公立高校の数は、人口の多い都府県が上位に来るとはかぎりません。
通える範囲に1校は置こうとすると、面積の広い地域ほど多くの学校が要るからです。
全国に3,438校あります。
使ったのは総務省統計局「社会・人口統計体系」(2024年)のデータです。
北海道が220校で1位。
東京都でも大阪府でもなく、面積の広い道が先頭に立ちます。
47都道府県の単純平均
73校
公立高等学校数(2024年)
最も多い 北海道
220校
最も少ない 鳥取県
24校
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| 項目 | 公立高等学校数 |
|---|---|
| 北海道 | 220校 |
| 青森県 | 46校 |
| 岩手県 | 65校 |
| 宮城県 | 77校 |
| 秋田県 | 45校 |
| 山形県 | 45校 |
| 福島県 | 78校 |
| 茨城県 | 94校 |
| 栃木県 | 60校 |
| 群馬県 | 64校 |
| 埼玉県 | 142校 |
| 千葉県 | 127校 |
| 東京都 | 186校 |
| 神奈川県 | 148校 |
| 新潟県 | 84校 |
| 富山県 | 39校 |
| 石川県 | 45校 |
| 福井県 | 25校 |
| 山梨県 | 29校 |
| 長野県 | 82校 |
| 岐阜県 | 66校 |
| 静岡県 | 93校 |
| 愛知県 | 164校 |
| 三重県 | 57校 |
| 滋賀県 | 46校 |
| 京都府 | 63校 |
| 大阪府 | 154校 |
| 兵庫県 | 153校 |
| 奈良県 | 34校 |
| 和歌山県 | 37校 |
| 鳥取県 | 24校 |
| 島根県 | 37校 |
| 岡山県 | 64校 |
| 広島県 | 89校 |
| 山口県 | 55校 |
| 徳島県 | 33校 |
| 香川県 | 30校 |
| 愛媛県 | 53校 |
| 高知県 | 34校 |
| 福岡県 | 104校 |
| 佐賀県 | 35校 |
| 長崎県 | 57校 |
| 熊本県 | 52校 |
| 大分県 | 40校 |
| 宮崎県 | 36校 |
| 鹿児島県 | 68校 |
| 沖縄県 | 59校 |
濃く塗られるのは北海道、東京都、愛知県、兵庫県、大阪府です。
ただし上位の差が小さいため、濃淡はゆるやかにしか出ません。
白っぽく残るのは鳥取県、福井県、山梨県でした。
47県の単純平均は73.1校、中央値は59校です。
北海道の220校は平均の3.0倍に相当しますが、1位と47位の開きは9.2倍にとどまります。
学校の数は人口ほど極端には偏りません。
通える範囲に置くという条件が、分布を平らにしているためです。
上位3都道県で16.6パーセント。
1位のシェアは6.4パーセントで、集中の弱い統計です。
| 順位 | 都道府県 | 公立高等学校数(校) | 地方 | 人口10万人あたりの公立高等学校数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 220 | 北海道 | 4.36 |
| 2 | 東京都 | 186 | 関東 | 1.31 |
| 3 | 愛知県 | 164 | 中部 | 2.20 |
| 4 | 大阪府 | 154 | 近畿 | 1.76 |
| 5 | 兵庫県 | 153 | 近畿 | 2.87 |
| 6 | 神奈川県 | 148 | 関東 | 1.60 |
| 7 | 埼玉県 | 142 | 関東 | 1.94 |
| 8 | 千葉県 | 127 | 関東 | 2.03 |
| 9 | 福岡県 | 104 | 九州 | 2.04 |
| 10 | 茨城県 | 94 | 関東 | 3.35 |
| 11 | 静岡県 | 93 | 中部 | 2.64 |
| 12 | 広島県 | 89 | 中国 | 3.28 |
| 13 | 新潟県 | 84 | 中部 | 4.00 |
| 14 | 長野県 | 82 | 中部 | 4.13 |
| 15 | 福島県 | 78 | 東北 | 4.48 |
| 16 | 宮城県 | 77 | 東北 | 3.43 |
| 17 | 鹿児島県 | 68 | 九州 | 4.44 |
| 18 | 岐阜県 | 66 | 中部 | 3.44 |
| 19 | 岩手県 | 65 | 東北 | 5.68 |
| 20 | 岡山県 | 64 | 中国 | 3.50 |
