【泌尿器科を掲げる診療所】全国3,851施設、高齢化で需要増

【泌尿器科を掲げる診療所】全国3,851施設、高齢化で需要増

泌尿器科の診療所は、全国にどれくらいあるのでしょうか。
泌尿器科を掲げる一般診療所の数を47都道府県で比べます。

使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。

東京都が587施設で1位。
47都道府県の平均は81.9施設、中央値は41施設です。
1位と47位の間には41.9倍の開き、人口10万人あたりでは3.7倍の開きがありました。

47都道府県の単純平均

82施設

泌尿器科を掲げる一般診療所数(2023年)

最も多い 東京都

587施設

最も少ない 福井県

14施設

地図で見る

泌尿器科を掲げる一般診療所数(2023年)
泌尿器科を掲げる一般診療所数(2023年) 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(厚生労働省)をもとに作成。単位は施設。 北海道 99施設青森 42施設岩手 39施設宮城 74施設秋田 32施設山形 41施設福島 56施設茨城 81施設栃木 66施設群馬 69施設埼玉 185施設千葉 173施設東京 587施設神奈川 251施設新潟 28施設富山 19施設石川 26施設福井 14施設山梨 27施設長野 40施設岐阜 59施設静岡 123施設愛知 235施設三重 30施設滋賀 26施設京都 86施設大阪 386施設兵庫 169施設奈良 38施設和歌山 36施設鳥取 16施設島根 18施設岡山 56施設広島 82施設山口 38施設徳島 27施設香川 45施設愛媛 37施設高知 16施設福岡 136施設佐賀 17施設長崎 37施設熊本 60施設大分 25施設宮崎 32施設鹿児島 46施設沖縄 26施設
泌尿器科を掲げる一般診療所数(施設)
泌尿器科を掲げる一般診療所数(2023年)
項目泌尿器科を掲げる一般診療所数
北海道99施設
青森県42施設
岩手県39施設
宮城県74施設
秋田県32施設
山形県41施設
福島県56施設
茨城県81施設
栃木県66施設
群馬県69施設
埼玉県185施設
千葉県173施設
東京都587施設
神奈川県251施設
新潟県28施設
富山県19施設
石川県26施設
福井県14施設
山梨県27施設
長野県40施設
岐阜県59施設
静岡県123施設
愛知県235施設
三重県30施設
滋賀県26施設
京都府86施設
大阪府386施設
兵庫県169施設
奈良県38施設
和歌山県36施設
鳥取県16施設
島根県18施設
岡山県56施設
広島県82施設
山口県38施設
徳島県27施設
香川県45施設
愛媛県37施設
高知県16施設
福岡県136施設
佐賀県17施設
長崎県37施設
熊本県60施設
大分県25施設
宮崎県32施設
鹿児島県46施設
沖縄県26施設

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県が続きます。
淡いのは福井県、高知県、鳥取県でした。

47都道府県の平均は81.9施設、中央値は41施設です。
東京都の587施設は平均の7.2倍にあたります。

上位3で31.8パーセント、1位と47位で41.9倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと香川県が4.91施設で最も多く、開きは3.7倍になります。

実数1位の東京都は人口あたりでは3位、人口あたり1位の香川県は実数では22位でした。

順位都道府県泌尿器科を掲げる一般診療所数(施設)地方人口10万人あたりの泌尿器科を掲げる一般診療所数
1東京都587関東4.14
2大阪府386近畿4.41
3神奈川県251関東2.72
4愛知県235中部3.15
5埼玉県185関東2.52
6千葉県173関東2.77
7兵庫県169近畿3.17
8福岡県136九州2.67
9静岡県123中部3.49
10北海道99北海道1.96
11京都府86近畿3.41
12広島県82中国3.02
13茨城県81関東2.89
14宮城県74東北3.29
15群馬県69関東3.65
16栃木県66関東3.5
17熊本県60九州3.54
18岐阜県59中部3.08
19岡山県56中国3.06
19福島県56東北3.21
21鹿児島県46九州3
22香川県45四国4.91
23青森県42東北3.61
24山形県41東北4.06
25長野県40中部2.01
26岩手県39東北3.41
27山口県38中国2.97
27奈良県38近畿2.96
29愛媛県37四国2.9
29長崎県37九州2.96
31和歌山県36近畿4.09
32宮崎県32九州3.1
32秋田県32東北3.57
34三重県30近畿1.75
35新潟県28中部1.33
36山梨県27中部3.41
36徳島県27四国3.94
38沖縄県26九州1.77
38滋賀県26近畿1.85
38石川県26中部2.37
41大分県25九州2.3
42富山県19中部1.91
43島根県18中国2.8
44佐賀県17九州2.16
45高知県16四国2.44
45鳥取県16中国3.01
47福井県14中部1.89
医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年、厚生労働省)をもとに作成

