地域の清掃や祭りの運営など、まちづくりのボランティアをした人は、どれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、もとは社会生活基本調査の2021年の数字。
佐賀県が14%で1位。
47都道府県の平均は9.16%、中央値は9.3%です。
最も高い14%と最も低い3.4%の差は10.6ポイント、倍率にすると4.12倍でした。
47都道府県の単純平均
9.2%
まちづくりのためのボランティア活動の行動者率(2021年)
最も多い 佐賀県
14%
最も少ない 東京都
3.4%
まちづくりが多い上位5県
まちづくりが多い上位5県です。
佐賀県は14%、岩手県は13.7%、山形県は13.6%でした。
1位と2位の差は0.3ポイントです。
4位は島根県で13.3%、5位は滋賀県で13%。
上位5はいずれも47都道府県の平均9.16%を上回りました。
1位の佐賀県は平均を4.84ポイント上回りました。
中央値の9.3%と比べると4.7ポイント高く、平均に対する比では1.53倍にあたります。
6位以下は鳥取県で13%、福井県で12.1%、岡山県で11.7%と続きました。
2位と3位の差は0.1ポイント、3位と4位の差は0.3ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は1.3ポイントでした。
1位から5位までの幅は1ポイント、1位から8位までの幅は2.3ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
佐賀県はボランティア活動の行動者率でも2位に入っています。
全国の値は7.4%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
ボランティアのなかでも、いちばん参加者の多い分野です。
ボランティア全体では島根県が1位です
ここから先は、まちづくりボランティアの割合がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は島根県の25.6、2位は佐賀県の24.8、3位は岩手県の24.4。
4位以下は滋賀県、鳥取県と続きます。
逆に下位は大阪府が14.5、青森県が14。
島根県と青森県では1.83倍の開きです。
ボランティア全体では島根県が1位ですが、まちづくりでは別の県が1位になりました。
分野によって、強い地域が入れかわります。
まちづくりの活動は、自治会や町内会が受け皿になっていることが多くあります。
加入率の高い地域ほど、参加する人も多くなります。
都市部で低く出るのは、自治会に入らない世帯が多いためだと考えられます。
当サイトの公民館の催しの記事と並べると、地域の集まりの厚さが読み取れます。
地方ごとに県の平均を出すと、中国5県が11.42%で最も高く、関東7都県が6.09%で最も低くなります。
東北6県10.77%と九州・沖縄8県10.15%がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
まちづくりが少ない下位5都府県
まちづくりが少ない下位5都府県です。
47位の東京都は3.4%、46位の千葉県は4.6%、45位の大阪府は5.2%でした。
1位の佐賀県とは10.6ポイントの差があります。
44位は埼玉県で5.2%、43位は京都府で5.5%、42位は神奈川県で5.7%と続きます。
最下位は都市部の都でした。
上位との差がはっきり出ています。
47都道府県の中央値は9.3%、平均は9.16%です。
47位の東京都は平均を5.76ポイント下回りました。
47位の東京都は1位の佐賀県の24.3パーセントにあたる水準で、倍率にすると4.12倍の開きです。
46位との差は1.2ポイント、45位との差は1.8ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも2.3ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均9.16%を下回りました。
47位から43位までの幅は2.1ポイントです。
東京都はボランティア活動の行動者率では44位です。
全国の値は7.4%なので、47位はこれを4ポイント下回っています。
地図で見る
| 項目 | まちづくりのためのボランティア活動の行動者率 |
|---|---|
| 北海道 | 6.9% |
| 青森県 | 6.1% |
| 岩手県 | 13.7% |
| 宮城県 | 10.6% |
| 秋田県 | 10.5% |
| 山形県 | 13.6% |
| 福島県 | 10.1% |
| 茨城県 | 7.1% |
| 栃木県 | 7.2% |
| 群馬県 | 9.4% |
| 埼玉県 | 5.2% |
| 千葉県 | 4.6% |
| 東京都 | 3.4% |
