町の診療所でマンモグラフィー検査を受けた人は、ひと月にどれくらいいるのでしょうか。
2023年9月の患者数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が46,935人で1位。
47都道府県の平均は6,633.6人、中央値は3,267人です。
1位と47位の間には52倍の開き、人口10万人あたりでは9.7倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
6,634人
診療所のマンモグラフィーの患者数(2023年)
最も多い 東京都
46,935人
最も少ない 山梨県
902人
地図で見る
| 項目 | 診療所のマンモグラフィーの患者数 |
|---|---|
| 北海道 | 13,704人 |
| 青森県 | 3,267人 |
| 岩手県 | 1,862人 |
| 宮城県 | 9,024人 |
| 秋田県 | 3,817人 |
| 山形県 | 8,824人 |
| 福島県 | 3,231人 |
| 茨城県 | 3,241人 |
| 栃木県 | 3,827人 |
| 群馬県 | 2,626人 |
| 埼玉県 | 12,774人 |
| 千葉県 | 12,984人 |
| 東京都 | 46,935人 |
| 神奈川県 | 20,692人 |
| 新潟県 | 10,314人 |
| 富山県 | 5,267人 |
| 石川県 | 3,402人 |
| 福井県 | 1,885人 |
| 山梨県 | 902人 |
| 長野県 | 1,794人 |
| 岐阜県 | 4,825人 |
| 静岡県 | 7,159人 |
| 愛知県 | 17,132人 |
| 三重県 | 2,834人 |
| 滋賀県 | 2,753人 |
| 京都府 | 3,245人 |
| 大阪府 | 16,949人 |
| 兵庫県 | 14,922人 |
| 奈良県 | 2,039人 |
| 和歌山県 | 2,494人 |
| 鳥取県 | 1,963人 |
| 島根県 | 2,142人 |
| 岡山県 | 9,441人 |
| 広島県 | 8,567人 |
| 山口県 | 2,001人 |
| 徳島県 | 1,669人 |
| 香川県 | 3,030人 |
| 愛媛県 | 1,587人 |
| 高知県 | 1,356人 |
| 福岡県 | 14,113人 |
| 佐賀県 | 1,179人 |
| 長崎県 | 1,778人 |
| 熊本県 | 4,679人 |
| 大分県 | 4,706人 |
| 宮崎県 | 3,220人 |
| 鹿児島県 | 2,190人 |
| 沖縄県 | 3,436人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県が続きます。
淡いのは山梨県、佐賀県、高知県でした。
47都道府県の平均は6,633.6人、中央値は3,267人です。
東京都の46,935人は平均の7.1倍にあたります。
上位3で27.2パーセント、1位と47位で52倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと山形県が872.8人で最も多く、開きは9.7倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは10位、人口あたり1位の山形県は実数では13位でした。
| 順位 | 都道府県 | 診療所のマンモグラフィーの患者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの診療所のマンモグラフィーの患者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 46935 | 関東 | 331.04 |
| 2 | 神奈川県 | 20692 | 関東 | 224.3 |
| 3 | 愛知県 | 17132 | 中部 | 229.65 |
| 4 | 大阪府 | 16949 | 近畿 | 193.55 |
| 5 | 兵庫県 | 14922 | 近畿 | 279.6 |
| 6 | 福岡県 | 14113 | 九州 | 277.16 |
| 7 | 北海道 | 13704 | 北海道 | 271.74 |
| 8 | 千葉県 | 12984 | 関東 | 207.71 |
| 9 | 埼玉県 | 12774 | 関東 | 174.22 |
| 10 | 新潟県 | 10314 | 中部 | 491.38 |
| 11 | 岡山県 | 9441 | 中国 | 515.62 |
| 12 | 宮城県 | 9024 | 東北 | 401.42 |
| 13 | 山形県 | 8824 | 東北 | 872.8 |
| 14 | 広島県 | 8567 | 中国 | 315.66 |
| 15 | 静岡県 | 7159 | 中部 | 202.98 |
| 16 | 富山県 | 5267 | 中部 | 528.28 |
| 17 | 岐阜県 | 4825 | 中部 | 251.83 |
| 18 | 大分県 | 4706 | 九州 | 433.73 |
| 19 | 熊本県 | 4679 | 九州 | 275.72 |
| 20 | 栃木県 | 3827 | 関東 | 203.02 |
| 21 | 秋田県 | 3817 | 東北 | 425.53 |
| 22 | 沖縄県 | 3436 | 九州 | 234.38 |
| 23 | 石川県 | 3402 | 中部 | 309.84 |
| 24 | 青森県 | 3267 | 東北 | 280.43 |
| 25 | 京都府 | 3245 | 近畿 | 128.77 |
| 26 | 茨城県 | 3241 | 関東 | 115.5 |
| 27 | 福島県 | 3231 | 東北 | 185.37 |
| 28 | 宮崎県 | 3220 | 九州 | 311.71 |
| 29 | 香川県 | 3030 | 四国 | 330.43 |
| 30 | 三重県 | 2834 | 近畿 | 165.63 |
| 31 | 滋賀県 | 2753 | 近畿 | 196.36 |
| 32 | 群馬県 | 2626 | 関東 | 138.94 |
| 33 | 和歌山県 | 2494 | 近畿 | 283.41 |
| 34 | 鹿児島県 | 2190 | 九州 | 142.95 |
| 35 | 島根県 | 2142 | 中国 | 333.64 |
| 36 | 奈良県 | 2039 | 近畿 | 158.68 |
| 37 | 山口県 | 2001 | 中国 | 156.21 |
| 38 | 鳥取県 | 1963 | 中国 | 369.68 |
| 39 | 福井県 | 1885 | 中部 | 255.07 |
| 40 | 岩手県 | 1862 | 東北 | 162.62 |
| 41 | 長野県 | 1794 | 中部 | 90.29 |
| 42 | 長崎県 | 1778 | 九州 | 142.01 |
| 43 | 徳島県 | 1669 | 四国 | 243.65 |
| 44 | 愛媛県 | 1587 | 四国 | 124.37 |
| 45 | 高知県 | 1356 | 四国 | 206.71 |
| 46 | 佐賀県 | 1179 | 九州 | 149.62 |
| 47 | 山梨県 | 902 | 中部 | 114.03 |
診療所のマンモグラフィーが多い上位5都府県
診療所のマンモグラフィーが多い上位5都府県です。
東京都は46,935人、神奈川県は20,692人、愛知県は17,132人でした。
東京都は2位の神奈川県の2.27倍です。
4位は大阪府で16,949人、5位は兵庫県で14,922人。
上位5で全国の37.4パーセント、上位3で27.2パーセント、上位10で57.9パーセントでした。
1位だけで15.1パーセントを占めます。
47都道府県の平均は6,633.6人なので、1位は平均の7.1倍。
中央値の3,267人と比べると14.4倍にあたります。
