子どもを診てくれる小児科の診療所は、全国にどれくらいあるのでしょうか。
小児科を掲げる一般診療所の数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が2,430施設で1位。
47都道府県の平均は378.3施設、中央値は234施設です。
1位と47位の間には34.7倍の開き、人口10万人あたりでは3.7倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
378施設
小児科を掲げる一般診療所数(2023年)
最も多い 東京都
2,430施設
最も少ない 高知県
70施設
地図で見る
| 項目 | 小児科を掲げる一般診療所数 |
|---|---|
| 北海道 | 473施設 |
| 青森県 | 141施設 |
| 岩手県 | 84施設 |
| 宮城県 | 254施設 |
| 秋田県 | 112施設 |
| 山形県 | 96施設 |
| 福島県 | 266施設 |
| 茨城県 | 367施設 |
| 栃木県 | 347施設 |
| 群馬県 | 304施設 |
| 埼玉県 | 937施設 |
| 千葉県 | 729施設 |
| 東京都 | 2,430施設 |
| 神奈川県 | 1,145施設 |
| 新潟県 | 256施設 |
| 富山県 | 104施設 |
| 石川県 | 112施設 |
| 福井県 | 130施設 |
| 山梨県 | 129施設 |
| 長野県 | 282施設 |
| 岐阜県 | 519施設 |
| 静岡県 | 409施設 |
| 愛知県 | 1,638施設 |
| 三重県 | 240施設 |
| 滋賀県 | 234施設 |
| 京都府 | 371施設 |
| 大阪府 | 1,300施設 |
| 兵庫県 | 707施設 |
| 奈良県 | 215施設 |
| 和歌山県 | 183施設 |
| 鳥取県 | 111施設 |
| 島根県 | 130施設 |
| 岡山県 | 330施設 |
| 広島県 | 342施設 |
| 山口県 | 156施設 |
| 徳島県 | 162施設 |
| 香川県 | 102施設 |
| 愛媛県 | 118施設 |
| 高知県 | 70施設 |
| 福岡県 | 620施設 |
| 佐賀県 | 137施設 |
| 長崎県 | 166施設 |
| 熊本県 | 236施設 |
| 大分県 | 124施設 |
| 宮崎県 | 113施設 |
| 鹿児島県 | 173施設 |
| 沖縄県 | 174施設 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで愛知県、大阪府、神奈川県、埼玉県が続きます。
淡いのは高知県、岩手県、山形県でした。
47都道府県の平均は378.3施設、中央値は234施設です。
東京都の2,430施設は平均の6.4倍にあたります。
上位3で30.2パーセント、1位と47位で34.7倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと岐阜県が27.09施設で最も多く、開きは3.7倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは11位、人口あたり1位の岐阜県は実数では9位でした。
| 順位 | 都道府県 | 小児科を掲げる一般診療所数(施設) | 地方 | 人口10万人あたりの小児科を掲げる一般診療所数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 2430 | 関東 | 17.14 |
| 2 | 愛知県 | 1638 | 中部 | 21.96 |
| 3 | 大阪府 | 1300 | 近畿 | 14.85 |
| 4 | 神奈川県 | 1145 | 関東 | 12.41 |
| 5 | 埼玉県 | 937 | 関東 | 12.78 |
| 6 | 千葉県 | 729 | 関東 | 11.66 |
| 7 | 兵庫県 | 707 | 近畿 | 13.25 |
| 8 | 福岡県 | 620 | 九州 | 12.18 |
| 9 | 岐阜県 | 519 | 中部 | 27.09 |
| 10 | 北海道 | 473 | 北海道 | 9.38 |
| 11 | 静岡県 | 409 | 中部 | 11.6 |
| 12 | 京都府 | 371 | 近畿 | 14.72 |
| 13 | 茨城県 | 367 | 関東 | 13.08 |
| 14 | 栃木県 | 347 | 関東 | 18.41 |
| 15 | 広島県 | 342 | 中国 | 12.6 |
| 16 | 岡山県 | 330 | 中国 | 18.02 |
| 17 | 群馬県 | 304 | 関東 | 16.08 |
| 18 | 長野県 | 282 | 中部 | 14.19 |
| 19 | 福島県 | 266 | 東北 | 15.26 |
| 20 | 新潟県 | 256 | 中部 | 12.2 |
| 21 | 宮城県 | 254 | 東北 | 11.3 |
| 22 | 三重県 | 240 | 近畿 | 14.03 |
| 23 | 熊本県 | 236 | 九州 | 13.91 |
| 24 | 滋賀県 | 234 | 近畿 | 16.69 |
| 25 | 奈良県 | 215 | 近畿 | 16.73 |
| 26 | 和歌山県 | 183 | 近畿 | 20.8 |
