【徒歩通勤・通学の割合】全国7.0%、大都市と地方の両方が上位に来るという珍しい並び

【徒歩通勤・通学の割合】全国7.0%、大都市と地方の両方が上位に来るという珍しい並び

通勤・通学を徒歩だけでする人の割合は、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
乗り物をいっさい使わない人が対象です。

使うのは総務省統計局の令和2年国勢調査。

全国では通勤者・通学者の7.00パーセントでした。

47都道府県の単純平均

6.6%

徒歩のみで通う人の割合(令和2年(2020年10月1日現在))

最も多い 長崎県

11.2%

最も少ない 栃木県

4.3%

地図で見る徒歩通勤の割合

徒歩のみで通う人の割合(令和2年(2020年10月1日現在))
徒歩のみで通う人の割合(令和2年(2020年10月1日現在)) 国勢調査(従業地・通学地による人口・就業状態等集計 第18表)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 11.2%青森 7.9%岩手 7.2%宮城 7.8%秋田 6.1%山形 5.7%福島 6.1%茨城 4.6%栃木 4.3%群馬 4.5%埼玉 5.5%千葉 5.6%東京 8.5%神奈川 8.4%新潟 6.7%富山 4.8%石川 7.1%福井 5.5%山梨 6.6%長野 7.1%岐阜 5.3%静岡 6.8%愛知 6.2%三重 4.7%滋賀 5.4%京都 8.4%大阪 6.8%兵庫 6.9%奈良 5.7%和歌山 4.9%鳥取 6.2%島根 7.0%岡山 5.1%広島 8.4%山口 7.0%徳島 4.5%香川 5.3%愛媛 6.7%高知 6.0%福岡 8.4%佐賀 5.1%長崎 11.2%熊本 6.3%大分 7.4%宮崎 5.7%鹿児島 8.5%沖縄 9.2%
徒歩のみで通う人の割合(%)
徒歩のみで通う人の割合(令和2年(2020年10月1日現在))
項目徒歩のみで通う人の割合
北海道11.2%
青森県7.9%
岩手県7.2%
宮城県7.8%
秋田県6.1%
山形県5.7%
福島県6.1%
茨城県4.6%
栃木県4.3%
群馬県4.5%
埼玉県5.5%
千葉県5.6%
東京都8.5%
神奈川県8.4%
新潟県6.7%
富山県4.8%
石川県7.1%
福井県5.5%
山梨県6.6%
長野県7.1%
岐阜県5.3%
静岡県6.8%
愛知県6.2%
三重県4.7%
滋賀県5.4%
京都府8.4%
大阪府6.8%
兵庫県6.9%
奈良県5.7%
和歌山県4.9%
鳥取県6.2%
島根県7.0%
岡山県5.1%
広島県8.4%
山口県7.0%
徳島県4.5%
香川県5.3%
愛媛県6.7%
高知県6.0%
福岡県8.4%
佐賀県5.1%
長崎県11.2%
熊本県6.3%
大分県7.4%
宮崎県5.7%
鹿児島県8.5%
沖縄県9.2%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道と長崎県、鹿児島県、沖縄県、それに東京都と神奈川県です。
淡いのは北関東と東海、四国でした。

47都道府県の単純平均は6.60パーセント、中央値は6.25パーセントです。
全国値の7.00パーセントより低いのは、人口の多い都府県ほど割合が高いためです。

9パーセントを超えたのは3道県、5パーセントを下回ったのは7県。
真ん中に多くの県が集まりました。

順位都道府県徒歩のみで通う人の割合(%)地方自転車鉄道・電車自家用車
1長崎県11.24九州3.135.2762.09
2北海道11.15北海道9.4815.3457.0
3沖縄県9.24九州3.682.1269.47
4鹿児島県8.5九州7.124.570.45
5東京都8.47関東19.3860.1110.16
6神奈川県8.44関東13.1952.0620.99
7京都府8.43近畿20.2728.9932.68
7広島県8.43中国16.4213.352.28
9福岡県8.39九州12.6418.4252.57
10青森県7.87東北8.462.8274.5
11宮城県7.76東北10.0817.1960.48
12大分県7.42九州9.934.272.9
13岩手県7.15東北8.234.575.85
14石川県7.1中部8.764.6774.53
14長野県7.1中部8.316.4776.11
16島根県6.99中国9.142.2277.01
17山口県6.97中国11.185.4372.8
18兵庫県6.89近畿16.4634.138.72
19静岡県6.82中部12.238.1868.55
20大阪府6.75近畿27.7641.9320.92
21愛媛県6.74四国17.124.262.62
22新潟県6.73中部7.25.7376.5
23山梨県6.58中部8.56.1175.37
24熊本県6.25九州11.994.5670.26
25鳥取県6.23中国10.323.6776.82
26愛知県6.18中部15.0922.3755.45
27福島県6.11東北7.624.6377.72
28秋田県6.1東北7.983.2980.67
29高知県5.99四国16.53.7966.97
30宮崎県5.72九州10.471.8476.68
30奈良県5.72近畿11.8935.6745.05
32山形県5.69東北7.863.1980.93
33千葉県5.57関東14.7742.1637.57
34埼玉県5.53関東20.2539.8236.07
35福井県5.47中部8.44.1579.01
36滋賀県5.37近畿13.3420.1860.93
37香川県5.31四国15.167.0769.3
38岐阜県5.29中部9.719.5874.0
39岡山県5.14中国15.857.5668.6
40佐賀県5.07九州10.375.7775.7
41和歌山県4.88近畿12.189.2166.35
42富山県4.83中部7.726.2979.88
43三重県4.7近畿9.4510.9772.16
44茨城県4.58関東9.2511.3572.95
45徳島県4.53四国14.253.1974.03
46群馬県4.48関東10.296.177.65
47栃木県4.29関東10.437.3275.88
国勢調査(従業地・通学地による人口・就業状態等集計 第18表)(令和2年(2020年10月1日現在)、総務省統計局)をもとに作成

