高速道路や有料道路の通行料に、1世帯あたり年間いくら払っているのでしょうか。
地域によってどれくらい違うのか比べます。
このランキングは、総務省統計局の「家計調査」をもとにしています。
2023年から2025年までの3年間の平均を使い、有料道路の通行料として払った金額を都道府県ごとに見ていきます。
全国平均は7,756円、中央値は7,817円。
最も支出額が多い長野県は15,729円で、最も少ない県の3,041円との差は12,688円です。
金額を比べると、約5.2倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
7,756円
1世帯当たりの有料道路料への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 長野県
15,729円
最も少ない 沖縄県
3,041円
有料道路の通行料が多い上位5県
有料道路の通行料が多い上位5県です。
長野県は15,729円、茨城県は13,526円、千葉県は13,215円でした。
1位と2位の差は2,203円です。
4位は滋賀県で11,723円、5位は高知県で10,233円。
上位5はいずれも47都道府県の平均7,756円を上回りました。
1位の長野県は平均を7,973円上回りました。
中央値の7,817円と比べると7,912円高く、平均に対する比では2.03倍にあたります。
6位以下は愛知県で10,171円、鹿児島県で9,895円、神奈川県で9,719円と続きました。
2位と3位の差は311円、3位と4位の差は1,492円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は514円でした。
1位から5位までの幅は5,496円、1位から8位までの幅は6,010円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
長野県はガソリンへの支出でも7位に入っています。
全国の値は7,756円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は長野県の1万5,729円。
2位の茨城県1万3,526円、3位の千葉県1万3,215円と続きます。
ガソリンへの支出と並べて見ます
ここからは統計から離れて、この結果をどう読むかを考えてみます。
以下は確かめられた事実ではなく、ほかの指標と突き合わせて立てた推測です。
ガソリンへの支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は鳥取県の107,406、2位は山口県の105,987、3位は三重県の103,794。
4位以下は群馬県、富山県と続きます。
逆に下位は大阪府が25,102、東京都が21,767。
鳥取県と東京都では4.93倍の開きです。
下位3つは沖縄県3,041円、青森県3,386円、北海道3,641円。
地方別でも北海道が最下位でした。
この3つには共通点があります。
有料の道路そのものが少ない、ということです。
沖縄は本島を縦に走る自動車道が中心で、北海道や青森は無料で通れる区間が長く続きます。
車をよく使う土地でも、通る道が有料でなければこの支出は生まれません。
一方で1位は長野県でした。
県内を高速道路が横断し、県外へ出るにも山を越える必要があります。
2位の茨城県、3位の千葉県は首都圏の外側で、都心へ向かう高速をよく使う位置にあります。
車の多さではなく、道路のつくりが出るランキングです。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が10,264円で最も高く、北海道が3,641円で最も低くなります。
近畿7府県8,459円と中部9県8,301円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
有料道路の通行料が少ない下位5道県
有料道路の通行料が少ない下位5道県です。
47位の沖縄県は3,041円、46位の青森県は3,386円、45位の北海道は3,641円でした。
1位の長野県とは12,688円の差があります。
44位は鳥取県で3,981円、43位は愛媛県で4,174円、42位は佐賀県で4,419円と続きます。
最も少ない県は3,041円。
上位の県とは5.2倍の開きがありました。
47都道府県の中央値は7,817円、平均は7,756円です。
47位の沖縄県は平均を4,715円下回りました。
47位の沖縄県は1位の長野県の19.3パーセントにあたる水準で、倍率にすると5.17倍の開きです。
46位との差は345円、45位との差は600円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1,378円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均7,756円を下回りました。
47位から43位までの幅は1,133円です。
沖縄県はガソリンへの支出では中位位です。
