電気やガス、水道の値段は、都道府県でどれくらい違うのでしょうか。
全国平均を100として比べます。
使うのは総務省の小売物価統計調査、2024年の消費者物価地域差指数。
北海道が119.6で1位。
47都道府県の平均は102.51、中央値は102.3です。
最も高い119.6と最も低い87の差は32.6ポイント、倍率にすると1.37倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
102.5
光熱・水道の地域差指数(2024年)
最も多い 北海道
119.6
最も少ない 大阪府
87
光熱・水道が高い上位5道県
光熱・水道が高い上位5道県です。
北海道は119.6、岩手県は112.1、山形県は111.2でした。
1位と2位の差は7.5ポイントです。
4位は島根県で111.2、5位は青森県で111。
上位5はいずれも47都道府県の平均102.51を上回りました。
1位の北海道は平均を17.09ポイント上回りました。
中央値の102.3と比べると17.3ポイント高く、平均に対する比では1.17倍にあたります。
6位以下は福島県で109.5、山口県で108.2、秋田県で107.5と続きました。
2位と3位の差は0.9ポイント、3位と4位の差は0ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は3.5ポイントでした。
1位から5位までの幅は8.6ポイント、1位から8位までの幅は12.1ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
北海道は総合の地域差指数でも3位に入っています。
全国の値は100で、上位5はいずれもこれを上回りました。
寒い地方が上位に並びました。
暖房に使う灯油やガスの費用が指数を押し上げます。
総合の指数とは順位が大きく違います
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は光熱・水道の物価水準の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
総合の地域差指数で並べ替えると、順位が変わります。
1位は東京都の104、2位は神奈川県の103.3、3位は北海道の101.9。
4位以下は山形県、千葉県と続きます。
逆に下位は鹿児島県が96.4、群馬県が96.2。
東京都と群馬県では1.08倍の開きです。
総合の指数とは順位がまったく違います。
光熱・水道は気候と人口密度に強く左右される費目です。
水道料金は市町村ごとに決められており、水源から遠い地域や人口の少ない地域ほど高くなる傾向があります。
プロパンガスと都市ガスのどちらが使われているかも、地域によって大きく違います。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が119.6で最も高く、近畿7府県が94.53で最も低くなります。
東北6県109.22と中国5県106.56がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
光熱・水道が安い下位5府県
光熱・水道が安い下位5府県です。
47位の大阪府は87、46位の兵庫県は92.8、45位の和歌山県は94.2でした。
1位の北海道とは32.6ポイントの差があります。
44位は滋賀県で94.6、43位は京都府で95.8、42位は奈良県で96と続きます。
下位は大都市圏の府県です。
人口が集まる地域ほど、送る費用が薄まります。
47都道府県の中央値は102.3、平均は102.51です。
47位の大阪府は平均を15.51ポイント下回りました。
47位の大阪府は1位の北海道の72.7パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.37倍の開きです。
46位との差は5.8ポイント、45位との差は7.2ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも9ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均102.51を下回りました。
47位から43位までの幅は8.8ポイントです。
大阪府は総合の地域差指数では中位位です。
全国の値は100なので、47位はこれを13ポイント下回っています。
地方別に見る
光熱・水道の物価は、寒い地方で高くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が119.6で最も高くなります。
次いで東北6県が109.22、中国5県が106.56、四国4県が104.8と続きました。
低いほうは九州・沖縄8県が101.71、中部9県が101.62、関東7都県が100.19、近畿7府県が94.53でした。
最も高い北海道と最も低い近畿7府県の差は25.07ポイントです。