地方別に見る徒歩通勤の割合

地方別の平均(徒歩のみで通う人の割合)
地方別の平均(徒歩のみで通う人の割合) 国勢調査(従業地・通学地による人口・就業状態等集計 第18表)(令和2年(2020年10月1日現在)) 0246810北海道: 11.2%11.2%東北: 6.8%6.8%関東: 5.9%5.9%中部: 6.2%6.2%近畿: 6.1%6.1%中国: 6.8%6.8%四国: 5.6%5.6%九州: 7.7%7.7%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(徒歩のみで通う人の割合)
項目徒歩のみで通う人の割合の平均
北海道11.2%
東北6.8%
関東5.9%
中部6.2%
近畿6.1%
中国6.8%
四国5.6%
九州7.7%

地方別に平均を出すと、北海道が最も高くなります。

北海道が11.15パーセント、九州8県が7.73パーセント、東北6県が6.78パーセント、中国5県が6.75パーセントと続きます。
低いほうは中部9県が6.23パーセント、近畿7府県が6.11パーセント、関東7都県が5.91パーセント、四国4県が5.64パーセントでした。
北海道と四国では1.98倍の差があります。

関東7都県が下から2番目に来るのは、東京都8.47パーセント・神奈川県8.44パーセントという高い県を含みながら、栃木県4.29パーセント・群馬県4.48パーセント・茨城県4.58パーセントが引き下げているためです。
同じ地方の中での幅がいちばん大きい地方でした。

地方どうしの差は1.98倍。
県どうしの2.62倍とあまり変わらず、地方でまとまった傾向は出にくい指標です。

歩いて通う人が多い5都道県

上位5都道府県の徒歩のみで通う人の割合
上位5都道府県の徒歩のみで通う人の割合 国勢調査(従業地・通学地による人口・就業状態等集計 第18表)(令和2年(2020年10月1日現在)) 0246810長崎県: 11.2%11.2%北海道: 11.2%11.2%沖縄県: 9.2%9.2%鹿児島県: 8.5%8.5%東京都: 8.5%8.5%長崎県北海道沖縄県鹿児島県東京都
上位5都道府県の徒歩のみで通う人の割合
項目徒歩のみで通う人の割合
長崎県11.2%
北海道11.2%
沖縄県9.2%
鹿児島県8.5%
東京都8.5%
下位5都道府県の徒歩のみで通う人の割合
下位5都道府県の徒歩のみで通う人の割合 国勢調査(従業地・通学地による人口・就業状態等集計 第18表)(令和2年(2020年10月1日現在)) 01234栃木県: 4.3%4.3%群馬県: 4.5%4.5%徳島県: 4.5%4.5%茨城県: 4.6%4.6%三重県: 4.7%4.7%栃木県群馬県徳島県茨城県三重県
下位5都道府県の徒歩のみで通う人の割合
項目徒歩のみで通う人の割合
栃木県4.3%
群馬県4.5%
徳島県4.5%
茨城県4.6%
三重県4.7%

歩いて通う人が多い上位5都道県です。

長崎県は11.24パーセント、北海道は11.15パーセント、沖縄県は9.24パーセント、鹿児島県は8.50パーセント、東京都は8.47パーセントでした。
長崎県と最下位の栃木県では2.62倍の差があります。

6位以下は神奈川県8.44パーセント、京都府と広島県が8.43パーセント、福岡県8.39パーセントと続きます。

上位に大都市の東京都・神奈川県と、長崎県・鹿児島県・沖縄県といった九州・沖縄の県が同居しているのがこのランキングの特徴です。

都市だから歩くわけでも、田舎だから歩かないわけでもない

数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
通勤・通学を徒歩だけでする人の割合の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。

