【100歳以上の人・10年推移】全国で1.8倍、伸び方は県で3倍以上の開き

【100歳以上の人・10年推移】全国で1.8倍、伸び方は県で3倍以上の開き

100歳以上の人の数が10年でどう変わったかを、47都道府県で並べて比べます。
2010年と2020年の100歳以上人口を比べた変化率です。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。

全国は4万3,882人から7万9,523人へ、1.81倍に増えました。
47都道府県すべてがプラスで、上位ほど増え方が大きいという読み方になります。

47都道府県の単純平均

80.6%

100歳以上人口の10年変化率(2010年と2020年の比較)

最も多い 埼玉県

116.1%

最も少ない 沖縄県

35.4%

増え方が大きかった5県

増え方が大きかった5県の内訳
増え方が大きかった5県の内訳 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2010年と2020年の比較) 05001,0001,5002,0002,5003,000埼玉県(2010年の人数): 1,396人埼玉県(10年で増えた数): 1,620人栃木県(2010年の人数): 516人栃木県(10年で増えた数): 541人静岡県(2010年の人数): 1,198人静岡県(10年で増えた数): 1,196人千葉県(2010年の人数): 1,431人千葉県(10年で増えた数): 1,412人愛知県(2010年の人数): 1,574人愛知県(10年で増えた数): 1,548人埼玉県栃木県静岡県千葉県愛知県
  • 2010年の人数
  • 10年で増えた数
増え方が大きかった5県の内訳
項目2010年の人数10年で増えた数
埼玉県1,396人1,620人
栃木県516人541人
静岡県1,198人1,196人
千葉県1,431人1,412人
愛知県1,574人1,548人
増え方が小さかった5県の内訳
増え方が小さかった5県の内訳 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2010年と2020年の比較) 02004006008001,0001,200沖縄県(2010年の人数): 872人沖縄県(10年で増えた数): 309人徳島県(2010年の人数): 377人徳島県(10年で増えた数): 202人佐賀県(2010年の人数): 441人佐賀県(10年で増えた数): 270人富山県(2010年の人数): 554人富山県(10年で増えた数): 340人山口県(2010年の人数): 806人山口県(10年で増えた数): 498人沖縄県徳島県佐賀県富山県山口県
  • 2010年の人数
  • 10年で増えた数
増え方が小さかった5県の内訳
項目2010年の人数10年で増えた数
沖縄県872人309人
徳島県377人202人
佐賀県441人270人
富山県554人340人
山口県806人498人

増え方が大きかった上位5県です。

埼玉県はプラス116.05パーセント、栃木県はプラス104.84パーセント、静岡県はプラス99.83パーセント、千葉県はプラス98.67パーセント、愛知県はプラス98.35パーセントでした。
埼玉県は10年で2.16倍になっています。

6位以下は宮城県プラス97.48パーセント、茨城県プラス97.30パーセント、神奈川県プラス95.95パーセントと続きます。

2倍以上に増えたのは埼玉県と栃木県の2県。
95パーセント以上増えた8県のうち、5県が関東でした。

長寿の県ほど増えている、わけではありませんでした

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は10年間の100歳以上人口の変化の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

長寿の県ほど100歳以上が増えているはずだ、という予想は外れました。

10年の変化率と65歳以上人口割合の相関係数はマイナス0.13。
ほとんど関係がありません。
2010年時点の100歳以上人口との相関もプラス0.06で、もともと多かった県が伸びたわけでもありませんでした。

人口10万人あたりで割り直すと、順位はまるで入れ替わります。
2020年で最も多いのは島根県の133.3人、次いで高知県126.1人、鳥取県116.8人。
逆に最も少ないのは埼玉県の41.1人、愛知県41.8人、千葉県45.5人です。
変化率1位の埼玉県は、人口あたりでは47位でした。

つまりこの記事の順位は、100歳以上がどれだけ多いかではなく、10年でどれだけ急に増えたかを表しています。
もともと少なかった県ほど、同じ人数が増えるだけで率が大きく跳ねます。
埼玉県は1,396人から3,016人へ1,620人増えましたが、人口あたりで見れば依然として全国で最も少ない県のままです。

沖縄県が47位なのも、逆の説明で読めます。
2010年の時点で人口10万人あたり59.5人と全国6位で、すでに厚みがありました。
伸びしろが小さかったぶん、率としての増え方は抑えられたことになります。

増え方が小さかった5県

増え方が小さかった下位5県です。

沖縄県はプラス35.44パーセント、徳島県はプラス53.58パーセント、佐賀県はプラス61.22パーセント、富山県はプラス61.37パーセント、山口県はプラス61.79パーセントでした。
埼玉県のプラス116.05パーセントとは80.61ポイントの差があります。

