郷土資料館や考古の資料館など、歴史を扱う博物館はどこに多いのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の社会教育調査、2015年10月1日時点の数字。
北海道が189館で1位。
47都道府県の平均は70.3館、中央値は62館です。
1位と47位の間には9倍の開き、人口10万人あたりでは13.2倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
70館
歴史博物館数(平成27年度(2015年10月1日現在))
最も多い 北海道
189館
最も少ない 高知県
21館
地図で見る
| 項目 | 歴史博物館数 |
|---|---|
| 北海道 | 189館 |
| 青森県 | 62館 |
| 岩手県 | 61館 |
| 宮城県 | 80館 |
| 秋田県 | 60館 |
| 山形県 | 53館 |
| 福島県 | 85館 |
| 茨城県 | 60館 |
| 栃木県 | 81館 |
| 群馬県 | 55館 |
| 埼玉県 | 76館 |
| 千葉県 | 66館 |
| 東京都 | 126館 |
| 神奈川県 | 65館 |
| 新潟県 | 131館 |
| 富山県 | 51館 |
| 石川県 | 72館 |
| 福井県 | 49館 |
| 山梨県 | 54館 |
| 長野県 | 183館 |
| 岐阜県 | 121館 |
| 静岡県 | 93館 |
| 愛知県 | 119館 |
| 三重県 | 74館 |
| 滋賀県 | 51館 |
| 京都府 | 62館 |
| 大阪府 | 64館 |
| 兵庫県 | 115館 |
| 奈良県 | 31館 |
| 和歌山県 | 26館 |
| 鳥取県 | 31館 |
| 島根県 | 52館 |
| 岡山県 | 78館 |
| 広島県 | 83館 |
| 山口県 | 66館 |
| 徳島県 | 28館 |
| 香川県 | 28館 |
| 愛媛県 | 57館 |
| 高知県 | 21館 |
| 福岡県 | 94館 |
| 佐賀県 | 39館 |
| 長崎県 | 65館 |
| 熊本県 | 66館 |
| 大分県 | 52館 |
| 宮崎県 | 36館 |
| 鹿児島県 | 58館 |
| 沖縄県 | 33館 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道です。
次いで長野県、新潟県、東京都、岐阜県が続きます。
淡いのは高知県、和歌山県、香川県でした。
47都道府県の平均は70.3館、中央値は62館です。
北海道の189館は平均の2.7倍にあたります。
上位3で15.2パーセント、1位と47位で9倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと長野県が9.21館で最も多く、開きは13.2倍になります。
実数1位の北海道は人数あたりでは26位、人数あたり1位の長野県は実数では2位でした。
| 順位 | 都道府県 | 歴史博物館数(館) | 地方 | 人口10万人あたりの歴史博物館数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 189 | 北海道 | 3.75 |
| 2 | 長野県 | 183 | 中部 | 9.21 |
| 3 | 新潟県 | 131 | 中部 | 6.24 |
| 4 | 東京都 | 126 | 関東 | 0.89 |
| 5 | 岐阜県 | 121 | 中部 | 6.32 |
| 6 | 愛知県 | 119 | 中部 | 1.6 |
| 7 | 兵庫県 | 115 | 近畿 | 2.15 |
| 8 | 福岡県 | 94 | 九州 | 1.85 |
| 9 | 静岡県 | 93 | 中部 | 2.64 |
| 10 | 福島県 | 85 | 東北 | 4.88 |
| 11 | 広島県 | 83 | 中国 | 3.06 |
| 12 | 栃木県 | 81 | 関東 | 4.3 |
| 13 | 宮城県 | 80 | 東北 | 3.56 |
| 14 | 岡山県 | 78 | 中国 | 4.26 |
| 15 | 埼玉県 | 76 | 関東 | 1.04 |
| 16 | 三重県 | 74 | 近畿 | 4.32 |
| 17 | 石川県 | 72 | 中部 | 6.56 |
| 18 | 熊本県 | 66 | 九州 | 3.89 |
| 18 | 山口県 | 66 | 中国 | 5.15 |
| 18 | 千葉県 | 66 | 関東 | 1.06 |
| 21 | 神奈川県 | 65 | 関東 | 0.7 |
| 21 | 長崎県 | 65 | 九州 | 5.19 |
| 23 | 大阪府 | 64 | 近畿 | 0.73 |
| 24 | 京都府 | 62 | 近畿 | 2.46 |
