この記事では、野球場とソフトボール場の数を人口10万人あたりに直して47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の社会教育調査で、令和6年10月1日現在の体育施設調査です。
47都道府県を合計すると6,439か所。
人口10万人あたりでは8.93倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
6.1か所
人口10万人あたり野球場数(令和6年度(2024年10月1日現在))
最も多い 福井県
13.1か所
最も少ない 大阪府
1.5か所
地図で見る野球場の多さ
| 項目 | 人口10万人あたり野球場数 |
|---|---|
| 北海道 | 10.5か所 |
| 青森県 | 6.2か所 |
| 岩手県 | 10.1か所 |
| 宮城県 | 6.1か所 |
| 秋田県 | 11.2か所 |
| 山形県 | 5.6か所 |
| 福島県 | 6.2か所 |
| 茨城県 | 8.1か所 |
| 栃木県 | 11.9か所 |
| 群馬県 | 9.9か所 |
| 埼玉県 | 7.4か所 |
| 千葉県 | 5.0か所 |
| 東京都 | 4.3か所 |
| 神奈川県 | 2.2か所 |
| 新潟県 | 8.0か所 |
| 富山県 | 5.2か所 |
| 石川県 | 8.9か所 |
| 福井県 | 13.1か所 |
| 山梨県 | 4.2か所 |
| 長野県 | 10.2か所 |
| 岐阜県 | 8.5か所 |
| 静岡県 | 5.0か所 |
| 愛知県 | 4.4か所 |
| 三重県 | 4.9か所 |
| 滋賀県 | 3.8か所 |
| 京都府 | 3.5か所 |
| 大阪府 | 1.5か所 |
| 兵庫県 | 2.6か所 |
| 奈良県 | 3.2か所 |
| 和歌山県 | 6.5か所 |
| 鳥取県 | 7.5か所 |
| 島根県 | 8.6か所 |
| 岡山県 | 5.4か所 |
| 広島県 | 3.0か所 |
| 山口県 | 2.7か所 |
| 徳島県 | 3.7か所 |
| 香川県 | 8.9か所 |
| 愛媛県 | 3.8か所 |
| 高知県 | 4.3か所 |
| 福岡県 | 3.2か所 |
| 佐賀県 | 4.4か所 |
| 長崎県 | 4.4か所 |
| 熊本県 | 5.1か所 |
| 大分県 | 7.7か所 |
| 宮崎県 | 8.2か所 |
| 鹿児島県 | 4.1か所 |
| 沖縄県 | 3.2か所 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道と東北、北関東、それに北陸です。
淡いのは近畿と中国地方の西部、神奈川県でした。
47都道府県の単純平均は6.09か所、中央値は5.22か所です。
平均が中央値を上回るのは、上位の県が大きく外れているためです。
10か所を超えたのは6道県、3か所を下回ったのは4府県。
上位と下位ではっきり分かれた分布になりました。
| 順位 | 都道府県 | 人口10万人あたり野球場数(か所) | 地方 | 野球場の数 | 多目的運動広場の数 | 総人口 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 福井県 | 13.13 | 中部 | 97 | 49 | 739 |
| 2 | 栃木県 | 11.94 | 関東 | 225 | 113 | 1885 |
| 3 | 秋田県 | 11.15 | 東北 | 100 | 148 | 897 |
| 4 | 北海道 | 10.53 | 北海道 | 531 | 317 | 5043 |
| 5 | 長野県 | 10.17 | 中部 | 202 | 265 | 1987 |
| 6 | 岩手県 | 10.13 | 東北 | 116 | 103 | 1145 |
| 7 | 群馬県 | 9.89 | 関東 | 187 | 251 | 1890 |
| 8 | 香川県 | 8.94 | 四国 | 82 | 70 | 917 |
| 9 | 石川県 | 8.93 | 中部 | 98 | 80 | 1098 |
| 10 | 島根県 | 8.57 | 中国 | 55 | 105 | 642 |
| 11 | 岐阜県 | 8.46 | 中部 | 162 | 228 | 1916 |
| 12 | 宮崎県 | 8.23 | 九州 | 85 | 149 | 1033 |
| 13 | 茨城県 | 8.05 | 関東 | 226 | 183 | 2806 |
| 14 | 新潟県 | 7.96 | 中部 | 167 | 181 | 2099 |
| 15 | 大分県 | 7.74 | 九州 | 84 | 106 | 1085 |
| 16 | 鳥取県 | 7.53 | 中国 | 40 | 111 | 531 |
| 17 | 埼玉県 | 7.42 | 関東 | 544 | 291 | 7332 |
