発泡酒をいちばん飲むのはどこの都道府県でしょうか。
成人1人あたりの量で比べます。
このランキングは、国税庁の「酒類販売(消費)数量」をもとにしています。
2023年度に売られた量を、20歳以上の人口で割って算出しました。
この統計には沖縄県が入っていません。
沖縄国税事務所が別に集計しているためで、この記事では46都道府県で比べています。
46都道府県の平均は7.69L、中央値は7.34L。
最も多い高知県16.4Lと最も少ない滋賀県4.77Lの差は11.6L、倍率にすると3.4倍でした。
調査対象46県の単純平均
7.7L
成人1人あたりの発泡酒消費量(2023年度)
最も多い 高知県
16.4L
最も少ない 滋賀県
4.8L
成人1人あたりの発泡酒消費量が多い5都道府県
飲む量が多い上位5都道府県です。
1位は高知県の16.4L。
2位の富山県は11.6Lで、その差は4.81Lでした。
3位は11.4L、4位は10.5L、5位は10.0Lと続きます。
1位から5位までの幅は6.37L。
46都道府県の平均7.69Lを、上位5つはいずれも上回りました。
1位の高知県は平均を8.69L上回っています。
6位以下は熊本県9.44L、山口県9.27L、秋田県9.23L。
5位と8位のあいだは0.78Lで、このあたりから落ち方がゆるやかになります。
地方別で最も多いのは四国4県の10.1Lでした。
9位以下は鹿児島県8.99L、鳥取県8.71L、北海道8.69L。
10位でも8.71Lあり、46都道府県の平均7.69Lを上回っています。
上位のかたまりは10県あまり続き、そこから中位へなだらかに下がっていく形です。
46都道府県の中央値は7.34Lでした。
ビールとは逆の地図
ビールでは大都市が上位でしたが、発泡酒ではその顔ぶれが消えます。
1位は高知県16.4L、2位は富山県11.6L、3位は和歌山県11.4L。
4位に青森県10.5L、5位に宮崎県10.0Lが入りました。
地方別でも四国4県10.1Lが1位で、関東7都県6.5Lが最下位です。
ビールでは関東が上位のほうにいたことを思うと、きれいに入れかわっています。
発泡酒はビールより安く買えます。
家で飲む機会が多い土地ほど選ばれやすく、飲食店で飲む割合が高い都市部では出番が少なくなります。
外で飲むか、家で飲むか。
ビールと発泡酒の2つのランキングを並べると、その違いが地図になって表れます。
家計調査には「発泡酒の消費量に使う金額」という別の統計もあります。
あちらは1世帯が1か月または1年に使った金額、こちらは成人1人が1年に飲んだ量です。
お金で見るか、量で見るかで順位は変わります。
値段の高い酒を少し飲む土地と、安い酒をたくさん飲む土地では、2つの統計が逆を向くこともあります。
成人1人あたりの発泡酒消費量が少ない5都道府県
飲む量が少ない下位5都道府県です。
最も少ないのは滋賀県の4.77L。
45位は5.18L、44位は5.24L、43位は5.62L、42位は5.63Lでした。
下位5つの幅は0.86L。
46都道府県の平均7.69Lを、いずれも下回っています。
最下位の滋賀県は平均より2.92L少ない値でした。
1位の高知県との差は11.6Lで、倍率にすると3.4倍です。
この数字は売られた量を人口で割ったものです。
観光や出張で訪れた人が飲んだぶんも、売られた土地の数字に入ります。
住んでいる人の飲み方をそのまま表しているわけではありません。
41位から39位は奈良県5.69L、愛知県5.92L、静岡県5.97L。
下位のほうは4.77Lから5.97Lのあいだに10県以上が並んでいて、わずかな差で順位が入れかわります。
この範囲では順位そのものにあまり意味はありません。
46都道府県の中央値は7.34Lで、下位の県はそこから2.58L低い水準です。
調査対象46県の成人1人あたりの発泡酒消費量
| 項目 | 成人1人あたりの発泡酒消費量 |
|---|---|
| 北海道 | 8.7L |
| 青森県 | 10.5L |
| 岩手県 | 6.7L |
| 宮城県 | 6.3L |
| 秋田県 | 9.2L |
| 山形県 | 6.3L |
| 福島県 | 6.3L |