| 24 | 青森県 | 62 | 東北 | 5.32 |
| 26 | 岩手県 | 61 | 東北 | 5.33 |
| 27 | 茨城県 | 60 | 関東 | 2.14 |
| 27 | 秋田県 | 60 | 東北 | 6.69 |
| 29 | 鹿児島県 | 58 | 九州 | 3.79 |
| 30 | 愛媛県 | 57 | 四国 | 4.47 |
| 31 | 群馬県 | 55 | 関東 | 2.91 |
| 32 | 山梨県 | 54 | 中部 | 6.83 |
| 33 | 山形県 | 53 | 東北 | 5.24 |
| 34 | 大分県 | 52 | 九州 | 4.79 |
| 34 | 島根県 | 52 | 中国 | 8.1 |
| 36 | 滋賀県 | 51 | 近畿 | 3.64 |
| 36 | 富山県 | 51 | 中部 | 5.12 |
| 38 | 福井県 | 49 | 中部 | 6.63 |
| 39 | 佐賀県 | 39 | 九州 | 4.95 |
| 40 | 宮崎県 | 36 | 九州 | 3.48 |
| 41 | 沖縄県 | 33 | 九州 | 2.25 |
| 42 | 鳥取県 | 31 | 中国 | 5.84 |
| 42 | 奈良県 | 31 | 近畿 | 2.41 |
| 44 | 香川県 | 28 | 四国 | 3.05 |
| 44 | 徳島県 | 28 | 四国 | 4.09 |
| 46 | 和歌山県 | 26 | 近畿 | 2.95 |
| 47 | 高知県 | 21 | 四国 | 3.2 |
歴史博物館が多い上位5道県
歴史博物館が多い上位5道県です。
北海道は189館、長野県は183館、新潟県は131館でした。
北海道は2位の長野県の1.03倍です。
4位は東京都で126館、5位は岐阜県で121館。
上位5で全国の22.7パーセント、上位3で15.2パーセント、上位10で38パーセントでした。
1位だけで5.7パーセントを占めます。
47都道府県の平均は70.3館なので、1位は平均の2.7倍。
中央値の62館と比べると3.0倍にあたります。
6位以下は愛知県で119館、兵庫県で115館、福岡県で94館と続きました。
2位と3位の差は52館、3位と4位の差は5館でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の77.3パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると372館。
これだけで全国の11.3パーセントにあたります。
博物館の種類のなかでは、歴史を扱う館がいちばん多くなります。
人口10万人あたりでは長野県が1位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
歴史博物館の数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は長野県の9.21館、2位は島根県8.1館、3位は山梨県6.83館。
4位以下は秋田県、福井県と続きます。
逆に人口あたりの下位は大阪府0.73館、神奈川県0.7館。
長野県と神奈川県では13.2倍の開きです。
人口10万人あたりでは長野県が1位です。
市町村ごとに郷土資料館を持つ地域が上位に来ます。
歴史博物館には、郷土資料館や考古資料館、民俗資料館が含まれます。
発掘調査で出た土器や、昔の農具・生活道具を保管して見せる場になっています。
当サイトの科学博物館や美術博物館の数の記事と並べると、館の性格の違いが見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が4.88館で最も多く、関東7都県が1.21館で最も少なくなります。
中国5県4.43館と中部9県4.23館がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
歴史博物館が少ない下位5県
歴史博物館が少ない下位5県です。
47位の高知県は21館、46位の和歌山県は26館、45位の香川県は28館でした。
1位の北海道とは9倍の差があります。
44位は徳島県で28館、43位は鳥取県で31館、42位は奈良県で31館と続きます。
人口の少ない県でも、資料館は各市町村に置かれてきました。
47都道府県の中央値は62館。
平均は70.3館なので、平均が中央値の1.1倍です。
47位の高知県は平均の29.9パーセント、中央値の33.9パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の4.1パーセントにしかなりません。
1位の北海道1つで5.7パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の高知県は、1位の北海道の11.11パーセントにあたる水準です。