| 18 | 和歌山県 | 6.48 | 近畿 | 57 | 93 | 880 |
| 19 | 福島県 | 6.2 | 東北 | 108 | 278 | 1743 |
| 20 | 青森県 | 6.18 | 東北 | 72 | 71 | 1165 |
| 21 | 宮城県 | 6.14 | 東北 | 138 | 146 | 2248 |
| 22 | 山形県 | 5.64 | 東北 | 57 | 111 | 1011 |
| 23 | 岡山県 | 5.35 | 中国 | 98 | 167 | 1831 |
| 24 | 富山県 | 5.22 | 中部 | 52 | 110 | 997 |
| 25 | 熊本県 | 5.07 | 九州 | 86 | 228 | 1697 |
| 26 | 千葉県 | 5.02 | 関東 | 314 | 236 | 6251 |
| 27 | 静岡県 | 4.99 | 中部 | 176 | 322 | 3527 |
| 28 | 三重県 | 4.91 | 近畿 | 84 | 99 | 1711 |
| 29 | 佐賀県 | 4.44 | 九州 | 35 | 145 | 788 |
| 30 | 愛知県 | 4.42 | 中部 | 330 | 280 | 7460 |
| 31 | 長崎県 | 4.39 | 九州 | 55 | 174 | 1252 |
| 32 | 高知県 | 4.27 | 四国 | 28 | 86 | 656 |
| 33 | 東京都 | 4.25 | 関東 | 603 | 178 | 14178 |
| 34 | 山梨県 | 4.17 | 中部 | 33 | 136 | 791 |
| 35 | 鹿児島県 | 4.05 | 九州 | 62 | 254 | 1532 |
| 36 | 滋賀県 | 3.78 | 近畿 | 53 | 123 | 1402 |
| 37 | 愛媛県 | 3.76 | 四国 | 48 | 161 | 1276 |
| 38 | 徳島県 | 3.65 | 四国 | 25 | 78 | 685 |
| 39 | 京都府 | 3.53 | 近畿 | 89 | 142 | 2520 |
| 40 | 福岡県 | 3.24 | 九州 | 165 | 244 | 5092 |
| 41 | 沖縄県 | 3.21 | 九州 | 47 | 85 | 1466 |
| 42 | 奈良県 | 3.19 | 近畿 | 41 | 85 | 1285 |
| 43 | 広島県 | 2.98 | 中国 | 81 | 321 | 2714 |
| 44 | 山口県 | 2.65 | 中国 | 34 | 201 | 1281 |
| 45 | 兵庫県 | 2.59 | 近畿 | 138 | 200 | 5337 |
| 46 | 神奈川県 | 2.17 | 関東 | 200 | 338 | 9225 |
| 47 | 大阪府 | 1.47 | 近畿 | 129 | 237 | 8757 |
人口あたりの野球場が多い5県
人口10万人あたりの野球場が多い上位5県です。
福井県は13.13か所、栃木県は11.94か所、秋田県は11.15か所、北海道は10.53か所、長野県は10.17か所でした。
福井県と最下位の大阪府では8.93倍の差があります。
6位以下は岩手県10.13か所、群馬県9.89か所、香川県8.94か所と続きます。
実数では東京都の603か所が1位、埼玉県544か所、北海道531か所、愛知県330か所、千葉県314か所。
人口の多い都道府県が並びました。
人口との相関係数はプラス0.78です。
西日本で少なく、東日本で多いという分かれ方
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
人口あたりで見る野球場・ソフトボール場の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりの上位と下位を並べると、東と西で分かれる傾向が見えます。
上位7県は福井県、栃木県、秋田県、北海道、長野県、岩手県、群馬県。
すべて東日本です。
西日本が初めて現れるのは8位の香川県8.94か所で、10位の島根県8.57か所がこれに続きます。
逆に下位5府県は大阪府、神奈川県、兵庫県、山口県、広島県。
近畿と中国地方が目立ちました。
地方別に見ても同じです。
北海道が10.53か所、東北6県が7.20か所、中部9県が6.39か所に対し、近畿7府県は2.70か所しかありません。
北海道と近畿では3.90倍の差があります。
近畿の少なさは人口密度で説明がつきそうです。
近畿7府県の人口は2,014万人で、人口10万人あたりの分母が大きい。
加えて大阪府や兵庫県の平地は市街地に使われており、野球場を置く余地が限られます。
もうひとつ気になるのは、同じ屋外施設でも多目的運動広場では順位が違うことです。
多目的運動広場は47都道府県で8,079か所あり、人口10万人あたりの1位は鳥取県20.90か所、2位が佐賀県18.40か所。