| 27 | 沖縄県 | 174 | 九州 | 11.87 |
| 28 | 鹿児島県 | 173 | 九州 | 11.29 |
| 29 | 長崎県 | 166 | 九州 | 13.26 |
| 30 | 徳島県 | 162 | 四国 | 23.65 |
| 31 | 山口県 | 156 | 中国 | 12.18 |
| 32 | 青森県 | 141 | 東北 | 12.1 |
| 33 | 佐賀県 | 137 | 九州 | 17.39 |
| 34 | 島根県 | 130 | 中国 | 20.25 |
| 34 | 福井県 | 130 | 中部 | 17.59 |
| 36 | 山梨県 | 129 | 中部 | 16.31 |
| 37 | 大分県 | 124 | 九州 | 11.43 |
| 38 | 愛媛県 | 118 | 四国 | 9.25 |
| 39 | 宮崎県 | 113 | 九州 | 10.94 |
| 40 | 秋田県 | 112 | 東北 | 12.49 |
| 40 | 石川県 | 112 | 中部 | 10.2 |
| 42 | 鳥取県 | 111 | 中国 | 20.9 |
| 43 | 富山県 | 104 | 中部 | 10.43 |
| 44 | 香川県 | 102 | 四国 | 11.12 |
| 45 | 山形県 | 96 | 東北 | 9.5 |
| 46 | 岩手県 | 84 | 東北 | 7.34 |
| 47 | 高知県 | 70 | 四国 | 10.67 |
小児科の診療所が多い上位5都府県
小児科の診療所が多い上位5都府県です。
東京都は2,430施設、愛知県は1,638施設、大阪府は1,300施設でした。
東京都は2位の愛知県の1.48倍です。
4位は神奈川県で1,145施設、5位は埼玉県で937施設。
上位5で全国の41.9パーセント、上位3で30.2パーセント、上位10で59.1パーセントでした。
1位だけで13.7パーセントを占めます。
47都道府県の平均は378.3施設なので、1位は平均の6.4倍。
中央値の234施設と比べると10.4倍にあたります。
6位以下は千葉県で729施設、兵庫県で707施設、福岡県で620施設と続きました。
2位と3位の差は338施設、3位と4位の差は155施設でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の58.1パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると4,068施設。
これだけで全国の22.9パーセントにあたります。
1位だけで全国の13.7パーセントを占めました。
人口の多さに沿った並びです。
人口あたりでは岐阜県が1位です
ここからは統計を離れて、小児科を掲げる診療所の数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は岐阜県の27.09施設、2位は徳島県23.65施設、3位は愛知県21.96施設。
4位以下は鳥取県、和歌山県と続きます。
逆に人口あたりの下位は愛媛県9.25施設、岩手県7.34施設。
岐阜県と岩手県では3.7倍の開きです。
人口あたりの1位は岐阜県です。
実数1位の東京都は人口あたりでは11位です。
ここでの人口あたりは総人口で割った参考値です。
子どもの数で割れば、また違う並びになることに注意してください。
当サイトの子どもの人口の記事とあわせて見ると、小児医療の身近さが立体的に見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が17.4施設で最も多く、北海道が9.4施設で最も少なくなります。
中国5県15.3施設と近畿7府県14.8施設がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
小児科の診療所が少ない下位5県
小児科の診療所が少ない下位5県です。
47位の高知県は70施設、46位の岩手県は84施設、45位の山形県は96施設でした。
1位の東京都とは34.7倍の差があります。
44位は香川県で102施設、43位は富山県で104施設、42位は鳥取県で111施設と続きます。
34.7倍という開きです。
子どもの数の差より大きくなっています。
47都道府県の中央値は234施設。
平均は378.3施設なので、平均が中央値の1.6倍です。
47位の高知県は平均の18.5パーセント、中央値の29.9パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.6パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで13.7パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の高知県は、1位の東京都の2.88パーセントにあたる水準です。
46位との差は14施設、45位との差は26施設でした。
1位の東京都と47位の高知県の間には2,360施設の開きがあります。
地方別に見る
小児科の診療所は、人口の多い都府県に多く分布します。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の35.2パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が20.1パーセント、近畿7府県が18.3パーセント、九州・沖縄8県が9.8パーセントと続きました。
