1年間で人口がどれだけ増えたか減ったかは、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは総務省の住民基本台帳に基づく人口動態(令和7年、2025年の1年間)です。
全国の人口増減率はマイナス0.45パーセント。
人口が増えたのは47のうち3都府県だけでした。
残る44道県はすべて減っています。
どこがどれだけ減ったのか、地図とランキングで見ていきましょう。
47都道府県の単純平均
-0.9%
人口増減率(令和7年(2025年の1年間))
最も多い 東京都
0.5%
最も少ない 秋田県
-1.9%
地図で見る人口増減率
| 項目 | 人口増減率 |
|---|---|
| 北海道 | -1.0% |
| 青森県 | -1.6% |
| 岩手県 | -1.5% |
| 宮城県 | -0.7% |
| 秋田県 | -1.9% |
| 山形県 | -1.6% |
| 福島県 | -1.4% |
| 茨城県 | -0.6% |
| 栃木県 | -0.8% |
| 群馬県 | -0.7% |
| 埼玉県 | -0.1% |
| 千葉県 | 0.0% |
| 東京都 | 0.5% |
| 神奈川県 | -0.1% |
| 新潟県 | -1.3% |
| 富山県 | -1.0% |
| 石川県 | -0.8% |
| 福井県 | -1.0% |
| 山梨県 | -0.8% |
| 長野県 | -0.8% |
| 岐阜県 | -0.8% |
| 静岡県 | -0.9% |
| 愛知県 | -0.1% |
| 三重県 | -0.9% |
| 滋賀県 | -0.3% |
| 京都府 | -0.6% |
| 大阪府 | 0.0% |
| 兵庫県 | -0.5% |
| 奈良県 | -0.8% |
| 和歌山県 | -1.3% |
| 鳥取県 | -1.3% |
| 島根県 | -1.3% |
| 岡山県 | -0.9% |
| 広島県 | -0.8% |
| 山口県 | -1.4% |
| 徳島県 | -1.3% |
| 香川県 | -0.9% |
| 愛媛県 | -1.3% |
| 高知県 | -1.6% |
| 福岡県 | -0.2% |
| 佐賀県 | -0.8% |
| 長崎県 | -1.3% |
| 熊本県 | -0.8% |
| 大分県 | -1.0% |
| 宮崎県 | -1.2% |
| 鹿児島県 | -1.1% |
| 沖縄県 | 0.0% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは関東の南部と近畿の一部、そして沖縄県です。
逆に淡いのは東北と四国、中国地方でした。
ただしこの指標はほとんどの県がマイナスなので、濃い色は「減り方が小さい」ことを表します。
47都道府県の単純平均はマイナス0.86パーセント、中央値はマイナス0.87パーセントです。
全国値のマイナス0.45パーセントより県別の平均が低いのは、人口の多い都府県ほど減り方が小さいためです。
全国値を上回ったのは9都府県でした。
上位のプラス0.54パーセントと下位のマイナス1.88パーセントでは、2.42ポイントの開きがあります。
下の表に47都道府県すべての数値を、自然増減率と社会増減率と並べて掲載しました。
| 順位 | 都道府県 | 人口増減率(%) | 地方 | 自然増減率 | 社会増減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 0.54 | 関東 | -0.37 | 0.9 |
| 2 | 大阪府 | 0.04 | 近畿 | -0.64 | 0.68 |
| 3 | 千葉県 | 0.03 | 関東 | -0.65 | 0.68 |
| 4 | 沖縄県 | -0.01 | 九州 | -0.23 | 0.22 |
| 5 | 埼玉県 | -0.08 | 関東 | -0.62 | 0.54 |
| 6 | 神奈川県 | -0.09 | 関東 | -0.55 | 0.47 |
| 7 | 愛知県 | -0.14 | 中部 | -0.5 | 0.36 |
| 8 | 福岡県 | -0.2 | 九州 | -0.61 | 0.41 |
| 9 | 滋賀県 | -0.32 | 近畿 | -0.47 | 0.16 |
| 10 | 兵庫県 | -0.53 | 近畿 | -0.7 | 0.17 |
| 11 | 京都府 | -0.57 | 近畿 | -0.76 | 0.18 |
| 12 | 茨城県 | -0.63 | 関東 | -0.86 | 0.23 |
| 13 | 宮城県 | -0.71 | 東北 | -0.77 | 0.06 |
| 14 | 群馬県 | -0.74 | 関東 | -0.92 | 0.18 |
| 15 | 石川県 | -0.75 | 中部 | -0.74 | -0.01 |
| 15 | 栃木県 | -0.75 | 関東 | -0.85 | 0.1 |
| 17 | 熊本県 | -0.78 | 九州 | -0.82 | 0.04 |
| 18 | 佐賀県 | -0.8 | 九州 | -0.83 | 0.03 |
| 18 | 山梨県 | -0.8 | 中部 | -0.86 | 0.06 |
| 20 | 奈良県 | -0.81 | 近畿 | -0.86 | 0.05 |
| 21 | 岐阜県 | -0.82 | 中部 | -0.84 | 0.02 |
