川や海の清掃、森の手入れなど、自然を守るボランティアをした人は、どれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、もとは社会生活基本調査の2021年の数字。
佐賀県が4.9%で1位。
47都道府県の平均は3.38%、中央値は3.3%です。
最も高い4.9%と最も低い1.8%の差は3.1ポイント、倍率にすると2.72倍でした。
47都道府県の単純平均
3.4%
自然や環境を守るためのボランティア活動の行動者率(2021年)
最も多い 佐賀県
4.9%
最も少ない 青森県
1.8%
地図で見る
| 項目 | 自然や環境を守るためのボランティア活動の行動者率 |
|---|---|
| 北海道 | 2.8% |
| 青森県 | 1.8% |
| 岩手県 | 4.5% |
| 宮城県 | 3.4% |
| 秋田県 | 2.8% |
| 山形県 | 4.4% |
| 福島県 | 3.1% |
| 茨城県 | 3.4% |
| 栃木県 | 3% |
| 群馬県 | 3.6% |
| 埼玉県 | 2.4% |
| 千葉県 | 2.5% |
| 東京都 | 2.2% |
| 神奈川県 | 2.6% |
| 新潟県 | 3.1% |
| 富山県 | 3.3% |
| 石川県 | 3.7% |
| 福井県 | 3.4% |
| 山梨県 | 4.5% |
| 長野県 | 4.7% |
| 岐阜県 | 4.3% |
| 静岡県 | 3.9% |
| 愛知県 | 2.9% |
| 三重県 | 3.1% |
| 滋賀県 | 3.6% |
| 京都府 | 2.9% |
| 大阪府 | 2.6% |
| 兵庫県 | 2.7% |
| 奈良県 | 2.3% |
| 和歌山県 | 2.7% |
| 鳥取県 | 4.6% |
| 島根県 | 4.8% |
| 岡山県 | 4% |
| 広島県 | 2.6% |
| 山口県 | 3.7% |
| 徳島県 | 2.7% |
| 香川県 | 3.7% |
| 愛媛県 | 3.2% |
| 高知県 | 2.5% |
| 福岡県 | 3.8% |
| 佐賀県 | 4.9% |
| 長崎県 | 3.9% |
| 熊本県 | 4.3% |
| 大分県 | 3.1% |
| 宮崎県 | 3.6% |
| 鹿児島県 | 4.3% |
| 沖縄県 | 3% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは佐賀県です。
次いで島根県、長野県、鳥取県、岩手県が続きます。
淡いのは青森県、東京都、奈良県でした。
47都道府県の平均は3.38%、中央値は3.3%です。
佐賀県の4.9%は平均を1.52ポイント上回ります。
1位と47位の差は3.1ポイント、倍率にすると2.72倍でした。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると島根県が25.6で最も高く、開きは1.83倍になります。
主指標で1位の佐賀県はボランティア活動の行動者率では2位、ボランティア活動の行動者率で1位の島根県は主指標では2位でした。
| 順位 | 都道府県 | 自然や環境を守るためのボランティア活動の行動者率(%) | 地方 | ボランティア活動の行動者率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 佐賀県 | 4.9 | 九州 | 24.8 |
| 2 | 島根県 | 4.8 | 中国 | 25.6 |
| 3 | 長野県 | 4.7 | 中部 | 22 |
| 4 | 鳥取県 | 4.6 | 中国 | 24.1 |
| 5 | 岩手県 | 4.5 | 東北 | 24.4 |
| 5 | 山梨県 | 4.5 | 中部 | 21.1 |
| 7 | 山形県 | 4.4 | 東北 | 23.6 |
| 8 | 岐阜県 | 4.3 | 中部 | 21.7 |
| 8 | 熊本県 | 4.3 | 九州 | 22.1 |
| 8 | 鹿児島県 | 4.3 | 九州 | 22.3 |
| 11 | 岡山県 | 4 | 中国 | 23.2 |
| 12 | 静岡県 | 3.9 | 中部 | 18.9 |
| 12 | 長崎県 | 3.9 | 九州 | 21 |
| 14 | 福岡県 | 3.8 | 九州 | 19.1 |
| 15 | 香川県 | 3.7 | 四国 | 18.1 |
| 15 | 山口県 | 3.7 | 中国 | 20.1 |
| 15 | 石川県 | 3.7 | 中部 | 20.7 |
| 18 | 宮崎県 | 3.6 | 九州 | 20.1 |
| 18 | 群馬県 | 3.6 | 関東 | 19.2 |
| 18 | 滋賀県 | 3.6 | 近畿 | 24.2 |
| 21 | 茨城県 | 3.4 | 関東 | 17.1 |
| 21 | 宮城県 | 3.4 | 東北 | 20.7 |
| 21 | 福井県 | 3.4 | 中部 | 21.7 |
