家賃や地代に、1世帯はひと月いくら払っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の全国家計構造調査、2024年の数字。
東京都が34,006円で1位。
47都道府県の平均は12,079円、中央値は10,657円です。
1位と47位の差は6.08倍、消費支出に占める割合で見ると6.6倍でした。
金額そのものと、消費支出に占める割合の両方から見ていきます。
47都道府県の単純平均
12,079円
1か月の家賃地代(2024年)
最も多い 東京都
34,006円
最も少ない 富山県
5,592円
家賃地代への支出が多い上位5都府県
家賃地代への支出が多い上位5都府県です。
東京都は34,006円、沖縄県は24,694円、神奈川県は20,239円でした。
東京都は2位の沖縄県の1.38倍です。
4位は大阪府で19,389円、5位は愛知県で17,543円。
6位以下は宮城県、千葉県、埼玉県と続きました。
47都道府県の平均は12,079円、中央値は10,657円です。
1位の東京都は平均を21,927円上回り、平均の2.82倍にあたります。
2位と3位の差は4,455円、3位と4位の差は850円でした。
上位のなかでも順位ごとの開きは小さく、団子になっています。
1年に直すと、1位の東京都は408,072円ほどになります。
上位5県の平均は23,174円で、47都道府県の平均を11,095円上回りました。
上位5県のなかでも、1位と5位の差は16,463円あります。
中央値と比べると1位は3.19倍でした。
1位は最も人口の多い都でした。
土地の値段がそのまま家賃に乗ります。
消費支出に占める割合で見ます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
1世帯当たりの家賃地代の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
消費支出に占める割合で割り直すと、並びが変わります。
1位は東京都の12.94パーセント、2位は沖縄県11.54パーセント、3位は大阪府7.97パーセント。
4位以下は神奈川県、宮城県と続きます。
逆に割合の下位は秋田県2.76パーセント、富山県1.96パーセント。
東京都と富山県では6.6倍の開きです。
47都道府県の平均は4.9パーセントでした。
消費支出に占める割合で見ても1位は変わりません。
家賃は暮らしの費用のなかで最も地域差の大きい部分です。
総世帯の平均なので、持ち家の世帯も分母に入ります。
借家の割合が高い地域ほど平均額が上がります。
当サイトの住居の物価水準を比べた記事とあわせて見ると、値段と負担額のつながりが見えてきます。
地方別に県の平均を出すと、関東7都県が17,304円で最も高く、四国4県が9,458円で最も低くなります。
北海道13,794円と九州・沖縄8県13,079円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
家賃地代への支出が少ない下位5県
家賃地代への支出が少ない下位5県です。
47位の富山県は5,592円、46位の秋田県は6,608円、45位の和歌山県は7,018円でした。
1位の東京都とは6.08倍の差があります。
44位は山形県で7,174円、43位は徳島県で7,986円、42位は新潟県で8,217円と続きます。
下位は北陸の県でした。
持ち家の割合が高く、家賃を払う世帯が少ない地域です。
47位の富山県は平均の46.3パーセント、中央値の52.5パーセントにあたります。
平均との差は6,487円でした。
1位と47位の差は月あたり28,414円。
1年に直すと340,968円の開きになります。
46位との差は1,016円、45位との差は1,426円でした。
下位のほうも順位ごとの差はわずかです。
下位5県の平均は6,876円。
47都道府県の平均を5,203円下回り、上位5県との差は16,299円になります。
47位の富山県と43位の徳島県の差は2,394円です。
下位のほうは金額が近く、順位は僅差で決まりました。
地方別に見る
家賃地代への支出は、大都市圏で大きく跳ね上がります。
地方別に県の平均を出すと、関東7都県が17,304円で最も高くなります。
次いで北海道が13,794円、九州・沖縄8県が13,079円、近畿7府県が11,460円と続きました。
低いほうは中国5県が10,929円、東北6県が10,381円、中部9県が10,354円、四国4県が9,458円でした。
消費支出に占める割合で見ると並びが変わります。
関東7都県が6.55パーセント、北海道が6.09パーセント、九州・沖縄8県が5.83パーセントの順に高く、最も低いのは中部9県が3.95パーセントです。
地図で見る
| 項目 | 1か月の家賃地代 |
|---|---|
| 北海道 | 13,794円 |
| 青森県 | 9,750円 |
| 岩手県 | 9,353円 |
| 宮城県 | 17,509円 |
| 秋田県 | 6,608円 |
| 山形県 | 7,174円 |
| 福島県 | 11,891円 |
| 茨城県 | 12,738円 |
| 栃木県 | 10,059円 |
| 群馬県 | 11,255円 |
| 埼玉県 | 15,702円 |
