65歳以上の人がひとりで暮らす世帯は、全国で6,716,806世帯。
高齢者のいる世帯のおよそ3割にあたります。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2020年の数字。
東京都が811,408世帯で1位。
人口10万人あたりでは順位が入れ替わります。
47都道府県の平均は142,910.8世帯、中央値は87,168世帯です。
1位と47位の差は29.9倍、人口10万人あたりに直すと2.1倍でした。
47都道府県の単純平均
142,911世帯
65歳以上の単独世帯数(2020年)
最も多い 東京都
811,408世帯
最も少ない 鳥取県
27,170世帯
高齢者のひとり暮らしが多い5都府県
高齢者のひとり暮らしが多い上位5都府県です。
東京都は811,408世帯、大阪府は567,399世帯、神奈川県は459,724世帯でした。
東京都は2位の大阪府の1.43倍です。
4位は北海道で361,735世帯、5位は埼玉県で332,963世帯。
上位5で全国の37.7パーセント、上位3で27.4パーセント、上位10で58.4パーセントでした。
1位だけで12.1パーセントを占めます。
47都道府県の平均は142,910.8世帯なので、1位は平均の5.7倍。
中央値の87,168世帯と比べると9.3倍にあたります。
6位以下は愛知県で323,796世帯、兵庫県で313,735世帯、千葉県で299,889世帯と続きました。
2位と3位の差は107,675世帯、3位と4位の差は97,989世帯でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の62.3パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると1,378,807世帯。
これだけで全国の20.5パーセントにあたります。
人口あたりで見ると西日本が上位に並びます
この分布の背景を、ここから考えてみます。
65歳以上の単独世帯数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、上位に西日本の県が並びます。
1位は高知県の8,091.95世帯、2位は鹿児島県7,493.75世帯、3位は山口県7,019.59世帯。
4位以下は和歌山県、北海道と続きます。
逆に人口あたりの下位は山形県4,068.34世帯、滋賀県3,793.48世帯。
高知県と滋賀県では2.1倍の開きです。
人口あたりの上位に来る県には、高齢化が早く進んだ地域が多く含まれます。
子の世代が県外に出た結果、親だけが残る形です。
下位に来るのは、3世代同居が比較的多く残る地域だと考えられます。
同じ高齢者でも、同居していれば単独世帯には数えられません。
高齢者のいる世帯全体では1.6倍だった差が、ひとり暮らしに絞ると2.1倍まで広がります。
家族と一緒に住むかどうかは、県によってかなり違うということです。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が6,923.7世帯で最も多く、中部9県が4,454.1世帯で最も少なくなります。
四国4県6,531.4世帯と近畿7府県5,880.1世帯がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
高齢者のひとり暮らしが少ない5県
47位の鳥取県は27,170世帯、46位の福井県は31,367世帯、45位の島根県は35,331世帯でした。
1位の東京都とは29.9倍の差があります。
44位は佐賀県で36,646世帯、43位は山梨県で42,105世帯、42位は徳島県で42,341世帯と続きます。
高齢者のいる世帯全体の19.4倍より開きが大きくなっています。
ひとり暮らしという形は、都市部により多く現れます。
47都道府県の中央値は87,168世帯。
平均は142,910.8世帯なので、平均が中央値の1.6倍です。
47位の鳥取県は平均の19.0パーセント、中央値の31.2パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.6パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで12.1パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の3.35パーセントにあたる水準です。
46位との差は4,197世帯、45位との差は8,161世帯でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には784,238世帯の開きがあります。
地方別に見る
ひとり暮らしの高齢者は、人口の多い地方に多く分布します。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の32.9パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が19.5パーセント、中部9県が14パーセント、九州・沖縄8県が12.3パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が6.2パーセント、中国5県が6.1パーセント、北海道が5.4パーセント、四国4県が3.6パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
北海道が6,923.7世帯、四国4県が6,531.4世帯、近畿7府県が5,880.1世帯の順に多く、最も少ないのは中部9県が4,454.1世帯です。
地図で見る
| 項目 | 65歳以上の単独世帯数 |
|---|---|
| 北海道 | 361,735世帯 |
| 青森県 | 71,752世帯 |
| 岩手県 | 62,424世帯 |