総合の地域差指数で見ると北海道が最も高く、九州・沖縄8県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 光熱・水道の地域差指数 |
|---|---|
| 北海道 | 119.6 |
| 青森県 | 111 |
| 岩手県 | 112.1 |
| 宮城県 | 104 |
| 秋田県 | 107.5 |
| 山形県 | 111.2 |
| 福島県 | 109.5 |
| 茨城県 | 106.5 |
| 栃木県 | 101 |
| 群馬県 | 102.3 |
| 埼玉県 | 96.1 |
| 千葉県 | 101.2 |
| 東京都 | 96.2 |
| 神奈川県 | 98 |
| 新潟県 | 101 |
| 富山県 | 104.5 |
| 石川県 | 103.1 |
| 福井県 | 100.7 |
| 山梨県 | 100.5 |
| 長野県 | 105.2 |
| 岐阜県 | 98.6 |
| 静岡県 | 101.6 |
| 愛知県 | 99.4 |
| 三重県 | 101.3 |
| 滋賀県 | 94.6 |
| 京都府 | 95.8 |
| 大阪府 | 87 |
| 兵庫県 | 92.8 |
| 奈良県 | 96 |
| 和歌山県 | 94.2 |
| 鳥取県 | 106.1 |
| 島根県 | 111.2 |
| 岡山県 | 104.1 |
| 広島県 | 103.2 |
| 山口県 | 108.2 |
| 徳島県 | 105.1 |
| 香川県 | 103.6 |
| 愛媛県 | 106.8 |
| 高知県 | 103.7 |
| 福岡県 | 100.5 |
| 佐賀県 | 106.3 |
| 長崎県 | 107 |
| 熊本県 | 97.9 |
| 大分県 | 100.2 |
| 宮崎県 | 99.3 |
| 鹿児島県 | 97.5 |
| 沖縄県 | 105 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道です。
次いで岩手県、山形県、島根県、青森県が続きます。
淡いのは大阪府、兵庫県、和歌山県でした。
47都道府県の平均は102.51、中央値は102.3です。
北海道の119.6は平均を17.09ポイント上回ります。
1位と47位の差は32.6ポイント、倍率にすると1.37倍でした。
総合の地域差指数で並べ替えると東京都が104で最も高く、開きは1.08倍になります。
主指標で1位の北海道は総合の地域差指数では3位、総合の地域差指数で1位の東京都は主指標では40位でした。
| 順位 | 都道府県 | 光熱・水道の地域差指数 | 地方 | 総合の地域差指数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 119.6 | 北海道 | 101.9 |
| 2 | 岩手県 | 112.1 | 東北 | 100 |
| 3 | 山形県 | 111.2 | 東北 | 101.4 |
| 3 | 島根県 | 111.2 | 中国 | 100 |
| 5 | 青森県 | 111 | 東北 | 98.5 |
| 6 | 福島県 | 109.5 | 東北 | 98.8 |
| 7 | 山口県 | 108.2 | 中国 | 99.9 |
| 8 | 秋田県 | 107.5 | 東北 | 99.2 |
| 9 | 長崎県 | 107 | 九州 | 99.3 |
| 10 | 愛媛県 | 106.8 | 四国 | 98.6 |
| 11 | 茨城県 | 106.5 | 関東 | 97.5 |
| 12 | 佐賀県 | 106.3 | 九州 | 97.7 |
| 13 | 鳥取県 | 106.1 | 中国 | 98.9 |
| 14 | 長野県 | 105.2 | 中部 | 97.9 |
| 15 | 徳島県 | 105.1 | 四国 | 99.3 |
| 16 | 沖縄県 | 105 | 九州 | 100.2 |
| 17 | 富山県 | 104.5 | 中部 | 98.6 |
| 18 | 岡山県 | 104.1 | 中国 | 97.7 |
| 19 | 宮城県 | 104 | 東北 | 100.6 |
| 20 | 高知県 | 103.7 | 四国 | 100 |
| 21 | 香川県 | 103.6 | 四国 | 98.6 |
| 22 | 広島県 | 103.2 | 中国 | 98.7 |
| 23 | 石川県 | 103.1 | 中部 | 99.5 |
| 24 | 群馬県 | 102.3 | 関東 | 96.2 |
| 25 | 静岡県 | 101.6 | 中部 | 98.3 |
| 26 | 三重県 | 101.3 | 近畿 | 98.7 |
| 27 | 千葉県 | 101.2 | 関東 | 101.2 |
| 28 | 新潟県 | 101 | 中部 | 98 |
| 28 | 栃木県 | 101 | 関東 | 97.6 |
| 30 | 福井県 | 100.7 | 中部 | 99.3 |
| 31 | 山梨県 | 100.5 | 中部 | 97.7 |
| 31 | 福岡県 | 100.5 | 九州 | 98 |
