クリーニング店の数は、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
全国7万670施設のうち、東京都が8,379施設で1位。
人口あたりの1位は意外な県でした。
47都道府県の単純平均
1,504施設
クリーニング業数(2023年)
最も多い 東京都
8,379施設
最も少ない 鳥取県
306施設
クリーニング店が多い5都道府県
クリーニング店が多い上位5都道府県です。
東京都は8,379施設、大阪府は5,837施設、愛知県は3,667施設、神奈川県は3,498施設、福岡県は3,361施設でした。
東京都は2位の大阪府の1.44倍です。
6位以下は埼玉県3,059施設、兵庫県2,688施設、北海道2,605施設と続きます。
上位3都府県で全国の25.3パーセント、上位5都道府県で35.0パーセント、上位10都道府県で53.4パーセント。
スーツで通勤する人が多い大都市圏が実数の上位を占めます。
人口あたり1位は福井県、共働き日本一の県です
ここから先は、クリーニング業数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、1位は福井県になります。
1位は福井県の115.6施設、2位は岩手県102.0施設、3位は群馬県89.7施設。
4位は山梨県82.5施設、5位は沖縄県76.6施設、6位は長崎県76.6施設と続きます。
逆に人口あたりの下位は宮城県45.2施設、埼玉県41.7施設、千葉県39.8施設、神奈川県37.9施設。
福井県と神奈川県では3.0倍の開きです。
実数1位の東京都は人口あたりでは23位と、ちょうど中位に落ち着きます。
福井県は共働き率の高さで知られる県です。
夫婦とも勤めに出る家庭が多ければ、ワイシャツや制服をクリーニングに出す需要も厚くなるという見方ができます。
取次店を含む小さな店が地域に残っていることも効いていそうですが、この統計から内訳までは分かりません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が68.1施設で最も多く、関東7都県が49.7施設で最も少なくなります。
四国4県66.3施設、中部9県60.1施設と続きました。
実数で見ると順位は変わる
クリーニング店が少ない5県
クリーニング店が少ない下位5県です。
鳥取県は306施設、島根県は353施設、高知県は354施設、佐賀県は437施設、和歌山県は446施設でした。
東京都の8,379施設とは27.4倍の差があります。
ただし鳥取県も人口10万人あたりに直すと55施設ほどになり、順位は大きく上がります。
実数の下位は人口の少なさによるものです。
47都道府県の中央値は953施設。
平均は1,503.6施設なので、平均が中央値の1.6倍です。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、関東が最も大きくなります。
関東7都県が全国の30.6パーセント、近畿7府県が18.5パーセント、中部9県が17.7パーセント、九州・沖縄8県が13.5パーセントと続きます。
少ないほうは東北6県が6.8パーセント、中国5県が5.8パーセント、北海道が3.7パーセント、四国4県が3.4パーセントでした。
実数はおおむね人口どおりの並びです。
人口10万人あたりの平均で見ると順位が変わります。
九州・沖縄8県が68.1施設で1位、四国4県が66.3施設で2位、中部9県が60.1施設で3位。
関東7都県は49.7施設で最下位でした。
大都市圏ほど1店あたりの人口が多い、つまり店がまばらだと分かります。
地図で見る
| 項目 | クリーニング業数 |
|---|---|
| 北海道 | 2,605施設 |
| 青森県 | 617施設 |
| 岩手県 | 1,186施設 |
| 宮城県 | 1,023施設 |
| 秋田県 | 533施設 |
| 山形県 | 576施設 |
| 福島県 | 898施設 |
| 茨城県 | 1,563施設 |
| 栃木県 | 940施設 |
| 群馬県 | 1,706施設 |
| 埼玉県 | 3,059施設 |
| 千葉県 | 2,490施設 |
| 東京都 | 8,379施設 |
| 神奈川県 | 3,498施設 |
| 新潟県 | 1,157施設 |
| 富山県 | 680施設 |
| 石川県 | 763施設 |
| 福井県 | 860施設 |
| 山梨県 | 657施設 |
| 長野県 | 1,109施設 |
| 岐阜県 | 1,439施設 |
| 静岡県 | 2,142施設 |
| 愛知県 | 3,667施設 |
| 三重県 | 982施設 |
| 滋賀県 | 898施設 |
| 京都府 | 1,540施設 |
| 大阪府 | 5,837施設 |
| 兵庫県 | 2,688施設 |
| 奈良県 | 718施設 |
| 和歌山県 | 446施設 |
| 鳥取県 | 306施設 |
| 島根県 | 353施設 |
| 岡山県 | 837施設 |
| 広島県 | 1,639施設 |
| 山口県 | 953施設 |
| 徳島県 | 509施設 |
| 香川県 | 665施設 |
| 愛媛県 | 846施設 |
| 高知県 | 354施設 |
| 福岡県 | 3,361施設 |
| 佐賀県 | 437施設 |
| 長崎県 | 970施設 |
| 熊本県 | 1,281施設 |
| 大分県 | 839施設 |
| 宮崎県 | 609施設 |
| 鹿児島県 | 931施設 |
| 沖縄県 | 1,124施設 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、大阪府、愛知県、神奈川県、福岡県です。
人口の分布に近い地図になります。
淡いのは鳥取県、島根県、高知県、佐賀県、和歌山県でした。
47都道府県の平均は1,503.6施設、中央値は953施設です。
東京都の8,379施設は平均の5.6倍にあたります。
上位3都府県で25.3パーセント、1位と47位で27.4倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | クリーニング業数(施設) | 地方 | 人口10万人あたりのクリーニング業数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 8379 | 関東 | 59.48 |
| 2 | 大阪府 | 5837 | 近畿 | 66.61 |
| 3 | 愛知県 | 3667 | 中部 | 49.04 |
| 4 | 神奈川県 | 3498 | 関東 | 37.90 |
| 5 | 福岡県 | 3361 | 九州 | 65.86 |
| 6 | 埼玉県 | 3059 | 関東 | 41.73 |