泌尿器科の診療所が多い上位5都府県

上位5都道府県の泌尿器科を掲げる一般診療所数
上位5都道府県の泌尿器科を掲げる一般診療所数 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年) 0100200300400500東京都: 587施設587施設大阪府: 386施設386施設神奈川県: 251施設251施設愛知県: 235施設235施設埼玉県: 185施設185施設東京都大阪府神奈川県愛知県埼玉県
上位5都道府県の泌尿器科を掲げる一般診療所数
項目泌尿器科を掲げる一般診療所数
東京都587施設
大阪府386施設
神奈川県251施設
愛知県235施設
埼玉県185施設
下位5都道府県の泌尿器科を掲げる一般診療所数
下位5都道府県の泌尿器科を掲げる一般診療所数 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年) 051015福井県: 14施設14施設鳥取県: 16施設16施設高知県: 16施設16施設佐賀県: 17施設17施設島根県: 18施設18施設福井県鳥取県高知県佐賀県島根県
下位5都道府県の泌尿器科を掲げる一般診療所数
項目泌尿器科を掲げる一般診療所数
福井県14施設
鳥取県16施設
高知県16施設
佐賀県17施設
島根県18施設

泌尿器科の診療所が多い上位5都府県です。

東京都は587施設、大阪府は386施設、神奈川県は251施設でした。
東京都は2位の大阪府の1.52倍です。

4位は愛知県で235施設、5位は埼玉県で185施設。
上位5で全国の42.7パーセント、上位3で31.8パーセント、上位10で60.9パーセントでした。

1位だけで15.2パーセントを占めます。
47都道府県の平均は81.9施設なので、1位は平均の7.2倍。
中央値の41施設と比べると14.3倍にあたります。

6位以下は千葉県で173施設、兵庫県で169施設、福岡県で136施設と続きました。

2位と3位の差は135施設、3位と4位の差は16施設でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の57.3パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると973施設。
これだけで全国の25.3パーセントにあたります。

1位だけで全国の15.2パーセントを占めました。
人口の集中より高い水準です。

人口あたりでは香川県が1位です

ここから先は、泌尿器科を掲げる診療所の数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。

人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。

1位は香川県の4.91施設、2位は大阪府4.41施設、3位は東京都4.14施設。

4位以下は和歌山県、山形県と続きます。
逆に人口あたりの下位は三重県1.75施設、新潟県1.33施設。
香川県と新潟県では3.7倍の開きです。

人口あたりの1位は香川県です。
実数1位の東京都は人口あたりでも3位に入ります。

前立腺の病気や頻尿など、泌尿器科の悩みは高齢になるほど増えます。
受診をためらいがちな科目だけに、通いやすい診療所の存在は大きいはずです。

当サイトの前立腺がんの死亡数の記事とあわせて見てみてください。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が3.5施設で最も多く、北海道が2施設で最も少なくなります。
近畿7府県3.5施設と四国4県3.5施設がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの泌尿器科を掲げる一般診療所数の上位5都道府県
人口10万人あたりの泌尿器科を掲げる一般診療所数の上位5都道府県 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年) 01234香川県: 4.94.9大阪府: 4.44.4東京都: 4.14.1和歌山県: 4.14.1山形県: 4.14.1香川県大阪府東京都和歌山県山形県
人口10万人あたりの泌尿器科を掲げる一般診療所数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの泌尿器科を掲げる一般診療所数
香川県4.9
大阪府4.4
東京都4.1
和歌山県4.1
山形県4.1

