小学生のうち、歯ならびやかみ合わせに指摘を受けた子どもはどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。
和歌山県が11.1%で1位。
47都道府県の平均は5.05%、中央値は5%です。
最も高い11.1%と最も低い1.9%の差は9.2ポイント、倍率にすると5.84倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
5%
小学生の歯列・咬合の被患率(2019年度)
最も多い 和歌山県
11.1%
最も少ない 沖縄県
1.9%
地図で見る
| 項目 | 小学生の歯列・咬合の被患率 |
|---|---|
| 北海道 | 5.2% |
| 青森県 | 3.6% |
| 岩手県 | 5.6% |
| 宮城県 | 7.1% |
| 秋田県 | 5% |
| 山形県 | 5.5% |
| 福島県 | 5.8% |
| 茨城県 | 4.8% |
| 栃木県 | 3.6% |
| 群馬県 | 7% |
| 埼玉県 | 3.6% |
| 千葉県 | 5.1% |
| 東京都 | 3.9% |
| 神奈川県 | 4.9% |
| 新潟県 | 2.5% |
| 富山県 | 2.1% |
| 石川県 | 4.2% |
| 福井県 | 3.8% |
| 山梨県 | 5.5% |
| 長野県 | 4.7% |
| 岐阜県 | 4.9% |
| 静岡県 | 5.3% |
| 愛知県 | 6.6% |
| 三重県 | 6.2% |
| 滋賀県 | 6.5% |
| 京都府 | 6.1% |
| 大阪府 | 6.2% |
| 兵庫県 | 7.8% |
| 奈良県 | 5.8% |
| 和歌山県 | 11.1% |
| 鳥取県 | 4.7% |
| 島根県 | 5.1% |
| 岡山県 | 5.3% |
| 広島県 | 4.7% |
| 山口県 | 3.9% |
| 徳島県 | 6.4% |
| 香川県 | 3.8% |
| 愛媛県 | 4.2% |
| 高知県 | 8.3% |
| 福岡県 | 3.8% |
| 佐賀県 | 4.2% |
| 長崎県 | 2.6% |
| 熊本県 | 3.1% |
| 大分県 | 5.5% |
| 宮崎県 | 5.5% |
| 鹿児島県 | 4.3% |
| 沖縄県 | 1.9% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは和歌山県です。
次いで高知県、兵庫県、宮城県、群馬県が続きます。
淡いのは沖縄県、富山県、新潟県でした。
47都道府県の平均は5.05%、中央値は5%です。
和歌山県の11.1%は平均を6.05ポイント上回ります。
1位と47位の差は9.2ポイント、倍率にすると5.84倍でした。
小学生の歯肉の状態の被患率で並べ替えると和歌山県が5.5で最も高く、開きは7.86倍になります。
主指標で1位の和歌山県は小学生の歯肉の状態の被患率では1位、小学生の歯肉の状態の被患率で1位の和歌山県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 小学生の歯列・咬合の被患率(%) | 地方 | 小学生の歯肉の状態の被患率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 和歌山県 | 11.1 | 近畿 | 5.5 |
| 2 | 高知県 | 8.3 | 四国 | 4.8 |
| 3 | 兵庫県 | 7.8 | 近畿 | 2.3 |
| 4 | 宮城県 | 7.1 | 東北 | 4 |
| 5 | 群馬県 | 7 | 関東 | 2.3 |
| 6 | 愛知県 | 6.6 | 中部 | 3.2 |
| 7 | 滋賀県 | 6.5 | 近畿 | 2.2 |
| 8 | 徳島県 | 6.4 | 四国 | 3.1 |
| 9 | 三重県 | 6.2 | 近畿 | 2.7 |
| 9 | 大阪府 | 6.2 | 近畿 | 1.5 |
| 11 | 京都府 | 6.1 | 近畿 | 1.2 |
| 12 | 奈良県 | 5.8 | 近畿 | 2.3 |
| 12 | 福島県 | 5.8 | 東北 | 1.7 |
| 14 | 岩手県 | 5.6 | 東北 | 3.5 |
| 15 | 宮崎県 | 5.5 | 九州 | 3.7 |
| 15 | 山形県 | 5.5 | 東北 | 2.6 |
| 15 | 山梨県 | 5.5 | 中部 | 1.9 |
| 15 | 大分県 | 5.5 | 九州 | 1.8 |
| 19 | 岡山県 | 5.3 | 中国 | 2.9 |
