【児童相談所の受付件数】全国56万8,054件、人口あたりでは5倍の違い

【児童相談所の受付件数】全国56万8,054件、人口あたりでは5倍の違い

児童相談所が1年間に受け付けた相談は、全国で568,054件。
虐待だけでなく、育児や非行、障害に関する相談も含まれます。
47都道府県で比べます。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。

大阪府が53,634件で1位。
47都道府県の平均は12,086.3件、中央値は6,682件です。
1位と47位の差は31.4倍、人口10万人あたりに直すと5倍でした。

47都道府県の単純平均

12,086件

児童相談所受付件数(2023年)

最も多い 大阪府

53,634件

最も少ない 大分県

1,709件

地図で見る

児童相談所受付件数(2023年)
児童相談所受付件数(2023年) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は件。 北海道 20,655件青森 5,528件岩手 3,473件宮城 17,814件秋田 2,361件山形 3,098件福島 8,552件茨城 7,636件栃木 6,682件群馬 11,070件埼玉 39,525件千葉 27,397件東京 52,066件神奈川 49,123件新潟 9,952件富山 4,431件石川 3,361件福井 2,445件山梨 2,831件長野 6,003件岐阜 8,313件静岡 11,710件愛知 26,806件三重 4,762件滋賀 5,236件京都 16,028件大阪 53,634件兵庫 29,080件奈良 6,025件和歌山 4,518件鳥取 2,203件島根 2,447件岡山 7,923件広島 12,774件山口 5,563件徳島 3,082件香川 5,558件愛媛 4,937件高知 1,733件福岡 33,360件佐賀 2,054件長崎 6,820件熊本 6,703件大分 1,709件宮崎 4,415件鹿児島 8,072件沖縄 8,586件
児童相談所受付件数(件)
児童相談所受付件数(2023年)
項目児童相談所受付件数
北海道20,655件
青森県5,528件
岩手県3,473件
宮城県17,814件
秋田県2,361件
山形県3,098件
福島県8,552件
茨城県7,636件
栃木県6,682件
群馬県11,070件
埼玉県39,525件
千葉県27,397件
東京都52,066件
神奈川県49,123件
新潟県9,952件
富山県4,431件
石川県3,361件
福井県2,445件
山梨県2,831件
長野県6,003件
岐阜県8,313件
静岡県11,710件
愛知県26,806件
三重県4,762件
滋賀県5,236件
京都府16,028件
大阪府53,634件
兵庫県29,080件
奈良県6,025件
和歌山県4,518件
鳥取県2,203件
島根県2,447件
岡山県7,923件
広島県12,774件
山口県5,563件
徳島県3,082件
香川県5,558件
愛媛県4,937件
高知県1,733件
福岡県33,360件
佐賀県2,054件
長崎県6,820件
熊本県6,703件
大分県1,709件
宮崎県4,415件
鹿児島県8,072件
沖縄県8,586件

日本地図で見ると、色が濃く出るのは大阪府です。
次いで東京都、神奈川県、埼玉県、福岡県が続きます。
淡いのは大分県、高知県、佐賀県でした。

47都道府県の平均は12,086.3件、中央値は6,682件です。
大阪府の53,634件は平均の4.4倍にあたります。

上位3で27.3パーセント、1位と47位で31.4倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと宮城県が786.84件で最も多く、開きは5倍になります。

実数1位の大阪府は人口あたりでは4位、人口あたり1位の宮城県は実数では10位でした。

順位都道府県児童相談所受付件数(件)地方人口10万人あたりの児童相談所受付件数
1大阪府53634近畿612.05
2東京都52066関東369.63
3神奈川県49123関東532.27
4埼玉県39525関東539.15
5福岡県33360九州653.73
6兵庫県29080近畿541.53
7千葉県27397関東437.86
8愛知県26806中部358.51
9北海道20655北海道405.64
10宮城県17814東北786.84
11京都府16028近畿632.27
12広島県12774中国466.54
13静岡県11710中部329.40
14群馬県11070関東582.02
15新潟県9952中部468.11
16沖縄県8586九州584.88
17福島県8552東北483.98
18岐阜県8313中部430.50
19鹿児島県8072九州521.11
20岡山県7923中国428.97
21茨城県7636関東270.30
22長崎県6820九州538.28
23熊本県6703九州392.22
24栃木県6682関東352.24
25奈良県6025近畿464.89
26長野県6003中部299.55
27山口県5563中国428.58
28香川県5558四国600.22
29青森県5528東北466.89
30滋賀県5236近畿372.14
31愛媛県4937四国382.42
32三重県4762近畿275.74
33和歌山県4518近畿506.50
34富山県4431中部440.02
35宮崎県4415九州423.70
36岩手県3473東北298.62
37石川県3361中部303.07
38山形県3098東北301.95
39徳島県3082四国443.45
40山梨県2831中部355.65
41島根県2447中国376.46
42福井県2445中部328.63
43秋田県2361東北258.32
44鳥取県2203中国410.24
45佐賀県2054九州258.36
46高知県1733四国260.21
47大分県1709九州155.93
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

