子育てと住宅ローンが重なる30代後半の月給を、35〜39歳の所定内給与で47都道府県を比べます。
使うのは厚生労働省の賃金構造基本統計調査、2022年の都道府県別の数字。
東京都が37.8万円で1位。
47都道府県の平均は28.31万円、中央値は27.9万円です。
最も高い37.8万円と最も低い24.2万円の差は13.6万円、倍率にすると1.56倍でした。
47都道府県の単純平均
28.3万円
35〜39歳の所定内給与額(2022年)
最も多い 東京都
37.8万円
最も少ない 秋田県
24.2万円
35〜39歳の月給が高い上位5都府県
35〜39歳の月給が高い上位5都府県です。
東京都は37.8万円、神奈川県は33.7万円、大阪府は32.7万円でした。
1位と2位の差は4.1万円です。
4位は奈良県で32.5万円、5位は千葉県で32.3万円。
上位5はいずれも47都道府県の平均28.31万円を上回りました。
1位の東京都は平均を9.49万円上回りました。
中央値の27.9万円と比べると9.9万円高く、平均に対する比では1.34倍にあたります。
6位以下は兵庫県で31.1万円、埼玉県で30.6万円、愛知県で30.6万円と続きました。
2位と3位の差は1万円、3位と4位の差は0.2万円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は1.7万円でした。
1位から5位までの幅は5.5万円、1位から8位までの幅は7.2万円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
東京都は全体の所定内給与でも1位に入っています。
全国の値は28.31万円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は東京都の37.8万円。
47都道府県の平均28.3万円を9万円あまり上回ります。
子育て期の家計を支える給与です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
30代後半の平均月給の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
全体の所定内給与で並べ替えると、順位が変わります。
1位は東京都の37.6、2位は神奈川県の33.6、3位は大阪府の33.1。
4位以下は愛知県、兵庫県と続きます。
逆に下位は宮崎県が25、青森県が24.8。
東京都と青森県では1.52倍の開きです。
20代後半の差1.3倍が、30代後半には1.56倍まで開きます。
キャリアの分かれ目が数字に出はじめる年代です。
子育て費用と住宅費が最もかさむ時期の給与差は、暮らしの体感差としても大きいはずです。
当サイトの教育への支出の記事とあわせて見ると、この年代の家計が立体的に見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が31.64万円で最も高く、東北6県が25.45万円で最も低くなります。
近畿7府県30.79万円と中部9県28.33万円がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
35〜39歳の月給が低い下位5県
35〜39歳の月給が低い下位5県です。
47位の秋田県は24.2万円、46位の高知県は24.4万円、45位の青森県は24.5万円でした。
1位の東京都とは13.6万円の差があります。
44位は岩手県で24.9万円、43位は沖縄県で25万円、42位は鹿児島県で25.1万円と続きます。
最も低い秋田県は24.2万円。
1位と47位の差は1.56倍です。
47都道府県の中央値は27.9万円、平均は28.31万円です。
47位の秋田県は平均を4.11万円下回りました。
47位の秋田県は1位の東京都の64.0パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.56倍の開きです。
46位との差は0.2万円、45位との差は0.3万円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.9万円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均28.31万円を下回りました。
47位から43位までの幅は0.8万円です。
秋田県は全体の所定内給与では中位位です。
全国の値は28.31万円なので、47位はこれを4.11万円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 35〜39歳の所定内給与額 |
|---|---|
| 北海道 | 27.1万円 |
| 青森県 | 24.5万円 |
| 岩手県 | 24.9万円 |
| 宮城県 | 27.5万円 |
| 秋田県 | 24.2万円 |
| 山形県 | 25.2万円 |
| 福島県 | 26.4万円 |
| 茨城県 | 30.5万円 |
| 栃木県 | 29.2万円 |
| 群馬県 | 27.4万円 |
