料理に使うみりんは、酒税法では酒類にあたります。
いちばん多く使われているのはどこの都道府県でしょうか。
このランキングは、国税庁の「酒類販売(消費)数量」をもとにしています。
2023年度に売られた量を、20歳以上の人口で割って算出しました。
この統計には沖縄県が入っていません。
沖縄国税事務所が別に集計しているためで、この記事では46都道府県で比べています。
46都道府県の平均は0.86L、中央値は0.86L。
最も多い香川県2.07Lと最も少ない秋田県0.49Lの差は1.58L、倍率にすると4.2倍でした。
調査対象46県の単純平均
0.9L
成人1人あたりのみりん消費量(2023年度)
最も多い 香川県
2.1L
最も少ない 青森県
0.5L
成人1人あたりのみりん消費量が多い5都道府県
飲む量が多い上位5都道府県です。
1位は香川県の2.07L。
2位の愛媛県は1.43Lで、その差は0.64Lでした。
3位は1.42L、4位は1.19L、5位は1.10Lと続きます。
1位から5位までの幅は0.97L。
46都道府県の平均0.86Lを、上位5つはいずれも上回りました。
1位の香川県は平均を1.21L上回っています。
6位以下は滋賀県1.10L、京都府1.07L、長野県0.99L。
5位と8位のあいだは0.11Lで、このあたりから落ち方がゆるやかになります。
地方別で最も多いのは四国4県の1.31Lでした。
9位以下は島根県0.99L、福井県0.97L、新潟県0.96L。
10位でも0.97Lあり、46都道府県の平均0.86Lを上回っています。
上位のかたまりは10県あまり続き、そこから中位へなだらかに下がっていく形です。
46都道府県の中央値は0.86Lでした。
飲まない酒の地図
この項目だけ、飲むための酒ではありません。
みりんはもち米と米こうじ、焼酎から造る調味料です。
アルコール分があるため酒税法では酒類にあたり、この統計にも入っています。
1位は香川県2.07L、2位は愛媛県1.43L、3位は東京都1.42L。
4位は愛知県1.19L、5位は石川県1.10Lでした。
地方別では四国4県1.31Lが1位、最下位は九州7県0.67L。
うどんやそばのつゆに使う土地で多くなると読めそうです。
1位の香川県はうどんの県で、つゆを作る量がそのまま出ている可能性があります。
一方で最下位は秋田県0.49L、45位は青森県0.49L。
お酒全体ではよく飲む県が、みりんでは下位に来るというのも面白いところです。
家計調査には「みりんの消費量に使う金額」という別の統計もあります。
あちらは1世帯が1か月または1年に使った金額、こちらは成人1人が1年に飲んだ量です。
お金で見るか、量で見るかで順位は変わります。
値段の高い酒を少し飲む土地と、安い酒をたくさん飲む土地では、2つの統計が逆を向くこともあります。
成人1人あたりのみりん消費量が少ない5都道府県
飲む量が少ない下位5都道府県です。
最も少ないのは秋田県の0.49L。
45位は0.49L、44位は0.50L、43位は0.56L、42位は0.57Lでした。
下位5つの幅は0.08L。
46都道府県の平均0.86Lを、いずれも下回っています。
最下位の秋田県は平均より0.37L少ない値でした。
1位の香川県との差は1.58Lで、倍率にすると4.2倍です。
この数字は売られた量を人口で割ったものです。
観光や出張で訪れた人が飲んだぶんも、売られた土地の数字に入ります。
住んでいる人の飲み方をそのまま表しているわけではありません。
41位から39位は岩手県0.58L、神奈川県0.61L、鹿児島県0.62L。
下位のほうは0.49Lから0.62Lのあいだに10県以上が並んでいて、わずかな差で順位が入れかわります。
この範囲では順位そのものにあまり意味はありません。
46都道府県の中央値は0.86Lで、下位の県はそこから0.38L低い水準です。
調査対象46県の成人1人あたりのみりん消費量
| 項目 | 成人1人あたりのみりん消費量 |
|---|---|
| 北海道 | 0.8L |
| 青森県 | 0.5L |
| 岩手県 | 0.6L |
| 宮城県 | 0.9L |
| 秋田県 | 0.5L |
| 山形県 | 0.9L |
