温泉地とは、宿泊施設のある温泉のまとまりを指します。
この記事では、環境省が公表している「温泉利用状況」をもとに、47都道府県の温泉地の数を比べます。
使うのは令和6年度のデータで、令和7年3月末時点の集計です。
単位はか所で、全国の合計は2,839か所。
同じ資料に載っている源泉総数と宿泊施設数も並べているので、温泉地の数と源泉の数がどう違うのかも見ていきます。
数の多い県はどこか、日本地図とランキングで確かめてみましょう。
47都道府県の単純平均
60か所
温泉地数(令和6年度(2025年3月末現在))
最も多い 北海道
226か所
最も少ない 鳥取県
15か所
47都道府県の温泉地数
| 項目 | 温泉地数 |
|---|---|
| 北海道 | 226か所 |
| 青森県 | 120か所 |
| 岩手県 | 81か所 |
| 宮城県 | 39か所 |
| 秋田県 | 104か所 |
| 山形県 | 67か所 |
| 福島県 | 122か所 |
| 茨城県 | 39か所 |
| 栃木県 | 66か所 |
| 群馬県 | 98か所 |
| 埼玉県 | 31か所 |
| 千葉県 | 95か所 |
| 東京都 | 22か所 |
| 神奈川県 | 36か所 |
| 新潟県 | 135か所 |
| 富山県 | 61か所 |
| 石川県 | 48か所 |
| 福井県 | 38か所 |
| 山梨県 | 29か所 |
| 長野県 | 193か所 |
| 岐阜県 | 55か所 |
| 静岡県 | 118か所 |
| 愛知県 | 35か所 |
| 三重県 | 74か所 |
| 滋賀県 | 27か所 |
| 京都府 | 37か所 |
| 大阪府 | 17か所 |
| 兵庫県 | 78か所 |
| 奈良県 | 34か所 |
| 和歌山県 | 50か所 |
| 鳥取県 | 15か所 |
| 島根県 | 41か所 |
| 岡山県 | 32か所 |
| 広島県 | 56か所 |
| 山口県 | 40か所 |
| 徳島県 | 25か所 |
| 香川県 | 28か所 |
| 愛媛県 | 37か所 |
| 高知県 | 37か所 |
| 福岡県 | 46か所 |
| 佐賀県 | 21か所 |
| 長崎県 | 37か所 |
| 熊本県 | 55か所 |
| 大分県 | 63か所 |
| 宮崎県 | 29か所 |
| 鹿児島県 | 87か所 |
| 沖縄県 | 15か所 |
地図で色が濃く出るのは、北海道と東北、そして中部です。
中部9県の合計は712か所で全国の25.1パーセント、東北6県は533か所で18.8パーセントを占めます。
一方、四国4県は127か所で4.5パーセント、中国5県は184か所で6.5パーセントにとどまりました。
1県あたりの平均は60か所ですが、中央値は41か所です。
平均を超えたのは47都道府県のうち17県でした。
源泉の数で比べたときよりも上位への偏りはゆるやかで、温泉地は全国に広く分布していることが分かります。
下の表に47都道府県すべての数値を、源泉総数と宿泊施設数と並べて掲載しました。
自分の住む県がどのあたりか探してみてください。
| 順位 | 都道府県 | 温泉地数(か所) | 地方 | 源泉総数 | 宿泊施設数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 226 | 北海道 | 2249 | 740 |
| 2 | 長野県 | 193 | 中部 | 955 | 998 |
| 3 | 新潟県 | 135 | 中部 | 536 | 490 |
| 4 | 福島県 | 122 | 東北 | 799 | 474 |
| 5 | 青森県 | 120 | 東北 | 1089 | 216 |
| 6 | 静岡県 | 118 | 中部 | 2185 | 2397 |
| 7 | 秋田県 | 104 | 東北 | 616 | 203 |
| 8 | 群馬県 | 98 | 関東 | 459 | 631 |
| 9 | 千葉県 | 95 | 関東 | 144 | 188 |
| 10 | 鹿児島県 | 87 | 九州 | 2735 | 311 |
| 11 | 岩手県 | 81 | 東北 | 393 | 227 |
| 12 | 兵庫県 | 78 | 近畿 | 443 | 322 |
| 13 | 三重県 | 74 | 近畿 | 214 | 363 |
| 14 | 山形県 | 67 | 東北 | 412 | 252 |
