料理に欠かせない食用油に、1世帯はいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
長野県が5,636円で1位。
47都道府県の平均は4,782円、中央値は4,755円です。
最も高い5,636円と最も低い4,093円の差は1,543円、倍率にすると1.38倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
4,782円
1世帯当たりの食用油への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 長野県
5,636円
最も少ない 和歌山県
4,093円
食用油への支出が多い上位5県
食用油への支出が多い上位5県です。
長野県は5,636円、沖縄県は5,313円、東京都は5,304円でした。
1位と2位の差は323円です。
4位は神奈川県で5,250円、5位は山口県で5,237円。
上位5はいずれも47都道府県の平均4,782円を上回りました。
1位の長野県は平均を854円上回りました。
中央値の4,755円と比べると881円高く、平均に対する比では1.18倍にあたります。
6位以下は奈良県で5,200円、山形県で5,181円、愛知県で5,158円と続きました。
2位と3位の差は9円、3位と4位の差は54円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は79円でした。
1位から5位までの幅は399円、1位から8位までの幅は478円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
長野県はマーガリンへの支出でも17位に入っています。
全国の値は4,782円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は長野県の5,636円。
全国平均を850円ほど上回ります。
マーガリンへの支出と並べて見ます
この分布の背景を、ここから考えてみます。
1世帯が1年間に食用油へ使う金額の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
マーガリンへの支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は兵庫県の835、2位は奈良県の819、3位は鳥取県の819。
4位以下は島根県、滋賀県と続きます。
逆に下位は沖縄県が434、北海道が423。
兵庫県と北海道では1.97倍の開きです。
1.4倍という差は、この記事で扱った品目のなかでも小さいほうです。
油はどの家庭でも同じように使われる、生活に欠かせない調味料です。
近年は原料の高騰で価格が大きく上がりました。
この金額には、使う量だけでなく値上げの影響もふくまれています。
当サイトの天ぷら・フライへの支出の記事とあわせて見てみてください。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が4,913円で最も高く、四国4県が4,492円で最も低くなります。
中部9県4,882円と東北6県4,864円がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
食用油への支出が少ない下位5県
食用油への支出が少ない下位5県です。
47位の和歌山県は4,093円、46位の大阪府は4,137円、45位の岡山県は4,202円でした。
1位の長野県とは1,543円の差があります。
44位は高知県で4,208円、43位は福井県で4,252円、42位は群馬県で4,447円と続きます。
最も少ない和歌山県は4,093円。
1位と47位の差は1.4倍しかありません。
47都道府県の中央値は4,755円、平均は4,782円です。
47位の和歌山県は平均を689円下回りました。
47位の和歌山県は1位の長野県の72.6パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.38倍の開きです。
46位との差は44円、45位との差は109円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも354円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均4,782円を下回りました。
47位から43位までの幅は159円です。
和歌山県はマーガリンへの支出では中位位です。
全国の値は4,782円なので、47位はこれを689円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの食用油への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 4,558円 |
| 青森県 | 4,681円 |
| 岩手県 | 4,662円 |
| 宮城県 | 4,907円 |
| 秋田県 | 4,686円 |
| 山形県 | 5,181円 |
| 福島県 | 5,064円 |
| 茨城県 | 4,655円 |
| 栃木県 | 4,792円 |
| 群馬県 | 4,447円 |
| 埼玉県 | 4,960円 |
| 千葉県 | 4,983円 |
| 東京都 | 5,304円 |
| 神奈川県 | 5,250円 |
| 新潟県 | 5,046円 |
| 富山県 | 4,597円 |
| 石川県 | 4,902円 |
| 福井県 | 4,252円 |
| 山梨県 | 4,622円 |
| 長野県 | 5,636円 |
| 岐阜県 | 5,015円 |
| 静岡県 | 4,709円 |
| 愛知県 | 5,158円 |
| 三重県 | 4,581円 |
| 滋賀県 | 4,830円 |
| 京都府 | 4,951円 |
| 大阪府 | 4,137円 |
| 兵庫県 | 4,755円 |
| 奈良県 | 5,200円 |
| 和歌山県 | 4,093円 |
| 鳥取県 | 4,455円 |
| 島根県 | 4,992円 |
| 岡山県 | 4,202円 |
| 広島県 | 4,929円 |
| 山口県 | 5,237円 |
| 徳島県 | 4,590円 |
| 香川県 | 4,682円 |
| 愛媛県 | 4,486円 |
| 高知県 | 4,208円 |
| 福岡県 | 4,607円 |
| 佐賀県 | 4,812円 |
| 長崎県 | 4,706円 |
| 熊本県 | 4,861円 |
| 大分県 | 4,558円 |
| 宮崎県 | 4,724円 |
| 鹿児島県 | 4,760円 |
| 沖縄県 | 5,313円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは長野県です。
次いで沖縄県、東京都、神奈川県、山口県が続きます。
淡いのは和歌山県、大阪府、岡山県でした。
47都道府県の平均は4,782円、中央値は4,755円です。
長野県の5,636円は平均を854円上回ります。
1位と47位の差は1,543円、倍率にすると1.38倍でした。
