地域で高齢者が集まって活動する老人クラブ。
その会員は全国で3,766,915人。
70歳以上の人口2,898万人から見ると1割強にあたります。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
愛知県が248,652人で1位。
47都道府県の平均は80,147.1人、中央値は67,397人です。
1位と47位の差は12.7倍、人口10万人あたりに直すと8.1倍でした。
47都道府県の単純平均
80,147人
老人クラブ会員数(2023年)
最も多い 愛知県
248,652人
最も少ない 高知県
19,564人
地図で見る
| 項目 | 老人クラブ会員数 |
|---|---|
| 北海道 | 108,615人 |
| 青森県 | 28,188人 |
| 岩手県 | 46,280人 |
| 宮城県 | 40,635人 |
| 秋田県 | 37,942人 |
| 山形県 | 27,358人 |
| 福島県 | 59,411人 |
| 茨城県 | 72,322人 |
| 栃木県 | 46,156人 |
| 群馬県 | 76,568人 |
| 埼玉県 | 115,930人 |
| 千葉県 | 86,939人 |
| 東京都 | 208,233人 |
| 神奈川県 | 163,139人 |
| 新潟県 | 71,025人 |
| 富山県 | 113,335人 |
| 石川県 | 86,111人 |
| 福井県 | 39,932人 |
| 山梨県 | 44,561人 |
| 長野県 | 67,646人 |
| 岐阜県 | 110,536人 |
| 静岡県 | 70,312人 |
| 愛知県 | 248,652人 |
| 三重県 | 86,824人 |
| 滋賀県 | 48,290人 |
| 京都府 | 83,929人 |
| 大阪府 | 247,207人 |
| 兵庫県 | 212,929人 |
| 奈良県 | 63,395人 |
| 和歌山県 | 56,143人 |
| 鳥取県 | 25,449人 |
| 島根県 | 35,153人 |
| 岡山県 | 110,218人 |
| 広島県 | 92,623人 |
| 山口県 | 33,944人 |
| 徳島県 | 28,345人 |
| 香川県 | 47,157人 |
| 愛媛県 | 53,717人 |
| 高知県 | 19,564人 |
| 福岡県 | 163,949人 |
| 佐賀県 | 45,306人 |
| 長崎県 | 67,397人 |
| 熊本県 | 81,155人 |
| 大分県 | 42,203人 |
| 宮崎県 | 30,445人 |
| 鹿児島県 | 75,285人 |
| 沖縄県 | 46,462人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは愛知県です。
次いで大阪府、兵庫県、東京都、福岡県が続きます。
淡いのは高知県、鳥取県、山形県でした。
47都道府県の平均は80,147.1人、中央値は67,397人です。
愛知県の248,652人は平均の3.1倍にあたります。
上位3で18.8パーセント、1位と47位で12.7倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと富山県が11,254.72人で最も多く、開きは8.1倍になります。
実数1位の愛知県は人口あたりでは29位、人口あたり1位の富山県は実数では8位でした。
| 順位 | 都道府県 | 老人クラブ会員数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの老人クラブ会員数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 愛知県 | 248652 | 中部 | 3325.56 |
| 2 | 大阪府 | 247207 | 近畿 | 2821.03 |
| 3 | 兵庫県 | 212929 | 近畿 | 3965.16 |
| 4 | 東京都 | 208233 | 関東 | 1478.30 |
| 5 | 福岡県 | 163949 | 九州 | 3212.80 |
| 6 | 神奈川県 | 163139 | 関東 | 1767.68 |
| 7 | 埼玉県 | 115930 | 関東 | 1581.37 |
| 8 | 富山県 | 113335 | 中部 | 11254.72 |
| 9 | 岐阜県 | 110536 | 中部 | 5724.29 |
| 10 | 岡山県 | 110218 | 中国 | 5967.41 |
| 11 | 北海道 | 108615 | 北海道 | 2133.05 |
| 12 | 広島県 | 92623 | 中国 | 3382.87 |
| 13 | 千葉県 | 86939 | 関東 | 1389.47 |
| 14 | 三重県 | 86824 | 近畿 | 5027.45 |
| 15 | 石川県 | 86111 | 中部 | 7764.74 |
| 16 | 京都府 | 83929 | 近畿 | 3310.81 |
| 17 | 熊本県 | 81155 | 九州 | 4748.68 |
| 18 | 群馬県 | 76568 | 関東 | 4025.66 |
| 19 | 鹿児島県 | 75285 | 九州 | 4860.23 |
| 20 | 茨城県 | 72322 | 関東 | 2560.07 |
| 21 | 新潟県 | 71025 | 中部 | 3340.78 |
| 22 | 静岡県 | 70312 | 中部 | 1977.83 |
| 23 | 長野県 | 67646 | 中部 | 3375.55 |
| 24 | 長崎県 | 67397 | 九州 | 5319.42 |
