刺身にも煮物にもなるいかに、1世帯はいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
富山県が3,552円で1位。
47都道府県の平均は1,740円、中央値は1,643円です。
最も高い3,552円と最も低い844円の差は2,708円、倍率にすると4.21倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
1,740円
1世帯当たりのいかへの支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 富山県
3,552円
最も少ない 沖縄県
844円
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりのいかへの支出 |
|---|---|
| 北海道 | 1,285円 |
| 青森県 | 2,730円 |
| 岩手県 | 1,590円 |
| 宮城県 | 1,448円 |
| 秋田県 | 2,159円 |
| 山形県 | 1,927円 |
| 福島県 | 1,662円 |
| 茨城県 | 1,251円 |
| 栃木県 | 1,316円 |
| 群馬県 | 1,291円 |
| 埼玉県 | 1,301円 |
| 千葉県 | 1,544円 |
| 東京都 | 1,702円 |
| 神奈川県 | 1,595円 |
| 新潟県 | 1,994円 |
| 富山県 | 3,552円 |
| 石川県 | 2,008円 |
| 福井県 | 1,815円 |
| 山梨県 | 1,612円 |
| 長野県 | 1,855円 |
| 岐阜県 | 1,638円 |
| 静岡県 | 1,627円 |
| 愛知県 | 1,748円 |
| 三重県 | 1,531円 |
| 滋賀県 | 1,561円 |
| 京都府 | 2,073円 |
| 大阪府 | 1,896円 |
| 兵庫県 | 1,872円 |
| 奈良県 | 1,789円 |
| 和歌山県 | 1,889円 |
| 鳥取県 | 2,590円 |
| 島根県 | 2,478円 |
| 岡山県 | 1,642円 |
| 広島県 | 1,848円 |
| 山口県 | 1,891円 |
| 徳島県 | 1,542円 |
| 香川県 | 1,643円 |
| 愛媛県 | 1,514円 |
| 高知県 | 1,802円 |
| 福岡県 | 1,830円 |
| 佐賀県 | 1,473円 |
| 長崎県 | 1,858円 |
| 熊本県 | 1,341円 |
| 大分県 | 1,294円 |
| 宮崎県 | 1,528円 |
| 鹿児島県 | 1,402円 |
| 沖縄県 | 844円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは富山県です。
次いで青森県、鳥取県、島根県、秋田県が続きます。
淡いのは沖縄県、茨城県、北海道でした。
47都道府県の平均は1,740円、中央値は1,643円です。
富山県の3,552円は平均を1,812円上回ります。
1位と47位の差は2,708円、倍率にすると4.21倍でした。
ぶりへの支出で並べ替えると富山県が6,836で最も高く、開きは7.18倍になります。
主指標で1位の富山県はぶりへの支出では1位、ぶりへの支出で1位の富山県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりのいかへの支出(円) | 地方 | ぶりへの支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 富山県 | 3552 | 中部 | 6836 |
| 2 | 青森県 | 2730 | 東北 | 1781 |
| 3 | 鳥取県 | 2590 | 中国 | 2845 |
| 4 | 島根県 | 2478 | 中国 | 3951 |
| 5 | 秋田県 | 2159 | 東北 | 2066 |
| 6 | 京都府 | 2073 | 近畿 | 3559 |
| 7 | 石川県 | 2008 | 中部 | 4977 |
| 8 | 新潟県 | 1994 | 中部 | 2687 |
| 9 | 山形県 | 1927 | 東北 | 2269 |
| 10 | 大阪府 | 1896 | 近畿 | 3896 |
| 11 | 山口県 | 1891 | 中国 | 3928 |
| 12 | 和歌山県 | 1889 | 近畿 | 3725 |
| 13 | 兵庫県 | 1872 | 近畿 | 4016 |
| 14 | 長崎県 | 1858 | 九州 | 4619 |
| 15 | 長野県 | 1855 | 中部 | 2067 |
| 16 | 広島県 | 1848 | 中国 | 3086 |
| 17 | 福岡県 | 1830 | 九州 | 3075 |
| 18 | 福井県 | 1815 | 中部 | 4193 |
| 19 | 高知県 | 1802 | 四国 | 3483 |
| 20 | 奈良県 | 1789 | 近畿 | 3977 |
| 21 | 愛知県 | 1748 | 中部 | 2914 |
| 22 | 東京都 | 1702 | 関東 | 2945 |
| 23 | 福島県 | 1662 | 東北 | 1556 |
| 24 | 香川県 | 1643 | 四国 | 4162 |
| 25 | 岡山県 | 1642 | 中国 | 3759 |
| 26 | 岐阜県 | 1638 | 中部 | 2905 |
| 27 | 静岡県 | 1627 | 中部 | 1479 |
| 28 | 山梨県 | 1612 | 中部 | 1710 |
| 29 | 神奈川県 | 1595 | 関東 | 3294 |
| 30 | 岩手県 | 1590 | 東北 | 1681 |
| 31 | 滋賀県 | 1561 | 近畿 | 3814 |
| 32 | 千葉県 | 1544 | 関東 | 2873 |
| 33 | 徳島県 | 1542 | 四国 | 4124 |
| 34 | 三重県 | 1531 | 近畿 | 3499 |
| 35 | 宮崎県 | 1528 | 九州 | 2710 |
| 36 | 愛媛県 | 1514 | 四国 | 2787 |
| 37 | 佐賀県 | 1473 | 九州 | 3400 |
| 38 | 宮城県 | 1448 | 東北 | 1706 |
| 39 | 鹿児島県 | 1402 | 九州 | 3883 |
| 40 | 熊本県 | 1341 | 九州 | 3210 |
| 41 | 栃木県 | 1316 | 関東 | 1673 |
| 42 | 埼玉県 | 1301 | 関東 | 2535 |
| 43 | 大分県 | 1294 | 九州 | 3287 |
| 44 | 群馬県 | 1291 | 関東 | 1373 |
| 45 | 北海道 | 1285 | 北海道 | 1237 |
| 46 | 茨城県 | 1251 | 関東 | 1581 |
| 47 | 沖縄県 | 844 | 九州 | 952 |
いかへの支出が多い上位5県
いかへの支出が多い上位5県です。
富山県は3,552円、青森県は2,730円、鳥取県は2,590円でした。
1位と2位の差は822円です。
4位は島根県で2,478円、5位は秋田県で2,159円。
