【火災の損害額】全国942億円、人口あたりでは7.1倍

【火災の損害額】全国942億円、人口あたりでは7.1倍

火災によって失われた財産の額は、全国で942.08億円。
建物だけでなく、収容物や車両の損害も含みます。
47都道府県で比べます。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。

千葉県が72.96億円で1位。
47都道府県の平均は20億円、中央値は14.94億円です。
1位と47位の差は20.6倍、人口10万人あたりに直すと7.1倍でした。

47都道府県の単純平均

20.0億円

火災損害額(2023年)

最も多い 千葉県

73.0億円

最も少ない 島根県

3.5億円

地図で見る

火災損害額(2023年)
火災損害額(2023年) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は億円。 北海道 42.6億円青森 14.9億円岩手 17.3億円宮城 15.7億円秋田 18.3億円山形 9.2億円福島 29.3億円茨城 46.7億円栃木 19.6億円群馬 19.9億円埼玉 59.0億円千葉 73.0億円東京 51.5億円神奈川 30.0億円新潟 15.0億円富山 5.5億円石川 5.0億円福井 12.7億円山梨 13.2億円長野 12.8億円岐阜 16.1億円静岡 29.0億円愛知 49.1億円三重 13.7億円滋賀 6.3億円京都 22.0億円大阪 48.9億円兵庫 57.0億円奈良 10.5億円和歌山 6.4億円鳥取 6.4億円島根 3.5億円岡山 20.6億円広島 13.6億円山口 16.1億円徳島 4.1億円香川 11.5億円愛媛 14.6億円高知 4.3億円福岡 23.4億円佐賀 6.8億円長崎 6.6億円熊本 6.8億円大分 5.9億円宮崎 6.9億円鹿児島 16.6億円沖縄 4.1億円
火災損害額(億円)
火災損害額(2023年)
項目火災損害額
北海道42.6億円
青森県14.9億円
岩手県17.3億円
宮城県15.7億円
秋田県18.3億円
山形県9.2億円
福島県29.3億円
茨城県46.7億円
栃木県19.6億円
群馬県19.9億円
埼玉県59.0億円
千葉県73.0億円
東京都51.5億円
神奈川県30.0億円
新潟県15.0億円
富山県5.5億円
石川県5.0億円
福井県12.7億円
山梨県13.2億円
長野県12.8億円
岐阜県16.1億円
静岡県29.0億円
愛知県49.1億円
三重県13.7億円
滋賀県6.3億円
京都府22.0億円
大阪府48.9億円
兵庫県57.0億円
奈良県10.5億円
和歌山県6.4億円
鳥取県6.4億円
島根県3.5億円
岡山県20.6億円
広島県13.6億円
山口県16.1億円
徳島県4.1億円
香川県11.5億円
愛媛県14.6億円
高知県4.3億円
福岡県23.4億円
佐賀県6.8億円
長崎県6.6億円
熊本県6.8億円
大分県5.9億円
宮崎県6.9億円
鹿児島県16.6億円
沖縄県4.1億円

日本地図で見ると、色が濃く出るのは千葉県です。
次いで埼玉県、兵庫県、東京都、愛知県が続きます。
淡いのは島根県、徳島県、沖縄県でした。

47都道府県の平均は20億円、中央値は14.94億円です。
千葉県の72.96億円は平均の3.6倍にあたります。

上位3で20.1パーセント、1位と47位で20.6倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと秋田県が2億円で最も多く、開きは7.1倍になります。