| 21 | 広島県 | -0.82 | 中国 | -0.77 | -0.06 |
| 21 | 長野県 | -0.82 | 中部 | -0.93 | 0.11 |
| 24 | 岡山県 | -0.87 | 中国 | -0.8 | -0.07 |
| 24 | 香川県 | -0.87 | 四国 | -0.9 | 0.03 |
| 26 | 静岡県 | -0.88 | 中部 | -0.88 | -0.0 |
| 27 | 三重県 | -0.94 | 近畿 | -0.85 | -0.09 |
| 28 | 北海道 | -0.96 | 北海道 | -1.05 | 0.09 |
| 29 | 福井県 | -0.97 | 中部 | -0.82 | -0.16 |
| 30 | 大分県 | -0.98 | 九州 | -0.97 | -0.01 |
| 31 | 富山県 | -0.99 | 中部 | -0.94 | -0.05 |
| 32 | 鹿児島県 | -1.13 | 九州 | -0.97 | -0.16 |
| 33 | 宮崎県 | -1.18 | 九州 | -0.98 | -0.2 |
| 34 | 鳥取県 | -1.27 | 中国 | -0.96 | -0.3 |
| 34 | 島根県 | -1.27 | 中国 | -1.1 | -0.16 |
| 36 | 長崎県 | -1.3 | 九州 | -1.01 | -0.29 |
| 36 | 和歌山県 | -1.3 | 近畿 | -1.11 | -0.2 |
| 38 | 愛媛県 | -1.31 | 四国 | -1.06 | -0.24 |
| 38 | 新潟県 | -1.31 | 中部 | -1.1 | -0.21 |
| 38 | 徳島県 | -1.31 | 四国 | -1.11 | -0.2 |
| 41 | 山口県 | -1.42 | 中国 | -1.14 | -0.29 |
| 42 | 福島県 | -1.43 | 東北 | -1.09 | -0.33 |
| 43 | 岩手県 | -1.54 | 東北 | -1.28 | -0.26 |
| 44 | 高知県 | -1.6 | 四国 | -1.22 | -0.38 |
| 45 | 山形県 | -1.62 | 東北 | -1.24 | -0.38 |
| 45 | 青森県 | -1.62 | 東北 | -1.3 | -0.32 |
| 47 | 秋田県 | -1.88 | 東北 | -1.5 | -0.38 |
地方別に見る人口増減率
地方別に平均を出すと、どの地方も減っていることが分かります。
減り方が最も小さいのは関東7都県のマイナス0.25パーセントです。
次いで近畿7府県がマイナス0.63パーセント、九州8県がマイナス0.80パーセント、中部9県がマイナス0.83パーセントと続きます。
減り方が大きいのは北海道のマイナス0.96パーセント、中国5県のマイナス1.13パーセント、四国4県のマイナス1.27パーセント、東北6県のマイナス1.47パーセントでした。
関東と東北では1.22ポイントの差があります。
8地方すべてがマイナスです。
プラスの地方は1つもありませんでした。
人口の減り方が小さい5都府県
人口の減り方が小さい上位5都府県です。
プラスになったのは3都府県だけでした。
東京都はプラス0.54パーセント、大阪府はプラス0.04パーセント、千葉県はプラス0.03パーセント、沖縄県はマイナス0.01パーセント、埼玉県はマイナス0.08パーセントでした。
プラスになった3都府県のうち、大阪府と千葉県はプラス0.04パーセントとプラス0.03パーセント。
ほぼ横ばいという水準です。
実質的に増えていると言えるのは東京都のプラス0.54パーセントだけになります。
4位の沖縄県はマイナス0.01パーセントで、ほぼゼロです。
増加と減少の境目に、5つの都府県が固まっています。
6位以下もマイナス0.09パーセント、マイナス0.14パーセント、マイナス0.20パーセントと続きます。
減り方が0.5パーセント以内に収まったのは9都府県でした。
人口が増えた3都府県に共通するもの
ここからは統計から離れて、増えた3都府県に共通するものを考えてみます。
以下は確かめられた事実ではなく、同じ統計の別の数字と突き合わせて立てた推測です。
人口の増減は、自然増減と社会増減に分けられます。
自然増減は出生と死亡の差、社会増減は転入と転出の差です。
まず自然増減率を見ると、47都道府県すべてがマイナスでした。
最も高い沖縄県でもマイナス0.23パーセント、東京都はマイナス0.37パーセントです。
生まれる人より亡くなる人が多い状態が、全国どこでも起きています。
一方、社会増減率がプラスの県は23ありました。
東京都はプラス0.90パーセント、千葉県と大阪府はどちらもプラス0.68パーセントです。
人が入ってきているぶんで自然減を打ち消せるかどうかが、増減の分かれ目になっています。
東京都の場合、自然増減マイナス0.37に社会増減プラス0.90を足してプラス0.54。
転入超過が自然減を大きく上回っているため、人口が増えています。
逆に47位の秋田県は自然増減マイナス1.50、社会増減マイナス0.38で合わせてマイナス1.88。
両方がマイナスなので、減り方が最も大きくなりました。
つまり「人口が増えている県」は「出生が多い県」ではなく、「他県から人が集まっている県」です。
