【三世代世帯】が多い都道府県ランキング、割合と実数では上位の顔ぶれが入れ替わります

【三世代世帯】が多い都道府県ランキング、割合と実数では上位の顔ぶれが入れ替わります

この記事では、祖父母と親と子が同じ家に住む三世代世帯がどれくらい残っているかを47都道府県で比べます。

使うのは令和2年国勢調査で、一般世帯に占める三世代世帯の割合です。

全国では4.20パーセント、233万7,703世帯でした。
都道府県別に並べると10.31倍もの開きがあり、割合と実数では上位の顔ぶれが入れ替わります。

47都道府県の単純平均

5.9%

三世代世帯の割合(令和2年(2020年))

最も多い 山形県

13.9%

最も少ない 東京都

1.4%

地図で見る三世代世帯の割合

三世代世帯の割合(令和2年(2020年))
三世代世帯の割合(令和2年(2020年)) 令和2年国勢調査 人口等基本集計(世帯主の男女、住宅の所有の関係、世帯の家族類型別一般世帯数)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 2.4%青森 8.4%岩手 9.6%宮城 6.9%秋田 10.3%山形 13.9%福島 9.3%茨城 6.8%栃木 7.1%群馬 5.4%埼玉 3.4%千葉 3.5%東京 1.4%神奈川 2.2%新潟 10.5%富山 10.1%石川 6.7%福井 11.5%山梨 6.0%長野 7.6%岐阜 8.2%静岡 7.4%愛知 4.5%三重 5.4%滋賀 6.3%京都 3.0%大阪 2.1%兵庫 3.3%奈良 4.6%和歌山 4.4%鳥取 9.4%島根 9.2%岡山 5.3%広島 3.3%山口 3.5%徳島 5.7%香川 4.7%愛媛 3.5%高知 3.4%福岡 3.3%佐賀 9.1%長崎 5.0%熊本 6.1%大分 4.4%宮崎 3.4%鹿児島 1.9%沖縄 3.2%
三世代世帯の割合(%)
三世代世帯の割合(令和2年(2020年))
項目三世代世帯の割合
北海道2.4%
青森県8.4%
岩手県9.6%
宮城県6.9%
秋田県10.3%
山形県13.9%
福島県9.3%
茨城県6.8%
栃木県7.1%
群馬県5.4%
埼玉県3.4%
千葉県3.5%
東京都1.4%
神奈川県2.2%
新潟県10.5%
富山県10.1%
石川県6.7%
福井県11.5%
山梨県6.0%
長野県7.6%
岐阜県8.2%
静岡県7.4%
愛知県4.5%
三重県5.4%
滋賀県6.3%
京都府3.0%
大阪府2.1%
兵庫県3.3%
奈良県4.6%
和歌山県4.4%
鳥取県9.4%
島根県9.2%
岡山県5.3%
広島県3.3%
山口県3.5%
徳島県5.7%
香川県4.7%
愛媛県3.5%
高知県3.4%
福岡県3.3%
佐賀県9.1%
長崎県5.0%
熊本県6.1%
大分県4.4%
宮崎県3.4%
鹿児島県1.9%
沖縄県3.2%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東北と北陸、それに山陰です。
淡いのは首都圏と近畿の都市部、北海道、そして南九州でした。

47都道府県の単純平均は5.89パーセント、中央値は5.43パーセントです。
全国値の4.20パーセントより単純平均が高いのは、割合の低い都府県に人口が集中しているためです。