| 25 | 奈良県 | 63395 | 近畿 | 4891.59 |
| 26 | 福島県 | 59411 | 東北 | 3362.25 |
| 27 | 和歌山県 | 56143 | 近畿 | 6294.06 |
| 28 | 愛媛県 | 53717 | 四国 | 4160.88 |
| 29 | 滋賀県 | 48290 | 近畿 | 3432.13 |
| 30 | 香川県 | 47157 | 四国 | 5092.55 |
| 31 | 沖縄県 | 46462 | 九州 | 3164.99 |
| 32 | 岩手県 | 46280 | 東北 | 3979.36 |
| 33 | 栃木県 | 46156 | 関東 | 2433.10 |
| 34 | 佐賀県 | 45306 | 九州 | 5698.87 |
| 35 | 山梨県 | 44561 | 中部 | 5598.12 |
| 36 | 大分県 | 42203 | 九州 | 3850.64 |
| 37 | 宮城県 | 40635 | 東北 | 1794.83 |
| 38 | 福井県 | 39932 | 中部 | 5367.20 |
| 39 | 秋田県 | 37942 | 東北 | 4151.20 |
| 40 | 島根県 | 35153 | 中国 | 5408.15 |
| 41 | 山口県 | 33944 | 中国 | 2615.10 |
| 42 | 宮崎県 | 30445 | 九州 | 2921.79 |
| 43 | 徳島県 | 28345 | 四国 | 4078.42 |
| 44 | 青森県 | 28188 | 東北 | 2380.74 |
| 45 | 山形県 | 27358 | 東北 | 2666.47 |
| 46 | 鳥取県 | 25449 | 中国 | 4739.11 |
| 47 | 高知県 | 19564 | 四国 | 2937.54 |
老人クラブの会員が多い5都府県
老人クラブの会員が多い上位5都府県です。
愛知県は248,652人、大阪府は247,207人、兵庫県は212,929人でした。
愛知県は2位の大阪府の1.01倍です。
4位は東京都で208,233人、5位は福岡県で163,949人。
上位5で全国の28.7パーセント、上位3で18.8パーセント、上位10で45パーセントでした。
1位だけで6.6パーセントを占めます。
47都道府県の平均は80,147.1人なので、1位は平均の3.1倍。
中央値の67,397人と比べると3.7倍にあたります。
6位以下は神奈川県で163,139人、埼玉県で115,930人、富山県で113,335人と続きました。
2位と3位の差は34,278人、3位と4位の差は4,696人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の71.3パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると495,859人。
これだけで全国の13.2パーセントにあたります。
1位と2位はごくわずかな差でした。
高齢者の多さだけでは順位が説明できないところが、この指標のおもしろさです。
人口あたりでは富山県が突出しています
この分布の背景を、ここから考えてみます。
老人クラブの会員数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、北陸の県が抜けて上位に立ちます。
1位は富山県の11,254.72人、2位は石川県7,764.74人、3位は和歌山県6,294.06人。
4位以下は岡山県、岐阜県と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都1,478.3人、千葉県1,389.47人。
富山県と千葉県では8.1倍の開きです。
8.1倍という開きは、高齢者の数の差では説明できません。
地域の組織がどれだけ根づいているかの差です。
町内会や自治会の活動が活発な地域では、老人クラブも自然に続きます。
3世代同居が多く、地域とのつながりが保たれている県では加入率が高くなると考えられます。
都市部では近所づきあいが薄く、勧誘の機会そのものが少なくなります。
趣味の活動を別の形で楽しむ人も多いでしょう。
全国の会員数は長く減り続けています。
高齢者の数は増えているのに会員は減る。
地域のつながり方が変わってきたことの表れです。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中国5県が4,206.3人で最も多く、関東7都県が1,767.4人で最も少なくなります。
四国4県4,158.3人と中部9県4,106.8人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
老人クラブの会員が少ない5県
老人クラブの会員が少ない下位5県です。
47位の高知県は19,564人、46位の鳥取県は25,449人、45位の山形県は27,358人でした。
1位の愛知県とは12.7倍の差があります。
44位は青森県で28,188人、43位は徳島県で28,345人、42位は宮崎県で30,445人と続きます。
高齢者の数の差より小さい開きですが、人口あたりに直すと8倍を超える差が出ます。
47都道府県の中央値は67,397人。
平均は80,147.1人なので、平均が中央値の1.2倍です。
47位の高知県は平均の24.4パーセント、中央値の29.0パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.4パーセントにしかなりません。