最下位の沖縄県は長寿県として知られてきた県です。
それでも増え方がいちばん小さいのは、この順位が長寿かどうかを表す指標ではないことを示しています。

70パーセント未満の伸びにとどまったのは12県。
中国5県のうち4県がここに入ります。

人数そのものが最も少ないのは徳島県の579人。
2010年の377人から202人増えました。

地方別に見る10年の変化

地方別の平均(100歳以上人口の10年変化率)
地方別の平均(100歳以上人口の10年変化率) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2010年と2020年の比較) 020406080北海道: 95.0%95.0%東北: 88.3%88.3%関東: 96.8%96.8%中部: 87.7%87.7%近畿: 74.7%74.7%中国: 68.3%68.3%四国: 69.7%69.7%九州: 69.1%69.1%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(100歳以上人口の10年変化率)
項目100歳以上人口の10年変化率の平均
北海道95.0%
東北88.3%
関東96.8%
中部87.7%
近畿74.7%
中国68.3%
四国69.7%
九州69.1%

地方別に平均を出すと、関東が最も大きくなります。

関東7都県がプラス96.82パーセント、北海道がプラス94.99パーセント、東北6県がプラス88.32パーセント、中部9県がプラス87.65パーセントと続きます。
増え方が小さいほうは近畿7府県がプラス74.70パーセント、四国4県がプラス69.70パーセント、九州・沖縄8県がプラス69.05パーセント、中国5県がプラス68.26パーセントでした。

関東と中国では28.56ポイントの差があります。

関東7都県はプラス96.82パーセント。
埼玉県、栃木県、千葉県、茨城県、神奈川県の5県が95パーセント以上増えており、地方としてまとまった伸び方をしています。
都市部で高齢化が急に進んだ10年だった、という読み方ができます。

中国5県のプラス68.29パーセントは最も小さい数字ですが、人口10万人あたりで見れば島根県と鳥取県が全国1位と3位です。
伸び方と多さは別だということが、ここでもはっきり出ています。

地図で見る10年の変化

100歳以上人口の10年変化率(2010年と2020年の比較)
100歳以上人口の10年変化率(2010年と2020年の比較) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 95.0%青森 90.9%岩手 85.0%宮城 97.5%秋田 81.7%山形 83.7%福島 91.1%茨城 97.3%栃木 104.8%群馬 91.1%埼玉 116.1%千葉 98.7%東京 73.9%神奈川 96.0%新潟 86.1%富山 61.4%石川 83.3%福井 87.1%山梨 88.3%長野 93.7%岐阜 90.9%静岡 99.8%愛知 98.4%三重 80.2%滋賀 93.1%京都 66.4%大阪 72.3%兵庫 72.3%奈良 70.8%和歌山 67.9%鳥取 85.6%島根 66.2%岡山 62.9%広島 64.8%山口 61.8%徳島 53.6%香川 81.3%愛媛 73.8%高知 70.2%福岡 73.8%佐賀 61.2%長崎 67%熊本 75.8%大分 86.0%宮崎 83.8%鹿児島 69.3%沖縄 35.4%
100歳以上人口の10年変化率(%)
100歳以上人口の10年変化率(2010年と2020年の比較)
項目100歳以上人口の10年変化率
北海道95.0%
青森県90.9%
岩手県85.0%
宮城県97.5%
秋田県81.7%
山形県83.7%
福島県91.1%
茨城県97.3%
栃木県104.8%
群馬県91.1%
埼玉県116.1%
千葉県98.7%
東京都73.9%
神奈川県96.0%
新潟県86.1%
富山県61.4%
石川県83.3%
福井県87.1%
山梨県88.3%
長野県93.7%
岐阜県90.9%
静岡県99.8%
愛知県98.4%
三重県80.2%
滋賀県93.1%
京都府66.4%
大阪府72.3%
兵庫県72.3%
奈良県70.8%
和歌山県67.9%
鳥取県85.6%
島根県66.2%
岡山県62.9%
広島県64.8%
山口県61.8%
徳島県53.6%
香川県81.3%
愛媛県73.8%
高知県70.2%
福岡県73.8%
佐賀県61.2%
長崎県67%
熊本県75.8%
大分県86.0%
宮崎県83.8%
鹿児島県69.3%
沖縄県35.4%
全国の100歳以上人口の推移
全国の100歳以上人口の推移 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局) 45,00050,00055,00060,00065,00070,00075,0002010年: 43,882%2015年: 61,763%2020年: 79,523%2010年2015年2020年
全国の100歳以上人口の推移
項目全国の100歳以上人口
2010年43,882%
2015年61,763%
2020年79,523%

日本地図で見ると、色が濃く出る(増え方が大きい)のは関東全域と静岡県、愛知県、宮城県です。
淡い(増え方が小さい)のは沖縄県と四国、中国地方、それに北陸の一部でした。