児童相談所の受付件数が多い5都府県

上位5都道府県の児童相談所受付件数
上位5都道府県の児童相談所受付件数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 020,00040,000大阪府: 53,634件53,634件東京都: 52,066件52,066件神奈川県: 49,123件49,123件埼玉県: 39,525件39,525件福岡県: 33,360件33,360件大阪府東京都神奈川県埼玉県福岡県
上位5都道府県の児童相談所受付件数
項目児童相談所受付件数
大阪府53,634件
東京都52,066件
神奈川県49,123件
埼玉県39,525件
福岡県33,360件
下位5都道府県の児童相談所受付件数
下位5都道府県の児童相談所受付件数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 05001,0001,5002,000大分県: 1,709件1,709件高知県: 1,733件1,733件佐賀県: 2,054件2,054件鳥取県: 2,203件2,203件秋田県: 2,361件2,361件大分県高知県佐賀県鳥取県秋田県
下位5都道府県の児童相談所受付件数
項目児童相談所受付件数
大分県1,709件
高知県1,733件
佐賀県2,054件
鳥取県2,203件
秋田県2,361件

児童相談所の受付件数が多い上位5都府県です。

大阪府は53,634件、東京都は52,066件、神奈川県は49,123件でした。
大阪府は2位の東京都の1.03倍です。

4位は埼玉県で39,525件、5位は福岡県で33,360件。
上位5で全国の40.1パーセント、上位3で27.3パーセント、上位10で61.5パーセントでした。

1位だけで9.4パーセントを占めます。
47都道府県の平均は12,086.3件なので、1位は平均の4.4倍。
中央値の6,682件と比べると8.0倍にあたります。

6位以下は兵庫県で29,080件、千葉県で27,397件、愛知県で26,806件と続きました。

2位と3位の差は2,943件、3位と4位の差は9,598件でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の59.9パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると105,700件。
これだけで全国の18.6パーセントにあたります。

1位と2位はごくわずかな差でした。
件数は子どもの数だけでなく、相談を受ける体制の広さにも左右されます。

人口あたりでは宮城県が1位になります

以下は、児童相談所の受付件数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。

人口10万人あたりで割り直すと、順位が大きく入れ替わります。

1位は宮城県の786.84件、2位は福岡県653.73件、3位は京都府632.27件。

4位以下は大阪府、香川県と続きます。
逆に人口あたりの下位は秋田県258.32件、大分県155.93件。
宮城県と大分県では5倍の開きです。

受付件数は、相談しやすさや周知の進み具合に強く影響されます。
窓口が近く、通報の呼びかけが行き届いている地域ほど件数は増えます。

ですから件数が多い県で子どもが置かれた状況が悪い、とは読めません。
むしろ拾い上げの網が細かいと考えるほうが自然です。

人口あたりの差が5倍もあるのは、相談を受ける体制と集計の仕方に地域差があるためでしょう。
ほかの指標より慎重な読み方が要ります。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、近畿7府県が542.4件で最も多く、中部9県が365.6件で最も少なくなります。
九州・沖縄8県511.2件と東北6県490.8件がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの児童相談所受付件数の上位5都道府県
人口10万人あたりの児童相談所受付件数の上位5都道府県 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 0100200300400500600700宮城県: 786.8786.8福岡県: 653.7653.7京都府: 632.3632.3大阪府: 612.1612.1香川県: 600.2600.2宮城県福岡県京都府大阪府香川県
人口10万人あたりの児童相談所受付件数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの児童相談所受付件数
宮城県786.8
福岡県653.7
京都府632.3
大阪府612.1
香川県600.2

