洋服や靴の値段は、都道府県でどれくらい違うのでしょうか。
全国平均を100として比べます。
使うのは総務省の小売物価統計調査、2024年の消費者物価地域差指数。
石川県が112.2で1位。
47都道府県の平均は99.61、中央値は100.3です。
最も高い112.2と最も低い90.1の差は22.1ポイント、倍率にすると1.25倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
99.6
被服及び履物の地域差指数(2024年)
最も多い 石川県
112.2
最も少ない 鹿児島県
90.1
被服・履物が高い上位5県
被服・履物が高い上位5県です。
石川県は112.2、北海道は105.9、高知県は104.8でした。
1位と2位の差は6.3ポイントです。
4位は東京都で102.9、5位は埼玉県で102.5。
上位5はいずれも47都道府県の平均99.61を上回りました。
1位の石川県は平均を12.59ポイント上回りました。
中央値の100.3と比べると11.9ポイント高く、平均に対する比では1.13倍にあたります。
6位以下は山口県で102.3、富山県で102.1、三重県で102.1と続きました。
2位と3位の差は1.1ポイント、3位と4位の差は1.9ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.4ポイントでした。
1位から5位までの幅は9.7ポイント、1位から8位までの幅は10.1ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
石川県は総合の地域差指数でも14位に入っています。
全国の値は100で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は全国平均を1割以上上回りました。
10大費目のなかでは差が大きめの費目です。
総合の指数とは順位が異なります
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は被服・履物の物価水準の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
総合の地域差指数で並べ替えると、順位が変わります。
1位は東京都の104、2位は神奈川県の103.3、3位は北海道の101.9。
4位以下は山形県、千葉県と続きます。
逆に下位は鹿児島県が96.4、群馬県が96.2。
東京都と群馬県では1.08倍の開きです。
総合の指数とは順位が異なります。
被服は店の顔ぶれによって値段の水準が変わる費目です。
百貨店や専門店が多い地域では単価の高い商品が並び、量販店中心の地域では安い商品が中心になります。
衣類は持ち運びやすく通信販売とも相性がよいため、値段の差は縮まる方向にあると考えられます。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が105.9で最も高く、九州・沖縄8県が98.14で最も低くなります。
中部9県100.37と東北6県100.33がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
被服・履物が安い下位5県
被服・履物が安い下位5県です。
47位の鹿児島県は90.1、46位の香川県は91.4、45位の島根県は94.2でした。
1位の石川県とは22.1ポイントの差があります。
44位は広島県で95.1、43位は山梨県で95.3、42位は宮崎県で96.1と続きます。
下位の県は全国平均を1割ほど下回ります。
同じような服でも、売られる値段は違います。
47都道府県の中央値は100.3、平均は99.61です。
47位の鹿児島県は平均を9.51ポイント下回りました。
47位の鹿児島県は1位の石川県の80.3パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.25倍の開きです。
46位との差は1.3ポイント、45位との差は4.1ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも6ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均99.61を下回りました。
47位から43位までの幅は5.2ポイントです。
鹿児島県は総合の地域差指数では46位です。
全国の値は100なので、47位はこれを9.9ポイント下回っています。
地図で見る
| 項目 | 被服及び履物の地域差指数 |
|---|---|
| 北海道 | 105.9 |
| 青森県 | 101 |