| 24 | 富山県 | 3.3 | 中部 | 19.5 |
| 25 | 愛媛県 | 3.2 | 四国 | 19.6 |
| 26 | 三重県 | 3.1 | 近畿 | 19.3 |
| 26 | 新潟県 | 3.1 | 中部 | 19.3 |
| 26 | 大分県 | 3.1 | 九州 | 20.3 |
| 26 | 福島県 | 3.1 | 東北 | 19.7 |
| 30 | 沖縄県 | 3 | 九州 | 17.4 |
| 30 | 栃木県 | 3 | 関東 | 16.5 |
| 32 | 愛知県 | 2.9 | 中部 | 16.6 |
| 32 | 京都府 | 2.9 | 近畿 | 16.6 |
| 34 | 秋田県 | 2.8 | 東北 | 20.9 |
| 34 | 北海道 | 2.8 | 北海道 | 16.3 |
| 36 | 徳島県 | 2.7 | 四国 | 17.4 |
| 36 | 兵庫県 | 2.7 | 近畿 | 17.7 |
| 36 | 和歌山県 | 2.7 | 近畿 | 18.2 |
| 39 | 広島県 | 2.6 | 中国 | 18.6 |
| 39 | 神奈川県 | 2.6 | 関東 | 17 |
| 39 | 大阪府 | 2.6 | 近畿 | 14.5 |
| 42 | 高知県 | 2.5 | 四国 | 18.9 |
| 42 | 千葉県 | 2.5 | 関東 | 14.9 |
| 44 | 埼玉県 | 2.4 | 関東 | 15.6 |
| 45 | 奈良県 | 2.3 | 近畿 | 18.5 |
| 46 | 東京都 | 2.2 | 関東 | 15.5 |
| 47 | 青森県 | 1.8 | 東北 | 14 |
自然の活動が多い上位5県
自然の活動が多い上位5県です。
佐賀県は4.9%、島根県は4.8%、長野県は4.7%でした。
1位と2位の差は0.1ポイントです。
4位は鳥取県で4.6%、5位は岩手県で4.5%。
上位5はいずれも47都道府県の平均3.38%を上回りました。
1位の佐賀県は平均を1.52ポイント上回りました。
中央値の3.3%と比べると1.6ポイント高く、平均に対する比では1.45倍にあたります。
6位以下は山梨県で4.5%、山形県で4.4%、岐阜県で4.3%と続きました。
2位と3位の差は0.1ポイント、3位と4位の差は0.1ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.2ポイントでした。
1位から5位までの幅は0.4ポイント、1位から8位までの幅は0.6ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
佐賀県はボランティア活動の行動者率でも2位に入っています。
全国の値は3%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
まちづくりの活動と、上位の顔ぶれが重なります。
まちづくりでも佐賀県が1位です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
自然・環境ボランティアの割合の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は島根県の25.6、2位は佐賀県の24.8、3位は岩手県の24.4。
4位以下は滋賀県、鳥取県と続きます。
逆に下位は大阪府が14.5、青森県が14。
島根県と青森県では1.83倍の開きです。
まちづくりでも同じ県が1位でした。
地域の清掃活動が、両方の分野に数えられているためだと考えられます。
海岸や河川の清掃、里山の下草刈り、植林。
こうした活動は、身近に自然がある地域ほど機会が多くなります。
当サイトの森林率の記事と並べると、自然との距離が活動にどう表れるかが見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、中国5県が3.94%で最も高く、北海道が2.8%で最も低くなります。
九州・沖縄8県3.86%と中部9県3.76%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
自然の活動が少ない下位5都県
自然の活動が少ない下位5都県です。
47位の青森県は1.8%、46位の東京都は2.2%、45位の奈良県は2.3%でした。
1位の佐賀県とは3.1ポイントの差があります。
44位は埼玉県で2.4%、43位は高知県で2.5%、42位は千葉県で2.5%と続きます。
最下位付近には大都市をかかえる都県がならびました。
47都道府県の中央値は3.3%、平均は3.38%です。
47位の青森県は平均を1.58ポイント下回りました。
47位の青森県は1位の佐賀県の36.7パーセントにあたる水準で、倍率にすると2.72倍の開きです。
46位との差は0.4ポイント、45位との差は0.5ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.7ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均3.38%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.7ポイントです。
