食卓の定番であるあじに、1世帯はいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
長崎県が2,376円で1位。
47都道府県の平均は1,048円、中央値は997円です。
最も高い2,376円と最も低い203円の差は2,173円、倍率にすると11.7倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
1,048円
1世帯当たりのあじへの支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 長崎県
2,376円
最も少ない 北海道
203円
あじへの支出が多い上位5県
あじへの支出が多い上位5県です。
長崎県は2,376円、山口県は2,228円、島根県は2,191円でした。
1位と2位の差は148円です。
4位は宮崎県で2,036円、5位は佐賀県で1,718円。
上位5はいずれも47都道府県の平均1,048円を上回りました。
1位の長崎県は平均を1,328円上回りました。
中央値の997円と比べると1,379円高く、平均に対する比では2.27倍にあたります。
6位以下は福岡県で1,601円、大分県で1,599円、富山県で1,463円と続きました。
2位と3位の差は37円、3位と4位の差は155円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は255円でした。
1位から5位までの幅は658円、1位から8位までの幅は913円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
長崎県はさんまへの支出でも45位に入っています。
全国の値は1,048円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は長崎県の2,376円。
あじの水揚げ日本一の県です。
さんまへの支出と並べて見ます
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は1世帯が1年間にあじへ使う金額の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
さんまへの支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は秋田県の979、2位は北海道の918、3位は宮城県の916。
4位以下は岩手県、茨城県と続きます。
逆に下位は鹿児島県が312、福井県が306。
秋田県と福井県では3.2倍の開きです。
あじは西日本の魚です。
九州から瀬戸内にかけて支出が多く、北海道では11.7倍もの差がつきました。
まぐろで最下位だった長崎県が、あじでは1位。
地元でとれる魚を食べる文化がはっきり見えます。
当サイトのまぐろへの支出の記事と並べて読むと、その対比が鮮やかです。
地方ごとに県の平均を出すと、中国5県が1,585円で最も高く、北海道が203円で最も低くなります。
九州・沖縄8県1,506円と四国4県1,199円がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
あじへの支出が少ない下位5道県
あじへの支出が少ない下位5道県です。
47位の北海道は203円、46位の沖縄県は259円、45位の福島県は469円でした。
1位の長崎県とは2,173円の差があります。
44位は茨城県で494円、43位は長野県で499円、42位は宮城県で500円と続きます。
最も少ない北海道は203円。
1位と47位の差は11.7倍にひらきます。
47都道府県の中央値は997円、平均は1,048円です。
47位の北海道は平均を845円下回りました。
47位の北海道は1位の長崎県の8.5パーセントにあたる水準で、倍率にすると11.7倍の開きです。
46位との差は56円、45位との差は266円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも297円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均1,048円を下回りました。
47位から43位までの幅は296円です。
北海道はさんまへの支出では2位です。
全国の値は1,048円なので、47位はこれを845円下回っています。
地方別に見る
あじへの支出は、九州と西日本で多くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、中国5県が1,585円で最も高くなります。
次いで九州・沖縄8県が1,506円、四国4県が1,199円、近畿7府県が946円と続きました。
低いほうは中部9県が897円、関東7都県が844円、東北6県が612円、北海道が203円でした。
最も高い中国5県と最も低い北海道の差は1,382円です。
さんまへの支出で見ると北海道が最も高く、九州・沖縄8県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりのあじへの支出 |
|---|---|
| 北海道 | 203円 |
| 青森県 | 613円 |
| 岩手県 | 513円 |
| 宮城県 | 500円 |
| 秋田県 | 1,065円 |
| 山形県 | 513円 |
| 福島県 | 469円 |
| 茨城県 | 494円 |
| 栃木県 | 594円 |
| 群馬県 | 501円 |
| 埼玉県 | 936円 |
| 千葉県 | 1,131円 |
| 東京都 | 1,004円 |
| 神奈川県 | 1,250円 |
| 新潟県 | 552円 |
| 富山県 | 1,463円 |
| 石川県 | 1,330円 |
| 福井県 | 806円 |
| 山梨県 | 862円 |
| 長野県 | 499円 |
| 岐阜県 | 725円 |
| 静岡県 | 982円 |
| 愛知県 | 856円 |
| 三重県 | 879円 |
| 滋賀県 | 783円 |
| 京都府 | 999円 |
| 大阪府 | 942円 |
| 兵庫県 | 1,139円 |
| 奈良県 | 885円 |
| 和歌山県 | 997円 |
| 鳥取県 | 1,113円 |
| 島根県 | 2,191円 |
| 岡山県 | 1,056円 |
| 広島県 | 1,337円 |
| 山口県 | 2,228円 |
| 徳島県 | 843円 |
| 香川県 | 1,338円 |
| 愛媛県 | 1,458円 |
| 高知県 | 1,157円 |
| 福岡県 | 1,601円 |
| 佐賀県 | 1,718円 |
| 長崎県 | 2,376円 |
| 熊本県 | 1,194円 |
| 大分県 | 1,599円 |
| 宮崎県 | 2,036円 |
| 鹿児島県 | 1,268円 |
| 沖縄県 | 259円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは長崎県です。
次いで山口県、島根県、宮崎県、佐賀県が続きます。
淡いのは北海道、沖縄県、福島県でした。
47都道府県の平均は1,048円、中央値は997円です。
長崎県の2,376円は平均を1,328円上回ります。
1位と47位の差は2,173円、倍率にすると11.7倍でした。
さんまへの支出で並べ替えると秋田県が979で最も高く、開きは3.2倍になります。
