薬局は、処方せんを受けて薬を出す場所です。
全国6万2,828か所のうち上位10都道府県で56.5%を占めますが、人口あたりに直すと地域差はきわめて小さくなります。
人が住むところには等しく置かれている施設だといえます。
使ったのは総務省統計局「社会・人口統計体系」(2023年)のデータです。
全国62,828か所のうち、東京都が7,117か所で1位。
上位10都道府県で全国の56.5%を占めます。
人口10万人あたりで見ると、地域差はきわめて小さい指標です。
47都道府県の単純平均
1,337か所
薬局数(2023年)
最も多い 東京都
7,117か所
最も少ない 鳥取県
276か所
地図で見る
| 項目 | 薬局数 |
|---|---|
| 北海道 | 2,349か所 |
| 青森県 | 620か所 |
| 岩手県 | 627か所 |
| 宮城県 | 1,215か所 |
| 秋田県 | 519か所 |
| 山形県 | 616か所 |
| 福島県 | 903か所 |
| 茨城県 | 1,373か所 |
| 栃木県 | 952か所 |
| 群馬県 | 992か所 |
| 埼玉県 | 3,202か所 |
| 千葉県 | 2,669か所 |
| 東京都 | 7,117か所 |
| 神奈川県 | 4,199か所 |
| 新潟県 | 1,174か所 |
| 富山県 | 524か所 |
| 石川県 | 577か所 |
| 福井県 | 331か所 |
| 山梨県 | 475か所 |
| 長野県 | 1,020か所 |
| 岐阜県 | 1,066か所 |
| 静岡県 | 1,933か所 |
| 愛知県 | 3,670か所 |
| 三重県 | 881か所 |
| 滋賀県 | 673か所 |
| 京都府 | 1,198か所 |
| 大阪府 | 4,611か所 |
| 兵庫県 | 2,772か所 |
| 奈良県 | 576か所 |
| 和歌山県 | 491か所 |
| 鳥取県 | 276か所 |
| 島根県 | 340か所 |
| 岡山県 | 842か所 |
| 広島県 | 1,587か所 |
| 山口県 | 776か所 |
| 徳島県 | 384か所 |
| 香川県 | 533か所 |
| 愛媛県 | 634か所 |
| 高知県 | 402か所 |
| 福岡県 | 2,965か所 |
| 佐賀県 | 513か所 |
| 長崎県 | 722か所 |
| 熊本県 | 892か所 |
| 大分県 | 580か所 |
| 宮崎県 | 594か所 |
| 鹿児島県 | 885か所 |
| 沖縄県 | 578か所 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県です。
人口の分布をそのままなぞる地図になります。
淡いのは鳥取県、福井県、島根県、徳島県、高知県でした。
47都道府県の平均は1,336.8か所、中央値は842か所です。
東京都の7,117か所は平均の5.3倍にあたります。
上位3都府県で25.4パーセント、1位と47位で25.8倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 薬局数(か所) | 地方 | 人口10万人あたりの薬局数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 7117 | 関東 | 50.2 |
| 2 | 大阪府 | 4611 | 近畿 | 52.66 |
| 3 | 神奈川県 | 4199 | 関東 | 45.52 |
| 4 | 愛知県 | 3670 | 中部 | 49.2 |
| 5 | 埼玉県 | 3202 | 関東 | 43.67 |
| 6 | 福岡県 | 2965 | 九州 | 58.23 |
| 7 | 兵庫県 | 2772 | 近畿 | 51.94 |
| 8 | 千葉県 | 2669 | 関東 | 42.7 |
| 9 | 北海道 | 2349 | 北海道 | 46.58 |
| 10 | 静岡県 | 1933 | 中部 | 54.81 |
| 11 | 広島県 | 1587 | 中国 | 58.47 |
| 12 | 茨城県 | 1373 | 関東 | 48.93 |
| 13 | 宮城県 | 1215 | 東北 | 54.05 |
| 14 | 京都府 | 1198 | 近畿 | 47.54 |
| 15 | 新潟県 | 1174 | 中部 | 55.93 |
| 16 | 岐阜県 | 1066 | 中部 | 55.64 |
| 17 | 長野県 | 1020 | 中部 | 51.33 |
| 18 | 群馬県 | 992 | 関東 | 52.49 |
| 19 | 栃木県 | 952 | 関東 | 50.5 |