青森県はボランティア活動の行動者率では47位です。
全国の値は3%なので、47位はこれを1.2ポイント下回っています。
このグラフについての豆知識
里山を手入れする
人の手が入らなくなった里山では、竹やぶが広がったり、木が茂りすぎたりします。
下草を刈り、間伐をする活動が各地で続けられています。
一度きりの参加でも、行動者として数えられます。
行動者率という数え方
行動者率は、1年間にその活動を1回でもした人の割合です。
毎週やっている人も、年に1度だけの人も、同じ1人として数えます。
社会生活基本調査は5年ごとに行われ、この記事は2021年の調査によっています。
新型コロナウイルスの影響で活動を控えた年にあたる点は、読むときに頭に置いておく必要があります。
数字の散らばり
1位の佐賀県は4.9%、47位の青森県は1.8%。
差は3.1ポイント、倍率にすると2.72倍です。
中央値は3.3%、平均は3.38%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.08ポイントの差でした。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると開きは1.83倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
自然・環境ボランティアの割合の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
いちばん近かったのは【ボランティアをする人】全国17.8%、開きは1.83倍で、順位相関は0.83でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【人口集中地区】全国の7割が住む「まちの中」、県によっては4分の1しかいません(相関-0.55)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た自然や環境を守るためのボランティア活動の行動者率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 4.5 | 青森県 1.8 |
| 関東 | 群馬県 3.6 | 東京都 2.2 |
| 中部 | 長野県 4.7 | 愛知県 2.9 |
| 近畿 | 滋賀県 3.6 | 奈良県 2.3 |
| 中国 | 島根県 4.8 | 広島県 2.6 |
| 四国 | 香川県 3.7 | 高知県 2.5 |
| 九州 | 佐賀県 4.9 | 沖縄県 3 |
まとめ
自然・環境ボランティアの割合を47都道府県で比べると、最も高い佐賀県で4.9%、最も低い青森県で1.8%でした。
その差は3.1ポイント、倍率にすると2.72倍です。
47都道府県の中央値は3.3%、平均は3.38%でした。
全国の値は3%です。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると開きは1.83倍になり、主指標で1位の佐賀県はその見方では2位に位置します。
ここまでの自然・環境ボランティアの割合の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、1年に1回でもすれば数に入ること。
2つ目は、まちづくりの活動と重なる部分があること。
3つ目は2021年の数字であることです。
ボランティア活動の行動者率では島根県が25.6で最も高く、主指標で1位の佐賀県はこの見方では2位でした。
地方ごとの平均では中国5県が3.94%で最も高く、北海道が2.8%で最も低くなりました。
まちづくりや災害の活動を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の佐賀県と2位の島根県の差は0.1ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
関連記事
- 【まちづくりボランティア】全国7.4%、自治会が受け皿
- 【ボランティアをする人】全国17.8%、開きは1.83倍
- 【災害ボランティア】全国0.8%、開きは6.25倍
- 【森林率】が高い県ほど人口密度は低いのか47都道府県の数字で比較
- 【防犯・交通安全のボランティア】全国3.1%、開きは3倍
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2021年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000010107
- 備考: 10歳以上のうち、1年間に自然や環境を守るためのボランティア活動をした人の割合
注記: 10歳以上のうち、1年間に自然や環境を守るためのボランティア活動をした人の割合
