タクシーや運転代行で客を乗せられる人が、どれだけいるのでしょうか。
地域によってどれくらい違うのか比べます。
このランキングは、警察庁の「運転免許統計」をもとにしています。
2025年12月31日現在の第二種普通免許の保有者数を、15歳以上人口1万人あたりに直しました。
全国平均は1万人あたり11.7人、中央値は10.0人。
最も多い沖縄県は31.2人、最も少ない岩手県は6.3人で、4.99倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
11.7人
15歳以上1万人あたりの普通二種免許の保有者数(令和7年末現在(2025年12月31日))
最も多い 沖縄県
31.2人
最も少ない 岩手県
6.3人
15歳以上1万人あたりの普通二種免許の保有者数が多い5都道府県
タクシーを運転できる人が多い上位5都府県です。
1位は沖縄県の31.18人。
2位の東京都23.84人に1.31倍の差をつけました。
3位は大阪府21.27人、4位は千葉県20.80人、5位は埼玉県20.22人です。
1位の沖縄県だけ、性格が違います。
観光客の移動を担うタクシーに加え、飲酒後の運転代行が広く使われていることが背景にありそうです。
鉄道が那覇市周辺のモノレールに限られ、夜の移動を車に頼らざるをえない事情もあります。
2位以下は人口の集まる都府県が並びました。
6位は神奈川県18.01人、7位は京都府17.01人、8位は福岡県15.63人。
大きな駅と繁華街のある土地で、タクシーの需要が生まれます。
上位8都府県のうち、沖縄をのぞく7つが三大都市圏か福岡です。
人が集まる街と、その周辺の県が並びました。
沖縄県の31.18人は全国平均11.66人の2.67倍。
2位以下を大きく引き離した、突出した値です。
15歳以上1万人あたりの普通二種免許の保有者数が少ない5都道府県
タクシーを運転できる人が少ない下位5県です。
最も少ないのは岩手県の6.25人。
46位は富山県6.46人、45位は秋田県6.56人、44位は山形県7.70人、43位は長野県7.85人でした。
大型免許では上位だった東北が、この免許では下位に並びます。
同じ運転の仕事でも、荷物を運ぶ土地と人を運ぶ土地は違います。
人口あたりのタクシーの需要は、人がどれだけ集まるかで決まります。
街の規模が小さく、住民の多くが自分の車を持っている土地では、タクシーを使う機会そのものが少なくなります。
42位は宮崎県8.13人、41位は福島県8.25人、40位は佐賀県8.28人。
10人を下回る県が20県以上ありました。
下位5県のうち4県が東北と北陸です。
冬に雪が積もる土地でも、タクシーの担い手は増えていません。
下位5県はいずれも10人を下回ります。
1万人のうちタクシーを運転できる人が10人に満たない、という水準です。
47都道府県の15歳以上1万人あたりの普通二種免許の保有者数
| 項目 | 15歳以上1万人あたりの普通二種免許の保有者数 |
|---|---|
| 北海道 | 13.8人 |
| 青森県 | 9.3人 |
| 岩手県 | 6.3人 |
| 宮城県 | 9.6人 |
| 秋田県 | 6.6人 |
| 山形県 | 7.7人 |
| 福島県 | 8.3人 |
| 茨城県 | 10.3人 |
| 栃木県 | 8.6人 |
| 群馬県 | 9.3人 |
| 埼玉県 | 20.2人 |
| 千葉県 | 20.8人 |
| 東京都 | 23.8人 |
| 神奈川県 | 18.0人 |
| 新潟県 | 9.0人 |
| 富山県 | 6.5人 |
| 石川県 | 11.3人 |
| 福井県 | 9.3人 |
| 山梨県 | 11.1人 |
| 長野県 | 7.9人 |
| 岐阜県 | 8.5人 |
| 静岡県 | 10.7人 |
| 愛知県 | 14.1人 |
| 三重県 | 9.5人 |
| 滋賀県 | 11.1人 |
| 京都府 | 17.0人 |
| 大阪府 | 21.3人 |
| 兵庫県 | 12.9人 |