実数1位の千葉県は人口あたりでは11位、人口あたり1位の秋田県は実数では17位でした。

順位都道府県火災損害額(億円)地方人口10万人あたりの火災損害額
1千葉県72.96関東1.17
2埼玉県59.04関東0.81
3兵庫県56.96近畿1.06
4東京都51.45関東0.37
5愛知県49.11中部0.66
6大阪府48.91近畿0.56
7茨城県46.74関東1.65
8北海道42.6北海道0.84
9神奈川県30.02関東0.33
10福島県29.34東北1.66
11静岡県29.01中部0.82
12福岡県23.41九州0.46
13京都府21.96近畿0.87
14岡山県20.63中国1.12
15群馬県19.89関東1.05
16栃木県19.56関東1.03
17秋田県18.3東北2.00
18岩手県17.3東北1.49
19鹿児島県16.6九州1.07
20岐阜県16.13中部0.84
21山口県16.09中国1.24
22宮城県15.67東北0.69
23新潟県14.98中部0.70
24青森県14.94東北1.26
25愛媛県14.62四国1.13
26三重県13.7近畿0.79
27広島県13.64中国0.50
28山梨県13.22中部1.66
29長野県12.82中部0.64
30福井県12.67中部1.70
31香川県11.47四国1.24
32奈良県10.53近畿0.81
33山形県9.23東北0.90
34宮崎県6.94九州0.67
35熊本県6.83九州0.40
36佐賀県6.75九州0.85
37長崎県6.56九州0.52
38和歌山県6.43近畿0.72
39鳥取県6.41中国1.19
40滋賀県6.3近畿0.45
41大分県5.86九州0.53
42富山県5.45中部0.54
43石川県4.98中部0.45
44高知県4.3四国0.65
45沖縄県4.13九州0.28
46徳島県4.09四国0.59
47島根県3.54中国0.54
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

火災の損害額が大きい5都県

上位5都道府県の火災損害額
上位5都道府県の火災損害額 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 010203040506070千葉県: 73.0億円73.0億円埼玉県: 59.0億円59.0億円兵庫県: 57.0億円57.0億円東京都: 51.5億円51.5億円愛知県: 49.1億円49.1億円千葉県埼玉県兵庫県東京都愛知県
上位5都道府県の火災損害額
項目火災損害額
千葉県73.0億円
埼玉県59.0億円
兵庫県57.0億円
東京都51.5億円
愛知県49.1億円
下位5都道府県の火災損害額
下位5都道府県の火災損害額 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 01234島根県: 3.5億円3.5億円徳島県: 4.1億円4.1億円沖縄県: 4.1億円4.1億円高知県: 4.3億円4.3億円石川県: 5.0億円5.0億円島根県徳島県沖縄県高知県石川県
下位5都道府県の火災損害額
項目火災損害額
島根県3.5億円
徳島県4.1億円
沖縄県4.1億円
高知県4.3億円
石川県5.0億円

火災の損害額が大きい上位5都県です。

千葉県は72.96億円、埼玉県は59.04億円、兵庫県は56.96億円でした。
千葉県は2位の埼玉県の1.24倍です。

4位は東京都で51.45億円、5位は愛知県で49.11億円。
上位5で全国の30.7パーセント、上位3で20.1パーセント、上位10で51.7パーセントでした。

1位だけで7.7パーセントを占めます。
47都道府県の平均は20億円なので、1位は平均の3.6倍。
中央値の14.94億円と比べると4.9倍にあたります。

6位以下は大阪府で48.91億円、茨城県で46.74億円、北海道で42.6億円と続きました。

2位と3位の差は2.08億円、3位と4位の差は5.51億円でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の69.3パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると132億円。
これだけで全国の14.0パーセントにあたります。

損害額は大きな火災が1件あるだけで跳ね上がります。
年によって順位が動きやすい指標です。

人口あたりでは秋田県が1位になります

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は火災による損害額の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