全国の値は7,756円なので、47位はこれを4,715円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの有料道路料への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 3,641円 |
| 青森県 | 3,386円 |
| 岩手県 | 6,436円 |
| 宮城県 | 8,025円 |
| 秋田県 | 4,736円 |
| 山形県 | 7,178円 |
| 福島県 | 8,465円 |
| 茨城県 | 13,526円 |
| 栃木県 | 8,816円 |
| 群馬県 | 8,607円 |
| 埼玉県 | 9,127円 |
| 千葉県 | 13,215円 |
| 東京都 | 8,837円 |
| 神奈川県 | 9,719円 |
| 新潟県 | 8,315円 |
| 富山県 | 7,481円 |
| 石川県 | 6,236円 |
| 福井県 | 5,181円 |
| 山梨県 | 6,666円 |
| 長野県 | 15,729円 |
| 岐阜県 | 5,963円 |
| 静岡県 | 8,967円 |
| 愛知県 | 10,171円 |
| 三重県 | 7,998円 |
| 滋賀県 | 11,723円 |
| 京都府 | 7,580円 |
| 大阪府 | 7,317円 |
| 兵庫県 | 8,009円 |
| 奈良県 | 9,295円 |
| 和歌山県 | 7,289円 |
| 鳥取県 | 3,981円 |
| 島根県 | 5,240円 |
| 岡山県 | 5,052円 |
| 広島県 | 8,849円 |
| 山口県 | 7,617円 |
| 徳島県 | 7,155円 |
| 香川県 | 8,667円 |
| 愛媛県 | 4,174円 |
| 高知県 | 10,233円 |
| 福岡県 | 8,566円 |
| 佐賀県 | 4,419円 |
| 長崎県 | 6,571円 |
| 熊本県 | 9,166円 |
| 大分県 | 7,817円 |
| 宮崎県 | 6,471円 |
| 鹿児島県 | 9,895円 |
| 沖縄県 | 3,041円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは長野県です。
次いで茨城県、千葉県、滋賀県、高知県が続きます。
淡いのは沖縄県、青森県、北海道でした。
47都道府県の平均は7,756円、中央値は7,817円です。
長野県の15,729円は平均を7,973円上回ります。
1位と47位の差は12,688円、倍率にすると5.17倍でした。
ガソリンへの支出で並べ替えると鳥取県が107,406で最も高く、開きは4.93倍になります。
主指標で1位の長野県はガソリンへの支出では7位、ガソリンへの支出で1位の鳥取県は主指標では44位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの有料道路料への支出(円) | 地方 | ガソリンへの支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 長野県 | 15729 | 中部 | 100243 |
| 2 | 茨城県 | 13526 | 関東 | 98829 |
| 3 | 千葉県 | 13215 | 関東 | 52822 |
| 4 | 滋賀県 | 11723 | 近畿 | 66014 |
| 5 | 高知県 | 10233 | 四国 | 88332 |
| 6 | 愛知県 | 10171 | 中部 | 59621 |
| 7 | 鹿児島県 | 9895 | 九州 | 89725 |
| 8 | 神奈川県 | 9719 | 関東 | 40754 |
| 9 | 奈良県 | 9295 | 近畿 | 58288 |
| 10 | 熊本県 | 9166 | 九州 | 80701 |
| 11 | 埼玉県 | 9127 | 関東 | 40081 |
| 12 | 静岡県 | 8967 | 中部 | 71219 |
| 13 | 広島県 | 8849 | 中国 | 65904 |
| 14 | 東京都 | 8837 | 関東 | 21767 |
| 15 | 栃木県 | 8816 | 関東 | 99142 |
| 16 | 香川県 | 8667 | 四国 | 83355 |
| 17 | 群馬県 | 8607 | 関東 | 102136 |
| 18 | 福岡県 | 8566 | 九州 | 65587 |
| 19 | 福島県 | 8465 | 東北 | 91626 |
| 20 | 新潟県 | 8315 | 中部 | 87737 |
| 21 | 宮城県 | 8025 | 東北 | 68429 |
| 22 | 兵庫県 | 8009 | 近畿 | 38217 |
| 23 | 三重県 | 7998 | 近畿 | 103794 |
| 24 | 大分県 | 7817 | 九州 | 90904 |
| 25 | 山口県 | 7617 | 中国 | 105987 |
| 26 | 京都府 | 7580 | 近畿 | 38695 |
| 27 | 富山県 | 7481 | 中部 | 101587 |