| 埼玉県 | 30.6万円 |
| 千葉県 | 32.3万円 |
| 東京都 | 37.8万円 |
| 神奈川県 | 33.7万円 |
| 新潟県 | 26.5万円 |
| 富山県 | 27.4万円 |
| 石川県 | 27.9万円 |
| 福井県 | 27.7万円 |
| 山梨県 | 28.4万円 |
| 長野県 | 28.3万円 |
| 岐阜県 | 28.5万円 |
| 静岡県 | 29.7万円 |
| 愛知県 | 30.6万円 |
| 三重県 | 29.8万円 |
| 滋賀県 | 30.3万円 |
| 京都府 | 30.4万円 |
| 大阪府 | 32.7万円 |
| 兵庫県 | 31.1万円 |
| 奈良県 | 32.5万円 |
| 和歌山県 | 28.7万円 |
| 鳥取県 | 26.1万円 |
| 島根県 | 26.8万円 |
| 岡山県 | 28.5万円 |
| 広島県 | 29.3万円 |
| 山口県 | 27.6万円 |
| 徳島県 | 27.2万円 |
| 香川県 | 27.9万円 |
| 愛媛県 | 26.2万円 |
| 高知県 | 24.4万円 |
| 福岡県 | 30万円 |
| 佐賀県 | 26.9万円 |
| 長崎県 | 26.9万円 |
| 熊本県 | 27.2万円 |
| 大分県 | 28.5万円 |
| 宮崎県 | 25.1万円 |
| 鹿児島県 | 25.1万円 |
| 沖縄県 | 25万円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、大阪府、奈良県、千葉県が続きます。
淡いのは秋田県、高知県、青森県でした。
47都道府県の平均は28.31万円、中央値は27.9万円です。
東京都の37.8万円は平均を9.49万円上回ります。
1位と47位の差は13.6万円、倍率にすると1.56倍でした。
全体の所定内給与で並べ替えると東京都が37.6で最も高く、開きは1.52倍になります。
主指標で1位の東京都は全体の所定内給与では1位、全体の所定内給与で1位の東京都は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 35〜39歳の所定内給与額(万円) | 地方 | 全体の所定内給与 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 37.8 | 関東 | 37.6 |
| 2 | 神奈川県 | 33.7 | 関東 | 33.6 |
| 3 | 大阪府 | 32.7 | 近畿 | 33.1 |
| 4 | 奈良県 | 32.5 | 近畿 | 31.1 |
| 5 | 千葉県 | 32.3 | 関東 | 30.9 |
| 6 | 兵庫県 | 31.1 | 近畿 | 31.2 |
| 7 | 愛知県 | 30.6 | 中部 | 31.3 |
| 7 | 埼玉県 | 30.6 | 関東 | 30.5 |
| 9 | 茨城県 | 30.5 | 関東 | 30.5 |
| 10 | 京都府 | 30.4 | 近畿 | 30.6 |
| 11 | 滋賀県 | 30.3 | 近畿 | 30.4 |
| 12 | 福岡県 | 30 | 九州 | 29.7 |
| 13 | 三重県 | 29.8 | 近畿 | 29.7 |
| 14 | 静岡県 | 29.7 | 中部 | 29.4 |
| 15 | 広島県 | 29.3 | 中国 | 29.6 |
| 16 | 栃木県 | 29.2 | 関東 | 29.7 |
| 17 | 和歌山県 | 28.7 | 近畿 | 28.8 |
| 18 | 岡山県 | 28.5 | 中国 | 28.5 |
| 18 | 岐阜県 | 28.5 | 中部 | 29.3 |
| 18 | 大分県 | 28.5 | 九州 | 27.5 |
| 21 | 山梨県 | 28.4 | 中部 | 28.8 |
| 22 | 長野県 | 28.3 | 中部 | 28.5 |
| 23 | 香川県 | 27.9 | 四国 | 28.3 |
| 23 | 石川県 | 27.9 | 中部 | 28.3 |
| 25 | 福井県 | 27.7 | 中部 | 28.4 |
| 26 | 山口県 | 27.6 | 中国 | 28.3 |
| 27 | 宮城県 | 27.5 | 東北 | 28.4 |
| 28 | 群馬県 | 27.4 | 関東 | 28.4 |
| 28 | 富山県 | 27.4 | 中部 | 28.1 |
| 30 | 熊本県 | 27.2 | 九州 | 27 |
| 30 | 徳島県 | 27.2 | 四国 | 27.7 |
| 32 | 北海道 | 27.1 | 北海道 | 26.8 |
| 33 | 佐賀県 | 26.9 | 九州 | 26.5 |
| 33 | 長崎県 | 26.9 | 九州 | 26.8 |
| 35 | 島根県 | 26.8 | 中国 | 26.3 |
| 36 | 新潟県 | 26.5 | 中部 | 27.5 |
| 37 | 福島県 | 26.4 | 東北 | 26.8 |