47都道府県の単純平均はプラス80.57パーセント、中央値はプラス83.30パーセントです。
全国値のプラス81.22パーセントとほぼ同じ水準になりました。

2倍以上に増えたのは2県、70パーセント未満にとどまったのは12県。
全体としては中央に厚い分布でした。

順位都道府県100歳以上人口の10年変化率(%)地方2020年の100歳以上人口2010年の100歳以上人口10年間の増減数
1埼玉県116.05関東301613961620
2栃木県104.84関東1057516541
3静岡県99.83中部239411981196
4千葉県98.67関東284314311412
5愛知県98.35中部312215741548
6宮城県97.48東北1333675658
7茨城県97.3関東1606814792
8神奈川県95.95関東444622692177
9北海道94.99北海道389219961896
10長野県93.7中部19371000937
11滋賀県93.06近畿834432402
12群馬県91.1関東1353708645
13福島県91.09東北1309685624
14青森県90.91東北714374340
15岐阜県90.88中部1256658598
16山梨県88.27中部738392346
17福井県87.1中部638341297
18新潟県86.06中部20561105951
19大分県86.01九州997536461
20鳥取県85.63中国620334286
21岩手県85.03東北927501426
22宮崎県83.75九州1040566474
23山形県83.65東北876477399
24石川県83.3中部922503419
25秋田県81.73東北736405331
26香川県81.33四国874482392
27三重県80.17近畿1090605485
28熊本県75.82九州1709972737
29東京都73.85関東650937442765
30福岡県73.83九州348720061481
31愛媛県73.75四国1251720531
32大阪府72.3近畿407523651710
33兵庫県72.26近畿330419181386
34奈良県70.78近畿859503356
35高知県70.16四国827486341
36鹿児島県69.34九州1668985683
37和歌山県67.9近畿727433294
38長崎県67.0九州1169700469
39京都府66.4近畿18921137755
40島根県66.21中国856515341
41広島県64.8中国22991395904
42岡山県62.86中国1596980616
43山口県61.79中国1304806498
44富山県61.37中部894554340
45佐賀県61.22九州711441270
46徳島県53.58四国579377202
47沖縄県35.44九州1181872309
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2010年と2020年の比較、総務省統計局)をもとに作成

このグラフについての豆知識

10年で3万5,641人増えた

全国の100歳以上人口は2010年の4万3,882人から2020年の7万9,523人へ、3万5,641人増えました。
途中の2015年は6万1,763人です。
前半5年で1万7,881人、後半5年で1万7,760人と、ほぼ同じペースで増えています。

2020年に最も人数が多かったのは東京都の6,509人。
最も少ないのは徳島県の579人で、11.2倍の開きがあります。

5年に一度の国勢調査の数字

この指標は国勢調査にもとづくため、公表は5年に一度です。
この記事で使えるのは2010年、2015年、2020年の3時点だけになります。

国勢調査は住んでいる場所で数えるので、施設に入っている人はその施設のある県で数えられます。
県境をまたいで施設に入った場合、生まれ育った県とは別の県の数字になる点に注意が必要です。

数字は2010年と2020年の比較です。

順位の並びがにている記事

10年間の100歳以上人口の変化の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。

並びが最も重なったのは【球技場の数】全国1,478か所、土地の広さがものをいうで、相関は0.68です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【医師の数を人口で割ると?】人口10万人あたり医師数、高齢化が進んだ県ほど多いわけではない(順位相関-0.72)です。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た100歳以上人口の10年変化率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 97.48秋田県 81.73
関東埼玉県 116.05東京都 73.85
中部静岡県 99.83富山県 61.37
近畿滋賀県 93.06京都府 66.4
中国鳥取県 85.63山口県 61.79
四国香川県 81.33徳島県 53.58
九州大分県 86.01沖縄県 35.44
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2010年と2020年の比較、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

100歳以上の人の数の10年変化を比べると、増え方が最も大きい埼玉県でプラス116.05パーセント、最も小さい沖縄県でプラス35.44パーセントでした。
全国は1.81倍、47都道府県すべてで増えています。

10年間の100歳以上人口の変化の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、これが増え方の順位であって100歳以上の多さの順位ではないこと。
2つ目は5年に一度の国勢調査にもとづくこと。
3つ目は2010年と2020年の比較であることです。

人口10万人あたりで割り直すと順位は入れ替わり、2020年の1位は島根県の133.3人、47位は埼玉県の41.1人。
変化率1位の埼玉県が、人口あたりでは最下位でした。

65歳以上人口割合との相関係数はマイナス0.13で、高齢化が進んだ県ほど増えたわけでもありません。
高齢化率やひとり暮らし高齢者を比べた記事とあわせて読んでみてください。

関連記事

出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2010年と2020年の比較
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードA1221(100歳以上人口)を2010年と2020年で比べた。国勢調査にもとづく数字で5年ごとの公表。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

注記: 指標コードA1221(100歳以上人口)を2010年と2020年で比べた。
国勢調査にもとづく数字で5年ごとの公表。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry