【介護老人保健施設・10年推移】44都道府県が上向き、ただし2018年を山に反転

【介護老人保健施設・10年推移】44都道府県が上向き、ただし2018年を山に反転

47都道府県で、介護老人保健施設の数が10年でどう変わったかを比べます。
2013年と2023年の施設数を比べた変化率です。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。

全国は3,683所から4,250所へ、567所増えました。
増えたのが44都道府県、変わらなかったのが2県、減ったのが1県です。

47都道府県の単純平均

13.5%

介護老人保健施設数の10年変化率(2013年と2023年の比較)

最も多い 奈良県

39.0%

最も少ない 青森県

-3.3%

地図で見る10年の変化

介護老人保健施設数の10年変化率(2013年と2023年の比較)
介護老人保健施設数の10年変化率(2013年と2023年の比較) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 9.8%青森 -3.3%岩手 6.5%宮城 26.0%秋田 5.8%山形 7.0%福島 14.5%茨城 29.4%栃木 16.4%群馬 38.6%埼玉 21.1%千葉 22.2%東京 30.3%神奈川 21.3%新潟 3.0%富山 9.5%石川 9.8%福井 5.9%山梨 6.7%長野 6.5%岐阜 21.9%静岡 21.4%愛知 15.8%三重 20.6%滋賀 22.2%京都 14.3%大阪 28.4%兵庫 24.1%奈良 39.0%和歌山 10%鳥取 13.6%島根 5.7%岡山 13.7%広島 1.9%山口 0%徳島 4%香川 0%愛媛 11.5%高知 3.5%福岡 9.4%佐賀 17.1%長崎 7.0%熊本 6.7%大分 6.2%宮崎 4.8%鹿児島 16%沖縄 10%
介護老人保健施設数の10年変化率(%)
介護老人保健施設数の10年変化率(2013年と2023年の比較)
項目介護老人保健施設数の10年変化率
北海道9.8%
青森県-3.3%
岩手県6.5%
宮城県26.0%
秋田県5.8%
山形県7.0%
福島県14.5%
茨城県29.4%
栃木県16.4%
群馬県38.6%
埼玉県21.1%
千葉県22.2%
東京都30.3%
神奈川県21.3%
新潟県3.0%
富山県9.5%
石川県9.8%
福井県5.9%
山梨県6.7%
長野県6.5%
岐阜県21.9%
静岡県21.4%
愛知県15.8%
三重県20.6%
滋賀県22.2%
京都府14.3%
大阪府28.4%
兵庫県24.1%
奈良県39.0%
和歌山県10%
鳥取県13.6%
島根県5.7%
岡山県13.7%
広島県1.9%
山口県0%
徳島県4%
香川県0%
愛媛県11.5%
高知県3.5%
福岡県9.4%
佐賀県17.1%
長崎県7.0%
熊本県6.7%
大分県6.2%
宮崎県4.8%
鹿児島県16%
沖縄県10%
全国の介護老人保健施設数(詳細票)の推移
全国の介護老人保健施設数(詳細票)の推移 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局) 3,7003,8003,9004,0004,1004,2004,3002013年: 3,683%2014年: 3,741%2015年: 3,857%2016年: 3,901%2017年: 3,984%2018年: 4,335%2019年: 4,337%2020年: 4,304%2021年: 4,279%2022年: 4,273%2023年: 4,250%2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年
全国の介護老人保健施設数(詳細票)の推移
項目全国の介護老人保健施設数(詳細票)
2013年3,683%
2014年3,741%
2015年3,857%
2016年3,901%
2017年3,984%
2018年4,335%
2019年4,337%
2020年4,304%
2021年4,279%
2022年4,273%
2023年4,250%

日本地図で見ると、色が濃く出る(増え方が大きい)のは奈良県と群馬県、首都圏、大阪府、宮城県、兵庫県です。
淡い(増え方が小さい)のは青森県と山口県、香川県、広島県、新潟県でした。

47都道府県の単純平均はプラス13.52パーセント、中央値はプラス10.00パーセントです。
全国値のプラス15.40パーセントより小さいのは、施設数の多い都府県ほど増え方が大きいためです。