西日本の県が上位に入ります。
野球場は野球専用に整備された施設、多目的運動広場はさまざまな競技に使える広場です。
どちらを整備してきたかに地域差があるとすれば、野球場だけを見て「野球がさかんな県」と読むのは早いということになります。
人口あたりの野球場が少ない5府県
人口10万人あたりの野球場が少ない下位5府県です。
大阪府は1.47か所、神奈川県は2.17か所、兵庫県は2.59か所、山口県は2.65か所、広島県は2.98か所でした。
福井県の13.13か所とは8.93倍の差があります。
下位5府県のうち3つは近畿と中国地方です。
人口の多い大阪府と神奈川県だけでなく、人口128.1万人の山口県も下位に入りました。
実数で少ないのは徳島県25か所、高知県28か所、山梨県33か所、山口県34か所、佐賀県35か所でした。
大阪府の実数は129か所。
人口875.7万人で割ると1.47か所となり、47都道府県で唯一2か所を下回りました。
このグラフについての豆知識
野球場とソフトボール場は分けられていない
この統計では「野球場・ソフトボール場」が1つの区分になっています。
硬式野球用のグラウンドとソフトボール専用の球場を分けて数えることはできません。
屋根のある球場も屋外の球場も、規模にかかわらず1か所として数えられます。
プロ野球が使う球場も、地域の少年野球が使うグラウンドも、同じ1か所です。
公共が6,083か所、民間が356か所で、94.5パーセントが公共施設でした。
多目的運動広場という区分もある
体育施設調査には「多目的運動広場」という別の区分があります。
47都道府県で8,079か所あり、野球場より多い数です。
野球にも使える広場がここに入っている可能性があるため、野球ができる場所の数を知りたい場合は両方を見る必要があります。
数字は令和6年度、2024年10月1日現在のものです。
順位の並びがにている記事
人口あたりで見る野球場・ソフトボール場の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
いちばん近かったのは【灯油への支出】年間9万円を超える県と、2千円に満たない県の差は51倍で、順位相関は0.65でした。
正反対だったのは【オートバイ通勤の割合】全国2.8%、上位と下位で25倍、西と東ではっきり分かれますで、相関は-0.7です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た人口10万人あたり野球場数
| 地方 | 最も多い(か所) | 最も少ない(か所) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 11.15 | 山形県 5.64 |
| 関東 | 栃木県 11.94 | 神奈川県 2.17 |
| 中部 | 福井県 13.13 | 山梨県 4.17 |
| 近畿 | 和歌山県 6.48 | 大阪府 1.47 |
| 中国 | 島根県 8.57 | 山口県 2.65 |
| 四国 | 香川県 8.94 | 徳島県 3.65 |
| 九州 | 宮崎県 8.23 | 沖縄県 3.21 |
まとめ
人口10万人あたりの野球場・ソフトボール場の数を比べると、最も多い福井県は13.13か所、最も少ない大阪府は1.47か所で、その差は8.93倍でした。
47都道府県の合計は6,439か所です。
人口あたりで見る野球場・ソフトボール場の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、野球場とソフトボール場を分けていないこと。
2つ目は、多目的運動広場は別区分であること。
3つ目は令和6年10月1日現在の数字であることです。
人口10万人あたりの上位10県はすべて東日本でした。
近畿7府県は2.70か所で、北海道の10.53か所とは3.90倍の差があります。
実数では東京都603か所が1位。
人口との相関係数はプラス0.78で、人口の多い都道府県ほど数は多くなります。
体育館やテニスコートの数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会教育調査(体育施設調査)
- 調査年: 令和6年度(2024年10月1日現在)
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00400004&tstat=000001017254&cycle=0&tclass1=000001242203
- 備考: 公共の社会体育施設(第197表)と民間体育施設(第214表)の合計。人口10万人あたりの値は2024年10月1日現在の人口推計で割って算出した。野球場とソフトボール場を合わせた数
注記: 公共の社会体育施設(第197表)と民間体育施設(第214表)の合計。
人口10万人あたりの値は2024年10月1日現在の人口推計で割って算出した。
野球場とソフトボール場を合わせた数
