キャンプ場の数は、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは文部科学省の社会教育調査で、令和6年10月1日現在の体育施設調査です。
47都道府県を合計すると1,502か所。
最も多い県と最も少ない県では36倍の差がありました。
1位は北海道ではありません。
47都道府県の単純平均
32か所
キャンプ場の数(令和6年度(2024年10月1日現在))
最も多い 滋賀県
144か所
最も少ない 奈良県
4か所
地図で見るキャンプ場の数
| 項目 | キャンプ場の数 |
|---|---|
| 北海道 | 131か所 |
| 青森県 | 42か所 |
| 岩手県 | 27か所 |
| 宮城県 | 31か所 |
| 秋田県 | 39か所 |
| 山形県 | 22か所 |
| 福島県 | 81か所 |
| 茨城県 | 31か所 |
| 栃木県 | 29か所 |
| 群馬県 | 27か所 |
| 埼玉県 | 12か所 |
| 千葉県 | 30か所 |
| 東京都 | 44か所 |
| 神奈川県 | 8か所 |
| 新潟県 | 71か所 |
| 富山県 | 35か所 |
| 石川県 | 30か所 |
| 福井県 | 8か所 |
| 山梨県 | 15か所 |
| 長野県 | 89か所 |
| 岐阜県 | 14か所 |
| 静岡県 | 49か所 |
| 愛知県 | 35か所 |
| 三重県 | 9か所 |
| 滋賀県 | 144か所 |
| 京都府 | 14か所 |
| 大阪府 | 8か所 |
| 兵庫県 | 35か所 |
| 奈良県 | 4か所 |
| 和歌山県 | 4か所 |
| 鳥取県 | 20か所 |
| 島根県 | 27か所 |
| 岡山県 | 33か所 |
| 広島県 | 54か所 |
| 山口県 | 44か所 |
| 徳島県 | 10か所 |
| 香川県 | 19か所 |
| 愛媛県 | 16か所 |
| 高知県 | 8か所 |
| 福岡県 | 25か所 |
| 佐賀県 | 10か所 |
| 長崎県 | 30か所 |
| 熊本県 | 13か所 |
| 大分県 | 14か所 |
| 宮崎県 | 27か所 |
| 鹿児島県 | 19か所 |
| 沖縄県 | 15か所 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは滋賀県と北海道、それに長野県から新潟県、福島県にかけての一帯です。
淡いのは近畿の南部と四国、九州の一部でした。
47都道府県の単純平均は32.0か所、中央値は27.0か所です。
平均が中央値をやや上回るのは、滋賀県と北海道が上に外れているためです。
50か所を超えたのは6道県だけ。
10か所を下回った県も7県あり、上下の幅が大きいランキングになりました。
| 順位 | 都道府県 | キャンプ場の数(か所) | 地方 | 人口10万人あたりキャンプ場数 | 公共 | 民間 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 滋賀県 | 144 | 近畿 | 10.27 | 144 | 0 |
| 2 | 北海道 | 131 | 北海道 | 2.6 | 131 | 0 |
| 3 | 長野県 | 89 | 中部 | 4.48 | 78 | 11 |
| 4 | 福島県 | 81 | 東北 | 4.65 | 70 | 11 |
| 5 | 新潟県 | 71 | 中部 | 3.38 | 66 | 5 |
| 6 | 広島県 | 54 | 中国 | 1.99 | 54 | 0 |
| 7 | 静岡県 | 49 | 中部 | 1.39 | 49 | 0 |
| 8 | 山口県 | 44 | 中国 | 3.43 | 43 | 1 |
| 8 | 東京都 | 44 | 関東 | 0.31 | 44 | 0 |
| 10 | 青森県 | 42 | 東北 | 3.61 | 42 | 0 |
| 11 | 秋田県 | 39 | 東北 | 4.35 | 39 | 0 |
| 12 | 愛知県 | 35 | 中部 | 0.47 | 32 | 3 |
| 12 | 富山県 | 35 | 中部 | 3.51 | 33 | 2 |
| 12 | 兵庫県 | 35 | 近畿 | 0.66 | 32 | 3 |
| 15 | 岡山県 | 33 | 中国 | 1.8 | 33 | 0 |
| 16 | 茨城県 | 31 | 関東 | 1.1 | 27 | 4 |
| 16 | 宮城県 | 31 | 東北 | 1.38 | 31 | 0 |
| 18 | 石川県 | 30 | 中部 | 2.73 | 28 | 2 |