20パーセント以上増えたのは14都府県、5パーセント未満にとどまったのは8県。
減ったのは1県だけでした。

順位都道府県介護老人保健施設数の10年変化率(%)地方2023年の介護老人保健施設数(詳細票)2013年の介護老人保健施設数(詳細票)10年間の増減数
1奈良県39.02近畿574116
2群馬県38.57関東977027
3東京都30.25関東21116249
4茨城県29.36関東14110932
5大阪府28.41近畿22617650
6宮城県25.97東北977720
7兵庫県24.11近畿17514134
8滋賀県22.22近畿33276
8千葉県22.22関東16513530
10岐阜県21.88中部786414
11静岡県21.36中部12510322
12神奈川県21.34関東19916435
13埼玉県21.09関東17814731
14三重県20.63近畿766313
15佐賀県17.14九州41356
16栃木県16.36関東64559
17鹿児島県16.0九州877512
18愛知県15.76中部19116526
19福島県14.47東北877611
20京都府14.29近畿72639
21岡山県13.7中国837310
22鳥取県13.64中国50446
23愛媛県11.48四国68617
24沖縄県10.0九州44404
24和歌山県10.0近畿44404
26北海道9.83北海道19017317
27石川県9.76中部45414
28富山県9.52中部46424
29福岡県9.43九州17415915
30長崎県7.02九州61574
31山形県6.98東北46433
32熊本県6.67九州96906
32山梨県6.67中部32302
34長野県6.52中部98926
35岩手県6.45東北66624
36大分県6.15九州69654
37福井県5.88中部36342
38秋田県5.77東北55523
39島根県5.71中国37352
40宮崎県4.76九州44422
41徳島県4.0四国52502
42高知県3.45四国30291
43新潟県2.97中部1041013
44広島県1.89中国1081062
45香川県0.0四国50500
45山口県0.0中国63630
47青森県-3.28東北5961-2
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較、総務省統計局)をもとに作成

増え方が大きかった5都県

上位5都道府県の介護老人保健施設数の10年変化率
上位5都道府県の介護老人保健施設数の10年変化率 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較) 05101520253035奈良県: 39.0%39.0%群馬県: 38.6%38.6%東京都: 30.3%30.3%茨城県: 29.4%29.4%大阪府: 28.4%28.4%奈良県群馬県東京都茨城県大阪府
上位5都道府県の介護老人保健施設数の10年変化率
項目介護老人保健施設数の10年変化率
奈良県39.0%
群馬県38.6%
東京都30.3%
茨城県29.4%
大阪府28.4%
下位5都道府県の介護老人保健施設数の10年変化率
下位5都道府県の介護老人保健施設数の10年変化率 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較) -3-2-1012青森県: -3.3%-3.3%広島県: 1.9%1.9%新潟県: 3.0%3.0%青森県山口県香川県広島県新潟県
下位5都道府県の介護老人保健施設数の10年変化率
項目介護老人保健施設数の10年変化率
青森県-3.3%
山口県0%
香川県0%
広島県1.9%
新潟県3.0%

増え方が大きかった上位5都県です。

奈良県はプラス39.02パーセント、群馬県はプラス38.57パーセント、東京都はプラス30.25パーセント、茨城県はプラス29.36パーセント、大阪府はプラス28.41パーセントでした。
奈良県は41所から57所へ16所増えています。

6位以下は宮城県プラス25.97パーセント、兵庫県プラス24.11パーセント、千葉県プラス22.22パーセントと続きます。

20パーセント以上増えたのは14都府県。
施設数そのものが最も多いのは大阪府の226所です。

2018年に増えて、そこから減りはじめています

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は10年間の介護老人保健施設数の変化の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

10年で15.40パーセント増えた指標ですが、年ごとの推移を見ると話が変わります。

全国の施設数は2013年の3,683所から2018年の4,335所まで増えました。
ところがそこから2023年の4,250所まで、5年続けて減っています。
増えたのは前半5年で、後半5年は減少に転じました。
とくに2017年の3,984所から2018年の4,335所へ351所増えた動きは大きく、集計の基準が変わった可能性も考えられます。
10年の変化率だけを見ると増えたように見えますが、直近の向きは逆です。

県ごとの相関を見ると、人口増減率とはプラス0.57、65歳以上人口割合とはマイナス0.54。
人が減っていない県ほど増えています。
100歳以上人口の変化率との相関はプラス0.26で、高齢者が増えた県ほど施設が増える、という関係は弱いものでした。

介護老人保健施設は在宅復帰を目指す高齢者が入る施設で、特別養護老人ホームとは役割がちがいます。
開設には都道府県の許可が要り、介護保険の計画にもとづいて数が決まります。
市場で自由に増えるものではないので、高齢者数との連動が弱いのは仕組みのうえでは自然です。

実数で見ると景色が変わります。
10年で増えた施設数がいちばん多いのは大阪府のプラス50所、次いで東京都プラス49所、神奈川県プラス35所。
率では5位の大阪府が、施設数では最も大きく増えています。

施設の数は全国で4,250所しかありません。
最も少ない高知県は30所で、1所増えるだけで3パーセント以上動きます。
率だけを見て県のちがいを語るのは危うい指標でした。