| 福島県 | 0.8L |
| 茨城県 | 0.6L |
| 栃木県 | 0.7L |
| 群馬県 | 0.8L |
| 埼玉県 | 0.5L |
| 千葉県 | 0.7L |
| 東京都 | 1.4L |
| 神奈川県 | 0.6L |
| 新潟県 | 1.0L |
| 富山県 | 1.0L |
| 石川県 | 1.1L |
| 福井県 | 1.0L |
| 山梨県 | 0.9L |
| 長野県 | 1.0L |
| 岐阜県 | 0.9L |
| 静岡県 | 0.9L |
| 愛知県 | 1.2L |
| 三重県 | 0.9L |
| 滋賀県 | 1.1L |
| 京都府 | 1.1L |
| 大阪府 | 0.9L |
| 兵庫県 | 0.8L |
| 奈良県 | 0.7L |
| 和歌山県 | 0.9L |
| 鳥取県 | 1.0L |
| 島根県 | 1.0L |
| 岡山県 | 0.7L |
| 広島県 | 0.9L |
| 山口県 | 0.7L |
| 徳島県 | 0.9L |
| 香川県 | 2.1L |
| 愛媛県 | 1.4L |
| 高知県 | 0.9L |
| 福岡県 | 0.7L |
| 佐賀県 | 0.8L |
| 長崎県 | 0.6L |
| 熊本県 | 0.8L |
| 大分県 | 0.7L |
| 宮崎県 | 0.6L |
| 鹿児島県 | 0.6L |
日本地図で見ると、上位は香川県2.07L、愛媛県1.43L、東京都1.42L、愛知県1.19L、石川県1.10L。
6位は滋賀県1.10L、7位は京都府1.07L、8位は長野県0.99Lです。
下のほうは埼玉県0.50L、青森県0.49L、秋田県0.49L。
中央値は0.86Lで、平均の0.86Lとほぼ同じ。
46都道府県が0.49Lから2.07Lのあいだに収まっています。
沖縄県はこの統計に入っていないため、地図では色がついていません。
| 順位 | 都道府県 | 成人1人あたりのみりん消費量(L) | 地方 |
|---|---|---|---|
| 1 | 香川県 | 2.07 | 四国 |
| 2 | 愛媛県 | 1.43 | 四国 |
| 3 | 東京都 | 1.42 | 関東 |
| 4 | 愛知県 | 1.19 | 中部 |
| 5 | 滋賀県 | 1.1 | 近畿 |
| 5 | 石川県 | 1.1 | 中部 |
| 7 | 京都府 | 1.07 | 近畿 |
| 8 | 長野県 | 0.99 | 中部 |
| 8 | 島根県 | 0.99 | 中国 |
| 10 | 福井県 | 0.97 | 中部 |
| 11 | 新潟県 | 0.96 | 中部 |
| 11 | 富山県 | 0.96 | 中部 |
| 13 | 鳥取県 | 0.95 | 中国 |
| 14 | 静岡県 | 0.94 | 中部 |
| 15 | 広島県 | 0.92 | 中国 |
| 16 | 宮城県 | 0.9 | 東北 |
| 16 | 和歌山県 | 0.9 | 近畿 |
| 18 | 三重県 | 0.89 | 近畿 |
| 18 | 大阪府 | 0.89 | 近畿 |
| 20 | 岐阜県 | 0.87 | 中部 |
| 20 | 山形県 | 0.87 | 東北 |
| 20 | 山梨県 | 0.87 | 中部 |
| 20 | 徳島県 | 0.87 | 四国 |
| 24 | 高知県 | 0.86 | 四国 |
| 25 | 福島県 | 0.82 | 東北 |
| 26 | 北海道 | 0.8 | 北海道 |
| 27 | 兵庫県 | 0.78 | 近畿 |
| 28 | 佐賀県 | 0.77 | 九州 |
| 29 | 熊本県 | 0.76 | 九州 |
| 29 | 群馬県 | 0.76 | 関東 |
| 31 | 福岡県 | 0.74 | 九州 |
| 32 | 岡山県 | 0.72 | 中国 |
| 32 | 奈良県 | 0.72 | 近畿 |
| 34 | 山口県 | 0.71 | 中国 |
| 35 | 千葉県 | 0.66 | 関東 |
| 35 | 大分県 | 0.66 | 九州 |
| 37 | 栃木県 | 0.65 | 関東 |
| 38 | 茨城県 | 0.63 | 関東 |