平均を超えたのは21県。
上位の5県が10パーセントを超える一方、下位の5都道府県は3パーセントを下回っており、上下の幅が大きく開いた分布になっています。

順位都道府県三世代世帯の割合(%)地方三世代世帯数一般世帯数単独世帯の割合
1山形県13.92東北5523839679228.43
2福井県11.49中部3338829069229.68
3新潟県10.49中部9054786279630.85
4秋田県10.29東北3945338353130.55
5富山県10.08中部4063240300729.66
6岩手県9.56東北4693449082833.27
7鳥取県9.42中国2062621906932.25
8福島県9.33東北6904274008933.15
9島根県9.15中国2457526846233.17
10佐賀県9.13九州2839831117330.3
11青森県8.42東北4289550964933.14
12岐阜県8.24中部6415977902929.36
13長野県7.63中部6329582997931.03
14静岡県7.4中部109658148096931.88
15栃木県7.14関東5677879544932.91
16宮城県6.88東北6750598054936.94
17茨城県6.78関東80078118159832.65
18石川県6.65中部3118546883534.67
19滋賀県6.31近畿3599657052931.9
20熊本県6.1九州4373571674033.9
21山梨県5.98中部2020533805732.6
22徳島県5.71四国1753630735835.65
23群馬県5.44関東4372280321532.38
24三重県5.43近畿4023674118333.01
25岡山県5.25中国4198179961135.63
26長崎県4.98九州2767155613034.43
27香川県4.7四国1909640606234.43
28奈良県4.6近畿2501554390829.27
29愛知県4.52中部146189323312636.35
30和歌山県4.44近畿1745939348932.51
31大分県4.38九州2138148767935.95
32愛媛県3.48四国2087659994137.47
32山口県3.48中国2079359730936.53
34千葉県3.46関東95699276766136.26
35宮崎県3.44九州1611346857535.81
36高知県3.36四国1057031433039.09
37埼玉県3.35関東105717315762733.95
38広島県3.34中国41462124120437.3
39福岡県3.3九州76555231847940.67
40兵庫県3.28近畿78607239935835.95
41沖縄県3.23九州1979761329437.44
42京都府3.04近畿36133118890341.2
43北海道2.41北海道59601246906340.49
44神奈川県2.22関東93407421012239.21
45大阪府2.1近畿86646412699541.85
46鹿児島県1.93九州1400972585538.94
47東京都1.35関東97110721665050.24
令和2年国勢調査 人口等基本集計(世帯主の男女、住宅の所有の関係、世帯の家族類型別一般世帯数)(令和2年(2020年)、総務省統計局)をもとに作成

三世代世帯の割合が高い5県

上位5都道府県の三世代世帯の割合
上位5都道府県の三世代世帯の割合 令和2年国勢調査 人口等基本集計(世帯主の男女、住宅の所有の関係、世帯の家族類型別一般世帯数)(令和2年(2020年)) 024681012山形県: 13.9%13.9%福井県: 11.5%11.5%新潟県: 10.5%10.5%秋田県: 10.3%10.3%富山県: 10.1%10.1%山形県福井県新潟県秋田県富山県
上位5都道府県の三世代世帯の割合
項目三世代世帯の割合
山形県13.9%
福井県11.5%
新潟県10.5%
秋田県10.3%
富山県10.1%
下位5都道府県の三世代世帯の割合
下位5都道府県の三世代世帯の割合 令和2年国勢調査 人口等基本集計(世帯主の男女、住宅の所有の関係、世帯の家族類型別一般世帯数)(令和2年(2020年)) 0.00.51.01.52.0東京都: 1.4%1.4%鹿児島県: 1.9%1.9%大阪府: 2.1%2.1%神奈川県: 2.2%2.2%北海道: 2.4%2.4%東京都鹿児島県大阪府神奈川県北海道
下位5都道府県の三世代世帯の割合
項目三世代世帯の割合
東京都1.4%
鹿児島県1.9%
大阪府2.1%
神奈川県2.2%
北海道2.4%

三世代世帯の割合が高い上位5県です。

山形県は13.92パーセント、福井県は11.49パーセント、新潟県は10.49パーセント、秋田県は10.29パーセント、富山県は10.08パーセントでした。
10パーセントを超えたのはこの5県だけです。

6位以下は岩手県9.56パーセント、鳥取県9.42パーセント、福島県9.33パーセント、島根県9.15パーセント、佐賀県9.13パーセントと続きます。

上位に並んだのは東北と北陸、それに山陰です。
日本海側に沿って三世代同居が残っていることになります。
全国平均の4.20パーセントに対し、山形県は3.3倍の水準でした。