| 千葉県 | 17,126円 |
| 東京都 | 34,006円 |
| 神奈川県 | 20,239円 |
| 新潟県 | 8,217円 |
| 富山県 | 5,592円 |
| 石川県 | 10,657円 |
| 福井県 | 9,642円 |
| 山梨県 | 9,127円 |
| 長野県 | 8,279円 |
| 岐阜県 | 10,733円 |
| 静岡県 | 13,400円 |
| 愛知県 | 17,543円 |
| 三重県 | 9,267円 |
| 滋賀県 | 10,295円 |
| 京都府 | 13,903円 |
| 大阪府 | 19,389円 |
| 兵庫県 | 11,090円 |
| 奈良県 | 9,256円 |
| 和歌山県 | 7,018円 |
| 鳥取県 | 9,401円 |
| 島根県 | 11,541円 |
| 岡山県 | 9,635円 |
| 広島県 | 14,226円 |
| 山口県 | 9,843円 |
| 徳島県 | 7,986円 |
| 香川県 | 10,201円 |
| 愛媛県 | 10,552円 |
| 高知県 | 9,093円 |
| 福岡県 | 14,959円 |
| 佐賀県 | 9,901円 |
| 長崎県 | 9,583円 |
| 熊本県 | 11,451円 |
| 大分県 | 11,699円 |
| 宮崎県 | 11,672円 |
| 鹿児島県 | 10,676円 |
| 沖縄県 | 24,694円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで沖縄県、神奈川県、大阪府、愛知県が続きます。
淡いのは富山県、秋田県、和歌山県でした。
47都道府県の平均は12,079円、中央値は10,657円です。
東京都の34,006円は平均の2.82倍にあたります。
1位と47位で6.08倍の開きがありました。
金額の差は月あたり28,414円です。
消費支出に占める割合で見ると東京都が12.94パーセントで最も高く、開きは6.6倍になります。
金額1位の東京都は割合では1位、割合1位の東京都は金額では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1か月の家賃地代(円) | 地方 | 消費支出に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 34006 | 関東 | 12.94 |
| 2 | 沖縄県 | 24694 | 九州 | 11.54 |
| 3 | 神奈川県 | 20239 | 関東 | 7.58 |
| 4 | 大阪府 | 19389 | 近畿 | 7.97 |
| 5 | 愛知県 | 17543 | 中部 | 6.89 |
| 6 | 宮城県 | 17509 | 東北 | 7 |
| 7 | 千葉県 | 17126 | 関東 | 6.24 |
| 8 | 埼玉県 | 15702 | 関東 | 6.22 |
| 9 | 福岡県 | 14959 | 九州 | 6.73 |
| 10 | 広島県 | 14226 | 中国 | 5.55 |
| 11 | 京都府 | 13903 | 近畿 | 5.79 |
| 12 | 北海道 | 13794 | 北海道 | 6.09 |
| 13 | 静岡県 | 13400 | 中部 | 5.24 |
| 14 | 茨城県 | 12738 | 関東 | 4.69 |
| 15 | 福島県 | 11891 | 東北 | 4.66 |
| 16 | 大分県 | 11699 | 九州 | 4.85 |
| 17 | 宮崎県 | 11672 | 九州 | 5.47 |
| 18 | 島根県 | 11541 | 中国 | 4.4 |
| 19 | 熊本県 | 11451 | 九州 | 4.87 |
| 20 | 群馬県 | 11255 | 関東 | 4.25 |
| 21 | 兵庫県 | 11090 | 近畿 | 4.35 |
| 22 | 岐阜県 | 10733 | 中部 | 4.18 |
| 23 | 鹿児島県 | 10676 | 九州 | 4.8 |
| 24 | 石川県 | 10657 | 中部 | 3.83 |
| 25 | 愛媛県 | 10552 | 四国 | 4.72 |
| 26 | 滋賀県 | 10295 | 近畿 | 3.66 |
| 27 | 香川県 | 10201 | 四国 | 4.33 |
| 28 | 栃木県 | 10059 | 関東 | 3.9 |
| 29 | 佐賀県 | 9901 | 九州 | 4.35 |
| 30 | 山口県 | 9843 | 中国 | 4.14 |
| 31 | 青森県 | 9750 | 東北 | 4.65 |
| 32 | 福井県 | 9642 | 中部 | 3.63 |
| 33 | 岡山県 | 9635 | 中国 | 4.1 |
| 34 | 長崎県 | 9583 | 九州 | 4.06 |
| 35 | 鳥取県 | 9401 | 中国 | 3.36 |
| 36 | 岩手県 | 9353 | 東北 | 3.7 |
| 37 | 三重県 | 9267 | 近畿 | 3.99 |
| 38 | 奈良県 | 9256 | 近畿 | 3.56 |
| 39 | 山梨県 | 9127 | 中部 | 3.51 |