| 奈良県 | 10.0人 |
| 和歌山県 | 13.8人 |
| 鳥取県 | 9.1人 |
| 島根県 | 9.1人 |
| 岡山県 | 10.2人 |
| 広島県 | 11.6人 |
| 山口県 | 9.4人 |
| 徳島県 | 9.1人 |
| 香川県 | 11.3人 |
| 愛媛県 | 9.5人 |
| 高知県 | 10.9人 |
| 福岡県 | 15.6人 |
| 佐賀県 | 8.3人 |
| 長崎県 | 8.7人 |
| 熊本県 | 10.9人 |
| 大分県 | 10.1人 |
| 宮崎県 | 8.1人 |
| 鹿児島県 | 8.9人 |
| 沖縄県 | 31.2人 |
日本地図で見ると、沖縄県が濃く出ます。
31.18人で、2位の東京都23.84人を1.31倍上回りました。
3位は大阪府21.27人、4位は千葉県20.80人、5位は埼玉県20.22人と、首都圏と近畿の都府県が続きます。
薄いのは東北です。
岩手県6.25人、富山県6.46人、秋田県6.56人が下位に並びました。
中央値は10.03人で、平均の11.66人を下回ります。
上位のいくつかの都府県が平均を押し上げている形です。
| 順位 | 都道府県 | 15歳以上1万人あたりの普通二種免許の保有者数(人) | 地方 |
|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄県 | 31.18 | 九州 |
| 2 | 東京都 | 23.84 | 関東 |
| 3 | 大阪府 | 21.27 | 近畿 |
| 4 | 千葉県 | 20.80 | 関東 |
| 5 | 埼玉県 | 20.22 | 関東 |
| 6 | 神奈川県 | 18.01 | 関東 |
| 7 | 京都府 | 17.01 | 近畿 |
| 8 | 福岡県 | 15.63 | 九州 |
| 9 | 愛知県 | 14.06 | 中部 |
| 10 | 北海道 | 13.78 | 北海道 |
| 11 | 和歌山県 | 13.75 | 近畿 |
| 12 | 兵庫県 | 12.85 | 近畿 |
| 13 | 広島県 | 11.62 | 中国 |
| 14 | 香川県 | 11.30 | 四国 |
| 15 | 石川県 | 11.25 | 中部 |
| 16 | 滋賀県 | 11.10 | 近畿 |
| 17 | 山梨県 | 11.05 | 中部 |
| 18 | 高知県 | 10.93 | 四国 |
| 19 | 熊本県 | 10.89 | 九州 |
| 20 | 静岡県 | 10.68 | 中部 |
| 21 | 茨城県 | 10.28 | 関東 |
| 22 | 岡山県 | 10.20 | 中国 |
| 23 | 大分県 | 10.07 | 九州 |
| 24 | 奈良県 | 10.03 | 近畿 |
| 25 | 宮城県 | 9.56 | 東北 |
| 26 | 三重県 | 9.53 | 近畿 |
| 27 | 愛媛県 | 9.52 | 四国 |
| 28 | 山口県 | 9.41 | 中国 |
| 29 | 群馬県 | 9.32 | 関東 |
| 30 | 福井県 | 9.28 | 中部 |
| 31 | 青森県 | 9.26 | 東北 |
| 32 | 徳島県 | 9.09 | 四国 |
| 33 | 島根県 | 9.08 | 中国 |
| 34 | 鳥取県 | 9.06 | 中国 |
| 35 | 新潟県 | 8.98 | 中部 |
| 36 | 鹿児島県 | 8.90 | 九州 |
| 37 | 長崎県 | 8.70 | 九州 |
| 38 | 栃木県 | 8.63 | 関東 |
| 39 | 岐阜県 | 8.54 | 中部 |
| 40 | 佐賀県 | 8.28 | 九州 |
| 41 | 福島県 | 8.25 | 東北 |
| 42 | 宮崎県 | 8.13 | 九州 |
| 43 | 長野県 | 7.85 | 中部 |
| 44 | 山形県 | 7.70 | 東北 |
