ももは、雨が少なく日当たりのよい土地でよく育ちます。
いたみやすいため、産地から店までの距離も産地選びにかかわってきました。
農林水産省の「作物統計調査」では、ももを多く生産する県を対象に調べています。
使ったのは農林水産省「作物統計調査」(令和6年産)のデータです。
全国10万9,700トンのうち、山梨県が3万1,500トン、福島県が2万9,100トン。
差は1.08倍しかありません。
調査対象は11県だけで、この記事で扱う果樹のなかで最も少ない数です。
調査対象11県の単純平均
8,963t
ももの収穫量(2024年産)
最も多い 山梨県
31,500t
最も少ない 愛媛県
271t
ももの収穫量が多い5県
ももの収穫量が多い上位5県です。
山梨県は3万1,500トン、福島県は2万9,100トン、長野県は1万1,400トン、山形県は1万300トン、和歌山県は5,730トンでした。
山梨県と福島県の差は1.08倍で、ほとんど並んでいます。
6位以下は岡山県5,360トン、青森県2,010トン、新潟県1,740トンと続きます。
上位3県で全国の65.6パーセント、上位5県で80.2パーセント。
調査対象11県の合計9万8,598トンは、全国の89.9パーセントにあたります。
結果樹面積では山梨県が2倍の広さです
ももの収穫量が少ない5県
収穫量が少ない下位5県です。
愛媛県は271トン、香川県は567トン、岐阜県は620トン、新潟県は1,740トン、青森県は2,010トンでした。
山梨県の3万1,500トンとは116.2倍の差があります。
調査対象は11県だけです。
載っていない36県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」。
栽培面積では沖縄県を除く46都道府県にももの記録があります。
調査対象11県の単純平均は8,963トン、中央値は5,360トン。
11県しかないため、平均と中央値の差は小さめです。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | ももの収穫量 |
|---|---|
| 青森県 | 2,010t |
| 山形県 | 10,300t |
| 福島県 | 29,100t |
| 新潟県 | 1,740t |
| 山梨県 | 31,500t |
| 長野県 | 11,400t |
| 岐阜県 | 620t |
| 和歌山県 | 5,730t |
| 岡山県 | 5,360t |
| 香川県 | 567t |
| 愛媛県 | 271t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは山梨県と福島県です。
次いで長野県、山形県、和歌山県、岡山県が続きます。
内陸の盆地が濃く、それ以外はほとんど白く抜けます。
白く抜けている36県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
この記事で扱う果樹のなかで、対象外が最も多い品目になります。
調査対象11県の単純平均は8,963トン、中央値は5,360トンです。
山梨県の3万1,500トンは平均の3.5倍にあたります。
上位3県で全国の65.6パーセント、1位と11位では116.2倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | ももの収穫量(t) | 地方 | ももの結果樹面積 | ももの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 山梨県 | 31500 | 中部 | 3060 | 1030 |
| 2 | 福島県 | 29100 | 東北 | 1540 | 1890 |
| 3 | 長野県 | 11400 | 中部 | 889 | 1280 |
| 4 | 山形県 | 10300 | 東北 | 641 | 1610 |
| 5 | 和歌山県 | 5730 | 近畿 | 690 | 831 |
| 6 | 岡山県 | 5360 | 中国 | 637 | 841 |
| 7 | 青森県 | 2010 | 東北 | 151 | 1330 |
| 8 | 新潟県 | 1740 | 中部 | 203 | 856 |
| 9 | 岐阜県 | 620 | 中部 | 64 | 969 |
| 10 | 香川県 | 567 | 四国 | 140 | 405 |
| 11 | 愛媛県 | 271 | 四国 | 59 | 459 |
このグラフについての豆知識
面積と土地あたりで逆になる
結果樹面積は山梨県3,060ヘクタール、福島県1,540ヘクタールで、山梨県が2.0倍の広さです。
ところが10アール当たり収量は福島県1,890キログラム、山梨県1,030キログラムで、福島県が1.8倍。
面積で2倍、土地あたりで0.5倍。
この2つが打ち消し合って、収穫量では1.08倍というほぼ横並びの結果になっています。
すももは別に数える
この調査はももの収穫量です。
すももは別に集計されます。
調査対象は11県で、この記事で扱う果樹8品目のなかで最も少ない数。
日本なしは30県、ぶどうは25県が対象です。
ももは産地が強く限られた果物だといえます。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
このももの収穫量の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
0.73という高い相関を示したのが【りんご・収穫量】全国60万9,200t、調査されているのは14県だけでした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【1月の最低気温】冬の朝がもっとも冷えるのはどこか、47都道府県で比較(順位相関-0.7)です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見たももの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 29100 | 青森県 2010 |
| 中部 | 山梨県 31500 | 岐阜県 620 |
| 四国 | 香川県 567 | 愛媛県 271 |
まとめ
ももの収穫量を比べると、最も多い山梨県で3万1,500トン、調査対象11県のなかで最も少ない愛媛県で271トンでした。
1位と2位の差は1.08倍しかありません。
ももの収穫量の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、すももは別に集計されること。
2つ目は、載っていない36県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
結果樹面積は山梨県3,060ヘクタール、福島県1,540ヘクタールで2.0倍。
10アール当たり収量は福島県1,890キログラム、山梨県1,030キログラムで1.8倍。
逆向きの2つが打ち消し合っています。
調査対象11県は、この記事で扱う果樹のなかで最も少ない数でした。
ももの栽培面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査はももについて主産県だけを調べる。残りの36県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査はももについて主産県だけを調べる。
残りの36県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