| 20 | 福島県 | 903 | 東北 | 51.81 |
| 21 | 熊本県 | 892 | 九州 | 52.56 |
| 22 | 鹿児島県 | 885 | 九州 | 57.77 |
| 23 | 三重県 | 881 | 近畿 | 51.49 |
| 24 | 岡山県 | 842 | 中国 | 45.99 |
| 25 | 山口県 | 776 | 中国 | 60.58 |
| 26 | 長崎県 | 722 | 九州 | 57.67 |
| 27 | 滋賀県 | 673 | 近畿 | 48.0 |
| 28 | 愛媛県 | 634 | 四国 | 49.69 |
| 29 | 岩手県 | 627 | 東北 | 54.76 |
| 30 | 青森県 | 620 | 東北 | 53.22 |
| 31 | 山形県 | 616 | 東北 | 60.93 |
| 32 | 宮崎県 | 594 | 九州 | 57.5 |
| 33 | 大分県 | 580 | 九州 | 53.46 |
| 34 | 沖縄県 | 578 | 九州 | 39.43 |
| 35 | 石川県 | 577 | 中部 | 52.55 |
| 36 | 奈良県 | 576 | 近畿 | 44.82 |
| 37 | 香川県 | 533 | 四国 | 58.12 |
| 38 | 富山県 | 524 | 中部 | 52.56 |
| 39 | 秋田県 | 519 | 東北 | 57.86 |
| 40 | 佐賀県 | 513 | 九州 | 65.1 |
| 41 | 和歌山県 | 491 | 近畿 | 55.8 |
| 42 | 山梨県 | 475 | 中部 | 60.05 |
| 43 | 高知県 | 402 | 四国 | 61.28 |
| 44 | 徳島県 | 384 | 四国 | 56.06 |
| 45 | 島根県 | 340 | 中国 | 52.96 |
| 46 | 福井県 | 331 | 中部 | 44.79 |
| 47 | 鳥取県 | 276 | 中国 | 51.98 |
薬局が多い5都府県
薬局が多い上位5都府県です。
東京都は7,117か所、大阪府は4,611か所、神奈川県は4,199か所、愛知県は3,670か所、埼玉県は3,202か所でした。
東京都は2位の大阪府の1.54倍あります。
6位以下は福岡県2,965か所、兵庫県2,772か所、千葉県2,669か所と続きます。
上位3都府県で全国の25.4パーセント、上位5都府県で36.3パーセント、上位10都道府県で56.5パーセント。
人口の多い順にほぼ沿った並びです。
人口あたりの差は1.7倍、地域差の小さい指標です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は薬局数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで見ると、地域差がほとんどありません。
1位は佐賀県の65.1か所、47位は沖縄県の39.4か所。
差は1.7倍しかありません。
歯科診療所の1.9倍と並んで、この一連の記事のなかでも地域差の小さい指標です。
人口あたりの上位は佐賀県65.1か所、高知県61.3か所、山形県60.9か所、山口県60.6か所、山梨県60.0か所。
下位は沖縄県39.4か所、千葉県42.7か所、埼玉県43.7か所、福井県44.8か所でした。
実数1位の東京都は人口あたりでは34位。
実数43位の高知県が2位に上がります。
薬局は処方せんを受け取る場所なので、病院や診療所の近くに置かれます。
医療機関の分布に沿うため、人口あたりでは全国どこでも似た水準になると考えられます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が56.3か所で最も多く、北海道が46.6か所で最も少なくなります。
差は1.2倍しかありません。
実数で見ると順位は変わる
薬局が少ない5県
薬局が少ない下位5県です。
鳥取県は276か所、福井県は331か所、島根県は340か所、徳島県は384か所、高知県は402か所でした。
東京都の7,117か所とは25.8倍の差があります。
ただし人口10万人あたりで見ると、高知県は61.3か所で2位まで上がります。
人口の少なさが数字を押し下げているだけです。
47都道府県の中央値は842か所。
平均は1,336.8か所なので、平均が中央値の1.6倍です。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、関東が最も大きくなります。
関東7都県が全国の32.6パーセント、近畿7府県が17.8パーセント、中部9県が17.1パーセント、九州・沖縄8県が12.3パーセントと続きます。
