乳がん検診に使うマンモグラフィーは、病院にどれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が207台で1位。
47都道府県の平均は52.9台、中央値は42台です。
1位と47位の間には12.9倍の開き、人口10万人あたりでは2.6倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
53台
マンモグラフィーの台数(2023年)
最も多い 東京都
207台
最も少ない 高知県
16台
マンモグラフィーが多い上位5都府県
マンモグラフィーが多い上位5都府県です。
東京都は207台、大阪府は141台、神奈川県は127台でした。
東京都は2位の大阪府の1.47倍です。
4位は愛知県で112台、5位は福岡県で110台。
上位5で全国の28パーセント、上位3で19.1パーセント、上位10で47.6パーセントでした。
1位だけで8.3パーセントを占めます。
47都道府県の平均は52.9台なので、1位は平均の3.9倍。
中央値の42台と比べると4.9倍にあたります。
6位以下は埼玉県で109台、千葉県で109台、兵庫県で105台と続きました。
2位と3位の差は14台、3位と4位の差は15台でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の72パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると348台。
これだけで全国の14.0パーセントにあたります。
実数は人口の多さに沿います。
1位でも全国の8.3パーセントにとどまりました。
人口あたりでは徳島県が1位です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
病院のマンモグラフィーの台数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は徳島県の3.65台、2位は香川県3.38台、3位は山口県3.36台。
4位以下は鳥取県、島根県と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都1.46台、神奈川県1.38台。
徳島県と神奈川県では2.6倍の開きです。
人口あたりの1位は徳島県です。
実数1位の都は人口あたりでは46位まで下がります。
差が小さいのは、乳がん検診が全国の市町村事業として行われ、どの県にも一定の台数が必要だからだと考えられます。
当サイトの乳がんの死亡数の記事とあわせて見ると、検診と結果の関係を考える材料になります。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が3.1台で最も多く、関東7都県が1.6台で最も少なくなります。
中国5県2.7台と九州・沖縄8県2.5台がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
マンモグラフィーが少ない下位5県
マンモグラフィーが少ない下位5県です。
47位の高知県は16台、46位の鳥取県は17台、45位の島根県は20台でした。
1位の東京都とは12.9倍の差があります。
44位は佐賀県で21台、43位は福井県で21台、42位は和歌山県で23台と続きます。
12.9倍という開きは、この記事で扱う機器のなかで最も小さいものです。
47都道府県の中央値は42台。
平均は52.9台なので、平均が中央値の1.3倍です。
47位の高知県は平均の30.2パーセント、中央値の38.1パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.8パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで8.3パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の高知県は、1位の東京都の7.73パーセントにあたる水準です。
46位との差は1台、45位との差は4台でした。
1位の東京都と47位の高知県の間には191台の開きがあります。
地方別に見る
病院のマンモグラフィーは、全国にまんべんなく行きわたっています。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の27.7パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が17.7パーセント、近畿7府県が16.8パーセント、九州・沖縄8県が14パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が7.9パーセント、中国5県が7.5パーセント、四国4県が4.4パーセント、北海道が4パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が3.1台、中国5県が2.7台、九州・沖縄8県が2.5台の順に多く、最も少ないのは関東7都県が1.6台です。
地図で見る
| 項目 | マンモグラフィーの台数 |
|---|---|
| 北海道 | 99台 |
| 青森県 | 24台 |
| 岩手県 | 25台 |
| 宮城県 | 42台 |
| 秋田県 | 27台 |
| 山形県 | 28台 |
| 福島県 | 50台 |
| 茨城県 | 51台 |
| 栃木県 | 38台 |
| 群馬県 | 48台 |
| 埼玉県 | 109台 |
| 千葉県 | 109台 |
| 東京都 | 207台 |
| 神奈川県 | 127台 |
| 新潟県 | 48台 |
| 富山県 | 30台 |
| 石川県 | 31台 |
| 福井県 | 21台 |
| 山梨県 | 23台 |
| 長野県 | 61台 |
| 岐阜県 | 50台 |
| 静岡県 | 65台 |
| 愛知県 | 112台 |
| 三重県 | 44台 |
| 滋賀県 | 29台 |
| 京都府 | 47台 |
| 大阪府 | 141台 |
| 兵庫県 | 105台 |
| 奈良県 | 29台 |
| 和歌山県 | 23台 |
| 鳥取県 | 17台 |
| 島根県 | 20台 |
| 岡山県 | 44台 |
| 広島県 | 63台 |
| 山口県 | 43台 |
| 徳島県 | 25台 |
| 香川県 | 31台 |
| 愛媛県 | 38台 |
| 高知県 | 16台 |
| 福岡県 | 110台 |
| 佐賀県 | 21台 |
| 長崎県 | 39台 |
| 熊本県 | 45台 |
| 大分県 | 30台 |
| 宮崎県 | 25台 |
| 鹿児島県 | 46台 |
| 沖縄県 | 31台 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、福岡県が続きます。
淡いのは高知県、鳥取県、島根県でした。
47都道府県の平均は52.9台、中央値は42台です。
東京都の207台は平均の3.9倍にあたります。
上位3で19.1パーセント、1位と47位で12.9倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと徳島県が3.65台で最も多く、開きは2.6倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは46位、人口あたり1位の徳島県は実数では38位でした。