| 茨城県 | 6.3L |
| 栃木県 | 5.2L |
| 群馬県 | 7.0L |
| 埼玉県 | 7.7L |
| 千葉県 | 6.6L |
| 東京都 | 7.1L |
| 神奈川県 | 5.6L |
| 新潟県 | 8.1L |
| 富山県 | 11.6L |
| 石川県 | 7.0L |
| 福井県 | 6.9L |
| 山梨県 | 5.6L |
| 長野県 | 5.2L |
| 岐阜県 | 6.3L |
| 静岡県 | 6.0L |
| 愛知県 | 5.9L |
| 三重県 | 6.1L |
| 滋賀県 | 4.8L |
| 京都府 | 6.8L |
| 大阪府 | 7.8L |
| 兵庫県 | 7.5L |
| 奈良県 | 5.7L |
| 和歌山県 | 11.4L |
| 鳥取県 | 8.7L |
| 島根県 | 7.2L |
| 岡山県 | 6.9L |
| 広島県 | 8.3L |
| 山口県 | 9.3L |
| 徳島県 | 8.4L |
| 香川県 | 7.5L |
| 愛媛県 | 8.3L |
| 高知県 | 16.4L |
| 福岡県 | 7.6L |
| 佐賀県 | 8.5L |
| 長崎県 | 7.7L |
| 熊本県 | 9.4L |
| 大分県 | 8.5L |
| 宮崎県 | 10.0L |
| 鹿児島県 | 9.0L |
日本地図で見ると、上位は高知県16.4L、富山県11.6L、和歌山県11.4L、青森県10.5L、宮崎県10.0L。
6位は熊本県9.44L、7位は山口県9.27L、8位は秋田県9.23Lです。
下のほうは栃木県5.24L、長野県5.18L、滋賀県4.77L。
中央値は7.34Lで、平均の7.69Lとほぼ同じ。
46都道府県が4.77Lから16.4Lのあいだに収まっています。
沖縄県はこの統計に入っていないため、地図では色がついていません。
| 順位 | 都道府県 | 成人1人あたりの発泡酒消費量(L) | 地方 |
|---|---|---|---|
| 1 | 高知県 | 16.38 | 四国 |
| 2 | 富山県 | 11.57 | 中部 |
| 3 | 和歌山県 | 11.41 | 近畿 |
| 4 | 青森県 | 10.52 | 東北 |
| 5 | 宮崎県 | 10.01 | 九州 |
| 6 | 熊本県 | 9.44 | 九州 |
| 7 | 山口県 | 9.27 | 中国 |
| 8 | 秋田県 | 9.23 | 東北 |
| 9 | 鹿児島県 | 8.99 | 九州 |
| 10 | 鳥取県 | 8.71 | 中国 |
| 11 | 北海道 | 8.69 | 北海道 |
| 12 | 佐賀県 | 8.47 | 九州 |
| 13 | 大分県 | 8.46 | 九州 |
| 14 | 徳島県 | 8.36 | 四国 |
| 15 | 愛媛県 | 8.31 | 四国 |
| 16 | 広島県 | 8.3 | 中国 |
| 17 | 新潟県 | 8.13 | 中部 |
| 18 | 大阪府 | 7.78 | 近畿 |
| 19 | 長崎県 | 7.7 | 九州 |
| 20 | 埼玉県 | 7.69 | 関東 |
| 21 | 福岡県 | 7.64 | 九州 |
| 22 | 香川県 | 7.52 | 四国 |
| 23 | 兵庫県 | 7.47 | 近畿 |
| 24 | 島根県 | 7.22 | 中国 |
| 25 | 東京都 | 7.14 | 関東 |
| 26 | 群馬県 | 7.04 | 関東 |
| 27 | 石川県 | 6.96 | 中部 |
| 28 | 岡山県 | 6.93 | 中国 |
| 29 | 福井県 | 6.91 | 中部 |
| 30 | 京都府 | 6.75 | 近畿 |
| 31 | 岩手県 | 6.66 | 東北 |
| 32 | 千葉県 | 6.56 | 関東 |
| 33 | 岐阜県 | 6.33 | 中部 |
| 34 | 宮城県 | 6.3 | 東北 |
| 34 | 山形県 | 6.3 | 東北 |
| 36 | 福島県 | 6.28 | 東北 |
| 37 | 茨城県 | 6.26 | 関東 |
| 38 | 三重県 | 6.11 | 近畿 |