| 15 | 栃木県 | 66 | 関東 | 633 | 414 |
| 16 | 大分県 | 63 | 九州 | 5094 | 914 |
| 17 | 富山県 | 61 | 中部 | 169 | 115 |
| 18 | 広島県 | 56 | 中国 | 374 | 75 |
| 19 | 岐阜県 | 55 | 中部 | 506 | 331 |
| 19 | 熊本県 | 55 | 九州 | 1339 | 392 |
| 21 | 和歌山県 | 50 | 近畿 | 506 | 364 |
| 22 | 石川県 | 48 | 中部 | 330 | 191 |
| 23 | 福岡県 | 46 | 九州 | 422 | 97 |
| 24 | 島根県 | 41 | 中国 | 267 | 106 |
| 25 | 山口県 | 40 | 中国 | 404 | 131 |
| 26 | 茨城県 | 39 | 関東 | 157 | 74 |
| 26 | 宮城県 | 39 | 東北 | 740 | 252 |
| 28 | 福井県 | 38 | 中部 | 158 | 125 |
| 29 | 愛媛県 | 37 | 四国 | 192 | 97 |
| 29 | 京都府 | 37 | 近畿 | 146 | 182 |
| 29 | 高知県 | 37 | 四国 | 96 | 73 |
| 29 | 長崎県 | 37 | 九州 | 203 | 94 |
| 33 | 神奈川県 | 36 | 関東 | 602 | 586 |
| 34 | 愛知県 | 35 | 中部 | 133 | 90 |
| 35 | 奈良県 | 34 | 近畿 | 77 | 73 |
| 36 | 岡山県 | 32 | 中国 | 221 | 81 |
| 37 | 埼玉県 | 31 | 関東 | 117 | 53 |
| 38 | 宮崎県 | 29 | 九州 | 199 | 67 |
| 38 | 山梨県 | 29 | 中部 | 304 | 208 |
| 40 | 香川県 | 28 | 四国 | 200 | 55 |
| 41 | 滋賀県 | 27 | 近畿 | 86 | 56 |
| 42 | 徳島県 | 25 | 四国 | 82 | 29 |
| 43 | 東京都 | 22 | 関東 | 168 | 41 |
| 44 | 佐賀県 | 21 | 九州 | 187 | 86 |
| 45 | 大阪府 | 17 | 近畿 | 173 | 42 |
| 46 | 沖縄県 | 15 | 九州 | 22 | 19 |
| 46 | 鳥取県 | 15 | 中国 | 363 | 100 |
温泉地が多い5都道府県
1位は北海道の226か所です。
全国の温泉地のおよそ8.0パーセントが北海道にあります。
2位は長野県の193か所、3位は新潟県の135か所、4位は福島県の122か所、5位は青森県の120か所と続きました。
上位5道県の合計は796か所で、全国の28.0パーセントにあたります。
上位には東北と中部の県が並びました。
ここで源泉の数と見比べると、性格の違いが見えてきます。
1つの温泉地あたりの源泉数を計算すると、北海道は約10.0本、青森県は約9.1本、福島県は約6.5本、長野県は約4.9本、新潟県は約4.0本です。
源泉数1位の大分県が約80.9本だったことと比べると、上位の道県は広い範囲に温泉地が点在しているタイプだと言えます。
宿泊施設の数で見ると、順位はまた変わります。
2位の長野県は998軒で、1位の北海道の740軒を上回りました。
3位の新潟県は490軒、4位の福島県は474軒ですが、5位の青森県は216軒です。
温泉地の数が同じくらいでも、宿の多さはかなり違うことが読み取れます。
温泉地が少ない5都道府県
温泉地の数が少ない側を見ると、46位は鳥取県と沖縄県で、どちらも15か所と同数でした。
45位は大阪府の17か所、44位は佐賀県の21か所、43位は東京都の22か所です。
下位5府県の合計は90か所で、全国の3.2パーセントにとどまります。
目を引くのは、東京都と大阪府が並んでいることです。
人口の多い都市部でも、温泉地というまとまりの数では上位に入りません。
東京都は22か所に168本の源泉と41軒の宿泊施設、大阪府は17か所に173本の源泉と42軒の宿泊施設が登録されています。
また、温泉地が少ないことは温泉に乏しいことを意味しません。