| 38 | 愛媛県 | 26.2 | 四国 | 26.7 |
| 39 | 鳥取県 | 26.1 | 中国 | 26.4 |
| 40 | 山形県 | 25.2 | 東北 | 25.5 |
| 41 | 宮崎県 | 25.1 | 九州 | 25 |
| 41 | 鹿児島県 | 25.1 | 九州 | 25.6 |
| 43 | 沖縄県 | 25 | 九州 | 25.2 |
| 44 | 岩手県 | 24.9 | 東北 | 25.2 |
| 45 | 青森県 | 24.5 | 東北 | 24.8 |
| 46 | 高知県 | 24.4 | 四国 | 26.5 |
| 47 | 秋田県 | 24.2 | 東北 | 25.9 |
このグラフについての豆知識
平均を追い越す年代
35〜39歳の月給は47都道府県平均で28.3万円と、全年齢の平均28.5万円にほぼ追いつきます。
ここから50代前半のピークへ向けて、給与はもうひと伸びしていきます。
賃金構造基本統計調査という物差し
賃金構造基本統計調査は、毎年6月分の給与を全国の事業所から集めた、賃金のいちばん詳しい統計です。
この記事は常用労働者10人以上の事業所で働く一般労働者(フルタイム)の2022年の数字を使っています。
千円単位の公表値を万円に換算しました。
パートタイムで働く人は含まれていません。
勤め先の所在地で集計されるため、県境をこえて通勤する人は勤め先の県に数えられます。
数字の散らばり
1位の東京都は37.8万円、47位の秋田県は24.2万円。
差は13.6万円、倍率にすると1.56倍です。
中央値は27.9万円、平均は28.31万円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.41万円の差でした。
全体の所定内給与で並べ替えると開きは1.52倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
30代後半の平均月給の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【働く人の平均月給】平均28.5万円、最高と最低で13万円差(順位相関0.97)です。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.83)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た35〜39歳の所定内給与額
| 地方 | 最も多い(万円) | 最も少ない(万円) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 27.5 | 秋田県 24.2 |
| 関東 | 東京都 37.8 | 群馬県 27.4 |
| 中部 | 愛知県 30.6 | 新潟県 26.5 |
| 近畿 | 大阪府 32.7 | 和歌山県 28.7 |
| 中国 | 広島県 29.3 | 鳥取県 26.1 |
| 四国 | 香川県 27.9 | 高知県 24.4 |
| 九州 | 福岡県 30 | 沖縄県 25 |
まとめ
30代後半の平均月給を47都道府県で比べると、最も高い東京都で37.8万円、最も低い秋田県で24.2万円でした。
その差は13.6万円、倍率にすると1.56倍です。
47都道府県の中央値は27.9万円、平均は28.31万円でした。
全国の値は28.31万円です。
全体の所定内給与で並べ替えると開きは1.52倍になり、主指標で1位の東京都はその見方では1位に位置します。
30代後半の平均月給の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、パートタイムで働く人を含まないこと。
2つ目は、勤め先の所在地で集計した数字であること。
3つ目は2022年の数字であることです。
全体の所定内給与では東京都が37.6で最も高く、主指標で1位の東京都はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が31.64万円で最も高く、東北6県が25.45万円で最も低くなりました。
20代後半や50代前半の月給を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の東京都と2位の神奈川県の差は4.1万円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 賃金構造基本統計調査(都道府県別DB)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003426933
- 備考: 35〜39歳の一般労働者の所定内給与額の月額。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は全体の所定内給与
注記: 35〜39歳の一般労働者の所定内給与額の月額。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は全体の所定内給与