増え方が小さかった5県

増え方が小さかった下位5県です。

青森県はマイナス3.28パーセント、山口県と香川県は増減なし、広島県はプラス1.89パーセント、新潟県はプラス2.97パーセントでした。
奈良県のプラス39.02パーセントとは42.30ポイントの差があります。

減ったのは青森県だけで、61所から59所への2所減です。
増減なしが山口県と香川県の2県。
全国で567所増えるなかで、動かなかった県が3つあることになります。

5パーセント未満の伸びにとどまったのは8県。
施設数そのものが最も少ないのは高知県の30所で、山梨県32所、滋賀県33所と続きます。

地方別に見る10年の変化

地方別の平均(介護老人保健施設数の10年変化率)
地方別の平均(介護老人保健施設数の10年変化率) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較) 0510152025北海道: 9.8%9.8%東北: 9.4%9.4%関東: 25.6%25.6%中部: 11.2%11.2%近畿: 22.7%22.7%中国: 7.0%7.0%四国: 4.7%4.7%九州: 9.7%9.7%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(介護老人保健施設数の10年変化率)
項目介護老人保健施設数の10年変化率の平均
北海道9.8%
東北9.4%
関東25.6%
中部11.2%
近畿22.7%
中国7.0%
四国4.7%
九州9.7%

地方別に平均を出すと、関東が最も大きくなります。

関東7都県がプラス25.60パーセント、近畿7府県がプラス22.67パーセント、中部9県がプラス11.15パーセント、北海道がプラス9.83パーセント、九州・沖縄8県がプラス9.65パーセントと続きます。
増え方が小さいほうは東北6県がプラス9.39パーセント、中国5県がプラス6.99パーセント、四国4県がプラス4.73パーセントでした。

関東と四国では20.87ポイントの差があります。

8地方すべてがプラスです。
最も小さい四国4県でもプラス4.73パーセントでした。

関東7都県のプラス25.60パーセントは、群馬県プラス38.57パーセント、東京都プラス30.25パーセント、茨城県プラス29.36パーセントが引き上げた結果です。
人口の多い地方で施設がとくに増えた10年でした。

このグラフについての豆知識

2018年を山に減りはじめている

全国の介護老人保健施設数は2013年の3,683所から2018年の4,335所まで増えたあと、2023年の4,250所まで5年続けて減りました。
85所のマイナスです。

2017年の3,984所から2018年の4,335所へ351所増えた動きはとくに大きく、それまでの年60所前後のペースから外れています。
集計の基準が変わった可能性も考えられるので、この段差をまたいだ比較には注意が必要です。

2023年に施設が最も多いのは大阪府の226所。
最も少ない高知県の30所とは7.5倍の開きがあります。

特別養護老人ホームとは別

介護老人保健施設は、病院を出たあと在宅復帰を目指す高齢者が入る施設です。
長く暮らすことを前提とした特別養護老人ホームとは役割がちがい、この指標には含まれません。

また、施設の数であって定員や入所者の数ではありません。
1施設あたりの規模がちがうため、受け入れられる人数を表すものではない点に注意が必要です。

数字は2013年と2023年の比較です。

順位の並びがにている記事

10年間の介護老人保健施設数の変化の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。

最も似ていたのは【県外へ通う人の数】全国541万人、最多と最少で684倍(順位相関0.74)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.69)です。

これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。

地方のなかで見た介護老人保健施設数の10年変化率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 25.97青森県 -3.28
関東群馬県 38.57栃木県 16.36
中部岐阜県 21.88新潟県 2.97
近畿奈良県 39.02和歌山県 10.0
中国岡山県 13.7山口県 0.0
四国愛媛県 11.48香川県 0.0
九州佐賀県 17.14宮崎県 4.76
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

介護老人保健施設の数の10年変化を比べると、最も増えた奈良県でプラス39.02パーセント、唯一減った青森県でマイナス3.28パーセントでした。
全国は567所増、増えたのが44都道府県です。

10年間の介護老人保健施設数の変化の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、特別養護老人ホームを含まないこと。
2つ目は、施設の数であって定員ではないこと。
3つ目は2013年と2023年の比較であることです。

全国は2018年の4,335所が山で、そこから5年続けて減っています。
2017年から2018年に351所増えた段差もあり、比較には注意が要ります。

実数では大阪府が10年でプラス50所と、いちばん多く増えました。
看護師数や高齢化率を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2013年と2023年の比較
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードI5501(介護老人保健施設数(詳細票))を2013年と2023年で比べた。在宅復帰を目指す高齢者が入る施設。特別養護老人ホームとは別。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

注記: 指標コードI5501(介護老人保健施設数(詳細票))を2013年と2023年で比べた。
在宅復帰を目指す高齢者が入る施設。
特別養護老人ホームとは別。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

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