| 宮城県 | 97,239世帯 |
| 秋田県 | 55,437世帯 |
| 山形県 | 43,451世帯 |
| 福島県 | 87,168世帯 |
| 茨城県 | 125,596世帯 |
| 栃木県 | 85,355世帯 |
| 群馬県 | 93,993世帯 |
| 埼玉県 | 332,963世帯 |
| 千葉県 | 299,889世帯 |
| 東京都 | 811,408世帯 |
| 神奈川県 | 459,724世帯 |
| 新潟県 | 98,746世帯 |
| 富山県 | 46,175世帯 |
| 石川県 | 52,169世帯 |
| 福井県 | 31,367世帯 |
| 山梨県 | 42,105世帯 |
| 長野県 | 96,359世帯 |
| 岐阜県 | 85,160世帯 |
| 静岡県 | 166,069世帯 |
| 愛知県 | 323,796世帯 |
| 三重県 | 88,354世帯 |
| 滋賀県 | 53,625世帯 |
| 京都府 | 153,688世帯 |
| 大阪府 | 567,399世帯 |
| 兵庫県 | 313,735世帯 |
| 奈良県 | 70,741世帯 |
| 和歌山県 | 64,404世帯 |
| 鳥取県 | 27,170世帯 |
| 島根県 | 35,331世帯 |
| 岡山県 | 94,208世帯 |
| 広島県 | 157,316世帯 |
| 山口県 | 94,207世帯 |
| 徳島県 | 42,341世帯 |
| 香川県 | 53,301世帯 |
| 愛媛県 | 89,813世帯 |
| 高知県 | 55,958世帯 |
| 福岡県 | 284,223世帯 |
| 佐賀県 | 36,646世帯 |
| 長崎県 | 83,871世帯 |
| 熊本県 | 92,410世帯 |
| 大分県 | 69,725世帯 |
| 宮崎県 | 70,639世帯 |
| 鹿児島県 | 119,020世帯 |
| 沖縄県 | 68,601世帯 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、北海道、埼玉県が続きます。
淡いのは鳥取県、福井県、島根県でした。
47都道府県の平均は142,910.8世帯、中央値は87,168世帯です。
東京都の811,408世帯は平均の5.7倍にあたります。
上位3で27.4パーセント、1位と47位で29.9倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと高知県が8,091.95世帯で最も多く、開きは2.1倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは15位、人口あたり1位の高知県は実数では35位でした。
| 順位 | 都道府県 | 65歳以上の単独世帯数(世帯) | 地方 | 人口10万人あたりの65歳以上の単独世帯数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 811408 | 関東 | 5776.14 |
| 2 | 大阪府 | 567399 | 近畿 | 6420.22 |
| 3 | 神奈川県 | 459724 | 関東 | 4976.80 |
| 4 | 北海道 | 361735 | 北海道 | 6923.67 |
| 5 | 埼玉県 | 332963 | 関東 | 4533.34 |
| 6 | 愛知県 | 323796 | 中部 | 4293.00 |
| 7 | 兵庫県 | 313735 | 近畿 | 5740.80 |
| 8 | 千葉県 | 299889 | 関東 | 4771.90 |
| 9 | 福岡県 | 284223 | 九州 | 5534.78 |
| 10 | 静岡県 | 166069 | 中部 | 4570.87 |
| 11 | 広島県 | 157316 | 中国 | 5619.03 |
| 12 | 京都府 | 153688 | 近畿 | 5961.32 |
| 13 | 茨城県 | 125596 | 関東 | 4380.73 |
| 14 | 鹿児島県 | 119020 | 九州 | 7493.75 |
| 15 | 新潟県 | 98746 | 中部 | 4485.86 |
| 16 | 宮城県 | 97239 | 東北 | 4224.12 |
| 17 | 長野県 | 96359 | 中部 | 4705.00 |
| 18 | 岡山県 | 94208 | 中国 | 4988.69 |
| 19 | 山口県 | 94207 | 中国 | 7019.59 |
| 20 | 群馬県 | 93993 | 関東 | 4847.22 |
| 21 | 熊本県 | 92410 | 九州 | 5316.11 |
| 22 | 愛媛県 | 89813 | 四国 | 6728.37 |
| 23 | 三重県 | 88354 | 近畿 | 4991.04 |
| 24 | 福島県 | 87168 | 東北 | 4755.09 |
| 25 | 栃木県 | 85355 | 関東 | 4415.34 |
| 26 | 岐阜県 | 85160 | 中部 | 4303.74 |
| 27 | 長崎県 | 83871 | 九州 | 6391.06 |
| 28 | 青森県 | 71752 | 東北 | 5795.87 |
| 29 | 奈良県 | 70741 | 近畿 | 5341.07 |
| 30 | 宮崎県 | 70639 | 九州 | 6604.39 |
| 31 | 大分県 | 69725 | 九州 | 6204.11 |
| 32 | 沖縄県 | 68601 | 九州 | 4674.75 |
| 33 | 和歌山県 | 64404 | 近畿 | 6980.83 |
| 34 | 岩手県 | 62424 | 東北 | 5156.73 |
| 35 | 高知県 | 55958 | 四国 | 8091.95 |