| 45 | 秋田県 | 6.56 | 東北 |
| 46 | 富山県 | 6.46 | 中部 |
| 47 | 岩手県 | 6.25 | 東北 |
このグラフについての豆知識
大型免許とは逆の地図
荷物を運ぶ第一種大型免許では、東北6県が660.96人で1位、近畿7府県が322.92人で最下位でした。
この免許ではその順序がほぼ入れかわります。
荷物を運ぶ仕事は、産地から消費地へ長い距離を走る土地に集まります。
人を運ぶ仕事は、人が集まる場所と、観光客の多い場所に集まります。
2つのランキングを並べると、その違いがはっきりします。
運転代行もこの免許
客の車を運転して自宅まで送る運転代行にも、この免許が要ります。
公共交通の少ない土地で飲酒の機会があるとき、代行の需要が生まれます。
沖縄県が1位になっている理由の一つは、ここにありそうです。
この数字の読み方
運転免許統計は、2種類以上の免許を持つ人を上位の免許1つで数えます。
大型免許を持つ人は普通免許も持っていますが、大型のほうにだけ計上されます。
人あたりの値は、社会・人口統計体系の人口(2024年)で割って当サイトが算出した参考値です。
免許は18歳から取れますが、都道府県別の18歳以上人口が手元にないため、15歳以上人口を母数にしています。
実際の保有率はこの数字より少し高くなります。
地方のなかで見た15歳以上1万人あたりの普通二種免許の保有者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 9.56 | 岩手県 6.25 |
| 関東 | 東京都 23.84 | 栃木県 8.63 |
| 中部 | 愛知県 14.06 | 富山県 6.46 |
| 近畿 | 大阪府 21.27 | 三重県 9.53 |
| 中国 | 広島県 11.62 | 鳥取県 9.06 |
| 四国 | 香川県 11.30 | 徳島県 9.09 |
| 九州 | 沖縄県 31.18 | 宮崎県 8.13 |
まとめ
15歳以上1万人あたりの普通二種免許保有者数は、全国平均で11.7人。
最も多い沖縄県31.18人と、最も少ない岩手県6.25人の差は4.99倍でした。
観光地と大都市圏で多くなります。
沖縄県は観光客の移動と運転代行の両方が需要を生み、東京・大阪・千葉・埼玉は人の集まる街としてタクシーが必要になります。
一方で東北は下位に並びました。
荷物を運ぶ大型免許では東北が1位だったのと、ちょうど逆の地図です。
運ぶのが荷物か人かで、必要とされる土地が変わります。
バスを運転できる人の割合やタクシー代への支出とあわせて読んでみてください。
地方別では関東7都県15.87人が1位、東北6県7.93人が最下位。
その差は7.94人でした。
同じ運転の仕事でも、荷物なら東北、人なら都市部と観光地。
2つの免許を並べると、その分かれ方がはっきり見えます。
運転代行にもこの免許が要ります。
鉄道の少ない土地で夜に移動する手段として、代行の需要が数字を押し上げている可能性があります。
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出典
- 統計名: 運転免許統計
- 調査年: 令和7年末現在(2025年12月31日)
- 公開元: 警察庁
- 参照URL: https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/menkyo.html
- 備考: タクシーや運転代行など、人を乗せてお金をもらう運転に要る免許。人あたりの値は、社会・人口統計体系の総人口から年少人口を引いた15歳以上人口(2024年)で割って算出した参考値。警察庁の統計を加工して47グラフが作成
注記: タクシーや運転代行など、人を乗せてお金をもらう運転に要る免許。
人あたりの値は、社会・人口統計体系の総人口から年少人口を引いた15歳以上人口(2024年)で割って算出した参考値。
警察庁の統計を加工して47グラフが作成