割合の上位と実数の上位に、重なる県がない

数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
一般世帯に占める三世代世帯の割合の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。

割合と実数を並べると、上位5に重なる県がひとつもありません。

割合では山形県、福井県、新潟県、秋田県、富山県。
実数では愛知県146,189世帯、静岡県109,658世帯、埼玉県105,717世帯、東京都97,110世帯、千葉県95,699世帯です。

割合で1位の山形県は55,238世帯。
実数で1位の愛知県はその2.65倍にあたる146,189世帯を抱えています。
割合では最下位の東京都も、世帯数では97,110世帯で全国4位です。
三世代世帯は「地方に残っているもの」という印象がありますが、数としては人口の多い県のほうが多く存在しています。

もうひとつおもしろいのが、割合の下位に鹿児島県が入っていることです。
1.93パーセントで46位、九州のなかで最も低い数字でした。

鹿児島県のほかの数字を見ると、単独世帯が38.94パーセントで8位、65歳以上の単独世帯が16.40パーセントで2位。
三世代で同居するのではなく、高齢者がひとりで暮らしている県だということになります。

対する山形県は正反対です。
三世代13.92パーセントで1位、単独世帯は28.43パーセントで最下位、65歳以上の単独世帯は10.95パーセントで36位。
親も祖父母も同じ家にいます。

実際、単独世帯の割合と三世代世帯の割合の相関係数はマイナス0.77でした。
ほぼ裏返しの関係です。
同じ「高齢者が多い県」でも、その高齢者が家族と住んでいるのかひとりで住んでいるのかは、県によってまったく違います。

東京都の1.35パーセントは、上位の山形県とは10.31倍の差です。
ただこれは同居を選ばないからというより、三世代が入る住宅そのものが少ないという住宅事情の反映でもあるでしょう。
東京都は核家族世帯の割合も45.72パーセントで全国最下位でした。

実数で見ると上位が入れ替わる

三世代世帯数の上位5都道府県
三世代世帯数の上位5都道府県 令和2年国勢調査 人口等基本集計(世帯主の男女、住宅の所有の関係、世帯の家族類型別一般世帯数)(令和2年(2020年)) 020,00040,00060,00080,000100,000120,000140,000愛知県: 146,189世帯146,189世帯静岡県: 109,658世帯109,658世帯埼玉県: 105,717世帯105,717世帯東京都: 97,110世帯97,110世帯千葉県: 95,699世帯95,699世帯愛知県静岡県埼玉県東京都千葉県
三世代世帯数の上位5都道府県
項目三世代世帯数
愛知県146,189世帯
静岡県109,658世帯
埼玉県105,717世帯
東京都97,110世帯
千葉県95,699世帯

割合ではなく世帯数そのもので並べると、上位はまったく別の顔になります。

愛知県は146,189世帯、静岡県は109,658世帯、埼玉県は105,717世帯、東京都は97,110世帯、千葉県は95,699世帯でした。

割合で1位の山形県は55,238世帯で、実数では中位です。
割合で最下位の東京都が実数では4位に入ります。

三世代同居を支える制度や住宅政策を考えるなら実数、その土地の家族の形を知りたいなら割合、という使い分けになります。

三世代世帯の割合が低い5都道府県

三世代世帯の割合が低い下位5都道府県です。

東京都は1.35パーセント、鹿児島県は1.93パーセント、大阪府は2.10パーセント、神奈川県は2.22パーセント、北海道は2.41パーセントでした。
山形県の13.92パーセントとは12.57ポイント、10.31倍の差があります。

下位のうち東京都、大阪府、神奈川県は大都市圏です。
ただ鹿児島県と北海道は違います。
どちらも大都市圏ではありませんが、三世代世帯は全国でも下から数えるほうが早い位置にありました。