泌尿器科の診療所が少ない下位5県

泌尿器科の診療所が少ない下位5県です。

47位の福井県は14施設、46位の高知県は16施設、45位の鳥取県は16施設でした。
1位の東京都とは41.9倍の差があります。

44位は佐賀県で17施設、43位は島根県で18施設、42位は富山県で19施設と続きます。

41.9倍という開きです。
専門の診療科ほど都市部に集まります。

47都道府県の中央値は41施設。
平均は81.9施設なので、平均が中央値の2.0倍です。

47位の福井県は平均の17.1パーセント、中央値の34.1パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の2.1パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで15.2パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の福井県は、1位の東京都の2.39パーセントにあたる水準です。

46位との差は2施設、45位との差は2施設でした。
1位の東京都と47位の福井県の間には573施設の開きがあります。

地方別に見る

地方別の平均(泌尿器科を掲げる一般診療所数)
地方別の平均(泌尿器科を掲げる一般診療所数) 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年) 050100150200北海道: 99施設99施設東北: 47施設47施設関東: 202施設202施設中部: 63施設63施設近畿: 110施設110施設中国: 42施設42施設四国: 31施設31施設九州: 47施設47施設北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(泌尿器科を掲げる一般診療所数)
項目泌尿器科を掲げる一般診療所数の平均
北海道99施設
東北47施設
関東202施設
中部63施設
近畿110施設
中国42施設
四国31施設
九州47施設

泌尿器科の診療所は、都市部に多く分布します。

地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の36.7パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が20パーセント、中部9県が14.8パーセント、九州・沖縄8県が9.8パーセントと続きました。

少ないほうは東北6県が7.4パーセント、中国5県が5.5パーセント、四国4県が3.2パーセント、北海道が2.6パーセントでした。

人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
東北6県が3.5施設、近畿7府県が3.5施設、四国4県が3.5施設の順に多く、最も少ないのは北海道が2施設です。

このグラフについての豆知識

全国に3,900施設

泌尿器科を掲げる一般診療所は全国で3,851施設。
眼科や耳鼻科より一回り小さい規模です。

前立腺がんの死亡数は全国1万3,670人、膀胱がんは9,725人。
高齢化とともに需要が伸びている診療科です。

診療科目は重複計上

この記事の数字は、その診療科目を「掲げている」施設の数です。
内科と小児科を両方掲げる診療所は、それぞれの科目に1つずつ数えられます(重複計上)。

医療施設静態調査は3年ごとの調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。

施設の所在地で数えるため、県境をこえて通院する人のぶんは施設のある県に計上されます。

数字の開き

1位の東京都は587施設、47位の福井県は14施設。
両者の間には41.9倍の開きがあります。
上位3で全国の31.8パーセント、上位10で60.9パーセントを占めます。

中央値は41施設、平均は81.9施設です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと3.7倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

順位の並びがにている記事

この泌尿器科を掲げる診療所の数の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。

0.92という高い相関を示したのが【歯科技工所の数】全国2万879施設、小さな工房の集積でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【図書館の数】が多い県ほど本を読むのか、47都道府県のデータで確かめました(順位相関-0.7)です。

これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。

地方のなかで見た泌尿器科を掲げる一般診療所数

地方最も多い(施設)最も少ない(施設)
東北宮城県 74秋田県 32
関東東京都 587栃木県 66
中部愛知県 235福井県 14
近畿大阪府 386滋賀県 26
中国広島県 82鳥取県 16
四国香川県 45高知県 16
九州福岡県 136佐賀県 17
医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年、厚生労働省)をもとに作成

まとめ

泌尿器科を掲げる診療所の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で587施設、最も少ない福井県で14施設でした。
1位と47位の間には41.9倍の開きがあります。

上位3で全国の31.8パーセント、上位10で60.9パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は41施設、平均は81.9施設でした。
人口10万人あたりに直すと3.7倍の開きになります。

泌尿器科を掲げる診療所の数の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、科目を掲げる施設の重複計上であること。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。

人口10万人あたりでは香川県が4.91施設で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは3位でした。

地方別に合計を出すと関東7都県が全国の36.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が3.5施設で最多でした。
前立腺がんや膀胱がんの死亡数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

関連記事

出典

  • 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
  • 調査年: 2023年
  • 公開元: 厚生労働省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024888
  • 備考: 診療科目に泌尿器科を掲げる一般診療所の数(重複計上)。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

注記: 診療科目に泌尿器科を掲げる一般診療所の数(重複計上)。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

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