| 28 | 大阪府 | 7317 | 近畿 | 25102 |
| 29 | 和歌山県 | 7289 | 近畿 | 62476 |
| 30 | 山形県 | 7178 | 東北 | 93561 |
| 31 | 徳島県 | 7155 | 四国 | 85429 |
| 32 | 山梨県 | 6666 | 中部 | 84439 |
| 33 | 長崎県 | 6571 | 九州 | 58796 |
| 34 | 宮崎県 | 6471 | 九州 | 83046 |
| 35 | 岩手県 | 6436 | 東北 | 89968 |
| 36 | 石川県 | 6236 | 中部 | 94862 |
| 37 | 岐阜県 | 5963 | 中部 | 90615 |
| 38 | 島根県 | 5240 | 中国 | 101440 |
| 39 | 福井県 | 5181 | 中部 | 87322 |
| 40 | 岡山県 | 5052 | 中国 | 73262 |
| 41 | 秋田県 | 4736 | 東北 | 86280 |
| 42 | 佐賀県 | 4419 | 九州 | 85716 |
| 43 | 愛媛県 | 4174 | 四国 | 60809 |
| 44 | 鳥取県 | 3981 | 中国 | 107406 |
| 45 | 北海道 | 3641 | 北海道 | 59512 |
| 46 | 青森県 | 3386 | 東北 | 74769 |
| 47 | 沖縄県 | 3041 | 九州 | 59379 |
このグラフについての豆知識
車の数ではなく道路のつくり
有料道路の通行料は全国平均で年7,756円。
ガソリン代や駐車場代は別の項目に入ります。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の長野県は15,729円、47位の沖縄県は3,041円。
差は12,688円、倍率にすると5.17倍です。
中央値は7,817円、平均は7,756円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では61円の差でした。
ガソリンへの支出で並べ替えると開きは4.93倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た1世帯当たりの有料道路料への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 8465 | 青森県 3386 |
| 関東 | 茨城県 13526 | 群馬県 8607 |
| 中部 | 長野県 15729 | 福井県 5181 |
| 近畿 | 滋賀県 11723 | 和歌山県 7289 |
| 中国 | 広島県 8849 | 鳥取県 3981 |
| 四国 | 高知県 10233 | 愛媛県 4174 |
| 九州 | 鹿児島県 9895 | 沖縄県 3041 |
まとめ
1世帯が1年間に払う有料道路の通行料を47都道府県で比べると、最も高い長野県で15,729円、最も低い沖縄県で3,041円でした。
その差は12,688円、倍率にすると5.17倍です。
47都道府県の中央値は7,817円、平均は7,756円でした。
全国の値は7,756円です。
ガソリンへの支出で並べ替えると開きは4.93倍になり、主指標で1位の長野県はその見方では7位に位置します。
読むときの注意点を3つ挙げます。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、ガソリン代は別の項目であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
ガソリンへの支出では鳥取県が107,406で最も高く、主指標で1位の長野県はこの見方では7位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が10,264円で最も高く、北海道が3,641円で最も低くなりました。
ガソリンや駐車場代への支出とあわせて読んでみてください。
1位の長野県と2位の茨城県の差は2,203円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
関連記事
- 【ガソリンに使う金額】が多い県ほど何が多いのか、47都道府県の家計から探ります
- 【自動車の部品に使う金額】平均年2万1,907円、車社会ほど多い
- 【車の保有台数】が多い都道府県ランキング、1世帯1.5台を超える県は9県
- 【駐車場代】平均年1万6,696円、都市部が上位とは限らない
- 【自動車の関連用品に使う金額】平均年1万4,285円、差は5.9倍
出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 高速道路や有料道路の通行料への支出。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 高速道路や有料道路の通行料への支出。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