| 20 | 群馬県 | 64 | 関東 | 3.39 |
| 22 | 京都府 | 63 | 近畿 | 2.50 |
| 23 | 栃木県 | 60 | 関東 | 3.18 |
| 24 | 沖縄県 | 59 | 九州 | 4.02 |
| 25 | 三重県 | 57 | 近畿 | 3.33 |
| 25 | 長崎県 | 57 | 九州 | 4.55 |
| 27 | 山口県 | 55 | 中国 | 4.29 |
| 28 | 愛媛県 | 53 | 四国 | 4.15 |
| 29 | 熊本県 | 52 | 九州 | 3.06 |
| 30 | 滋賀県 | 46 | 近畿 | 3.28 |
| 30 | 青森県 | 46 | 東北 | 3.95 |
| 32 | 山形県 | 45 | 東北 | 4.45 |
| 32 | 秋田県 | 45 | 東北 | 5.02 |
| 32 | 石川県 | 45 | 中部 | 4.10 |
| 35 | 大分県 | 40 | 九州 | 3.69 |
| 36 | 富山県 | 39 | 中部 | 3.91 |
| 37 | 島根県 | 37 | 中国 | 5.76 |
| 37 | 和歌山県 | 37 | 近畿 | 4.20 |
| 39 | 宮崎県 | 36 | 九州 | 3.48 |
| 40 | 佐賀県 | 35 | 九州 | 4.44 |
| 41 | 高知県 | 34 | 四国 | 5.18 |
| 41 | 奈良県 | 34 | 近畿 | 2.65 |
| 43 | 徳島県 | 33 | 四国 | 4.82 |
| 44 | 香川県 | 30 | 四国 | 3.27 |
| 45 | 山梨県 | 29 | 中部 | 3.67 |
| 46 | 福井県 | 25 | 中部 | 3.38 |
| 47 | 鳥取県 | 24 | 中国 | 4.52 |
公立高校が多い5都道府県
公立高校が多い上位5都道府県です。
北海道は220校、東京都は186校、愛知県は164校でした。
北海道は2位の東京都の1.18倍で、上位は接近しています。
4位以下は兵庫県、大阪府と続き、上位5都道府県で全国の25.5パーセント。
上位3都道県で16.6パーセント、上位10都道府県で43.4パーセントでした。
1位のシェアは6.4パーセントで、集中の弱い統計です。
上位5のうち、北海道だけが人口の多さでは説明がつきません。
東京都、愛知県、兵庫県、大阪府はいずれも人口の多い都府県ですが、北海道の人口は全国8位です。
それでも学校数で先頭に立つのは、面積が広く人が散らばって住んでいるためだと考えられます。
1位は面積の広い道です
1位が東京都でも大阪府でもなく北海道。
この並びの理由を、ここから考えてみます。
以下は推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、山陰と東北の県が上位に来ます。
1位は島根県の5.76校、2位は岩手県5.68校、3位は高知県5.18校。
逆に人口あたりの下位は神奈川県1.6校、東京都1.31校。
島根県と東京都では4.4倍の開きです。
実数2位の東京都が人口あたりでは47位。
北海道が実数1位なのは、面積の広さによるものでしょう。
広い土地に人が散らばっていれば、通学できる範囲に高校を置く必要があります。
人口あたりでも北海道は上位に入ります。
島根県や岩手県も同じ構図です。
当サイトの高校の先生の記事では、人口あたりの上位に高知県や島根県が並びました。
学校の数と先生の数、どちらも同じ地理の条件に従っています。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が4.4校で最も多く、関東7都県が1.9校で最も少なくなります。
東北6県4.3校と四国4県4.2校がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
公立高校が少ない5県
公立高校が少ない下位5県です。
鳥取県は24校、福井県は25校、山梨県は29校でした。
北海道とは9.2倍の差があります。
9.2倍という開きは、公立小学校の11.3倍よりさらに小さいものです。
高校は義務教育ではありませんが、通学の距離を考えて各地に配置されています。
下位に並ぶのは人口の少ない県です。
ただし人口10万人あたりに直すと、最も少ないのは神奈川県の1.6校と東京都の1.31校。
実数で少ない県と、住民あたりで少ない県は、まったく別の顔ぶれになります。
