〜11歳)で鼻・副鼻腔疾患を指摘された児童の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は小学生の耳疾患の被患率

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