少ないほうは東北6県が7.2パーセント、中国5県が6.1パーセント、北海道が3.7パーセント、四国4県が3.1パーセントでした。
人口の分布とほとんど同じ形です。
人口10万人あたりの平均で見ると、四国4県が56.3か所で1位、東北6県が55.4か所で2位、九州・沖縄8県が55.2か所で3位。
北海道は46.6か所で最下位ですが、1位との差は1.2倍しかありません。
地方によらず、ほぼ同じ密度で存在する指標です。
このグラフについての豆知識
ドラッグストアとは別
薬局は処方せんにもとづいて薬を出す場所です。
医薬品を売る店であるドラッグストアとは別に数えます。
ドラッグストアの店舗数は別の指標として集計されており、そちらは全国およそ2万店。
薬局62,828か所のほうが3倍ほど多い計算になります。
人口あたりの差が1.7倍
人口10万人あたりでは佐賀県65.1か所と沖縄県39.4か所で1.7倍。
地方別の平均でも1.2倍しか違いません。
医療機関に沿って置かれるため、地域の特色が出にくい指標だといえます。
歯科診療所の1.9倍と並んで、地域差の小さい医療系の指標です。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国の薬局数は、2013年の57,071か所から2023年の62,828か所へ、この10年でおよそ10%増えました。
2013年の時点でも1位は東京都でした。
この10年、順位は動いていません。
県別では富山県の27%増が最大です。
順位の並びがにている記事
薬局数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
いちばん近かったのは【町の薬局】全国6万1,791施設、2021年度の姿で、順位相関は1でした。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.73です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た薬局数
| 地方 | 最も多い(か所) | 最も少ない(か所) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 1215 | 秋田県 519 |
| 関東 | 東京都 7117 | 栃木県 952 |
| 中部 | 愛知県 3670 | 福井県 331 |
| 近畿 | 大阪府 4611 | 和歌山県 491 |
| 中国 | 広島県 1587 | 鳥取県 276 |
| 四国 | 愛媛県 634 | 徳島県 384 |
| 九州 | 福岡県 2965 | 佐賀県 513 |
まとめ
薬局の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で7,117か所、最も少ない鳥取県で276か所でした。
上位10都道府県で全国の56.5パーセントを占めます。
薬局数をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、ドラッグストアとは別に数えること。
2つ目は、薬局の規模を問わないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは佐賀県65.1か所と沖縄県39.4か所で1.7倍。
地方別の平均でも1.2倍しか違わない、地域差の小さい指標でした。
実数1位の東京都は人口あたりでは34位、実数43位の高知県が2位に上がります。
ドラッグストアや一般診療所の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【町のお医者さんが多い県】一般診療所数の47都道府県ランキング、人口10万人あたりで比較
- 【歯科診療所の数】全国66,818施設、実数1位の都が人口あたりでも1位
- 【病院の病床数】全国148万床、人口で割ると顔ぶれが総入れ替え
- 【医療・福祉で働く人の割合】全国13.5%、上位に西日本が並ぶ理由を高齢化率から考えます
- 【医薬品販売業の数】全国4万6,893、人口あたり1位は薬の富山県
- 【医薬品に使う金額】1か月の平均は2,303円、1.55倍
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードI7102(薬局数)の2023年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードI7102(薬局数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