| 18 | 千葉県 | 30 | 関東 | 0.48 | 25 | 5 |
| 18 | 長崎県 | 30 | 九州 | 2.4 | 30 | 0 |
| 21 | 栃木県 | 29 | 関東 | 1.54 | 29 | 0 |
| 22 | 岩手県 | 27 | 東北 | 2.36 | 27 | 0 |
| 22 | 宮崎県 | 27 | 九州 | 2.61 | 27 | 0 |
| 22 | 群馬県 | 27 | 関東 | 1.43 | 25 | 2 |
| 22 | 島根県 | 27 | 中国 | 4.21 | 27 | 0 |
| 26 | 福岡県 | 25 | 九州 | 0.49 | 25 | 0 |
| 27 | 山形県 | 22 | 東北 | 2.18 | 22 | 0 |
| 28 | 鳥取県 | 20 | 中国 | 3.77 | 18 | 2 |
| 29 | 香川県 | 19 | 四国 | 2.07 | 19 | 0 |
| 29 | 鹿児島県 | 19 | 九州 | 1.24 | 16 | 3 |
| 31 | 愛媛県 | 16 | 四国 | 1.25 | 16 | 0 |
| 32 | 沖縄県 | 15 | 九州 | 1.02 | 10 | 5 |
| 32 | 山梨県 | 15 | 中部 | 1.9 | 15 | 0 |
| 34 | 岐阜県 | 14 | 中部 | 0.73 | 14 | 0 |
| 34 | 京都府 | 14 | 近畿 | 0.56 | 14 | 0 |
| 34 | 大分県 | 14 | 九州 | 1.29 | 14 | 0 |
| 37 | 熊本県 | 13 | 九州 | 0.77 | 12 | 1 |
| 38 | 埼玉県 | 12 | 関東 | 0.16 | 10 | 2 |
| 39 | 佐賀県 | 10 | 九州 | 1.27 | 10 | 0 |
| 39 | 徳島県 | 10 | 四国 | 1.46 | 8 | 2 |
| 41 | 三重県 | 9 | 近畿 | 0.53 | 7 | 2 |
| 42 | 高知県 | 8 | 四国 | 1.22 | 8 | 0 |
| 42 | 神奈川県 | 8 | 関東 | 0.09 | 8 | 0 |
| 42 | 大阪府 | 8 | 近畿 | 0.09 | 8 | 0 |
| 42 | 福井県 | 8 | 中部 | 1.08 | 8 | 0 |
| 46 | 奈良県 | 4 | 近畿 | 0.31 | 4 | 0 |
| 46 | 和歌山県 | 4 | 近畿 | 0.45 | 4 | 0 |
キャンプ場が多い5道県
キャンプ場が多い上位5道県です。
滋賀県は144か所、北海道は131か所、長野県は89か所、福島県は81か所、新潟県は71か所でした。
全国1,502か所のうち滋賀県だけで9.6パーセントを占めます。
6位以下は広島県54か所、静岡県49か所、東京都44か所と続きます。
大都市を抱える東京都が8位に入るのは意外に見えますが、多摩地域に公共のキャンプ場がまとまってあるためと考えられます。
上位5道県で全国の34.4パーセントでした。
滋賀県の144か所はすべて公共の社会体育施設として届け出られたものです。
民間の施設は0か所でした。
全国でも公共が1,436か所、民間が66か所で、キャンプ場は圧倒的に公共施設として登録されています。
湖岸に並ぶ公共キャンプ場が、そのまま数になっている
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下はキャンプ場の数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
面積で全国38位の滋賀県が、北海道を上回って1位になりました。
面積1平方キロメートルあたりに直すと差はもっと開きます。
滋賀県は1,000平方キロメートルあたり35.8か所で、2位の東京都20.0か所、3位の香川県10.1か所を大きく引き離しました。
北海道は1.6か所です。
滋賀県の面積4,017平方キロメートルのうち琵琶湖が約670平方キロメートルを占めることを考えると、湖岸に沿って公共のキャンプ場が並んでいる姿が浮かびます。
面積との相関係数はプラス0.58、人口とはプラス0.06。
人口とはほとんど関係がなく、土地の広さと自然環境で決まる施設だということが数字に出ています。
上位に並んだ北海道、長野県、福島県、新潟県はいずれも面積が広く、森林率も高い道県です。
森林率を比べた記事では、長野県が78.7パーセント、福島県が70.5パーセントでした。
一方、滋賀県の森林率は50.7パーセントで全国36位。
特別に森が多いわけではありません。