6位以下は福岡県で14,113人、北海道で13,704人、千葉県で12,984人と続きました。
2位と3位の差は3,560人、3位と4位の差は183人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の62.6パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると67,627人。
これだけで全国の21.7パーセントにあたります。
1位だけで全国の15.1パーセントを占めました。
人口の集中より高い水準です。
人口あたりでは山形県が1位です
ここから先は、診療所でマンモグラフィーを受けた人の数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は山形県の872.8人、2位は富山県528.28人、3位は岡山県515.62人。
4位以下は新潟県、大分県と続きます。
逆に人口あたりの下位は山梨県114.03人、長野県90.29人。
山形県と長野県では9.7倍の開きです。
人口あたりの1位は山形県です。
実数1位の東京都は人口あたりでも10位に入ります。
都市部では乳腺外科の専門クリニックが検診を担い、地方では自治体の検診や病院が担う。
この分担の違いが差になっていると考えられます。
当サイトの病院のマンモグラフィーの記事と並べて読んでみてください。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が365.8人で最も多く、近畿7府県が206.6人で最も少なくなります。
中国5県344.5人と北海道271.7人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
診療所のマンモグラフィーが少ない下位5県
診療所のマンモグラフィーが少ない下位5県です。
47位の山梨県は902人、46位の佐賀県は1,179人、45位の高知県は1,356人でした。
1位の東京都とは52倍の差があります。
44位は愛媛県で1,587人、43位は徳島県で1,669人、42位は長崎県で1,778人と続きます。
52倍という開きです。
乳腺の専門クリニックの偏りが表れています。
47都道府県の中央値は3,267人。
平均は6,633.6人なので、平均が中央値の2.0倍です。
47位の山梨県は平均の13.6パーセント、中央値の27.6パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.1パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで15.1パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の山梨県は、1位の東京都の1.92パーセントにあたる水準です。
46位との差は277人、45位との差は454人でした。
1位の東京都と47位の山梨県の間には46,033人の開きがあります。
地方別に見る
診療所のマンモグラフィーの患者数は、都市部で多くなります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の33.1パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が16.9パーセント、近畿7府県が14.5パーセント、九州・沖縄8県が11.3パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が9.6パーセント、中国5県が7.7パーセント、北海道が4.4パーセント、四国4県が2.5パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
東北6県が365.8人、中国5県が344.5人、北海道が271.7人の順に多く、最も少ないのは近畿7府県が206.6人です。
このグラフについての豆知識
ひと月に31万人
2023年9月に診療所でマンモグラフィーを受けた人は全国で31万1,781人。
乳がん検診の多くを診療所が担っています。
乳がんの死亡数は全国1万6,005人。
早期発見できれば経過の良いがんとされ、検診の受けやすさが鍵になります。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
患者数や実施件数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は46,935人、47位の山梨県は902人。
両者の間には52倍の開きがあります。
上位3で全国の27.2パーセント、上位10で57.9パーセントを占めます。
中央値は3,267人、平均は6,633.6人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと9.7倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
診療所でマンモグラフィーを受けた人の数の順位で探してみます。
0.8という高い相関を示したのが【理容師の数】全国20万6,747人、東北で厚いでした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きています(相関-0.65)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た診療所のマンモグラフィーの患者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 9024 | 岩手県 1862 |
| 関東 | 東京都 46935 | 群馬県 2626 |
| 中部 | 愛知県 17132 | 山梨県 902 |
| 近畿 | 大阪府 16949 | 奈良県 2039 |
| 中国 | 岡山県 9441 | 鳥取県 1963 |
| 四国 | 香川県 3030 | 高知県 1356 |
| 九州 | 福岡県 14113 | 佐賀県 1179 |
まとめ
診療所でマンモグラフィーを受けた人の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で46,935人、最も少ない山梨県で902人でした。
1位と47位の間には52倍の開きがあります。
上位3で全国の27.2パーセント、上位10で57.9パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は3,267人、平均は6,633.6人でした。
人口10万人あたりに直すと9.7倍の開きになります。
ここまでの診療所でマンモグラフィーを受けた人の数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、2023年9月の1か月分の数であること。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは山形県が872.8人で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは10位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の33.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が365.8人で最多でした。
病院のマンモグラフィーや乳がんの死亡数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024908
- 備考: 2023年9月の1か月間に一般診療所でマンモグラフィー検査を受けた患者数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年9月の1か月間に一般診療所でマンモグラフィー検査を受けた患者数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
