町の診療所で骨密度検査(骨塩定量測定)を受けた人は、ひと月にどれくらいいるのでしょうか。
2023年9月の患者数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が56,183人で1位。
47都道府県の平均は10,221.2人、中央値は6,317人です。
1位と47位の間には43.1倍の開き、人口10万人あたりでは3.3倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
10,221人
診療所の骨塩定量測定の患者数(2023年)
最も多い 東京都
56,183人
最も少ない 徳島県
1,303人
診療所の骨密度検査が多い上位5都府県
診療所の骨密度検査が多い上位5都府県です。
東京都は56,183人、大阪府は36,225人、神奈川県は32,739人でした。
東京都は2位の大阪府の1.55倍です。
4位は愛知県で28,415人、5位は福岡県で23,795人。
上位5で全国の36.9パーセント、上位3で26.1パーセント、上位10で58.1パーセントでした。
1位だけで11.7パーセントを占めます。
47都道府県の平均は10,221.2人なので、1位は平均の5.5倍。
中央値の6,317人と比べると8.9倍にあたります。
6位以下は埼玉県で23,293人、兵庫県で22,760人、千葉県で19,750人と続きました。
2位と3位の差は3,486人、3位と4位の差は4,324人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の63.1パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると92,408人。
これだけで全国の19.2パーセントにあたります。
1位だけで全国の11.7パーセントを占めました。
人口の多さに沿った並びです。
人口あたりでは山形県が1位です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
診療所で骨密度検査を受けた人の数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は山形県の620.77人、2位は秋田県610.03人、3位は青森県606.27人。
4位以下は岩手県、山口県と続きます。
逆に人口あたりの下位は滋賀県242.08人、徳島県190.22人。
山形県と徳島県では3.3倍の開きです。
人口あたりの1位は山形県です。
実数1位の東京都は人口あたりでは23位です。
骨密度検査は整形外科の診療所で受けることが多い検査です。
診療所の数と検査の数が連動して動きます。
当サイトの整形外科の診療所数の記事とあわせて見てみてください。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が514.6人で最も多く、関東7都県が348.3人で最も少なくなります。
九州・沖縄8県425.8人と中国5県411.2人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
診療所の骨密度検査が少ない下位5県
診療所の骨密度検査が少ない下位5県です。
47位の徳島県は1,303人、46位の鳥取県は1,952人、45位の福井県は2,350人でした。
1位の東京都とは43.1倍の差があります。
44位は山梨県で2,377人、43位は高知県で2,848人、42位は島根県で2,910人と続きます。
43.1倍という開きです。
病院の骨密度検査の15.9倍より大きくなっています。
47都道府県の中央値は6,317人。
平均は10,221.2人なので、平均が中央値の1.6倍です。
47位の徳島県は平均の12.7パーセント、中央値の20.6パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.3パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで11.7パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の徳島県は、1位の東京都の2.32パーセントにあたる水準です。
46位との差は649人、45位との差は1,047人でした。
1位の東京都と47位の徳島県の間には54,880人の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 診療所の骨塩定量測定の患者数 |
|---|---|
| 北海道 | 19,496人 |
| 青森県 | 7,063人 |
| 岩手県 | 6,888人 |
| 宮城県 | 9,811人 |
| 秋田県 | 5,472人 |
| 山形県 | 6,276人 |
| 福島県 | 6,730人 |
| 茨城県 | 8,503人 |
| 栃木県 | 5,339人 |
| 群馬県 | 5,937人 |
| 埼玉県 | 23,293人 |
| 千葉県 | 19,750人 |
| 東京都 | 56,183人 |
| 神奈川県 | 32,739人 |
| 新潟県 | 7,170人 |
| 富山県 | 3,612人 |
| 石川県 | 3,224人 |
| 福井県 | 2,350人 |
| 山梨県 | 2,377人 |
| 長野県 | 6,746人 |
| 岐阜県 | 8,471人 |
| 静岡県 | 16,639人 |
| 愛知県 | 28,415人 |
| 三重県 | 7,902人 |
| 滋賀県 | 3,394人 |
| 京都府 | 8,183人 |
| 大阪府 | 36,225人 |
| 兵庫県 | 22,760人 |
| 奈良県 | 3,432人 |
| 和歌山県 | 4,241人 |
| 鳥取県 | 1,952人 |
| 島根県 | 2,910人 |
| 岡山県 | 5,210人 |
| 広島県 | 12,153人 |
| 山口県 | 6,557人 |
| 徳島県 | 1,303人 |
| 香川県 | 3,334人 |
| 愛媛県 | 6,126人 |
| 高知県 | 2,848人 |
| 福岡県 | 23,795人 |
| 佐賀県 | 3,147人 |
| 長崎県 | 5,089人 |
| 熊本県 | 6,317人 |
| 大分県 | 4,610人 |
| 宮崎県 | 4,455人 |
| 鹿児島県 | 6,453人 |
| 沖縄県 | 5,515人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、福岡県が続きます。
淡いのは徳島県、鳥取県、福井県でした。
47都道府県の平均は10,221.2人、中央値は6,317人です。
東京都の56,183人は平均の5.5倍にあたります。
上位3で26.1パーセント、1位と47位で43.1倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと山形県が620.77人で最も多く、開きは3.3倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは23位、人口あたり1位の山形県は実数では25位でした。
| 順位 | 都道府県 | 診療所の骨塩定量測定の患者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの診療所の骨塩定量測定の患者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 56183 | 関東 | 396.27 |