人口10万人あたりで割り直すと、東北の県が上位に来ます。

1位は秋田県の2億円、2位は福井県1.7億円、3位は福島県1.66億円。

4位以下は山梨県、茨城県と続きます。
逆に人口あたりの下位は神奈川県0.33億円、沖縄県0.28億円。
秋田県と沖縄県では7.1倍の開きです。

損害額は火災の件数だけでなく、燃えたものの価値で決まります。
工場や倉庫が焼ければ、住宅の何十倍もの額になります。

ですからこの指標は、その年にたまたま大きな火災があったかどうかに強く左右されます。
人口あたりの順位も、年ごとに入れ替わると考えたほうがよいでしょう。

死傷者の記事と見比べると、上位の顔ぶれが違うことが分かります。
人が巻き込まれる火災と、財産が大きく失われる火災は別物です。

実数の20.6倍に対し、人口あたりでは7.1倍でした。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が1.3億円で最も多く、九州・沖縄8県が0.5億円で最も少なくなります。
四国4県1億円と中国5県0.9億円がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの火災損害額の上位5都道府県
人口10万人あたりの火災損害額の上位5都道府県 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 0.00.51.01.52.0秋田県: 22福井県: 1.71.7福島県: 1.71.7山梨県: 1.71.7茨城県: 1.71.7秋田県福井県福島県山梨県茨城県
人口10万人あたりの火災損害額の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの火災損害額
秋田県2
福井県1.7
福島県1.7
山梨県1.7
茨城県1.7

火災の損害額が小さい5県

火災の損害額が小さい下位5県です。

47位の島根県は3.54億円、46位の徳島県は4.09億円、45位の沖縄県は4.13億円でした。
1位の千葉県とは20.6倍の差があります。

44位は高知県で4.3億円、43位は石川県で4.98億円、42位は富山県で5.45億円と続きます。

工場や倉庫の火災が起きたかどうかで、県ごとの数字は大きく変わります。

47都道府県の中央値は14.94億円。
平均は20億円なので、平均が中央値の1.3倍です。

47位の島根県は平均の17.7パーセント、中央値の23.7パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の2.2パーセントにしかなりません。
1位の千葉県1つで7.7パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の島根県は、1位の千葉県の4.85パーセントにあたる水準です。

46位との差は0.55億円、45位との差は0.59億円でした。
1位の千葉県と47位の島根県の間には69.42億円の開きがあります。

このグラフについての豆知識

損害額に含まれるもの

火災損害額は、焼けた建物や収容物、車両、林野などの被害を金額に換算したものです。
消火のための水損も含まれます。

人の被害や、営業ができなくなったことによる損失は含まれません。

単位は億円

もとの統計は千円単位ですが、この記事では読みやすいように億円へ換算しています。

全国の損害額は942.08億円。
1件の大きな火災で県の数字が大きく動くため、年をまたいで比べるときは注意が必要です。

数字の開き

1位の千葉県は72.96億円、47位の島根県は3.54億円で、その差は20.6倍です。
上位3で全国の20.1パーセント、上位10で51.7パーセントを占めます。

中央値は14.94億円、平均は20億円です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと開きは7.1倍。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

10年前とくらべると

全国の火災による損害額は、2013年の907.8億円から2023年の942.1億円へ、この10年で4%増えました。

かつての1位は茨城県です。
2位だった千葉県が、いまは先頭に立ちました。

県別では福井県の161%増が最大です。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
火災による損害額の順位で探してみます。

いちばん近かったのは【ショートステイの数】全国1万1,905所、1位と2位の差は72所で、順位相関は0.88でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.65)でした。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た火災損害額

地方最も多い(億円)最も少ない(億円)
東北福島県 29.34山形県 9.23
関東千葉県 72.96栃木県 19.56
中部愛知県 49.11石川県 4.98
近畿兵庫県 56.96滋賀県 6.3
中国岡山県 20.63島根県 3.54
四国愛媛県 14.62徳島県 4.09
九州福岡県 23.41沖縄県 4.13
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

火災による損害額を47都道府県で比べると、最も多い千葉県で72.96億円、最も少ない島根県で3.54億円でした。
1位と47位の差は20.6倍です。

上位3で全国の20.1パーセント、上位10で51.7パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は14.94億円、平均は20億円でした。
人口10万人あたりに直すと、開きは7.1倍まで縮みます。

この火災による損害額の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、財産の被害だけを金額にしたものであること。
2つ目は、大きな火災1件で数字が動くこと。
3つ目は2023年の数字であることです。

人口10万人あたりでは秋田県が2億円で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。

地方別に合計を出すと関東7都県が全国の31.8パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が1.3億円で最多でした。
火災の死傷者や消防の出動回数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2023年
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードK2105(火災損害額)の2023年の値を億円に換算したもの。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

注記: 指標コードK2105(火災損害額)の2023年の値を億円に換算したもの。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

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