| 33 | 大分県 | 100.2 | 九州 | 97.4 |
| 34 | 愛知県 | 99.4 | 中部 | 98.1 |
| 35 | 宮崎県 | 99.3 | 九州 | 97 |
| 36 | 岐阜県 | 98.6 | 中部 | 97.1 |
| 37 | 神奈川県 | 98 | 関東 | 103.3 |
| 38 | 熊本県 | 97.9 | 九州 | 99.4 |
| 39 | 鹿児島県 | 97.5 | 九州 | 96.4 |
| 40 | 東京都 | 96.2 | 関東 | 104 |
| 41 | 埼玉県 | 96.1 | 関東 | 100.3 |
| 42 | 奈良県 | 96 | 近畿 | 98.1 |
| 43 | 京都府 | 95.8 | 近畿 | 101.1 |
| 44 | 滋賀県 | 94.6 | 近畿 | 98.6 |
| 45 | 和歌山県 | 94.2 | 近畿 | 98.2 |
| 46 | 兵庫県 | 92.8 | 近畿 | 99.2 |
| 47 | 大阪府 | 87 | 近畿 | 99.3 |
このグラフについての豆知識
気候と人口密度が効く費目
光熱・水道には電気代、ガス代、上下水道料、灯油代が含まれます。
寒冷地では暖房に使う量そのものが多く、単価だけでなく必要量の面でも家計への負担が大きくなります。
全国平均を100とした指数
消費者物価地域差指数は、全国の平均を100として、その地域の物価がどれくらいかを表した数字です。
100を超えれば全国より高く、下回れば安いことを示します。
費目ごとの指数は、家計の支出割合で重みをつけて価格を比べたものです。
この記事の数字は都道府県の全域を対象にしたもので、県庁所在市だけを見た数字とは違います。
数字の散らばり
1位の北海道は119.6、47位の大阪府は87。
差は32.6ポイント、倍率にすると1.37倍です。
中央値は102.3、平均は102.51でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.21ポイントの差でした。
総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
光熱・水道の物価水準の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
最も似ていたのは【光熱と水道の費用】1か月の平均は2万29円、1.6倍(順位相関0.67)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【餃子への支出】を47都道府県で比べると上位2県だけ3,000円超(順位相関-0.68)です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た光熱・水道の地域差指数
| 地方 | 最も多い | 最も少ない |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 112.1 | 宮城県 104 |
| 関東 | 茨城県 106.5 | 埼玉県 96.1 |
| 中部 | 長野県 105.2 | 岐阜県 98.6 |
| 近畿 | 三重県 101.3 | 大阪府 87 |
| 中国 | 島根県 111.2 | 広島県 103.2 |
| 四国 | 愛媛県 106.8 | 香川県 103.6 |
| 九州 | 長崎県 107 | 鹿児島県 97.5 |
まとめ
光熱・水道の物価水準を47都道府県で比べると、最も高い北海道で119.6、最も低い大阪府で87でした。
その差は32.6ポイント、倍率にすると1.37倍です。
47都道府県の中央値は102.3、平均は102.51でした。
全国の値は100です。
総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になり、主指標で1位の北海道はその見方では3位に位置します。
光熱・水道の物価水準の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、全国平均を100とした指数であること。
2つ目は、使う量ではなく値段の水準であること。
3つ目は2024年の数字であることです。
総合の地域差指数では東京都が104で最も高く、主指標で1位の北海道はこの見方では3位でした。
地方ごとの平均では北海道が119.6で最も高く、近畿7府県が94.53で最も低くなりました。
光熱・水道への支出や食料の物価水準を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の北海道と2位の岩手県の差は7.5ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003441258
- 備考: 全国平均を100としたときの2024年の都道府県別の指数。参考指標は同じ県の総合の指数
注記: 全国平均を100としたときの2024年の都道府県別の指数。
参考指標は同じ県の総合の指数