| 2 | 大阪府 | 36225 | 近畿 | 413.67 |
| 3 | 神奈川県 | 32739 | 関東 | 354.89 |
| 4 | 愛知県 | 28415 | 中部 | 380.9 |
| 5 | 福岡県 | 23795 | 九州 | 467.3 |
| 6 | 埼玉県 | 23293 | 関東 | 317.69 |
| 7 | 兵庫県 | 22760 | 近畿 | 426.46 |
| 8 | 千葉県 | 19750 | 関東 | 315.95 |
| 9 | 北海道 | 19496 | 北海道 | 386.6 |
| 10 | 静岡県 | 16639 | 中部 | 471.76 |
| 11 | 広島県 | 12153 | 中国 | 447.79 |
| 12 | 宮城県 | 9811 | 東北 | 436.43 |
| 13 | 茨城県 | 8503 | 関東 | 303.03 |
| 14 | 岐阜県 | 8471 | 中部 | 442.12 |
| 15 | 京都府 | 8183 | 近畿 | 324.72 |
| 16 | 三重県 | 7902 | 近畿 | 461.84 |
| 17 | 新潟県 | 7170 | 中部 | 341.59 |
| 18 | 青森県 | 7063 | 東北 | 606.27 |
| 19 | 岩手県 | 6888 | 東北 | 601.57 |
| 20 | 長野県 | 6746 | 中部 | 339.51 |
| 21 | 福島県 | 6730 | 東北 | 386.12 |
| 22 | 山口県 | 6557 | 中国 | 511.87 |
| 23 | 鹿児島県 | 6453 | 九州 | 421.21 |
| 24 | 熊本県 | 6317 | 九州 | 372.25 |
| 25 | 山形県 | 6276 | 東北 | 620.77 |
| 26 | 愛媛県 | 6126 | 四国 | 480.09 |
| 27 | 群馬県 | 5937 | 関東 | 314.13 |
| 28 | 沖縄県 | 5515 | 九州 | 376.19 |
| 29 | 秋田県 | 5472 | 東北 | 610.03 |
| 30 | 栃木県 | 5339 | 関東 | 283.24 |
| 31 | 岡山県 | 5210 | 中国 | 284.54 |
| 32 | 長崎県 | 5089 | 九州 | 406.47 |
| 33 | 大分県 | 4610 | 九州 | 424.88 |
| 34 | 宮崎県 | 4455 | 九州 | 431.27 |
| 35 | 和歌山県 | 4241 | 近畿 | 481.93 |
| 36 | 富山県 | 3612 | 中部 | 362.29 |
| 37 | 奈良県 | 3432 | 近畿 | 267.08 |
| 38 | 滋賀県 | 3394 | 近畿 | 242.08 |
| 39 | 香川県 | 3334 | 四国 | 363.58 |
| 40 | 石川県 | 3224 | 中部 | 293.62 |
| 41 | 佐賀県 | 3147 | 九州 | 399.37 |
| 42 | 島根県 | 2910 | 中国 | 453.27 |
| 43 | 高知県 | 2848 | 四国 | 434.15 |
| 44 | 山梨県 | 2377 | 中部 | 300.51 |
| 45 | 福井県 | 2350 | 中部 | 318 |
| 46 | 鳥取県 | 1952 | 中国 | 367.61 |
| 47 | 徳島県 | 1303 | 四国 | 190.22 |
このグラフについての豆知識
病院の2倍の規模
2023年9月に骨密度検査を受けた人は、診療所で48万395人、病院で24万2,152人。
診療所が病院の2倍です。
骨粗しょう症の治療は長く続くため、通いやすい診療所が主な受け皿になっています。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
患者数や実施件数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は56,183人、47位の徳島県は1,303人。
両者の間には43.1倍の開きがあります。
上位3で全国の26.1パーセント、上位10で58.1パーセントを占めます。
中央値は6,317人、平均は10,221.2人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと3.3倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
診療所で骨密度検査を受けた人の数の順位で探してみます。
いちばん近かったのは【消防職員の数】全国16万8,898人、人口あたりの上位は東北勢で、順位相関は0.95でした。
正反対だったのは【博物館の数】が多い都道府県ランキング、人口あたりでは最大11.8倍差で、相関は-0.68です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た診療所の骨塩定量測定の患者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 9811 | 秋田県 5472 |
| 関東 | 東京都 56183 | 栃木県 5339 |
| 中部 | 愛知県 28415 | 福井県 2350 |
| 近畿 | 大阪府 36225 | 滋賀県 3394 |
| 中国 | 広島県 12153 | 鳥取県 1952 |
| 四国 | 愛媛県 6126 | 徳島県 1303 |
| 九州 | 福岡県 23795 | 佐賀県 3147 |
まとめ
診療所で骨密度検査を受けた人の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で56,183人、最も少ない徳島県で1,303人でした。
1位と47位の間には43.1倍の開きがあります。
上位3で全国の26.1パーセント、上位10で58.1パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は6,317人、平均は10,221.2人でした。
人口10万人あたりに直すと3.3倍の開きになります。
診療所で骨密度検査を受けた人の数の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、2023年9月の1か月分の数であること。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは山形県が620.77人で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは23位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の31.6パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が514.6人で最多でした。
病院の骨密度検査や整形外科の診療所数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024908
- 備考: 2023年9月の1か月間に一般診療所で骨塩定量測定を受けた患者数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年9月の1か月間に一般診療所で骨塩定量測定を受けた患者数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