| 39 | 静岡県 | 5.97 | 中部 |
| 40 | 愛知県 | 5.92 | 中部 |
| 41 | 奈良県 | 5.69 | 近畿 |
| 42 | 山梨県 | 5.63 | 中部 |
| 43 | 神奈川県 | 5.62 | 関東 |
| 44 | 栃木県 | 5.24 | 関東 |
| 45 | 長野県 | 5.18 | 中部 |
| 46 | 滋賀県 | 4.77 | 近畿 |
このグラフについての豆知識
税率の違いから生まれた酒
発泡酒は、麦芽の使用割合を下げることでビールより税率を低くした酒です。
1990年代に広まり、家庭で飲む酒として定着しました。
酒税法の改正で税率の差は縮まってきていますが、店頭の価格差はまだ残っています。
46都道府県の平均は7.7L
ビールの19.7Lにくらべると4割ほど。
ただし1位の高知県16.4Lは、ビールの下位県より多い量になります。
沖縄県が入っていない
この統計には沖縄県がふくまれていません。
表の注記に「全国計欄は沖縄分を含まない」とあり、沖縄国税事務所が別に集計しているためです。
そちらの公表は最新が平成30年のPDFのみで、年をまたいで混ぜると不正確になります。
この記事では沖縄県をのぞく46都道府県で比べました。
買った量であって、飲んだ量ではない
この数字は、酒類の販売(消費)数量を成人人口で割ったものです。
成人人口は20歳未満をのぞいた人口を使っています。
売られた場所で数えるため、旅行者や出張者が多い土地では実際に住んでいる人が飲む量より大きく出ます。
東京都が上位に並びやすいのは、そのためでもあります。
地方のなかで見た成人1人あたりの発泡酒消費量
| 地方 | 最も多い(L) | 最も少ない(L) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 10.52 | 福島県 6.28 |
| 関東 | 埼玉県 7.69 | 栃木県 5.24 |
| 中部 | 富山県 11.57 | 長野県 5.18 |
| 近畿 | 和歌山県 11.41 | 滋賀県 4.77 |
| 中国 | 山口県 9.27 | 岡山県 6.93 |
| 四国 | 高知県 16.38 | 香川県 7.52 |
| 九州 | 宮崎県 10.01 | 福岡県 7.64 |
まとめ
成人1人あたりの発泡酒の消費量は、46都道府県の平均で年7.69L。
最も多い高知県16.4Lと最も少ない滋賀県4.77Lの差は3.4倍でした。
高知・富山・和歌山が上位、関東が地方別で最下位。
ビールとはちょうど逆の顔ぶれになりました。
地方別では四国4県が10.1Lで最も多く、関東7都県が6.51Lで最も少ない結果です。
この統計には沖縄県が入っていません。
また、売られた量を人口で割った数字なので、観光や出張で訪れた人が飲んだぶんもふくまれます。
読むときは、その点に気をつけてください。
46都道府県の中央値は7.34L。
平均の7.69Lとくらべると、真ん中あたりの県の実感に近いのは中央値のほうです。
同じお酒でも、金額で見る家計調査の記事とは順位が変わります。
値段の高い酒を少し飲むのか、安い酒をたくさん飲むのか。
2つの統計を並べると、その違いが見えてきます。
ほかのお酒の記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 酒類販売(消費)数量
- 調査年: 2023年度
- 公開元: 国税庁
- 参照URL: https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2025/index.htm
- 備考: 発泡酒の販売数量を成人人口で割った値。ビールとは別に集計される。この表は沖縄県分をふくまないため46都道府県で比べている。成人人口は20歳未満をのぞいた人口。国税庁の統計を加工して47グラフが作成
注記: 発泡酒の販売数量を成人人口で割った値。
ビールとは別に集計される。
この表は沖縄県分をふくまないため46都道府県で比べている。
成人人口は20歳未満をのぞいた人口。
国税庁の統計を加工して47グラフが作成