1位の愛知県1つで6.6パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の高知県は、1位の愛知県の7.87パーセントにあたる水準です。
46位との差は5,885人、45位との差は7,794人でした。
1位の愛知県と47位の高知県の間には229,088人の開きがあります。
地方別に見る
老人クラブの会員は、地域の組織が強い地方に多く残ります。
地方別に合計を出すと、中部9県が全国の22.6パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が21.2パーセント、関東7都県が20.4パーセント、九州・沖縄8県が14.7パーセントと続きました。
少ないほうは中国5県が7.9パーセント、東北6県が6.4パーセント、四国4県が3.9パーセント、北海道が2.9パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
中国5県が4,206.3人、四国4県が4,158.3人、中部9県が4,106.8人の順に多く、最も少ないのは関東7都県が1,767.4人です。
このグラフについての豆知識
老人クラブとは
おおむね60歳以上の人が地域ごとに集まり、健康づくり、親睦、社会奉仕などの活動を行う団体です。
老人福祉法に位置づけられ、市町村から補助を受けて運営されます。
単位クラブは30人から100人ほどの規模が一般的です。
減り続ける会員数
全国の会員はピーク時に900万人を超えていましたが、現在は3,766,915人まで減りました。
高齢者の数は増えているのに会員は減っています。
人口10万人あたりでは8.1倍の開きがあり、地域差も大きいままです。
数字の開き
1位の愛知県は248,652人、47位の高知県は19,564人で、その差は12.7倍です。
上位3で全国の18.8パーセント、上位10で45パーセントを占めます。
中央値は67,397人、平均は80,147.1人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと開きは8.1倍。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の老人クラブの会員数は、2013年の6,269,200人から2023年の3,766,915人へ、この10年でおよそ40%減りました。
10年前も先頭は愛知県です。
顔ぶれは変わりませんでした。
県ごとに見ると、減り方がいちばん小さかったのは石川県で23%減でした。
順位の並びがにている記事
老人クラブの会員数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
並びが最も重なったのは【老人クラブの数】全国77,596クラブ、1位と2位の差は1.05倍で、相関は0.9です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【第1次産業で働く人】農林漁業で働く人は全国3.3%、最も高い県と最も低い都で32倍(相関-0.72)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た老人クラブ会員数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 59411 | 山形県 27358 |
| 関東 | 東京都 208233 | 栃木県 46156 |
| 中部 | 愛知県 248652 | 福井県 39932 |
| 近畿 | 大阪府 247207 | 滋賀県 48290 |
| 中国 | 岡山県 110218 | 鳥取県 25449 |
| 四国 | 愛媛県 53717 | 高知県 19564 |
| 九州 | 福岡県 163949 | 宮崎県 30445 |
まとめ
老人クラブの会員数を47都道府県で比べると、最も多い愛知県で248,652人、最も少ない高知県で19,564人でした。
1位と47位の差は12.7倍です。
上位3で全国の18.8パーセント、上位10で45パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は67,397人、平均は80,147.1人でした。
人口10万人あたりに直すと、開きは8.1倍まで縮みます。
この老人クラブの会員数の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、おおむね60歳以上が対象であること。
2つ目は、地域の組織の強さに左右されること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは富山県が11,254.72人で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。
地方別に合計を出すと中部9県が全国の22.6パーセントで最多、人口10万人あたりでは中国5県が4,206.3人で最多でした。
老人クラブの数や公民館の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【三世代世帯】が多い都道府県ランキング、割合と実数では上位の顔ぶれが入れ替わります
- 【1か月の交際費】平均7,538円、2.97倍
- 【高齢者を支える活動をする人】全国2.4%、開きは3.5倍
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードG5202(老人クラブ会員数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードG5202(老人クラブ会員数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