都市部ほど歩く人が多い、という予想は半分しか当たりません。

人口密度との相関係数はプラス0.19、人口集中地区に住む人の割合とはプラス0.42。
どちらも弱いか中くらいの関係にとどまります。
バス利用のプラス0.78や鉄道利用と比べると、はっきり弱い。
上位を見ても東京都5位・神奈川県6位という都市の県と、長崎県1位・北海道2位・鹿児島県4位という地方の道県が入り混じっています。

地方の道県で徒歩が多い理由は、都市とは違うところにありそうです。
長崎県はバス利用が全国2位、自転車は全国最下位という県で、坂の多い地形が自転車も車も使いにくくしています。
北海道は冬に自転車が使えず、職住が近い市街地では歩くほうが確実です。

逆に下位に並ぶ栃木県4.29パーセント、群馬県4.48パーセント、徳島県4.53パーセント、茨城県4.58パーセントは、いずれも自家用車の割合が高い県。
栃木県は75.88パーセントで12位、群馬県は77.65パーセントで6位です。
歩ける距離であっても車で行く、という選び方が定着していると考えられます。

倍率2.62倍は、バス利用の15.67倍やオートバイの25.12倍に比べるとずっと小さい。
どの県にも、歩いて通える距離に職場や学校がある人が一定の割合でいるということになります。

歩いて通う人が少ない5県

歩いて通う人が少ない下位5県です。

栃木県は4.29パーセント、群馬県は4.48パーセント、徳島県は4.53パーセント、茨城県は4.58パーセント、三重県は4.70パーセントでした。
長崎県の11.24パーセントとは2.62倍の差があります。

下位5県のうち栃木県、群馬県、茨城県の3県は北関東です。
首都圏でありながら車社会になっている地域で、徒歩の割合が全国で最も低くなりました。

5パーセントを下回ったのは7県。
北関東、東海、四国に散らばっています。

9パーセントを超えたのは長崎県、北海道、沖縄県の3道県だけでした。

このグラフについての豆知識

「徒歩のみ」の意味

国勢調査の利用交通手段で「徒歩のみ」は、乗り物をいっさい使わずに通勤・通学する人を指します。
駅まで歩いて電車に乗る人は、鉄道・電車のほうに数えられます。

利用交通手段は複数回答ですが、「徒歩のみ」だけは単独の選択肢です。
そのため他の手段と重複しません。

全国3,999,367人が徒歩のみで通勤・通学していました。

自転車とは別の区分

自転車は別の区分で、全国14.24パーセントです。
徒歩のみの7.00パーセントの2倍あります。

自転車の割合が高いのは大阪府や京都府、埼玉県など。
徒歩の上位とは顔ぶれが違います。
長崎県は自転車3.13パーセントで全国最下位でした。

数字は令和2年、2020年10月1日現在のものです。

順位の並びがにている記事

通勤・通学を徒歩だけでする人の割合の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。

いちばん近かったのは【バス通勤・通学の割合】全国6.8%、県ごとの差は15.67倍と通勤手段のなかでも大きめで、順位相関は0.63でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【持ち家率】が高い都道府県ランキング、地域差は34.5ポイント(相関-0.6)でした。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た徒歩のみで通う人の割合

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北青森県 7.87山形県 5.69
関東東京都 8.47栃木県 4.29
中部石川県 7.1富山県 4.83
近畿京都府 8.43三重県 4.7
中国広島県 8.43岡山県 5.14
四国愛媛県 6.74徳島県 4.53
九州長崎県 11.24佐賀県 5.07
国勢調査(従業地・通学地による人口・就業状態等集計 第18表)(令和2年(2020年10月1日現在)、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

通勤・通学を徒歩だけでする人の割合を比べると、最も高い長崎県は11.24パーセント、最も低い栃木県は4.29パーセントで、その差は2.62倍でした。
全国では7.00パーセントです。

通勤・通学を徒歩だけでする人の割合の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、乗り物をいっさい使わない人に限ること。
2つ目は、駅まで歩く人は鉄道に数えられること。
3つ目は令和2年10月1日現在の数字であることです。

人口密度との相関係数はプラス0.19。
都市だから歩く、という関係はほとんどありませんでした。
上位には東京都と長崎県、北海道が並びます。

下位5県のうち3県は北関東。
首都圏でありながら車社会になっている地域でした。
自転車通勤やバス通勤を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 国勢調査(従業地・通学地による人口・就業状態等集計 第18表)
  • 調査年: 令和2年(2020年10月1日現在)
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000032214691
  • 備考: 利用交通手段は複数回答のため、すべての手段の割合を足すと100%を超える。分母は15歳以上の通勤者・通学者で、常住地ベース。徒歩のみは、乗り物をいっさい使わずに通勤・通学する人

注記: 利用交通手段は複数回答のため、すべての手段の割合を足すと100%を超える。
分母は15歳以上の通勤者・通学者で、常住地ベース。
徒歩のみは、乗り物をいっさい使わずに通勤・通学する人

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