| 39 | 鹿児島県 | 0.62 | 九州 |
| 40 | 神奈川県 | 0.61 | 関東 |
| 41 | 岩手県 | 0.58 | 東北 |
| 42 | 宮崎県 | 0.57 | 九州 |
| 43 | 長崎県 | 0.56 | 九州 |
| 44 | 埼玉県 | 0.5 | 関東 |
| 45 | 秋田県 | 0.49 | 東北 |
| 45 | 青森県 | 0.49 | 東北 |
このグラフについての豆知識
酒税法では酒類
みりんはアルコール分が14%ほどあり、酒税法では「みりん」という独立した区分になっています。
販売には酒類の免許が要ります。
アルコール分を1%未満に抑えた「みりん風調味料」は酒類ではなく、この統計には入りません。
46都道府県の平均は0.86L
1年に1リットル弱。
ビールの19.7Lやリキュールの19.7Lとくらべると、ごく小さな数字です。
ただし調味料として考えれば、1世帯あたりでは相当な量になります。
沖縄県が入っていない
この統計には沖縄県がふくまれていません。
表の注記に「全国計欄は沖縄分を含まない」とあり、沖縄国税事務所が別に集計しているためです。
そちらの公表は最新が平成30年のPDFのみで、年をまたいで混ぜると不正確になります。
この記事では沖縄県をのぞく46都道府県で比べました。
買った量であって、飲んだ量ではない
この数字は、酒類の販売(消費)数量を成人人口で割ったものです。
成人人口は20歳未満をのぞいた人口を使っています。
売られた場所で数えるため、旅行者や出張者が多い土地では実際に住んでいる人が飲む量より大きく出ます。
東京都が上位に並びやすいのは、そのためでもあります。
地方のなかで見た成人1人あたりのみりん消費量
| 地方 | 最も多い(L) | 最も少ない(L) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 0.9 | 秋田県 0.49 |
| 関東 | 東京都 1.42 | 埼玉県 0.5 |
| 中部 | 愛知県 1.19 | 岐阜県 0.87 |
| 近畿 | 滋賀県 1.1 | 奈良県 0.72 |
| 中国 | 島根県 0.99 | 山口県 0.71 |
| 四国 | 香川県 2.07 | 高知県 0.86 |
| 九州 | 佐賀県 0.77 | 長崎県 0.56 |
まとめ
成人1人あたりのみりんの消費量は、46都道府県の平均で年0.86L。
最も多い香川県2.07Lと最も少ない秋田県0.49Lの差は4.2倍でした。
香川・愛媛と四国が上位、九州が最下位。
つゆを使う食文化と重なっていそうです。
地方別では四国4県が1.31Lで最も多く、九州7県が0.67Lで最も少ない結果です。
この統計には沖縄県が入っていません。
また、売られた量を人口で割った数字なので、観光や出張で訪れた人が飲んだぶんもふくまれます。
読むときは、その点に気をつけてください。
46都道府県の中央値は0.86L。
平均の0.86Lとくらべると、真ん中あたりの県の実感に近いのは中央値のほうです。
同じお酒でも、金額で見る家計調査の記事とは順位が変わります。
値段の高い酒を少し飲むのか、安い酒をたくさん飲むのか。
2つの統計を並べると、その違いが見えてきます。
ほかのお酒の記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 酒類販売(消費)数量
- 調査年: 2023年度
- 公開元: 国税庁
- 参照URL: https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2025/index.htm
- 備考: 調味料として使うみりんも酒税法では酒類にあたるため、この統計に入っている。この表は沖縄県分をふくまないため46都道府県で比べている。成人人口は20歳未満をのぞいた人口。国税庁の統計を加工して47グラフが作成
注記: 調味料として使うみりんも酒税法では酒類にあたるため、この統計に入っている。
この表は沖縄県分をふくまないため46都道府県で比べている。
成人人口は20歳未満をのぞいた人口。
国税庁の統計を加工して47グラフが作成