上位5はいずれも47都道府県の平均1,740円を上回りました。
1位の富山県は平均を1,812円上回りました。
中央値の1,643円と比べると1,909円高く、平均に対する比では2.04倍にあたります。
6位以下は京都府で2,073円、石川県で2,008円、新潟県で1,994円と続きました。
2位と3位の差は140円、3位と4位の差は112円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は165円でした。
1位から5位までの幅は1,393円、1位から8位までの幅は1,558円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
富山県はぶりへの支出でも1位に入っています。
全国の値は1,740円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は富山県の3,552円。
日本海側の県が上位に並びます。
ぶりへの支出と並べて見ます
この分布の背景を、ここから考えてみます。
1世帯が1年間にいかへ使う金額の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
ぶりへの支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は富山県の6,836、2位は石川県の4,977、3位は長崎県の4,619。
4位以下は福井県、香川県と続きます。
逆に下位は北海道が1,237、沖縄県が952。
富山県と沖縄県では7.18倍の開きです。
ぶりと同じく日本海側で支出が多く、いかも地元の海の恵みと結びついた品目だと分かります。
いかは近年、記録的な不漁が続いて価格が上がっています。
この数字には量の減少と単価の上昇の両方が混じっています。
当サイトの漁業の記事とあわせて見ると、とれ高と食卓のつながりが見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、中国5県が2,090円で最も高く、北海道が1,285円で最も低くなります。
中部9県1,983円と東北6県1,919円がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
いかへの支出が少ない下位5県
いかへの支出が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は844円、46位の茨城県は1,251円、45位の北海道は1,285円でした。
1位の富山県とは2,708円の差があります。
44位は群馬県で1,291円、43位は大分県で1,294円、42位は埼玉県で1,301円と続きます。
最も少ない沖縄県は844円。
1位と47位の差は4.2倍です。
47都道府県の中央値は1,643円、平均は1,740円です。
47位の沖縄県は平均を896円下回りました。
47位の沖縄県は1位の富山県の23.8パーセントにあたる水準で、倍率にすると4.21倍の開きです。
46位との差は407円、45位との差は441円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも457円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均1,740円を下回りました。
47位から43位までの幅は450円です。
沖縄県はぶりへの支出では47位です。
全国の値は1,740円なので、47位はこれを896円下回っています。
このグラフについての豆知識
高くなったいか
するめいかの漁獲量はこの10年で大きく減り、いまや高級品といわれることもあります。
支出額が保たれていても、買える量は以前より減っているかもしれません。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の富山県は3,552円、47位の沖縄県は844円。
差は2,708円、倍率にすると4.21倍です。
中央値は1,643円、平均は1,740円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では97円の差でした。
ぶりへの支出で並べ替えると開きは7.18倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
1世帯が1年間にいかへ使う金額とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
0.63という高い相関を示したのが【マーガリンへの支出】平均年634円、バターの半分でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【厚生年金を受け取る人・10年推移】47都道府県すべてでふえ、沖縄県は1.47倍(相関-0.57)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た1世帯当たりのいかへの支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 2730 | 宮城県 1448 |
| 関東 | 東京都 1702 | 茨城県 1251 |
| 中部 | 富山県 3552 | 山梨県 1612 |
| 近畿 | 京都府 2073 | 三重県 1531 |
| 中国 | 鳥取県 2590 | 岡山県 1642 |
| 四国 | 高知県 1802 | 愛媛県 1514 |
| 九州 | 長崎県 1858 | 沖縄県 844 |
まとめ
1世帯が1年間にいかへ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い富山県で3,552円、最も低い沖縄県で844円でした。
その差は2,708円、倍率にすると4.21倍です。
47都道府県の中央値は1,643円、平均は1,740円でした。
全国の値は1,740円です。
ぶりへの支出で並べ替えると開きは7.18倍になり、主指標で1位の富山県はその見方では1位に位置します。
1世帯が1年間にいかへ使う金額の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、塩辛などの加工品を含まないこと。
3つ目は2025年の数字であることです。
ぶりへの支出では富山県が6,836で最も高く、主指標で1位の富山県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では中国5県が2,090円で最も高く、北海道が1,285円で最も低くなりました。
ぶりやまぐろへの支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の富山県と2位の青森県の差は822円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 生鮮のいかへの支出。塩辛などの加工品は含まない。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 生鮮のいかへの支出。
塩辛などの加工品は含まない。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