北海道の2.41パーセントは地方別でも最も低い数字です。
開拓によって人が移り住んだ土地であり、代々同じ家に住み続ける形が定着しにくかったという事情が考えられます。

3パーセントを下回ったのは東京都、鹿児島県、大阪府、神奈川県、北海道の5都道府県でした。

このグラフについての豆知識

三世代世帯は再掲項目として集計される

国勢調査の世帯の家族類型は、親族のみの世帯、非親族を含む世帯、単独世帯に分かれます。
三世代世帯はこの区分とは別に、再掲として集計される項目です。

祖父母と親と子のように3つ以上の世代が同居していれば三世代世帯になります。
同居している人の数は問いません。

そのため三世代世帯は「親族のみの世帯」のなかに含まれており、この記事の割合はほかの類型と足し合わせて100パーセントにはなりません。

施設で暮らす人は含まれない

この記事が扱っているのは一般世帯だけで、寮や病院、社会福祉施設などで暮らす人は含まれません。

また令和2年国勢調査では、世帯の家族類型が「不詳」の世帯が全国で16万120世帯ありました。
一般世帯の0.29パーセントで、この記事の割合の分母には含めています。

国勢調査は5年ごとの調査です。
三世代世帯は長期的に減り続けている類型なので、次回の調査では割合がさらに下がると考えられます。
順位そのものは大きく動かない可能性が高いでしょう。

順位の並びがにている記事

この一般世帯に占める三世代世帯の割合の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。

最も似ていたのは【1住宅当たり延べ面積】いちばん広い県は140平方メートル、狭い都の2.2倍(順位相関0.92)です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【一人暮らし世帯】が多いのはどこか、2世帯に1世帯が単身という都県もありました(相関-0.83)でした。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た三世代世帯の割合

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北山形県 13.92宮城県 6.88
関東栃木県 7.14東京都 1.35
中部福井県 11.49愛知県 4.52
近畿滋賀県 6.31大阪府 2.1
中国鳥取県 9.42広島県 3.34
四国徳島県 5.71高知県 3.36
九州佐賀県 9.13鹿児島県 1.93
令和2年国勢調査 人口等基本集計(世帯主の男女、住宅の所有の関係、世帯の家族類型別一般世帯数)(令和2年(2020年)、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

47都道府県の三世代世帯の割合を比べると、最も高い山形県は13.92パーセント、最も低い東京都は1.35パーセントで、その差は12.57ポイント、10.31倍でした。
全国では4.20パーセント、233万7,703世帯です。

一般世帯に占める三世代世帯の割合の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、三世代世帯が再掲項目で、ほかの類型と足しても100パーセントにならないこと。
2つ目は、寮や施設で暮らす人が含まれないこと。
3つ目は令和2年(2020年)の調査であることです。

割合の上位5県と実数の上位5県に、重なる県はひとつもありませんでした。
割合で最下位の東京都が、世帯数では97,110世帯で全国4位です。

単独世帯の割合との相関係数はマイナス0.77で、ほぼ裏返しの関係でした。
一人暮らし世帯や夫婦だけの世帯を比べた記事とあわせて読むと、その県の家族の形が見えてきます。

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出典

  • 統計名: 令和2年国勢調査 人口等基本集計(世帯主の男女、住宅の所有の関係、世帯の家族類型別一般世帯数)
  • 調査年: 令和2年(2020年)
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?toukei=00200521&tstat=000001136464
  • 備考: 一般世帯は寮や施設などの世帯を除いた世帯。割合の分母には家族類型「不詳」(全国で16万120世帯、0.29パーセント)を含む。三世代世帯は祖父母、親、子など3つ以上の世代が同居する世帯で、国勢調査では再掲項目として集計される

注記: 一般世帯は寮や施設などの世帯を除いた世帯。
割合の分母には家族類型「不詳」(全国で16万120世帯、0.29パーセント)を含む。
三世代世帯は祖父母、親、子など3つ以上の世代が同居する世帯で、国勢調査では再掲項目として集計される

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