同じ46位でも中身は対照的で、鳥取県は15か所に対して源泉が363本、宿泊施設が100軒あるのに対し、沖縄県は源泉22本、宿泊施設19軒です。
佐賀県も21か所に187本の源泉と86軒の宿があります。
数が少ない県では、限られた場所に施設が集まっている場合があるということです。
このグラフについての豆知識
| 項目 | 全国の温泉地数 |
|---|---|
| 1975年度 | 1,939か所 |
| 1985年度 | 2,145か所 |
| 1995年度 | 2,508か所 |
| 2005年度 | 3,162か所 |
| 2015年度 | 3,084か所 |
| 2024年度 | 2,839か所 |
50年で1.46倍、ピークは2010年度
温泉地の数は、長い目で見ると増えてから減っています。
経年変化表をたどると、1975年度は1,939か所、1985年度は2,145か所、1995年度は2,508か所と伸び、2005年度には3,162か所まで増えました。
2024年度は2,839か所なので、50年でおよそ1.46倍という計算になります。
ただし、直近は減少が続いています。
ピークは2010年度の3,185か所で、そこから2024年度までに346か所減りました。
同じ時期の源泉総数と比べると違いがはっきりします。
源泉総数のピークは2006年度の28,154本で、2024年度は27,899本ですから、減ったのは255本です。
割合にすると温泉地は1割ほど減り、源泉はほぼ横ばいということになります。
宿がなくなると温泉地も減る
温泉地は宿泊施設のあるまとまりとして数えるため、宿の休業や廃業があると数に影響します。
同じ温泉というテーマでも、何を数えているかで増減の見え方が変わる例です。
順位の並びがにている記事
温泉地の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【温泉の源泉数】が多い都道府県ランキング、全国27,899本の分布を比較(順位相関1)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【パスポートの発行・10年推移】2021年に51万件まで落ち、2年で回復(順位相関-0.49)です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た温泉地数
| 地方 | 最も多い(か所) | 最も少ない(か所) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 122 | 宮城県 39 |
| 関東 | 群馬県 98 | 東京都 22 |
| 中部 | 長野県 193 | 山梨県 29 |
| 近畿 | 兵庫県 78 | 大阪府 17 |
| 中国 | 広島県 56 | 鳥取県 15 |
| 四国 | 愛媛県 37 | 徳島県 25 |
| 九州 | 鹿児島県 87 | 沖縄県 15 |
まとめ
47都道府県の温泉地数を比べると、1位は北海道の226か所、最も少ないのは鳥取県と沖縄県の15か所でした。
全国計は2,839か所で、上位5道県で28.0パーセントを占めます。
地方別では中部が25.1パーセント、東北が18.8パーセントと高く、四国は4.5パーセントでした。
平均は60か所、中央値は41か所で、平均を超えたのは17県です。
温泉地の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、温泉地が宿泊施設のあるまとまりとして数えられていることです。
源泉の数や湧出量とは別の指標になります。
2つ目は、今回の数字が総数であることです。
面積や人口で割れば順位の見え方は変わります。
3つ目は時点で、今回は令和6年度、令和7年3月末時点の集計です。
源泉の数で見たランキングとは、上位の顔ぶれが入れ替わります。
源泉数1位の大分県は温泉地数では16位の63か所でした。
あわせて読むと、同じ温泉というテーマでも県ごとの姿が違って見えてきます。
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出典
- 統計名: 温泉利用状況
- 調査年: 令和6年度(2025年3月末現在)
- 公開元: 環境省
- 参照URL: https://www.env.go.jp/nature/onsen/data/
- 備考: 温泉地数は宿泊施設のある温泉地の数です。
注記: 温泉地数は宿泊施設のある温泉地の数です。