児童相談所の受付件数が少ない5県

児童相談所の受付件数が少ない下位5県です。

47位の大分県は1,709件、46位の高知県は1,733件、45位の佐賀県は2,054件でした。
1位の大阪府とは31.4倍の差があります。

44位は鳥取県で2,203件、43位は秋田県で2,361件、42位は福井県で2,445件と続きます。

人口の差より大きな開きです。
件数の多さは、そのまま問題の多さを意味するわけではありません。

47都道府県の中央値は6,682件。
平均は12,086.3件なので、平均が中央値の1.8倍です。

47位の大分県は平均の14.1パーセント、中央値の25.6パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の1.8パーセントにしかなりません。
1位の大阪府1つで9.4パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の大分県は、1位の大阪府の3.19パーセントにあたる水準です。

46位との差は24件、45位との差は345件でした。
1位の大阪府と47位の大分県の間には51,925件の開きがあります。

地方別に見る

地方別の平均(児童相談所受付件数)
地方別の平均(児童相談所受付件数) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 05,00010,00015,00020,00025,000北海道: 20,655件20,655件東北: 6,804件6,804件関東: 27,643件27,643件中部: 8,428件8,428件近畿: 17,040件17,040件中国: 6,182件6,182件四国: 3,828件3,828件九州: 8,965件8,965件北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(児童相談所受付件数)
項目児童相談所受付件数の平均
北海道20,655件
東北6,804件
関東27,643件
中部8,428件
近畿17,040件
中国6,182件
四国3,828件
九州8,965件

相談件数は、子どもの数と相談体制の両方を映します。

地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の34.1パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が21パーセント、中部9県が13.4パーセント、九州・沖縄8県が12.6パーセントと続きました。

少ないほうは東北6県が7.2パーセント、中国5県が5.4パーセント、北海道が3.6パーセント、四国4県が2.7パーセントでした。

人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
近畿7府県が542.4件、九州・沖縄8県が511.2件、東北6県が490.8件の順に多く、最も少ないのは中部9県が365.6件です。

このグラフについての豆知識

児童相談所が扱う相談

児童相談所は18歳未満の子どもに関するあらゆる相談を受け付けます。
養護、保健、障害、非行、育成に分かれ、虐待の相談は養護相談に含まれます。

都道府県と政令指定都市、一部の中核市に設置が義務づけられています。

件数の読み方

件数の多さは、そのまま問題の多さではありません。
窓口の数、周知の度合い、通告の受け止め方によって数字は変わります。

人口10万人あたりでは5倍の開きがあります。
この差は、体制の違いを映している部分が大きいと考えられます。

数字の開き

1位の大阪府は53,634件、47位の大分県は1,709件で、その差は31.4倍です。
上位3で全国の27.3パーセント、上位10で61.5パーセントを占めます。

中央値は6,682件、平均は12,086.3件です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと開きは5倍。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

10年前とくらべると

全国の児童相談所の受付件数は、2013年の386,770件から2023年の568,054件へ、この10年でおよそ47%増えました。

大阪府は2013年から1位を守っています。

県ごとに見ると、いちばん増えたのは沖縄県で125%増です。

順位の並びがにている記事

この児童相談所の受付件数の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。

0.94という高い相関を示したのが【警察にかける費用】全国3兆3,305億円、人口あたりの差は2.2倍でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きています(順位相関-0.75)です。

相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。

地方のなかで見た児童相談所受付件数

地方最も多い(件)最も少ない(件)
東北宮城県 17814秋田県 2361
関東東京都 52066栃木県 6682
中部愛知県 26806福井県 2445
近畿大阪府 53634和歌山県 4518
中国広島県 12774鳥取県 2203
四国香川県 5558高知県 1733
九州福岡県 33360大分県 1709
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

児童相談所の受付件数を47都道府県で比べると、最も多い大阪府で53,634件、最も少ない大分県で1,709件でした。
1位と47位の差は31.4倍です。

上位3で全国の27.3パーセント、上位10で61.5パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は6,682件、平均は12,086.3件でした。
人口10万人あたりに直すと、開きは5倍まで縮みます。

児童相談所の受付件数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、虐待以外の相談も含むこと。
2つ目は、件数の多さが問題の多さを意味しないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。

人口10万人あたりでは宮城県が786.84件で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。

地方別に合計を出すと関東7都県が全国の34.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは近畿7府県が542.4件で最多でした。
児童館の数や子どもの人口を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2023年
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードJ3207(児童相談所受付件数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

注記: 指標コードJ3207(児童相談所受付件数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

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