| 岩手県 | 99.5 |
| 宮城県 | 101 |
| 秋田県 | 101.6 |
| 山形県 | 98.1 |
| 福島県 | 100.8 |
| 茨城県 | 97.5 |
| 栃木県 | 101.4 |
| 群馬県 | 96.1 |
| 埼玉県 | 102.5 |
| 千葉県 | 96.1 |
| 東京都 | 102.9 |
| 神奈川県 | 101.1 |
| 新潟県 | 100.8 |
| 富山県 | 102.1 |
| 石川県 | 112.2 |
| 福井県 | 97 |
| 山梨県 | 95.3 |
| 長野県 | 98.4 |
| 岐阜県 | 98.8 |
| 静岡県 | 100.3 |
| 愛知県 | 98.4 |
| 三重県 | 102.1 |
| 滋賀県 | 99.1 |
| 京都府 | 98.4 |
| 大阪府 | 98.6 |
| 兵庫県 | 101.6 |
| 奈良県 | 97.2 |
| 和歌山県 | 99.1 |
| 鳥取県 | 100.8 |
| 島根県 | 94.2 |
| 岡山県 | 102 |
| 広島県 | 95.1 |
| 山口県 | 102.3 |
| 徳島県 | 101 |
| 香川県 | 91.4 |
| 愛媛県 | 100.3 |
| 高知県 | 104.8 |
| 福岡県 | 96.5 |
| 佐賀県 | 100.9 |
| 長崎県 | 101.7 |
| 熊本県 | 101.8 |
| 大分県 | 96.9 |
| 宮崎県 | 96.1 |
| 鹿児島県 | 90.1 |
| 沖縄県 | 101.1 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは石川県です。
次いで北海道、高知県、東京都、埼玉県が続きます。
淡いのは鹿児島県、香川県、島根県でした。
47都道府県の平均は99.61、中央値は100.3です。
石川県の112.2は平均を12.59ポイント上回ります。
1位と47位の差は22.1ポイント、倍率にすると1.25倍でした。
総合の地域差指数で並べ替えると東京都が104で最も高く、開きは1.08倍になります。
主指標で1位の石川県は総合の地域差指数では14位、総合の地域差指数で1位の東京都は主指標では4位でした。
| 順位 | 都道府県 | 被服及び履物の地域差指数 | 地方 | 総合の地域差指数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 石川県 | 112.2 | 中部 | 99.5 |
| 2 | 北海道 | 105.9 | 北海道 | 101.9 |
| 3 | 高知県 | 104.8 | 四国 | 100 |
| 4 | 東京都 | 102.9 | 関東 | 104 |
| 5 | 埼玉県 | 102.5 | 関東 | 100.3 |
| 6 | 山口県 | 102.3 | 中国 | 99.9 |
| 7 | 三重県 | 102.1 | 近畿 | 98.7 |
| 7 | 富山県 | 102.1 | 中部 | 98.6 |
| 9 | 岡山県 | 102 | 中国 | 97.7 |
| 10 | 熊本県 | 101.8 | 九州 | 99.4 |
| 11 | 長崎県 | 101.7 | 九州 | 99.3 |
| 12 | 秋田県 | 101.6 | 東北 | 99.2 |
| 12 | 兵庫県 | 101.6 | 近畿 | 99.2 |
| 14 | 栃木県 | 101.4 | 関東 | 97.6 |
| 15 | 沖縄県 | 101.1 | 九州 | 100.2 |
| 15 | 神奈川県 | 101.1 | 関東 | 103.3 |
| 17 | 宮城県 | 101 | 東北 | 100.6 |
| 17 | 青森県 | 101 | 東北 | 98.5 |
| 17 | 徳島県 | 101 | 四国 | 99.3 |
| 20 | 佐賀県 | 100.9 | 九州 | 97.7 |
| 21 | 新潟県 | 100.8 | 中部 | 98 |
| 21 | 鳥取県 | 100.8 | 中国 | 98.9 |
| 21 | 福島県 | 100.8 | 東北 | 98.8 |
| 24 | 愛媛県 | 100.3 | 四国 | 98.6 |
| 24 | 静岡県 | 100.3 | 中部 | 98.3 |
| 26 | 岩手県 | 99.5 | 東北 | 100 |
| 27 | 滋賀県 | 99.1 | 近畿 | 98.6 |
| 27 | 和歌山県 | 99.1 | 近畿 | 98.2 |
| 29 | 岐阜県 | 98.8 | 中部 | 97.1 |
| 30 | 大阪府 | 98.6 | 近畿 | 99.3 |
