児童手当や失業給付など、年金以外の社会保障から入るお金はひと月いくらになるのでしょうか。
勤労者世帯について47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の全国家計構造調査、2024年の数字。
群馬県が16,885円で1位。
47都道府県の平均は9,125円、中央値は8,883円です。
1位と47位の差は2.95倍、実収入に占める割合で見ると3.08倍でした。
47都道府県の単純平均
9,125円
1か月のその他の社会保障給付(2024年)
最も多い 群馬県
16,885円
最も少ない 福井県
5,732円
年金以外の給付が多い上位5県
年金以外の給付が多い上位5県です。
群馬県は16,885円、佐賀県は15,426円、熊本県は13,057円でした。
群馬県は2位の佐賀県の1.09倍です。
4位は沖縄県で12,093円、5位は秋田県で11,894円。
6位以下は長崎県、鳥取県、富山県と続きました。
47都道府県の平均は9,125円、中央値は8,883円です。
1位の群馬県は平均を7,760円上回り、平均の1.85倍にあたります。
2位と3位の差は2,369円、3位と4位の差は964円でした。
上位のなかでも順位ごとの開きは小さく、団子になっています。
1年に直すと、1位の群馬県は202,620円ほどになります。
上位5県の平均は13,871円で、47都道府県の平均を4,746円上回りました。
上位5県のなかでも、1位と5位の差は4,991円あります。
中央値と比べると1位は1.9倍でした。
1位は北関東の県でした。
全国の平均を大きく上回ります。
実収入に占める割合で見ます
ここからは統計を離れて、1世帯当たりのその他の社会保障給付の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
実収入に占める割合で割り直すと、並びが変わります。
1位は佐賀県の3.42パーセント、2位は群馬県3.41パーセント、3位は沖縄県3.19パーセント。
4位以下は熊本県、秋田県と続きます。
逆に割合の下位は奈良県1.37パーセント、福井県1.11パーセント。
佐賀県と福井県では3.08倍の開きです。
47都道府県の平均は1.97パーセントでした。
実収入に占める割合で見ると、九州の県が1位になります。
収入の水準が低い地域ほど割合は高く出ます。
年金以外の給付には児童手当、失業給付、傷病手当などが含まれます。
子どものいる世帯の割合が効いてきます。
公的年金給付とは上位の顔ぶれが違います。
給付の中身によって届く先が変わるということです。
地方別に県の平均を出すと、九州・沖縄8県が10,337円で最も高く、近畿7府県が7,707円で最も低くなります。
関東7都県9,734円と中国5県9,530円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
年金以外の給付が少ない下位5県
年金以外の給付が少ない下位5県です。
47位の福井県は5,732円、46位の青森県は6,297円、45位の福岡県は6,413円でした。
1位の群馬県とは2.95倍の差があります。
44位は三重県で6,586円、43位は奈良県で6,668円、42位は愛知県で7,258円と続きます。
47位は北陸の県でした。
1位との差は2.95倍です。
47位の福井県は平均の62.8パーセント、中央値の64.5パーセントにあたります。
平均との差は3,393円でした。
1位と47位の差は月あたり11,153円。
1年に直すと133,836円の開きになります。
46位との差は565円、45位との差は681円でした。
下位のほうも順位ごとの差はわずかです。
下位5県の平均は6,339円。
47都道府県の平均を2,786円下回り、上位5県との差は7,532円になります。
47位の福井県と43位の奈良県の差は936円です。
下位のほうは金額が近く、順位は僅差で決まりました。
地図で見る
| 項目 | 1か月のその他の社会保障給付 |
|---|---|
| 北海道 | 9,163円 |
| 青森県 | 6,297円 |
| 岩手県 | 8,379円 |
| 宮城県 | 8,095円 |
| 秋田県 | 11,894円 |
| 山形県 | 9,605円 |
| 福島県 | 8,489円 |
| 茨城県 | 7,845円 |
| 栃木県 | 7,569円 |
| 群馬県 | 16,885円 |
| 埼玉県 | 7,980円 |
| 千葉県 | 9,965円 |
| 東京都 | 8,809円 |
| 神奈川県 | 9,088円 |
| 新潟県 | 8,097円 |
| 富山県 | 10,155円 |
| 石川県 | 10,066円 |
| 福井県 | 5,732円 |
| 山梨県 | 9,412円 |