| 40 | 高知県 | 9093 | 四国 | 4.1 |
| 41 | 長野県 | 8279 | 中部 | 3.15 |
| 42 | 新潟県 | 8217 | 中部 | 3.16 |
| 43 | 徳島県 | 7986 | 四国 | 3.33 |
| 44 | 山形県 | 7174 | 東北 | 2.8 |
| 45 | 和歌山県 | 7018 | 近畿 | 3.22 |
| 46 | 秋田県 | 6608 | 東北 | 2.76 |
| 47 | 富山県 | 5592 | 中部 | 1.96 |
このグラフについての豆知識
持ち家の世帯も分母に入る
この数字は総世帯の平均です。
持ち家で家賃を払っていない世帯も分母に含まれます。
借家の割合が高い地域ほど平均額は上がります。
家賃そのものの水準だけを見た数字ではありません。
家計調査とは対象が違う
当サイトには「1世帯が1年間に払う◯◯代」という記事もありますが、あちらは家計調査がもとで、対象は県庁所在市です。
この記事の全国家計構造調査は都道府県の全域が対象になります。
同じ品目でも数字が違うのはそのためです。
また標本調査による推計値なので、金額が小さく買う頻度の低い品目ほど、年による振れが大きくなります。
数字の開き
1位の東京都は34,006円、47位の富山県は5,592円。
両者の間には6.08倍、金額にして月28,414円の開きがあります。
47都道府県の平均は12,079円、中央値は10,657円です。
平均と中央値が近いのは、極端に高い県や低い県が少なく、多くの県が真ん中あたりに集まっているためです。
消費支出に占める割合で見ると東京都が12.94パーセントで最も高く、平均は4.9パーセント。
開きは6.6倍になります。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
1世帯当たりの家賃地代の順位で探してみます。
いちばん近かったのは【着工した鉄筋コンクリートの広さ】全国1,332万m2、実数で791倍で、順位相関は0.82でした。
正反対だったのは【持ち家率】が高い都道府県ランキング、地域差は34.5ポイントで、相関は-0.79です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た1か月の家賃地代
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 17509 | 秋田県 6608 |
| 関東 | 東京都 34006 | 栃木県 10059 |
| 中部 | 愛知県 17543 | 富山県 5592 |
| 近畿 | 大阪府 19389 | 和歌山県 7018 |
| 中国 | 広島県 14226 | 鳥取県 9401 |
| 四国 | 愛媛県 10552 | 徳島県 7986 |
| 九州 | 沖縄県 24694 | 長崎県 9583 |
まとめ
1か月の家賃地代を47都道府県で比べると、最も高い東京都で34,006円、最も低い富山県で5,592円でした。
1位と47位の差は6.08倍です。
47都道府県の平均は12,079円、中央値は10,657円。
1位と47位の金額の差は月あたり28,414円、1年で340,968円になります。
消費支出に占める割合で見ると開きは6.6倍でした。
ここまでの1世帯当たりの家賃地代の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、1世帯あたりひと月の平均額であること。
2つ目は、持ち家の世帯も分母に入ること。
3つ目は標本調査なので、細かい項目ほど年による振れが大きいことです。
消費支出に占める割合では東京都が12.94パーセントで最も高くなりました。
地方別に県の平均を出すと関東7都県が17,304円で最も高く、消費支出に占める割合では関東7都県が6.55パーセントで最も高くなりました。
住居費全体や住居の物価水準を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【家賃の平均】を47都道府県で比べると全国平均を上回るのは4都県だけ
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出典
- 統計名: 全国家計構造調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出・都道府県)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004040009
- 備考: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010201)。県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
注記: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010201)。
県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。
消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