| 19 | 静岡県 | 5.3 | 中部 | 2.3 |
| 21 | 北海道 | 5.2 | 北海道 | 1.1 |
| 22 | 千葉県 | 5.1 | 関東 | 2 |
| 22 | 島根県 | 5.1 | 中国 | 1.9 |
| 24 | 秋田県 | 5 | 東北 | 1.9 |
| 25 | 岐阜県 | 4.9 | 中部 | 1.8 |
| 25 | 神奈川県 | 4.9 | 関東 | 2.5 |
| 27 | 茨城県 | 4.8 | 関東 | 1 |
| 28 | 広島県 | 4.7 | 中国 | 1.7 |
| 28 | 長野県 | 4.7 | 中部 | 2.6 |
| 28 | 鳥取県 | 4.7 | 中国 | 1.9 |
| 31 | 鹿児島県 | 4.3 | 九州 | 2.2 |
| 32 | 愛媛県 | 4.2 | 四国 | 1.3 |
| 32 | 佐賀県 | 4.2 | 九州 | 1.7 |
| 32 | 石川県 | 4.2 | 中部 | 1.8 |
| 35 | 山口県 | 3.9 | 中国 | 2.6 |
| 35 | 東京都 | 3.9 | 関東 | 1.2 |
| 37 | 香川県 | 3.8 | 四国 | 2 |
| 37 | 福井県 | 3.8 | 中部 | 2.2 |
| 37 | 福岡県 | 3.8 | 九州 | 1.6 |
| 40 | 埼玉県 | 3.6 | 関東 | 0.7 |
| 40 | 青森県 | 3.6 | 東北 | 1.6 |
| 40 | 栃木県 | 3.6 | 関東 | 1.2 |
| 43 | 熊本県 | 3.1 | 九州 | 2.4 |
| 44 | 長崎県 | 2.6 | 九州 | 2.3 |
| 45 | 新潟県 | 2.5 | 中部 | 2.1 |
| 46 | 富山県 | 2.1 | 中部 | 1.9 |
| 47 | 沖縄県 | 1.9 | 九州 | 1.6 |
小学生の歯ならびの指摘が多い上位5県
小学生の歯ならびの指摘が多い上位5県です。
和歌山県は11.1%、高知県は8.3%、兵庫県は7.8%でした。
1位と2位の差は2.8ポイントです。
4位は宮城県で7.1%、5位は群馬県で7%。
上位5はいずれも47都道府県の平均5.05%を上回りました。
1位の和歌山県は平均を6.05ポイント上回りました。
中央値の5%と比べると6.1ポイント高く、平均に対する比では2.2倍にあたります。
6位以下は愛知県で6.6%、滋賀県で6.5%、徳島県で6.4%と続きました。
2位と3位の差は0.5ポイント、3位と4位の差は0.7ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.6ポイントでした。
1位から5位までの幅は4.1ポイント、1位から8位までの幅は4.7ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
和歌山県は小学生の歯肉の状態の被患率でも1位に入っています。
全国の値は5.05%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は近畿の県でした。
全国の平均のほぼ2倍にあたります。
歯ぐきの状態と並べて見ます
この分布の背景を、ここから考えてみます。
小学生で歯ならびに指摘がある割合の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
小学生の歯肉の状態の被患率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は和歌山県の5.5、2位は高知県の4.8、3位は宮城県の4。
4位以下は宮崎県、岩手県と続きます。
逆に下位は茨城県が1、埼玉県が0.7。
和歌山県と埼玉県では7.86倍の開きです。
歯ぐきの状態と並べても1位は同じ県でした。
歯の状態を細かく見る地域では、どの項目も指摘が増えます。
5.84倍という開きは、判定の基準の受け取り方が地域で違うことも含んでいると考えられます。
むし歯とは上位と下位が逆になりました。
歯ならびの指摘とむし歯の多さは別の話だということです。
地方ごとに県の平均を出すと、近畿7府県が7.1%で最も高く、九州・沖縄8県が3.86%で最も低くなります。
四国4県5.67%と東北6県5.43%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
小学生の歯ならびの指摘が少ない下位5県
小学生の歯ならびの指摘が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は1.9%、46位の富山県は2.1%、45位の新潟県は2.5%でした。