| 長野県 | 8,042円 |
| 岐阜県 | 8,883円 |
| 静岡県 | 9,774円 |
| 愛知県 | 7,258円 |
| 三重県 | 6,586円 |
| 滋賀県 | 8,486円 |
| 京都府 | 7,317円 |
| 大阪府 | 8,579円 |
| 兵庫県 | 7,351円 |
| 奈良県 | 6,668円 |
| 和歌山県 | 8,962円 |
| 鳥取県 | 10,501円 |
| 島根県 | 9,466円 |
| 岡山県 | 8,971円 |
| 広島県 | 9,607円 |
| 山口県 | 9,105円 |
| 徳島県 | 9,669円 |
| 香川県 | 9,521円 |
| 愛媛県 | 8,444円 |
| 高知県 | 9,473円 |
| 福岡県 | 6,413円 |
| 佐賀県 | 15,426円 |
| 長崎県 | 11,603円 |
| 熊本県 | 13,057円 |
| 大分県 | 8,244円 |
| 宮崎県 | 7,801円 |
| 鹿児島県 | 8,058円 |
| 沖縄県 | 12,093円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは群馬県です。
次いで佐賀県、熊本県、沖縄県、秋田県が続きます。
淡いのは福井県、青森県、福岡県でした。
47都道府県の平均は9,125円、中央値は8,883円です。
群馬県の16,885円は平均の1.85倍にあたります。
1位と47位で2.95倍の開きがありました。
金額の差は月あたり11,153円です。
実収入に占める割合で見ると佐賀県が3.42パーセントで最も高く、開きは3.08倍になります。
金額1位の群馬県は割合では2位、割合1位の佐賀県は金額では2位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1か月のその他の社会保障給付(円) | 地方 | 実収入に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 群馬県 | 16885 | 関東 | 3.41 |
| 2 | 佐賀県 | 15426 | 九州 | 3.42 |
| 3 | 熊本県 | 13057 | 九州 | 2.94 |
| 4 | 沖縄県 | 12093 | 九州 | 3.19 |
| 5 | 秋田県 | 11894 | 東北 | 2.71 |
| 6 | 長崎県 | 11603 | 九州 | 2.64 |
| 7 | 鳥取県 | 10501 | 中国 | 2.26 |
| 8 | 富山県 | 10155 | 中部 | 1.92 |
| 9 | 石川県 | 10066 | 中部 | 2.18 |
| 10 | 千葉県 | 9965 | 関東 | 1.98 |
| 11 | 静岡県 | 9774 | 中部 | 2.02 |
| 12 | 徳島県 | 9669 | 四国 | 1.91 |
| 13 | 広島県 | 9607 | 中国 | 2 |
| 14 | 山形県 | 9605 | 東北 | 2.07 |
| 15 | 香川県 | 9521 | 四国 | 2.04 |
| 16 | 高知県 | 9473 | 四国 | 2.1 |
| 17 | 島根県 | 9466 | 中国 | 2 |
| 18 | 山梨県 | 9412 | 中部 | 1.98 |
| 19 | 北海道 | 9163 | 北海道 | 2.18 |
| 20 | 山口県 | 9105 | 中国 | 2 |
| 21 | 神奈川県 | 9088 | 関東 | 1.76 |
| 22 | 岡山県 | 8971 | 中国 | 1.99 |
| 23 | 和歌山県 | 8962 | 近畿 | 1.97 |
| 24 | 岐阜県 | 8883 | 中部 | 1.78 |
| 25 | 東京都 | 8809 | 関東 | 1.76 |
| 26 | 大阪府 | 8579 | 近畿 | 1.88 |
| 27 | 福島県 | 8489 | 東北 | 1.83 |
| 28 | 滋賀県 | 8486 | 近畿 | 1.77 |
| 29 | 愛媛県 | 8444 | 四国 | 2 |
| 30 | 岩手県 | 8379 | 東北 | 1.79 |
| 31 | 大分県 | 8244 | 九州 | 1.85 |
| 32 | 新潟県 | 8097 | 中部 | 1.7 |
| 33 | 宮城県 | 8095 | 東北 | 1.72 |
| 34 | 鹿児島県 | 8058 | 九州 | 1.91 |
| 35 | 長野県 | 8042 | 中部 | 1.74 |
| 36 | 埼玉県 | 7980 | 関東 | 1.65 |
| 37 | 茨城県 | 7845 | 関東 | 1.56 |
