魚がいちばん多くあつまる漁港は、日本のどこだと思いますか?
ヒント: 北海道でも東北でもありません。
関東地方の、太平洋に面した漁港です。
農林水産省(のうりんすいさんしょう)が調べている「水産物流通調査(すいさんぶつりゅうつうちょうさ)」の2021年のデータで調べました。
こたえの発表
こたえは、千葉県の銚子漁港(ちょうしぎょこう)です。
1年間に出荷された魚は27万2,771トンでした。
2位は北海道の釧路漁港(くしろぎょこう)で15万7,565トン。
銚子はその1.7倍以上です。
3位は静岡県の焼津漁港(やいづぎょこう)で14万2,764トンでした。
このページの表・グラフ・地図は、自由研究や宿題にそのまま使ってOKです。
出どころの書き方は、この記事の後半の「データについて」にあります。
トップ20をみてみよう
| 順位 | 名前(よみがな) | 都道府県 | 値(t) |
|---|---|---|---|
| 1 | 銚子(ちょうし) | 千葉県 | 272,771 |
| 2 | 釧路(くしろ) | 北海道 | 157,565 |
| 3 | 焼津(やいづ) | 静岡県 | 142,764 |
| 4 | 石巻(いしのまき) | 宮城県 | 81,458 |
| 5 | 境(さかい) | 鳥取県 | 63,773 |
| 6 | 枕崎(まくらざき) | 鹿児島県 | 62,528 |
| 7 | 松浦(まつうら) | 長崎県 | 50,450 |
| 8 | 気仙沼(けせんぬま) | 宮城県 | 46,789 |
| 9 | 長崎(ながさき) | 長崎県 | 40,369 |
| 10 | 女川(おながわ) | 宮城県 | 40,064 |
| 11 | 八戸(はちのへ) | 青森県 | 35,653 |
| 12 | 唐津(からつ) | 佐賀県 | 17,959 |
| 13 | 宮古(みやこ) | 岩手県 | 15,245 |
| 14 | 根室(ねむろ) | 北海道 | 11,353 |
| 15 | 沼津(ぬまづ) | 静岡県 | 9,482 |
| 16 | 浜田(はまだ) | 島根県 | 9,140 |
| 17 | 網走(あばしり) | 北海道 | 8,765 |
| 18 | 塩釜(しおがま) | 宮城県 | 8,645 |
| 19 | 小名浜(おなはま) | 福島県 | 8,511 |
| 20 | 三崎(みさき) | 神奈川県 | 7,820 |
上位20の漁港を表にしました。
10万トンをこえたのは、銚子・釧路・焼津の3つだけです。
4位の石巻漁港(いしのまきぎょこう)は8万1,458トンで、上位3つとは差があります。
宮城県からは石巻・気仙沼(けせんぬま)・女川(おながわ)・塩釜(しおがま)の4つが入りました。
地図でみてみよう

地図に上位20の漁港がある都道府県を点で打つと、太平洋がわに多いことが分かります。
日本の近くでは、北から流れてくる冷たい海の水と、南から流れてくる温かい海の水がぶつかります。
ぶつかるあたりには魚のえさが多く、たくさんの魚が集まります。
どうしてだろう?
どうして銚子漁港がいちばんなのでしょうか。
銚子は、利根川(とねがわ)が海に流れこむ場所にあります。
川が運んでくる栄養が海に入り、魚のえさになるプランクトンが育ちます。
さらに銚子の沖は、冷たい親潮(おやしお)と温かい黒潮(くろしお)がまじわるあたりです。
冷たい海がすきな魚も、温かい海がすきな魚も、どちらも集まってきます。
銚子でとくに多いのは、いわしとさばです。
この2つだけで、銚子の水揚げの大部分をしめています。
自由研究にするなら
このランキングを自由研究にするなら、こんなまとめ方はどうでしょう。
- 上位の漁港を白地図に印をつけて、親潮と黒潮の流れをかきこんでみる
- 銚子・釧路・焼津で、それぞれどんな魚が多いかをくらべてみる
- 自分の住む県に漁港があるか、何位かを表からさがしてみる
さらに調べたい人への問い: 「魚は海のどこにいるのだろう?」「とれる魚は季節で変わるのだろうか?」
データについて
このランキングは、農林水産省の「水産物流通調査」(2021年)という調査から作りました。
だれでも無料で見られる、国の公式のデータです。
数字は、漁港から出荷された水産物の重さです。
生鮮のまま売られたものと、かまぼこや缶詰などの加工にまわされたものを合わせた合計になります。
このランキングにのっているのは、全国の主要な31漁港だけです。
小さな漁港は入っていません。
また、漁港ごとの数字が公表されているのは2021年(令和3年)までです。
それより新しい年は、31漁港を合計した数字しか出ていません。
自由研究やレポートに使うときは、次のように出どころを書いておくと、しっかりした研究になります。
「出典: 農林水産省「水産物流通調査」(2021年)をもとに47グラフが作成」
まとめ
魚がいちばん多くあつまる漁港は千葉県の銚子漁港で、1年間に27万2,771トンでした。
川の栄養と、2つの海流がまじわる場所。
銚子には魚が集まる条件がそろっています。
つぎは「いわしがいちばん多い漁港」も調べてみませんか?
出典
- 統計名: 水産物流通調査
- 調査年: 2021年
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0002069003
- 備考: 漁港から出荷された水産物の重さ。生鮮のまま売られたものと、加工にまわされたものを合わせた合計。全国の主要な31漁港が対象で、小さな漁港は入っていない