滋賀県のキャンプ場の多さは、森の広さより琵琶湖という一つの水辺に説明を求めたほうが自然に見えます。
もうひとつ注意したいのは、この数字が体育施設としての届け出に基づくことです。
民間のキャンプ場が全国で66か所しかないのは、実際の営業数というより、この調査に施設として登録されているかどうかの違いだと考えられます。
キャンプ場が少ない5県
キャンプ場が少ない下位5県です。
和歌山県は4か所、奈良県は4か所、高知県は8か所、大阪府は8か所、福井県は8か所でした。
滋賀県の144か所とは36倍の差があります。
和歌山県と奈良県はどちらも紀伊半島の県で、森林率は和歌山県が76.5パーセント、奈良県が76.9パーセントと全国でも高いほうです。
それでも届け出のあるキャンプ場は4か所にとどまりました。
人口10万人あたりで見ると顔ぶれが変わります。
最も少ないのは大阪府の0.09か所、次いで神奈川県0.09か所、埼玉県0.16か所。
大都市を抱える府県が下位に並びました。
関東7都県の合計は181か所で、滋賀県1県の144か所とほとんど変わりません。
このグラフについての豆知識
全国値と47都道府県の合計が合わない
この調査のうち民間体育施設の部分は標本調査で、全国値は推計値として公表されています。
そのため47都道府県を合計しても全国値とぴったりは一致しません。
キャンプ場の場合、公表されている全国値は1,504か所、47都道府県の合計は1,502か所で2か所の差があります。
この記事では都道府県を比べる記事という性格から、47都道府県の合計のほうを使いました。
公共の社会体育施設については全数調査で、全国値と47都道府県の合計は一致します。
「体育施設」としてのキャンプ場
社会教育調査の体育施設調査は、スポーツやレクリエーションに使われる施設を対象にしています。
キャンプ場はそのうちの1種類として数えられています。
そのため、宿泊業として営業しているグランピング施設やオートキャンプ場が、この統計に含まれているとは限りません。
旅行のときに使えるキャンプ場の数とは意味が違うことに注意してください。
調査は3年に1度行われます。
この記事の数字は令和6年度、2024年10月1日現在のものです。
地方のなかで見たキャンプ場の数
| 地方 | 最も多い(か所) | 最も少ない(か所) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 81 | 山形県 22 |
| 関東 | 東京都 44 | 神奈川県 8 |
| 中部 | 長野県 89 | 福井県 8 |
| 近畿 | 滋賀県 144 | 和歌山県 4 |
| 中国 | 広島県 54 | 鳥取県 20 |
| 四国 | 香川県 19 | 高知県 8 |
| 九州 | 長崎県 30 | 佐賀県 10 |
まとめ
47都道府県のキャンプ場の数を比べると、最も多い滋賀県は144か所、最も少ない和歌山県と奈良県は4か所で、その差は36倍でした。
47都道府県の合計は1,502か所です。
このキャンプ場の数の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、体育施設として届け出のあったものに限ること。
2つ目は、民間分が標本調査のため全国値と合計が一致しないこと。
3つ目は令和6年10月1日現在の数字であることです。
面積1,000平方キロメートルあたりでは滋賀県が35.8か所で、2位の東京都20.0か所を大きく引き離しました。
北海道は1.6か所です。
人口との相関係数はプラス0.06とほぼ無関係で、面積とはプラス0.58。
人よりも土地と水辺で決まる施設でした。
体育施設全体の数や森林率を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会教育調査(体育施設調査)
- 調査年: 令和6年度(2024年10月1日現在)
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00400004&tstat=000001017254&cycle=0&tclass1=000001242203
- 備考: 公共の社会体育施設(第197表)と民間体育施設(第214表)の合計。人口10万人あたりの値は2024年10月1日現在の人口推計で割って算出した。キャンプ場は社会体育施設および民間体育施設として届け出のあったものに限る
注記: 公共の社会体育施設(第197表)と民間体育施設(第214表)の合計。
人口10万人あたりの値は2024年10月1日現在の人口推計で割って算出した。
キャンプ場は社会体育施設および民間体育施設として届け出のあったものに限る