中央値でみると59校。
平均は73.1校なので、平均が中央値の1.2倍です。
地方別に見る
高校の配置は、通学のしやすさで決まります。
地方ごとの合計で見ると、関東7都県が全国の23.9パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が18.2パーセント、近畿7府県が15.8パーセント、九州・沖縄8県が13.1パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が10.4パーセント、中国5県が7.8パーセント、北海道が6.4パーセント、四国4県が4.4パーセントでした。
人口で割った平均に直すと、順位は入れ替わります。
北海道が4.4校、東北6県が4.3校、四国4県が4.2校の順に多く、最も少ないのは関東7都県が1.9校です。
このグラフについての豆知識
公立に限った数
この指標は公立高等学校の数です。
国立や私立の高校は含まれません。
全日制、定時制、通信制のいずれも公立であればこの数に入ります。
私立の割合は都市部ほど高いため、公立だけを数えると都市部の学校数は実際より少なく見えます。
東京都が実数2位にとどまるのは、その影響もあると考えられます。
北海道が実数1位
公立高校の数では北海道が220校で1位。
東京都の186校を上回ります。
面積が広く、人が散らばって住む土地では、通学できる範囲に学校を置く必要があります。
人口だけでは決まらない配置の理由が、この結果に表れています。
数字は2024年のものです。
1校あたりで見ると差は逆になる
学校の数だけを見ていると、北海道に手厚いように見えます。
1校あたりで見るとどうでしょうか。
人口10万人あたりの学校数は、1位が島根県の5.76校、47位が東京都の1.31校で4.4倍の開きです。
同じ数の学校を、東京都では4倍以上の人数で分け合っていることになります。
逆にいえば、島根県や北海道の高校は1校あたりの生徒数が少ないということです。
学校が多いことは、必ずしも余裕があることを意味しません。
生徒が少ない学校を維持するには、生徒1人あたりの費用がかさみます。
当サイトの教育費の記事で、人口10万人あたりの教育費が佐賀県・島根県・高知県で上位に来るのは、この構造と関係があると考えられます。
10年前とくらべると
全国の公立高等学校数は、2014年の3,628校から2024年の3,438校へ、この10年で5パーセント減りました。
2014年の時点でも1位は北海道でした。
この10年、順位は動いていません。
県別では愛知県の1パーセント増が最大です。
地方のなかで見た公立高等学校数
| 地方 | 最も多い(校) | 最も少ない(校) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 78 | 山形県 45 |
| 関東 | 東京都 186 | 栃木県 60 |
| 中部 | 愛知県 164 | 福井県 25 |
| 近畿 | 大阪府 154 | 奈良県 34 |
| 中国 | 広島県 89 | 鳥取県 24 |
| 四国 | 愛媛県 53 | 香川県 30 |
| 九州 | 福岡県 104 | 佐賀県 35 |
まとめ
公立高校の数を47都道府県で比べると、最も多い北海道で220校、最も少ない鳥取県で24校でした。
東京都ではなく北海道が1位です。
この数字には国立や私立が含まれません。
全日制・定時制・通信制を合わせた公立の数で、2024年のものです。
私立の割合は都市部ほど高いため、都市部の学校数は実際より少なく見えている点に注意してください。
人口10万人あたりでは島根県5.76校が1位、東京都1.31校が47位で4.4倍の開き。
通学のしやすさが配置を決めています。
地方ごとの合計で見ると関東7都県が全国の23.9パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が4.4校で最多でした。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードE410102(公立高等学校数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードE410102(公立高等学校数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