主指標で1位の長崎県はさんまへの支出では45位、さんまへの支出で1位の秋田県は主指標では20位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりのあじへの支出(円) | 地方 | さんまへの支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 長崎県 | 2376 | 九州 | 321 |
| 2 | 山口県 | 2228 | 中国 | 559 |
| 3 | 島根県 | 2191 | 中国 | 758 |
| 4 | 宮崎県 | 2036 | 九州 | 381 |
| 5 | 佐賀県 | 1718 | 九州 | 430 |
| 6 | 福岡県 | 1601 | 九州 | 499 |
| 7 | 大分県 | 1599 | 九州 | 550 |
| 8 | 富山県 | 1463 | 中部 | 706 |
| 9 | 愛媛県 | 1458 | 四国 | 660 |
| 10 | 香川県 | 1338 | 四国 | 736 |
| 11 | 広島県 | 1337 | 中国 | 508 |
| 12 | 石川県 | 1330 | 中部 | 545 |
| 13 | 鹿児島県 | 1268 | 九州 | 312 |
| 14 | 神奈川県 | 1250 | 関東 | 600 |
| 15 | 熊本県 | 1194 | 九州 | 479 |
| 16 | 高知県 | 1157 | 四国 | 499 |
| 17 | 兵庫県 | 1139 | 近畿 | 675 |
| 18 | 千葉県 | 1131 | 関東 | 714 |
| 19 | 鳥取県 | 1113 | 中国 | 574 |
| 20 | 秋田県 | 1065 | 東北 | 979 |
| 21 | 岡山県 | 1056 | 中国 | 633 |
| 22 | 東京都 | 1004 | 関東 | 738 |
| 23 | 京都府 | 999 | 近畿 | 676 |
| 24 | 和歌山県 | 997 | 近畿 | 809 |
| 25 | 静岡県 | 982 | 中部 | 504 |
| 26 | 大阪府 | 942 | 近畿 | 517 |
| 27 | 埼玉県 | 936 | 関東 | 736 |
| 28 | 奈良県 | 885 | 近畿 | 790 |
| 29 | 三重県 | 879 | 近畿 | 648 |
| 30 | 山梨県 | 862 | 中部 | 680 |
| 31 | 愛知県 | 856 | 中部 | 580 |
| 32 | 徳島県 | 843 | 四国 | 468 |
| 33 | 福井県 | 806 | 中部 | 306 |
| 34 | 滋賀県 | 783 | 近畿 | 634 |
| 35 | 岐阜県 | 725 | 中部 | 646 |
| 36 | 青森県 | 613 | 東北 | 754 |
| 37 | 栃木県 | 594 | 関東 | 704 |
| 38 | 新潟県 | 552 | 中部 | 703 |
| 39 | 岩手県 | 513 | 東北 | 910 |
| 39 | 山形県 | 513 | 東北 | 847 |
| 41 | 群馬県 | 501 | 関東 | 482 |
| 42 | 宮城県 | 500 | 東北 | 916 |
| 43 | 長野県 | 499 | 中部 | 729 |
| 44 | 茨城県 | 494 | 関東 | 878 |
| 45 | 福島県 | 469 | 東北 | 773 |
| 46 | 沖縄県 | 259 | 九州 | 393 |
| 47 | 北海道 | 203 | 北海道 | 918 |
このグラフについての豆知識
地元の魚を食べる
長崎県はあじ、さば、たいの水揚げが全国有数です。
まぐろへの支出が最下位というのは、その裏返しでもあります。
北海道ではさけやほたてが日常の魚で、あじの出番はほとんどありません。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の長崎県は2,376円、47位の北海道は203円。
差は2,173円、倍率にすると11.7倍です。
中央値は997円、平均は1,048円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では51円の差でした。
さんまへの支出で並べ替えると開きは3.2倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
1世帯が1年間にあじへ使う金額の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
いちばん近かったのは【いわしへの支出】平均年454円、日本海側で多い魚で、順位相関は0.78でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【まぐろへの支出】平均年4,471円、差は8.5倍にひらく(順位相関-0.64)です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た1世帯当たりのあじへの支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 1065 | 福島県 469 |
| 関東 | 神奈川県 1250 | 茨城県 494 |
| 中部 | 富山県 1463 | 長野県 499 |
| 近畿 | 兵庫県 1139 | 滋賀県 783 |
| 中国 | 山口県 2228 | 岡山県 1056 |
| 四国 | 愛媛県 1458 | 徳島県 843 |
| 九州 | 長崎県 2376 | 沖縄県 259 |
まとめ
1世帯が1年間にあじへ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い長崎県で2,376円、最も低い北海道で203円でした。
その差は2,173円、倍率にすると11.7倍です。
47都道府県の中央値は997円、平均は1,048円でした。
全国の値は1,048円です。
さんまへの支出で並べ替えると開きは3.2倍になり、主指標で1位の長崎県はその見方では45位に位置します。
1世帯が1年間にあじへ使う金額の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、干物は別の項目であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
さんまへの支出では秋田県が979で最も高く、主指標で1位の長崎県はこの見方では45位でした。
地方ごとの平均では中国5県が1,585円で最も高く、北海道が203円で最も低くなりました。
まぐろや塩さけへの支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の長崎県と2位の山口県の差は148円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 生鮮のあじへの支出。干物は別の項目になる。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 生鮮のあじへの支出。
干物は別の項目になる。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