| 神奈川県 | 5.7% |
| 新潟県 | 9.5% |
| 富山県 | 9.5% |
| 石川県 | 10.6% |
| 福井県 | 12.1% |
| 山梨県 | 9.4% |
| 長野県 | 10.4% |
| 岐阜県 | 10.4% |
| 静岡県 | 8.8% |
| 愛知県 | 6.6% |
| 三重県 | 9.7% |
| 滋賀県 | 13% |
| 京都府 | 5.5% |
| 大阪府 | 5.2% |
| 兵庫県 | 7.9% |
| 奈良県 | 7.5% |
| 和歌山県 | 7.9% |
| 鳥取県 | 13% |
| 島根県 | 13.3% |
| 岡山県 | 11.7% |
| 広島県 | 9.3% |
| 山口県 | 9.8% |
| 徳島県 | 8.1% |
| 香川県 | 8.7% |
| 愛媛県 | 9.3% |
| 高知県 | 8.2% |
| 福岡県 | 9% |
| 佐賀県 | 14% |
| 長崎県 | 11% |
| 熊本県 | 11.3% |
| 大分県 | 9.1% |
| 宮崎県 | 8.5% |
| 鹿児島県 | 11.2% |
| 沖縄県 | 7.1% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは佐賀県です。
次いで岩手県、山形県、島根県、滋賀県が続きます。
淡いのは東京都、千葉県、大阪府でした。
47都道府県の平均は9.16%、中央値は9.3%です。
佐賀県の14%は平均を4.84ポイント上回ります。
1位と47位の差は10.6ポイント、倍率にすると4.12倍でした。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると島根県が25.6で最も高く、開きは1.83倍になります。
主指標で1位の佐賀県はボランティア活動の行動者率では2位、ボランティア活動の行動者率で1位の島根県は主指標では4位でした。
| 順位 | 都道府県 | まちづくりのためのボランティア活動の行動者率(%) | 地方 | ボランティア活動の行動者率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 佐賀県 | 14 | 九州 | 24.8 |
| 2 | 岩手県 | 13.7 | 東北 | 24.4 |
| 3 | 山形県 | 13.6 | 東北 | 23.6 |
| 4 | 島根県 | 13.3 | 中国 | 25.6 |
| 5 | 滋賀県 | 13 | 近畿 | 24.2 |
| 5 | 鳥取県 | 13 | 中国 | 24.1 |
| 7 | 福井県 | 12.1 | 中部 | 21.7 |
| 8 | 岡山県 | 11.7 | 中国 | 23.2 |
| 9 | 熊本県 | 11.3 | 九州 | 22.1 |
| 10 | 鹿児島県 | 11.2 | 九州 | 22.3 |
| 11 | 長崎県 | 11 | 九州 | 21 |
| 12 | 宮城県 | 10.6 | 東北 | 20.7 |
| 12 | 石川県 | 10.6 | 中部 | 20.7 |
| 14 | 秋田県 | 10.5 | 東北 | 20.9 |
| 15 | 岐阜県 | 10.4 | 中部 | 21.7 |
| 15 | 長野県 | 10.4 | 中部 | 22 |
| 17 | 福島県 | 10.1 | 東北 | 19.7 |
| 18 | 山口県 | 9.8 | 中国 | 20.1 |
| 19 | 三重県 | 9.7 | 近畿 | 19.3 |
| 20 | 新潟県 | 9.5 | 中部 | 19.3 |
| 20 | 富山県 | 9.5 | 中部 | 19.5 |
| 22 | 群馬県 | 9.4 | 関東 | 19.2 |
| 22 | 山梨県 | 9.4 | 中部 | 21.1 |
| 24 | 愛媛県 | 9.3 | 四国 | 19.6 |
| 24 | 広島県 | 9.3 | 中国 | 18.6 |
| 26 | 大分県 | 9.1 | 九州 | 20.3 |
| 27 | 福岡県 | 9 | 九州 | 19.1 |
| 28 | 静岡県 | 8.8 | 中部 | 18.9 |
| 29 | 香川県 | 8.7 | 四国 | 18.1 |
| 30 | 宮崎県 | 8.5 | 九州 | 20.1 |
| 31 | 高知県 | 8.2 | 四国 | 18.9 |
| 32 | 徳島県 | 8.1 | 四国 | 17.4 |
| 33 | 兵庫県 | 7.9 | 近畿 | 17.7 |
| 33 | 和歌山県 | 7.9 | 近畿 | 18.2 |
| 35 | 奈良県 | 7.5 | 近畿 | 18.5 |
| 36 | 栃木県 | 7.2 | 関東 | 16.5 |
| 37 | 茨城県 | 7.1 | 関東 | 17.1 |