マーガリンへの支出で並べ替えると兵庫県が835で最も高く、開きは1.97倍になります。
主指標で1位の長野県はマーガリンへの支出では17位、マーガリンへの支出で1位の兵庫県は主指標では24位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの食用油への支出(円) | 地方 | マーガリンへの支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 長野県 | 5636 | 中部 | 688 |
| 2 | 沖縄県 | 5313 | 九州 | 434 |
| 3 | 東京都 | 5304 | 関東 | 555 |
| 4 | 神奈川県 | 5250 | 関東 | 595 |
| 5 | 山口県 | 5237 | 中国 | 697 |
| 6 | 奈良県 | 5200 | 近畿 | 819 |
| 7 | 山形県 | 5181 | 東北 | 480 |
| 8 | 愛知県 | 5158 | 中部 | 725 |
| 9 | 福島県 | 5064 | 東北 | 501 |
| 10 | 新潟県 | 5046 | 中部 | 696 |
| 11 | 岐阜県 | 5015 | 中部 | 751 |
| 12 | 島根県 | 4992 | 中国 | 784 |
| 13 | 千葉県 | 4983 | 関東 | 607 |
| 14 | 埼玉県 | 4960 | 関東 | 589 |
| 15 | 京都府 | 4951 | 近畿 | 716 |
| 16 | 広島県 | 4929 | 中国 | 743 |
| 17 | 宮城県 | 4907 | 東北 | 455 |
| 18 | 石川県 | 4902 | 中部 | 621 |
| 19 | 熊本県 | 4861 | 九州 | 558 |
| 20 | 滋賀県 | 4830 | 近畿 | 772 |
| 21 | 佐賀県 | 4812 | 九州 | 642 |
| 22 | 栃木県 | 4792 | 関東 | 487 |
| 23 | 鹿児島県 | 4760 | 九州 | 527 |
| 24 | 兵庫県 | 4755 | 近畿 | 835 |
| 25 | 宮崎県 | 4724 | 九州 | 455 |
| 26 | 静岡県 | 4709 | 中部 | 594 |
| 27 | 長崎県 | 4706 | 九州 | 660 |
| 28 | 秋田県 | 4686 | 東北 | 591 |
| 29 | 香川県 | 4682 | 四国 | 718 |
| 30 | 青森県 | 4681 | 東北 | 767 |
| 31 | 岩手県 | 4662 | 東北 | 622 |
| 32 | 茨城県 | 4655 | 関東 | 461 |
| 33 | 山梨県 | 4622 | 中部 | 686 |
| 34 | 福岡県 | 4607 | 九州 | 680 |
| 35 | 富山県 | 4597 | 中部 | 691 |
| 36 | 徳島県 | 4590 | 四国 | 546 |
| 37 | 三重県 | 4581 | 近畿 | 687 |
| 38 | 大分県 | 4558 | 九州 | 564 |
| 38 | 北海道 | 4558 | 北海道 | 423 |
| 40 | 愛媛県 | 4486 | 四国 | 634 |
| 41 | 鳥取県 | 4455 | 中国 | 819 |
| 42 | 群馬県 | 4447 | 関東 | 571 |
| 43 | 福井県 | 4252 | 中部 | 608 |
| 44 | 高知県 | 4208 | 四国 | 563 |
| 45 | 岡山県 | 4202 | 中国 | 656 |
| 46 | 大阪府 | 4137 | 近畿 | 745 |
| 47 | 和歌山県 | 4093 | 近畿 | 760 |
このグラフについての豆知識
値上がりが続いた調味料
食用油への支出は全国平均で年4,782円です。
原料の大豆や菜種はほとんどを輸入に頼っているため、為替や海外の相場の影響を受けやすい品目です。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の長野県は5,636円、47位の和歌山県は4,093円。
差は1,543円、倍率にすると1.38倍です。
中央値は4,755円、平均は4,782円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では27円の差でした。
マーガリンへの支出で並べ替えると開きは1.97倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た1世帯当たりの食用油への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 5181 | 岩手県 4662 |
| 関東 | 東京都 5304 | 群馬県 4447 |
| 中部 | 長野県 5636 | 福井県 4252 |
| 近畿 | 奈良県 5200 | 和歌山県 4093 |
| 中国 | 山口県 5237 | 岡山県 4202 |
| 四国 | 香川県 4682 | 高知県 4208 |
| 九州 | 沖縄県 5313 | 大分県 4558 |
まとめ
1世帯が1年間に食用油へ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い長野県で5,636円、最も低い和歌山県で4,093円でした。
その差は1,543円、倍率にすると1.38倍です。
47都道府県の中央値は4,755円、平均は4,782円でした。
全国の値は4,782円です。
マーガリンへの支出で並べ替えると開きは1.97倍になり、主指標で1位の長野県はその見方では17位に位置します。
ここまでの1世帯が1年間に食用油へ使う金額の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、値上げの影響も含む金額であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
マーガリンへの支出では兵庫県が835で最も高く、主指標で1位の長野県はこの見方では17位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が4,913円で最も高く、四国4県が4,492円で最も低くなりました。
マーガリンや天ぷら・フライへの支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の長野県と2位の沖縄県の差は323円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: サラダ油やごま油など食用油への支出。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: サラダ油やごま油など食用油への支出。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