| 31 | 愛知県 | 98.4 | 中部 | 98.1 |
| 31 | 京都府 | 98.4 | 近畿 | 101.1 |
| 31 | 長野県 | 98.4 | 中部 | 97.9 |
| 34 | 山形県 | 98.1 | 東北 | 101.4 |
| 35 | 茨城県 | 97.5 | 関東 | 97.5 |
| 36 | 奈良県 | 97.2 | 近畿 | 98.1 |
| 37 | 福井県 | 97 | 中部 | 99.3 |
| 38 | 大分県 | 96.9 | 九州 | 97.4 |
| 39 | 福岡県 | 96.5 | 九州 | 98 |
| 40 | 宮崎県 | 96.1 | 九州 | 97 |
| 40 | 群馬県 | 96.1 | 関東 | 96.2 |
| 40 | 千葉県 | 96.1 | 関東 | 101.2 |
| 43 | 山梨県 | 95.3 | 中部 | 97.7 |
| 44 | 広島県 | 95.1 | 中国 | 98.7 |
| 45 | 島根県 | 94.2 | 中国 | 100 |
| 46 | 香川県 | 91.4 | 四国 | 98.6 |
| 47 | 鹿児島県 | 90.1 | 九州 | 96.4 |
このグラフについての豆知識
店の構成が効く費目
被服及び履物には洋服、シャツ・セーター類、下着、履物、洋服の仕立て代などが含まれます。
1位と47位の差は1.25倍。
食料の1.11倍より大きく、住居の1.56倍よりは小さい水準です。
全国平均を100とした指数
消費者物価地域差指数は、全国の平均を100として、その地域の物価がどれくらいかを表した数字です。
100を超えれば全国より高く、下回れば安いことを示します。
費目ごとの指数は、家計の支出割合で重みをつけて価格を比べたものです。
この記事の数字は都道府県の全域を対象にしたもので、県庁所在市だけを見た数字とは違います。
数字の散らばり
1位の石川県は112.2、47位の鹿児島県は90.1。
差は22.1ポイント、倍率にすると1.25倍です。
中央値は100.3、平均は99.61でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.69ポイントの差でした。
総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た被服及び履物の地域差指数
| 地方 | 最も多い | 最も少ない |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 101.6 | 山形県 98.1 |
| 関東 | 東京都 102.9 | 千葉県 96.1 |
| 中部 | 石川県 112.2 | 山梨県 95.3 |
| 近畿 | 三重県 102.1 | 奈良県 97.2 |
| 中国 | 山口県 102.3 | 島根県 94.2 |
| 四国 | 高知県 104.8 | 香川県 91.4 |
| 九州 | 熊本県 101.8 | 鹿児島県 90.1 |
まとめ
被服・履物の物価水準を47都道府県で比べると、最も高い石川県で112.2、最も低い鹿児島県で90.1でした。
その差は22.1ポイント、倍率にすると1.25倍です。
47都道府県の中央値は100.3、平均は99.61でした。
全国の値は100です。
総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になり、主指標で1位の石川県はその見方では14位に位置します。
被服・履物の物価水準の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、全国平均を100とした指数であること。
2つ目は、売られている商品の構成に左右されること。
3つ目は2024年の数字であることです。
総合の地域差指数では東京都が104で最も高く、主指標で1位の石川県はこの見方では14位でした。
地方ごとの平均では北海道が105.9で最も高く、九州・沖縄8県が98.14で最も低くなりました。
家具・家事用品や教養娯楽の物価水準を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の石川県と2位の北海道の差は6.3ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003441258
- 備考: 全国平均を100としたときの2024年の都道府県別の指数。参考指標は同じ県の総合の指数
注記: 全国平均を100としたときの2024年の都道府県別の指数。
参考指標は同じ県の総合の指数