| 37 | 沖縄県 | 7.1 | 九州 | 17.4 |
| 39 | 北海道 | 6.9 | 北海道 | 16.3 |
| 40 | 愛知県 | 6.6 | 中部 | 16.6 |
| 41 | 青森県 | 6.1 | 東北 | 14 |
| 42 | 神奈川県 | 5.7 | 関東 | 17 |
| 43 | 京都府 | 5.5 | 近畿 | 16.6 |
| 44 | 埼玉県 | 5.2 | 関東 | 15.6 |
| 44 | 大阪府 | 5.2 | 近畿 | 14.5 |
| 46 | 千葉県 | 4.6 | 関東 | 14.9 |
| 47 | 東京都 | 3.4 | 関東 | 15.5 |
このグラフについての豆知識
自治会と町内会
地域の清掃や祭り、防災訓練の多くは自治会や町内会が中心になって行われます。
その手伝いは、まちづくりのボランティアとして数えられます。
加入するかどうかは自由で、都市部ほど加入率が低い傾向があります。
行動者率という数え方
行動者率は、1年間にその活動を1回でもした人の割合です。
毎週やっている人も、年に1度だけの人も、同じ1人として数えます。
社会生活基本調査は5年ごとに行われ、この記事は2021年の調査によっています。
新型コロナウイルスの影響で活動を控えた年にあたる点は、読むときに頭に置いておく必要があります。
数字の散らばり
1位の佐賀県は14%、47位の東京都は3.4%。
差は10.6ポイント、倍率にすると4.12倍です。
中央値は9.3%、平均は9.16%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.14ポイントの差でした。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると開きは1.83倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
まちづくりボランティアの割合の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
いちばん近かったのは【ボランティアをする人】全国17.8%、開きは1.83倍で、順位相関は0.96でした。
正反対だったのは【訪問介護事業所の数】全国36,893所、1位は2位の1.69倍と独走しますで、相関は-0.65です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見たまちづくりのためのボランティア活動の行動者率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 13.7 | 青森県 6.1 |
| 関東 | 群馬県 9.4 | 東京都 3.4 |
| 中部 | 福井県 12.1 | 愛知県 6.6 |
| 近畿 | 滋賀県 13 | 大阪府 5.2 |
| 中国 | 島根県 13.3 | 広島県 9.3 |
| 四国 | 愛媛県 9.3 | 徳島県 8.1 |
| 九州 | 佐賀県 14 | 沖縄県 7.1 |
まとめ
まちづくりボランティアの割合を47都道府県で比べると、最も高い佐賀県で14%、最も低い東京都で3.4%でした。
その差は10.6ポイント、倍率にすると4.12倍です。
47都道府県の中央値は9.3%、平均は9.16%でした。
全国の値は7.4%です。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると開きは1.83倍になり、主指標で1位の佐賀県はその見方では2位に位置します。
まちづくりボランティアの割合の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、1年に1回でもすれば数に入ること。
2つ目は、自治会の加入率が地域で違うこと。
3つ目は2021年の数字であることです。
ボランティア活動の行動者率では島根県が25.6で最も高く、主指標で1位の佐賀県はこの見方では2位でした。
地方ごとの平均では中国5県が11.42%で最も高く、関東7都県が6.09%で最も低くなりました。
ボランティア全体や公民館の催しを比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の佐賀県と2位の岩手県の差は0.3ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2021年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000010107
- 備考: 10歳以上のうち、1年間にまちづくりのためのボランティア活動をした人の割合。清掃や祭りの運営などをふくむ
注記: 10歳以上のうち、1年間にまちづくりのためのボランティア活動をした人の割合。
清掃や祭りの運営などをふくむ