| 7 | 兵庫県 | 2688 | 近畿 | 50.06 |
| 8 | 北海道 | 2605 | 北海道 | 51.16 |
| 9 | 千葉県 | 2490 | 関東 | 39.80 |
| 10 | 静岡県 | 2142 | 中部 | 60.25 |
| 11 | 群馬県 | 1706 | 関東 | 89.70 |
| 12 | 広島県 | 1639 | 中国 | 59.86 |
| 13 | 茨城県 | 1563 | 関東 | 55.33 |
| 14 | 京都府 | 1540 | 近畿 | 60.75 |
| 15 | 岐阜県 | 1439 | 中部 | 74.52 |
| 16 | 熊本県 | 1281 | 九州 | 74.96 |
| 17 | 岩手県 | 1186 | 東北 | 101.98 |
| 18 | 新潟県 | 1157 | 中部 | 54.42 |
| 19 | 沖縄県 | 1124 | 九州 | 76.57 |
| 20 | 長野県 | 1109 | 中部 | 55.34 |
| 21 | 宮城県 | 1023 | 東北 | 45.19 |
| 22 | 三重県 | 982 | 近畿 | 56.86 |
| 23 | 長崎県 | 970 | 九州 | 76.56 |
| 24 | 山口県 | 953 | 中国 | 73.42 |
| 25 | 栃木県 | 940 | 関東 | 49.55 |
| 26 | 鹿児島県 | 931 | 九州 | 60.10 |
| 27 | 滋賀県 | 898 | 近畿 | 63.82 |
| 27 | 福島県 | 898 | 東北 | 50.82 |
| 29 | 福井県 | 860 | 中部 | 115.59 |
| 30 | 愛媛県 | 846 | 四国 | 65.53 |
| 31 | 大分県 | 839 | 九州 | 76.55 |
| 32 | 岡山県 | 837 | 中国 | 45.32 |
| 33 | 石川県 | 763 | 中部 | 68.80 |
| 34 | 奈良県 | 718 | 近畿 | 55.40 |
| 35 | 富山県 | 680 | 中部 | 67.53 |
| 36 | 香川県 | 665 | 四国 | 71.81 |
| 37 | 山梨県 | 657 | 中部 | 82.54 |
| 38 | 青森県 | 617 | 東北 | 52.11 |
| 39 | 宮崎県 | 609 | 九州 | 58.45 |
| 40 | 山形県 | 576 | 東北 | 56.14 |
| 41 | 秋田県 | 533 | 東北 | 58.32 |
| 42 | 徳島県 | 509 | 四国 | 73.24 |
| 43 | 和歌山県 | 446 | 近畿 | 50.00 |
| 44 | 佐賀県 | 437 | 九州 | 54.97 |
| 45 | 高知県 | 354 | 四国 | 53.15 |
| 46 | 島根県 | 353 | 中国 | 54.31 |
| 47 | 鳥取県 | 306 | 中国 | 56.98 |
このグラフについての豆知識
取次店も含む「クリーニング業」
この指標は保健所に届け出のあるクリーニング業の施設数です。
洗濯物を実際に洗う工場だけでなく、受け渡しだけを行う取次店も含まれます。
全国7万670施設は、コンビニエンスストアよりも多い規模。
身近な店の代表格です。
共働きの県が人口あたり1位
人口10万人あたりの1位は福井県の115.6施設。
福井県は共働き率の高さで全国に知られる県で、勤め着の需要の厚さと重なって見えるのが面白いところです。
2位の岩手県102.0施設、3位の群馬県89.7施設も、車で立ち寄る郊外型の生活圏。
クリーニング店の密度は、都会より地方のほうが濃いのです。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国のクリーニング業数は、2013年の111,778施設から2023年の70,670施設へ、この10年でおよそ37%減りました。
2013年の時点でも1位は東京都でした。
この10年、順位は動いていません。
県ごとに見ると、減り方がいちばん小さかったのは沖縄県で1%減でした。
順位の並びがにている記事
クリーニング業数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
いちばん近かったのは【クリーニング所の数】全国7万7,999施設、縮小が続くで、順位相関は0.98でした。
正反対だったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きていますで、相関は-0.72です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見たクリーニング業数
| 地方 | 最も多い(施設) | 最も少ない(施設) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 1186 | 秋田県 533 |
| 関東 | 東京都 8379 | 栃木県 940 |
| 中部 | 愛知県 3667 | 山梨県 657 |
| 近畿 | 大阪府 5837 | 和歌山県 446 |
| 中国 | 広島県 1639 | 鳥取県 306 |
| 四国 | 愛媛県 846 | 高知県 354 |
| 九州 | 福岡県 3361 | 佐賀県 437 |
まとめ
クリーニング店の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で8,379施設、最も少ない鳥取県で306施設でした。
人口10万人あたりの1位は共働き率の高い福井県で115.6施設です。
このクリーニング業数の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、受け渡しだけの取次店も含むこと。
2つ目は、店の規模は問わない数であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口あたりの下位は宮城・埼玉・千葉・神奈川と大都市圏の県が並び、1位の福井県とは3.0倍の開き。
店の密度は地方のほうが濃いという結果でした。
地方別の人口あたり平均は九州・沖縄8県68.1施設が最多、関東7都県49.7施設が最少でした。
理容室・美容室や公衆浴場の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH6108(クリーニング業数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH6108(クリーニング業数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