全国の自然減が続くかぎり、都道府県別の増減は人の移動でほぼ決まることになります。
人口の減り方が大きい5県
人口の減り方が大きい下位5県です。
秋田県はマイナス1.88パーセント、45位は青森県と山形県のマイナス1.62パーセント、高知県はマイナス1.60パーセント、岩手県はマイナス1.54パーセントでした。
東京都のプラス0.54パーセントとは2.42ポイントの開きがあります。
下位に並んだのは東北4県と四国1県です。
地方別の平均でも東北6県がマイナス1.47パーセントで最も大きく、四国4県がマイナス1.27パーセントと続きました。
秋田県のマイナス1.88パーセントは、1年で人口の約53人に1人が減る計算になります。
この水準が続けば、人口が半分になるまでの時間はそう長くありません。
これらの県は高齢者割合が高く、転入者の割合も低い県と重なります。
人が入ってこないまま高齢化が進むと、自然減と社会減が同時に効いてきます。
このグラフについての豆知識
自然増減は47都道府県すべてマイナス
住民基本台帳の人口動態では、人口の増減を自然増減と社会増減に分けて公表しています。
令和7年の1年間で、自然増減率がプラスだった県は1つもありませんでした。
全国の自然増減率はマイナス0.73パーセント。
最も高い沖縄県でもマイナス0.23パーセントです。
かつては沖縄県だけが自然増を保っていた時期もありましたが、いまは全国すべてが自然減になっています。
一方、社会増減率がプラスの県は23ありました。
ほぼ半分の県が、他県から人を集めています。
都道府県別の人口の増減は、生まれる数より人の移動で決まる段階に入っていることになります。
住民基本台帳と人口推計は違う
人口を調べる統計には、住民基本台帳のほかに総務省統計局の人口推計があります。
住民基本台帳は届け出をもとにした数字、人口推計は国勢調査を基準に推計した数字です。
この記事で使ったのは住民基本台帳です。
日本人住民と外国人住民の合計で、住民票のない短期滞在者は含まれません。
数値も一致しません。
住民基本台帳の令和8年1月1日現在の人口は1億2,376万人、人口推計の2024年10月1日現在は1億2,380万人です。
他の資料と見比べるときは、どちらの統計かを確かめてください。
順位の並びがにている記事
1年間で人口がどれだけ増えたか減ったかの47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
いちばん近かったのは【日本人の人口・10年推移】ふえたのは2都県のみ、ほかは軒並み下落で、順位相関は0.96でした。
正反対だったのは【高齢者の割合】を47都道府県で比較すると地域差は16.8ポイントで、相関は-0.95です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た人口増減率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 -0.71 | 秋田県 -1.88 |
| 関東 | 東京都 0.54 | 栃木県 -0.75 |
| 中部 | 愛知県 -0.14 | 新潟県 -1.31 |
| 近畿 | 大阪府 0.04 | 和歌山県 -1.3 |
| 中国 | 広島県 -0.82 | 山口県 -1.42 |
| 四国 | 香川県 -0.87 | 高知県 -1.6 |
| 九州 | 沖縄県 -0.01 | 長崎県 -1.3 |
まとめ
47都道府県の人口増減率を比べると、東京都はプラス0.54パーセント、秋田県はマイナス1.88パーセントで、その差は2.42ポイントでした。
全国はマイナス0.45パーセントで、人口が増えたのは3都府県だけです。
地方別では関東がマイナス0.25パーセントと最も小さく、東北がマイナス1.47パーセントで最も大きい結果になりました。
この1年間で人口がどれだけ増えたか減ったかの数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、住民基本台帳の届け出をもとにした数字で、人口推計とは数値が一致しないことです。
2つ目は、自然増減と社会増減を合わせた数字であることです。
3つ目は期間で、令和7年(2025年)の1年間です。
自然増減率は47都道府県すべてがマイナスでした。
人口が増えている都府県は、生まれる数ではなく他県から集まる人で支えられています。
人口の増減は、その地域のこれからを最も直接に映す数字です。
表で自分の県の位置を確かめてみてください。
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出典
- 統計名: 住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数
- 調査年: 令和7年(2025年の1年間)
- 公開元: 総務省
- 参照URL: https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/daityo/jinkou_jinkoudoutai-setaisuu.html
- 備考: 令和7年(2025年)の1年間の人口増減率。自然増減率は出生と死亡による増減、社会増減率は転入と転出による増減を表す
注記: 令和7年(2025年)の1年間の人口増減率。
自然増減率は出生と死亡による増減、社会増減率は転入と転出による増減を表す