少ないほうは中国5県が6パーセント、東北6県が5.4パーセント、北海道が2.7パーセント、四国4県が2.5パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
中部9県が17.4施設、中国5県が15.3施設、近畿7府県が14.8施設の順に多く、最も少ないのは北海道が9.4施設です。
このグラフについての豆知識
小児科医不足と診療所
小児科を掲げる一般診療所は全国で1万7,778施設。
内科などと一緒に掲げる診療所を含む数です。
小児科のある一般病院は2,456施設。
夜間や重症の子どもを受け止める病院と、日常を支える診療所の二段構えです。
診療科目は重複計上
この記事の数字は、その診療科目を「掲げている」施設の数です。
内科と小児科を両方掲げる診療所は、それぞれの科目に1つずつ数えられます(重複計上)。
医療施設静態調査は3年ごとの調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
施設の所在地で数えるため、県境をこえて通院する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は2,430施設、47位の高知県は70施設。
両者の間には34.7倍の開きがあります。
上位3で全国の30.2パーセント、上位10で59.1パーセントを占めます。
中央値は234施設、平均は378.3施設です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと3.7倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
小児科を掲げる診療所の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
いちばん近かったのは【国民年金の加入者】全国2,125万人、大阪府が人口あたりでも上位で、順位相関は0.93でした。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.75)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た小児科を掲げる一般診療所数
| 地方 | 最も多い(施設) | 最も少ない(施設) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 266 | 岩手県 84 |
| 関東 | 東京都 2430 | 群馬県 304 |
| 中部 | 愛知県 1638 | 富山県 104 |
| 近畿 | 大阪府 1300 | 和歌山県 183 |
| 中国 | 広島県 342 | 鳥取県 111 |
| 四国 | 徳島県 162 | 高知県 70 |
| 九州 | 福岡県 620 | 宮崎県 113 |
まとめ
小児科を掲げる診療所の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で2,430施設、最も少ない高知県で70施設でした。
1位と47位の間には34.7倍の開きがあります。
上位3で全国の30.2パーセント、上位10で59.1パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は234施設、平均は378.3施設でした。
人口10万人あたりに直すと3.7倍の開きになります。
小児科を掲げる診療所の数をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、科目を掲げる施設の重複計上であること。
2つ目は、総人口あたりの参考値であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは岐阜県が27.09施設で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは11位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の35.2パーセントで最多、人口10万人あたりでは中部9県が17.4施設で最多でした。
小児科のある病院や子どもの人口を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【小児科のある病院】全国2,456施設、差はわずか9.1倍
- 【内科を掲げる診療所】全国6万4,747施設、診療所の3分の2
- 【15歳までの子ども】全国1,603万人、人口あたり最多は沖縄県
- 【保育所の定員】全国226万6,613人、在所児より36万人多い
- 【子の看護休暇の利用率】全国7.3%、1位は東北の県
出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024888
- 備考: 診療科目に小児科を掲げる一般診療所の数(重複計上)。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 診療科目に小児科を掲げる一般診療所の数(重複計上)。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