1位の和歌山県とは9.2ポイントの差があります。
44位は長崎県で2.6%、43位は熊本県で3.1%、42位は埼玉県で3.6%と続きます。
47位は南の島の県でした。
むし歯では1位だった県です。
47都道府県の中央値は5%、平均は5.05%です。
47位の沖縄県は平均を3.15ポイント下回りました。
47位の沖縄県は1位の和歌山県の17.1パーセントにあたる水準で、倍率にすると5.84倍の開きです。
46位との差は0.2ポイント、45位との差は0.6ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.7ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均5.05%を下回りました。
47位から43位までの幅は1.2ポイントです。
沖縄県は小学生の歯肉の状態の被患率では中位位です。
全国の値は5.05%なので、47位はこれを3.15ポイント下回っています。
このグラフについての豆知識
判定に幅がある項目
歯列・咬合の判定は、むし歯のように穴があるかどうかで決まるものではありません。
診る人によって幅が出やすい項目です。
2019年度の小学校では5.1パーセント。
中学校5.4パーセント、高等学校4.5パーセントとほぼ同じ水準です。
健康診断の結果を集めた統計
学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。
この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査なので、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の和歌山県は11.1%、47位の沖縄県は1.9%。
差は9.2ポイント、倍率にすると5.84倍です。
中央値は5%、平均は5.05%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.05ポイントの差でした。
小学生の歯肉の状態の被患率で並べ替えると開きは7.86倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た小学生の歯列・咬合の被患率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 7.1 | 青森県 3.6 |
| 関東 | 群馬県 7 | 埼玉県 3.6 |
| 中部 | 愛知県 6.6 | 富山県 2.1 |
| 近畿 | 和歌山県 11.1 | 奈良県 5.8 |
| 中国 | 岡山県 5.3 | 山口県 3.9 |
| 四国 | 高知県 8.3 | 香川県 3.8 |
| 九州 | 大分県 5.5 | 沖縄県 1.9 |
まとめ
小学生で歯ならびに指摘がある割合を47都道府県で比べると、最も高い和歌山県で11.1%、最も低い沖縄県で1.9%でした。
その差は9.2ポイント、倍率にすると5.84倍です。
47都道府県の中央値は5%、平均は5.05%でした。
全国の値は5.05%です。
小学生の歯肉の状態の被患率で並べ替えると開きは7.86倍になり、主指標で1位の和歌山県はその見方では1位に位置します。
小学生で歯ならびに指摘がある割合の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、判定に幅が出やすい項目であること。
3つ目は2019年の数字であることです。
小学生の歯肉の状態の被患率では和歌山県が5.5で最も高く、主指標で1位の和歌山県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では近畿7府県が7.1%で最も高く、九州・沖縄8県が3.86%で最も低くなりました。
中学生の歯ならびや小学生の歯ぐきの状態を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
- 調査年: 2019年度
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
- 備考: 小学校(6〜11歳)で歯列・咬合に異常を指摘された児童の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は小学生の歯肉の状態の被患率
注記: 小学校(6〜11歳)で歯列・咬合に異常を指摘された児童の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は小学生の歯肉の状態の被患率