| 36 | 秋田県 | 55437 | 東北 | 5777.68 |
| 37 | 滋賀県 | 53625 | 近畿 | 3793.48 |
| 38 | 香川県 | 53301 | 四国 | 5609.19 |
| 39 | 石川県 | 52169 | 中部 | 4606.43 |
| 40 | 富山県 | 46175 | 中部 | 4462.15 |
| 41 | 山形県 | 43451 | 東北 | 4068.34 |
| 42 | 徳島県 | 42341 | 四国 | 5884.30 |
| 43 | 山梨県 | 42105 | 中部 | 5198.32 |
| 44 | 佐賀県 | 36646 | 九州 | 4516.16 |
| 45 | 島根県 | 35331 | 中国 | 5264.44 |
| 46 | 福井県 | 31367 | 中部 | 4090.30 |
| 47 | 鳥取県 | 27170 | 中国 | 4909.59 |
このグラフについての豆知識
単独世帯とは
単独世帯は、1人だけで住居と生計を持つ世帯のことです。
この指標では、その1人が65歳以上である世帯を数えています。
施設に入っている人は「施設等の世帯」として別に数えられるため、ここには含まれません。
同居が減ると数字が増える
同じ数の高齢者がいても、子の世帯と同居していれば単独世帯にはなりません。
逆に別居が進めば単独世帯が増えます。
つまりこの指標は、高齢者の多さと家族の住み方の両方を映しています。
数字は2020年のものです。
数字の開き
1位の東京都は811,408世帯、47位の鳥取県は27,170世帯で、その差は29.9倍です。
上位3で全国の27.4パーセント、上位10で58.4パーセントを占めます。
中央値は87,168世帯、平均は142,910.8世帯です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと開きは2.1倍。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の65歳以上の単独世帯数は、2010年の4,790,768世帯から2020年の6,716,806世帯へ、この10年でおよそ40%増えました。
1位は2010年も東京都で、10年たっても変わっていません。
伸びがいちばん大きかったのは沖縄県で、70%増でした。
順位の並びがにている記事
65歳以上の単独世帯数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
並びが最も重なったのは【1981〜1990年の住宅】全国892万1,800戸、住宅全体の16%で、相関は0.98です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【1住宅当たり延べ面積】いちばん広い県は140平方メートル、狭い都の2.2倍(順位相関-0.72)です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た65歳以上の単独世帯数
| 地方 | 最も多い(世帯) | 最も少ない(世帯) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 97239 | 山形県 43451 |
| 関東 | 東京都 811408 | 栃木県 85355 |
| 中部 | 愛知県 323796 | 福井県 31367 |
| 近畿 | 大阪府 567399 | 滋賀県 53625 |
| 中国 | 広島県 157316 | 鳥取県 27170 |
| 四国 | 愛媛県 89813 | 徳島県 42341 |
| 九州 | 福岡県 284223 | 佐賀県 36646 |
まとめ
高齢者の単独世帯数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で811,408世帯、最も少ない鳥取県で27,170世帯でした。
1位と47位の差は29.9倍です。
上位3で全国の27.4パーセント、上位10で58.4パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は87,168世帯、平均は142,910.8世帯でした。
人口10万人あたりに直すと、開きは2.1倍まで縮みます。
65歳以上の単独世帯数の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、施設に入っている人は含まれないこと。
2つ目は、同居が多い県では数字が小さく出ること。
3つ目は2020年の数字であることです。
人口10万人あたりでは高知県が8,091.95世帯で最多。
実数1位の都は上位には来ますが首位ではありません。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の32.9パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が6,923.7世帯で最多でした。
高齢者のいる世帯や単独世帯の割合を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【所得100万円未満の世帯】全国2.3%、43世帯に1世帯
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2020年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードA8301(65歳以上の単独世帯数)の2020年の値。人口10万人あたりは2020年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードA8301(65歳以上の単独世帯数)の2020年の値。
人口10万人あたりは2020年の総人口で割った参考値