| 順位 | 都道府県 | マンモグラフィーの台数(台) | 地方 | 人口10万人あたりのマンモグラフィーの台数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 207 | 関東 | 1.46 |
| 2 | 大阪府 | 141 | 近畿 | 1.61 |
| 3 | 神奈川県 | 127 | 関東 | 1.38 |
| 4 | 愛知県 | 112 | 中部 | 1.5 |
| 5 | 福岡県 | 110 | 九州 | 2.16 |
| 6 | 埼玉県 | 109 | 関東 | 1.49 |
| 6 | 千葉県 | 109 | 関東 | 1.74 |
| 8 | 兵庫県 | 105 | 近畿 | 1.97 |
| 9 | 北海道 | 99 | 北海道 | 1.96 |
| 10 | 静岡県 | 65 | 中部 | 1.84 |
| 11 | 広島県 | 63 | 中国 | 2.32 |
| 12 | 長野県 | 61 | 中部 | 3.07 |
| 13 | 茨城県 | 51 | 関東 | 1.82 |
| 14 | 岐阜県 | 50 | 中部 | 2.61 |
| 14 | 福島県 | 50 | 東北 | 2.87 |
| 16 | 群馬県 | 48 | 関東 | 2.54 |
| 16 | 新潟県 | 48 | 中部 | 2.29 |
| 18 | 京都府 | 47 | 近畿 | 1.87 |
| 19 | 鹿児島県 | 46 | 九州 | 3 |
| 20 | 熊本県 | 45 | 九州 | 2.65 |
| 21 | 岡山県 | 44 | 中国 | 2.4 |
| 21 | 三重県 | 44 | 近畿 | 2.57 |
| 23 | 山口県 | 43 | 中国 | 3.36 |
| 24 | 宮城県 | 42 | 東北 | 1.87 |
| 25 | 長崎県 | 39 | 九州 | 3.12 |
| 26 | 愛媛県 | 38 | 四国 | 2.98 |
| 26 | 栃木県 | 38 | 関東 | 2.02 |
| 28 | 沖縄県 | 31 | 九州 | 2.11 |
| 28 | 香川県 | 31 | 四国 | 3.38 |
| 28 | 石川県 | 31 | 中部 | 2.82 |
| 31 | 大分県 | 30 | 九州 | 2.76 |
| 31 | 富山県 | 30 | 中部 | 3.01 |
| 33 | 滋賀県 | 29 | 近畿 | 2.07 |
| 33 | 奈良県 | 29 | 近畿 | 2.26 |
| 35 | 山形県 | 28 | 東北 | 2.77 |
| 36 | 秋田県 | 27 | 東北 | 3.01 |
| 37 | 岩手県 | 25 | 東北 | 2.18 |
| 37 | 宮崎県 | 25 | 九州 | 2.42 |
| 37 | 徳島県 | 25 | 四国 | 3.65 |
| 40 | 青森県 | 24 | 東北 | 2.06 |
| 41 | 山梨県 | 23 | 中部 | 2.91 |
| 41 | 和歌山県 | 23 | 近畿 | 2.61 |
| 43 | 佐賀県 | 21 | 九州 | 2.66 |
| 43 | 福井県 | 21 | 中部 | 2.84 |
| 45 | 島根県 | 20 | 中国 | 3.12 |
| 46 | 鳥取県 | 17 | 中国 | 3.2 |
| 47 | 高知県 | 16 | 四国 | 2.44 |
このグラフについての豆知識
検診を支える機器
病院にあるマンモグラフィーは全国で2,487台。
このほかに診療所や検診車にもあり、乳がん検診のインフラを支えています。
乳がんの死亡数は全国1万6,005人。
検診による早期発見が死亡を減らす鍵とされています。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
検査の患者数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は207台、47位の高知県は16台。
両者の間には12.9倍の開きがあります。
上位3で全国の19.1パーセント、上位10で47.6パーセントを占めます。
中央値は42台、平均は52.9台です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと2.6倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
病院のマンモグラフィーの台数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
並びが最も重なったのは【会社役員の数】全国313万人、人口あたり2位に福井県が食い込むで、相関は0.96です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.74)です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見たマンモグラフィーの台数
| 地方 | 最も多い(台) | 最も少ない(台) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 50 | 青森県 24 |
| 関東 | 東京都 207 | 栃木県 38 |
| 中部 | 愛知県 112 | 福井県 21 |
| 近畿 | 大阪府 141 | 和歌山県 23 |
| 中国 | 広島県 63 | 鳥取県 17 |
| 四国 | 愛媛県 38 | 高知県 16 |
| 九州 | 福岡県 110 | 佐賀県 21 |
まとめ
病院のマンモグラフィーの台数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で207台、最も少ない高知県で16台でした。
1位と47位の間には12.9倍の開きがあります。
上位3で全国の19.1パーセント、上位10で47.6パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は42台、平均は52.9台でした。
人口10万人あたりに直すと2.6倍の開きになります。
病院のマンモグラフィーの台数をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、病院の分だけで診療所を含まないこと。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは徳島県が3.65台で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは46位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の27.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が3.1台で最多でした。
診療所のマンモグラフィーや乳がんの死亡数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024873
- 備考: 病院にあるマンモグラフィーの台数。診療所の分は含まない。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 病院にあるマンモグラフィーの台数。
診療所の分は含まない。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