| 38 | 宮崎県 | 7801 | 九州 | 1.86 |
| 39 | 栃木県 | 7569 | 関東 | 1.53 |
| 40 | 兵庫県 | 7351 | 近畿 | 1.57 |
| 41 | 京都府 | 7317 | 近畿 | 1.69 |
| 42 | 愛知県 | 7258 | 中部 | 1.45 |
| 43 | 奈良県 | 6668 | 近畿 | 1.37 |
| 44 | 三重県 | 6586 | 近畿 | 1.43 |
| 45 | 福岡県 | 6413 | 九州 | 1.5 |
| 46 | 青森県 | 6297 | 東北 | 1.49 |
| 47 | 福井県 | 5732 | 中部 | 1.11 |
このグラフについての豆知識
年金以外の給付とは
その他の社会保障給付には、児童手当、失業給付、傷病手当、労災の給付などが含まれます。
公的年金給付が高齢者に届くのに対し、こちらは子育て世帯や働く世代に届くものが中心です。
勤労者世帯が対象
収入にまつわる項目は、世帯主が会社などに勤めている勤労者世帯でしか集計されません。
自営業の世帯や無職の世帯は含まれないため、県全体の平均収入とは違います。
また県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、この調査は都道府県の全域が対象です。
標本調査による推計値なので、金額の小さい項目ほど年による振れが大きくなります。
数字の開き
1位の群馬県は16,885円、47位の福井県は5,732円。
両者の間には2.95倍、金額にして月11,153円の開きがあります。
47都道府県の平均は9,125円、中央値は8,883円です。
平均と中央値が近いのは、極端に高い県や低い県が少なく、多くの県が真ん中あたりに集まっているためです。
実収入に占める割合で見ると佐賀県が3.42パーセントで最も高く、平均は1.97パーセント。
開きは3.08倍になります。
地方のなかで見た1か月のその他の社会保障給付
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 11894 | 青森県 6297 |
| 関東 | 群馬県 16885 | 栃木県 7569 |
| 中部 | 富山県 10155 | 福井県 5732 |
| 近畿 | 和歌山県 8962 | 三重県 6586 |
| 中国 | 鳥取県 10501 | 岡山県 8971 |
| 四国 | 徳島県 9669 | 愛媛県 8444 |
| 九州 | 佐賀県 15426 | 福岡県 6413 |
まとめ
1か月のその他の社会保障給付を47都道府県で比べると、最も高い群馬県で16,885円、最も低い福井県で5,732円でした。
1位と47位の差は2.95倍です。
47都道府県の平均は9,125円、中央値は8,883円。
1位と47位の金額の差は月あたり11,153円、1年で133,836円になります。
実収入に占める割合で見ると開きは3.08倍でした。
1世帯当たりのその他の社会保障給付の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、勤労者世帯だけを対象にしていること。
2つ目は、さまざまな給付を合わせた額であること。
3つ目は標本調査なので、細かい項目ほど年による振れが大きいことです。
実収入に占める割合では佐賀県が3.42パーセントで最も高くなりました。
地方別に県の平均を出すと九州・沖縄8県が10,337円で最も高く、実収入に占める割合では九州・沖縄8県が2.41パーセントで最も高くなりました。
公的年金給付や社会保障給付全体を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 全国家計構造調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出・都道府県)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004040009
- 備考: 総世帯のうち勤労者世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード310103022)。県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。実収入に占める割合は同じ調査から計算した参考値
注記: 総世帯のうち勤労者世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード310103022)。
県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。
実収入に占める割合は同じ調査から計算した参考値
