さといもは、1位のシェアが14.8%にとどまる作物です。
産地が広く散らばっており、昔から各地で自家用にも育てられてきました。
農林水産省の「作物統計調査」では、さといもを多く生産する26県を対象に調べています。
使ったのは農林水産省「作物統計調査」(令和6年産)のデータです。
全国11万8,900トンのうち、埼玉県が1万7,600トンで1位。
1位のシェアは14.8%にとどまり、産地が広く散らばっています。
調査対象は26県です。
調査対象26県の単純平均
4,027t
さといもの収穫量(2024年産)
最も多い 埼玉県
17,600t
最も少ない 沖縄県
33t
さといもの収穫量が多い5県
さといもの収穫量が多い上位5県です。
埼玉県は1万7,600トン、宮崎県は1万1,800トン、千葉県は9,680トン、愛媛県は8,270トン、栃木県は5,840トンでした。
埼玉県は2位の宮崎県の1.49倍です。
6位以下は新潟県5,470トン、鹿児島県5,350トン、神奈川県4,440トンと続きます。
上位3県で全国の32.9パーセント、上位5県で44.7パーセント。
調査対象26県の合計10万4,697トンは、全国の88.1パーセントにあたります。
作付面積では宮崎県が1位です
さといもの収穫量が少ない5県
収穫量が少ない下位5県です。
沖縄県は33トン、岩手県は655トン、大阪府は879トン、富山県は1,000トン、三重県は1,160トンでした。
埼玉県の1万7,600トンとは533.3倍の差があります。
沖縄県の33トンは、この記事で扱う25品目のなかでも小さな数字です。
10アール当たり収量も550キログラムで最も低く、6ヘクタールの作付面積しかありません。
調査対象26県の単純平均は4,027トン、中央値は2,720トン。
対象外は21県あります。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | さといもの収穫量 |
|---|---|
| 岩手県 | 655t |
| 山形県 | 1,720t |
| 福島県 | 1,760t |
| 茨城県 | 2,770t |
| 栃木県 | 5,840t |
| 群馬県 | 2,670t |
| 埼玉県 | 17,600t |
| 千葉県 | 9,680t |
| 東京都 | 2,500t |
| 神奈川県 | 4,440t |
| 新潟県 | 5,470t |
| 富山県 | 1,000t |
| 福井県 | 2,890t |
| 岐阜県 | 2,540t |
| 静岡県 | 3,620t |
| 愛知県 | 2,860t |
| 三重県 | 1,160t |
| 大阪府 | 879t |
| 兵庫県 | 1,580t |
| 愛媛県 | 8,270t |
| 福岡県 | 1,450t |
| 熊本県 | 4,200t |
| 大分県 | 1,960t |
| 宮崎県 | 11,800t |
| 鹿児島県 | 5,350t |
| 沖縄県 | 33t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは埼玉県、宮崎県、千葉県、愛媛県です。
関東南部と南九州、四国に分かれて濃くなります。
白く抜けている21県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
作付面積では47都道府県すべてにさといもの記録があります。
調査対象26県の単純平均は4,027トン、中央値は2,720トンです。
埼玉県の1万7,600トンは平均の4.4倍にあたります。
上位3県で全国の32.9パーセント、1位と26位では533.3倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | さといもの収穫量(t) | 地方 | さといもの作付面積 | さといもの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 埼玉県 | 17600 | 関東 | 733 | 2400 |
| 2 | 宮崎県 | 11800 | 九州 | 766 | 1540 |
| 3 | 千葉県 | 9680 | 関東 | 712 | 1360 |
| 4 | 愛媛県 | 8270 | 四国 | 435 | 1900 |
| 5 | 栃木県 | 5840 | 関東 | 392 | 1490 |
| 6 | 新潟県 | 5470 | 中部 | 516 | 1060 |
| 7 | 鹿児島県 | 5350 | 九州 | 418 | 1280 |
| 8 | 神奈川県 | 4440 | 関東 | 358 | 1240 |
| 9 | 熊本県 | 4200 | 九州 | 429 | 979 |
| 10 | 静岡県 | 3620 | 中部 | 257 | 1410 |
| 11 | 福井県 | 2890 | 中部 | 205 | 1410 |
| 12 | 愛知県 | 2860 | 中部 | 258 | 1110 |
| 13 | 茨城県 | 2770 | 関東 | 247 | 1120 |
| 14 | 群馬県 | 2670 | 関東 | 212 | 1260 |
| 15 | 岐阜県 | 2540 | 中部 | 285 | 891 |
| 16 | 東京都 | 2500 | 関東 | 191 | 1310 |
| 17 | 大分県 | 1960 | 九州 | 226 | 869 |
| 18 | 福島県 | 1760 | 東北 | 204 | 863 |
| 19 | 山形県 | 1720 | 東北 | 165 | 1040 |
| 20 | 兵庫県 | 1580 | 近畿 | 141 | 1120 |
| 21 | 福岡県 | 1450 | 九州 | 209 | 692 |
| 22 | 三重県 | 1160 | 近畿 | 177 | 658 |
| 23 | 富山県 | 1000 | 中部 | 87 | 1150 |
| 24 | 大阪府 | 879 | 近畿 | 51 | 1720 |
| 25 | 岩手県 | 655 | 東北 | 89 | 736 |
| 26 | 沖縄県 | 33 | 九州 | 6 | 550 |
このグラフについての豆知識
面積の1位は宮崎県
作付面積は宮崎県766ヘクタールが1位で、埼玉県733ヘクタールが2位。
ところが収穫量では埼玉県が1万7,600トン、宮崎県が1万1,800トンで逆になります。
10アール当たり収量が埼玉県2,400キログラム、宮崎県1,540キログラムと1.6倍違うためです。
埼玉県は土地あたりの収量でも1位でした。
調査県が占める割合は88.1パーセント
調査対象26県の合計は全国の88.1パーセント。
残る11.9パーセントは対象外の21県で作られていることになります。
この記事で扱う25品目のなかでは低いほうの数字です。
さといもは特定の産地に集まらず、各地で少しずつ作られている品目だといえます。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
さといもの収穫量の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【さといもの作付面積】全国3,977ha、1位と2位の差はわずか15ha(順位相関0.85)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【医師の数を人口で割ると?】人口10万人あたり医師数、高齢化が進んだ県ほど多いわけではない(順位相関-0.57)です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見たさといもの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 1760 | 岩手県 655 |
| 関東 | 埼玉県 17600 | 東京都 2500 |
| 中部 | 新潟県 5470 | 富山県 1000 |
| 近畿 | 兵庫県 1580 | 大阪府 879 |
| 九州 | 宮崎県 11800 | 沖縄県 33 |
まとめ
さといもの収穫量を比べると、最も多い埼玉県で1万7,600トン、調査対象26県のなかで最も少ない沖縄県で33トンでした。
1位のシェアは14.8パーセントにとどまります。
さといもの収穫量の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、載っていない21県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
2つ目は、調査県が全国の88.1パーセントしか占めないこと。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
作付面積では宮崎県766ヘクタールが1位ですが、収穫量では埼玉県が上回ります。
10アール当たり収量が埼玉県2,400キログラム、宮崎県1,540キログラムと1.6倍違うためです。
産地が広く散らばる品目でした。
さといもの作付面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査はさといもについて主産県だけを調べる。残りの21県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査はさといもについて主産県だけを調べる。
残りの21県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