46位との差は5館、45位との差は7館でした。
1位の北海道と47位の高知県の間には168館の開きがあります。
地方別に見る
歴史博物館は、市町村ごとに資料館を持つ地方で多くなります。
地方別に合計を出すと、中部9県が全国の26.4パーセントで最も大きくなります。
次いで関東7都県が16パーセント、九州・沖縄8県が13.4パーセント、近畿7府県が12.8パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が12.1パーセント、中国5県が9.4パーセント、北海道が5.7パーセント、四国4県が4.1パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
東北6県が4.88館、中国5県が4.43館、中部9県が4.23館の順に多く、最も少ないのは関東7都県が1.21館です。
このグラフについての豆知識
郷土資料館という形
歴史博物館の多くは、市町村が建てた郷土資料館です。
地元で見つかった土器や古文書、昔の暮らしの道具などを集めています。
学校の社会科見学で訪れた記憶がある人も多いのではないでしょうか。
社会教育調査という統計
社会教育調査は、図書館や博物館、体育施設など学校の外にある学びの場を全国分まとめた統計です。
3年ごとに行われ、e-Statのデータベースに収められているのは2015年度の調査までです。
施設の数は調査時点のもので、そのあと新しくできた施設や閉じた施設は反映されていません。
数字の開き
1位の北海道は189館、47位の高知県は21館。
両者の間には9倍の開きがあります。
上位3で全国の15.2パーセント、上位10で38パーセントを占めます。
中央値は62館、平均は70.3館です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと13.2倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
歴史博物館の数の順位で探してみます。
並びが最も重なったのは【博物館類似施設の数】全国4,466施設、1位と2位はほぼ同数で、相関は0.93です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.52)です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た歴史博物館数
| 地方 | 最も多い(館) | 最も少ない(館) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 85 | 山形県 53 |
| 関東 | 東京都 126 | 群馬県 55 |
| 中部 | 長野県 183 | 福井県 49 |
| 近畿 | 兵庫県 115 | 和歌山県 26 |
| 中国 | 広島県 83 | 鳥取県 31 |
| 四国 | 愛媛県 57 | 高知県 21 |
| 九州 | 福岡県 94 | 沖縄県 33 |
まとめ
歴史博物館の数を47都道府県で比べると、最も多い北海道で189館、最も少ない高知県で21館でした。
1位と47位の間には9倍の開きがあります。
上位3で全国の15.2パーセント、上位10で38パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は62館、平均は70.3館でした。
人口10万人あたりに直すと13.2倍の開きになります。
歴史博物館の数をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、郷土資料館なども含む数であること。
2つ目は、館の大きさまでは分からないこと。
3つ目は2015年の数字であることです。
人口10万人あたりでは長野県が9.21館で最多。
実数1位の北海道は人数あたりでは26位でした。
地方別に合計を出すと中部9県が全国の26.4パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が4.88館で最多でした。
科学博物館や美術博物館の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会教育調査
- 調査年: 平成27年度(2015年10月1日現在)
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003348770
- 備考: 歴史や考古、民俗を扱う博物館の数。登録博物館・博物館相当施設と、博物館類似施設を合わせた数。人口10万人あたりの歴史博物館数は2024年の総人口で割った参考値
注記: 歴史や考古、民俗を扱う博物館の数。
登録博物館・博物館相当施設と、博物館類似施設を合わせた数。
人口10万人あたりの歴史博物館数は2024年の総人口で割った参考値
